ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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ある日の木組みの家と石畳の街。今日も長閑な日。

???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

3人の少女が何処かへ走って行く姿が見えた。シャロと千夜とみくるだ。

???「はぁ・・・はぁ・・・」

疲れた千夜が止まった。

シャロ「千夜!大丈夫!?」

みくる「千夜ちゃん!」

千夜「はぁ・・・はぁ・・・」

シャロ「無理しないで?後から来ても良いのよ?」

みくる「そうだよ。無理したら体に毒だよ?」

千夜「だ・・・大丈夫・・・だって、急がないと・・・急がないとココアちゃんが!!」






この街にある駅。列車が到着した。

チノ「大丈夫ですか?ココアさん・・・」

ココア「えぐっ・・・ひっく・・・」

泣いてるココア。

リゼ「もう泣くなって。」

楽兎「落ち着けよ。」

それでもココアは泣き止まない。

緑羽太「ココアちゃん、落ち着け?」




そこに、シャロと千夜とみくるが来た。

チノ「千夜さんとシャロさんとみくるさんです!」

千夜「ココアちゃーーーん!!!」

ココア「千夜ちゃーーーーん!!!」

2人はお互いを抱き締めた。

ココア「千夜ちゃん・・・私、忘れないよ・・・皆と過ごした日々の事・・・」

千夜「私だって・・・ココアちゃんの事、忘れない・・・」

ココア「今まで・・・本当にありがとおおおおお!!!!」

楽兎「おい周りに見られてんぞ?恥ずかしい。」




更にマヤとメグも来た。

マヤ「ココア達何処だろ〜?」

メグ「はぁ・・・もう・・・マヤちゃんが遅れるから・・・」

マヤ「あ!彼処だ!」

ココア達を見付けて再び走り出した。

メグ「え!?ま、待って〜〜!!」




ココア「・・・き・・・今日は・・・泣かないって、決めてたのに・・・」

千夜「ほら、シャロちゃん・・・」

シャロ「うん・・・これ、ハーブクッキー・・・」

ハーブクッキーをココアにあげた。

シャロ「む・・・向こうへ行っても連絡くらいしなさいよ?」

ココア「・・・うん!ありがとうシャロちゃん!・・・皆ありがとおおおおお!!!!」

再び号泣した。到着したマヤとメグがリゼの後ろに隠れた。

チノ「マヤさん!メグさん!」

メグ「何!?どうしちゃったの!?」

マヤ「え!?何!?転校するの!?」

楽兎・緑羽太・リゼ「一週間帰省するだけだ・・・」

みくる「帰省だけで大号泣するのかな?」

チノ「全くもう・・・」

ティッピー「やれやれじゃ。」

麦わら帽子をココアの頭に乗せた。ハンカチでココアの涙を拭いてあげる。

チノ「しっかりして下さい。ほんの少し離れるだけじゃないですか。」

楽兎「一週間後にまた会えるんだからな。」

ココア「でも寂しいんだもん!!!」

楽兎「全く・・・」

リゼ「お姉ちゃんがそんな事で良いのか?」

緑羽太「何時までも泣いてたらお姉ちゃんの威厳が崩れるぞ?」

ココア「っ!・・・はい!」

千夜「でもココアちゃん、どうして急に帰る事になったの?」

みくる「教えて教えて?」

ココア「それがね、お姉ちゃんから手紙が来たの。」

楽兎「モカさんからの手紙?」

モカからの手紙を見せた。

千夜「ココア、元気?チノちゃんと仲良くしてる?実は最近、うちの店が凄く忙しくなっちゃって。」

シャロ「でも、ココアは帰って来なくて良いからね。本当に大丈夫だから。本当よ?お姉ちゃん達で何とかするからね。」

マヤ「P.S チノちゃん達の写真、いっぱい撮って来てね。」

メグ「モカより。」

ココア「お姉ちゃんも帰って来て欲しいんなら言えば良いのに。」

リゼ「モカさんらしい。」

楽兎「だな。」

ココア「あっ!」

うさぎのぬいぐるみを取り出した。

ココア「チノちゃん!私が居ない間は、この子を私だと思って!はい!」

チノ「これ私のじゃないですか!?」

楽兎「ココア・・・」

そしてチノを抱き締めた。

ココア「元気でねーーーー!!!」

チノ「ぐるじい・・・です・・・」

楽兎「ココア、チノちゃんが苦しんでるぞ。」

マヤ「心配しないで!ココア!」

メグ「私達もお店手伝いに行くからね!」

ココア「ありがと!マヤちゃん、メグちゃん!私が居ない間は、お姉ちゃんの座はリゼちゃんに預けるよ!」

リゼ「え!?」

マヤ「宜しくね!リゼ姉!」

メグ「リゼお姉ちゃん!」

リゼ「お、お姉ちゃん・・・ゴホン。お前ら!厳しく行くからな!」

マヤ・メグ「イエッサー!」

楽兎「内心嬉しそうだな。」

緑羽太「チョロいな。」

今度は楽兎と緑羽太に寄った。

楽兎・緑羽太「ん?」

マヤ「宜しくね!楽兎兄!緑羽太兄!」

メグ「楽兎お兄ちゃん!緑羽太お兄ちゃん!」

楽兎「お、おいおい・・・」

緑羽太「何か、恥ずかしいな・・・」

みくる「あれあれ?2人共照れてる〜?」

楽兎「いや、俺にはチノちゃんが居るし慣れてる。」

緑羽太「それに俺、マジの妹が居るからな。そうだココアちゃん、これ俺が撮った写真だ。モカさんやお袋さんへプレゼントしてくれ。」

今まで撮った写真の束をココアに渡した。

ココア「緑羽太君ありがと!」




”ジリリリリリリリ”




駅のベルが鳴り響いた。

楽兎「ん?発車のベルが。」

チノ「ほら、早く行って下さい。」

楽兎「乗り遅れるぞ。」

ココア「う、うん。」

荷物を持って、列車に入る。

ココア「チノちゃん!!毎日電話するから!!」

チノ「折角の帰省ですから、毎日は禁止です。」

ココア「そんな!!・・・皆、チノちゃんを宜しくね!」

チノ「っ!?」

ココア「きっと、1人で寝れないと思うから、後好き嫌いをしないようにちゃんと注意してあげてね?それと・・・」

チノ「いいからさっさと行って下さーーーい!!!」

怒ったチノ。

ココア「えへへへへへ〜!」




そして、ココアを乗せた列車が発車した。ココアが窓を開けて、皆に手を振る。

ココア「それじゃあ!!行って来まーーーす!!!」

マヤ・メグ「行ってらっしゃーーい!!!」

楽兎「気を付けるんだぞーー!!!」

緑羽太「またなーーーー!!!」

みくる「元気でねーーーー!!!」

千夜「行ってらっしゃーーーーーい!!!」

チノ「全く、しょうがないココアさんです。」


「〜Dear My Sister〜」

列車の車内。ココアは今まで撮って来たデジカメの写真を見ていた。沢山の楽しい思い出を残してる。モカさんが来た日、皆でキャンプした日など。

 

 

 

 

しばらくして、ココアは列車の窓を開けた。緑豊かな景色が広がっていた。

 

ココア「わぁ〜!気持ち良い風〜!」

 

???「本当ですね〜。」

 

ココア「ん?」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。後ろを見ると・・・

 

 

 

 

 

 

青山「うふふふ。」

 

ココア「青山さん!?」

 

 

 

 

 

 

小説家の青山ブルーマウンテンも乗車していた。

 

青山「ココアさんは旅行ですか?」

 

ココア「実家に帰る所なの。青山さんは?」

 

青山「私は、自分探しの旅です。」

 

ココア「何か格好良い!!」

 

青山「街では花火大会の準備が始まる頃ですが、そんな時期に敢えてバカンスと言うのも悪くないですね。」

 

ココア「へぇ〜、花火大会やるんだ。知らなかった。」

 

青山「去年は雨で中止でしたものね。」

 

ココア「へぇ〜。」

 

"バンッ"

 

突然ドアが開く音が響いた。

 

 

 

 

 

 

凛「自分を探す前に、小説のネタを探して下さい!!青山先生!!」

 

 

 

 

 

 

担当編集者の真手凛が来た。

 

青山「あら。」

 

凛「ほら!次の駅で降りますよ!折角だから取材して行きましょう!」

 

そのまま青山を連行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ラビットハウスでは。楽兎とチノがグラスを拭いていた。緑羽太はコーヒーを飲んでる。

 

楽兎「よし、ピカピカになった。」

 

緑羽太「あぁ〜、落ち着く〜。」

 

すると、裏手のドアが開いた。

 

チノ「っ!ココアさん!」

 

リゼ「ん?」

 

出て来たのはリゼだった。

 

チノ「あ、リゼさん・・・」

 

楽兎「ようリゼ。」

 

緑羽太「おっす。」

 

リゼ「ココアは、もう実家に着いた所かな?」

 

楽兎「多分かもな。」

 

チノ「どうでしょう・・・この街からかなり離れてるみたいですから。」

 

リゼ「無事に着くと良いな。」

 

緑羽太「大丈夫だ。ココアちゃんなら無事に着けるさ。」

 

リゼ「じゃあ私は上がるけど、後は宜しくな。」

 

チノ「はい。お疲れ様でした。」

 

楽兎「お疲れさん。」

 

チノ「・・・」

 

スマホをジッと見てる。

 

リゼ「大丈夫か?」

 

チノ「こ、こっちは大丈夫です!」

 

リゼ「・・・何かあったら、頼れよ?」

 

楽兎「どうしたリゼ?」

 

リゼ「な、何でもない!」

 

そのまま更衣室へ行った。

 

チノ「うちの店って、広いですね。」

 

楽兎「確かに。今見ると広いな。」

 

ティッピー「お客が沢山来られるようにしたからな。」

 

緑羽太「相変わらずの腹話術だな。チノちゃん。」

 

楽兎「けど、店は静かだな。」

 

ティッピー「言うな!」

 

チノ「この感じ、すっかり忘れてたような気がします・・・最近は、お客さんが居なくても寂しくなかったような・・・」

 

ぬいぐるみをポンと突っ突いた。

 

チノ「何ででしょうね・・・」

 

楽兎「多分、チノちゃんに変化が起きたんだろう。」

 

チノ「変化ですか?」

 

楽兎「うん。今までは1人で寂しくなかったけど、ココア達と触れ合って行く内に寂しい感じが出たのかも知れない。」

 

チノ「・・・」

 

楽兎「けど、何か寂しい感じがするな。」

 

緑羽太「ああ。ココアちゃんが居ないと賑やかにならないな。」

 

楽兎「・・・チノちゃん。」

 

チノ「は、はい。」

 

楽兎「大丈夫?何かあったら俺にも頼ってくれよ?」

 

緑羽太「お客の俺にも頼ってくれて良いんだぞ?」

 

チノ「・・・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ココアは、バスに乗っていた。バス停に到着し、ココアが下車する。

 

ココア「わぁ〜!全然変わってないな〜!」

 

町並みの風景を見渡した。

 

 

 

 

その後実家へ向かう。自然溢れる森を抜け、綺麗な川が流れる橋を抜け、そして・・・

 

ココア「あ!」

 

実家であるベーカリー保登に着いた。

 

ココア「やっと着いた!」

 

そして、玄関前まで来た。

 

ココア「よし!」

 

ドアノブを握り、ドアを開ける。

 

 

 

 

モカ「ココア!?」

 

ココアの母「急に帰って来るなんて!」

 

帰って来たココアを見てびっくりした。

 

モカ「もう!連絡してたら迎えに来てあげたのに〜!」

 

ココアの母「びっくりしたわ〜!」

 

ココア「えへへへ〜!」

 

 

 

 

さっきのはココアの想像だった。

 

ココア「えへへへへ〜。サプライ〜ズ!」

 

そしてドアを思いっ切り開けた。

 

ココア「たっだいま〜!!」

 

 

 

 

モカ「いらっしゃいませ〜!」

 

ココアの母「ラビットハウスへようこそ!」

 

???「お客様〜!お待たせしました〜!」

 

ラビットハウスの制服を来たモカとココアの母と1人の女の子がココアを出迎えた。

 

モカ「お客様、此方の席へどうぞ。」

 

ウッドデッキにココアを座らせる。

 

ココア「え?」

 

ココアの母「ウエルカムドリンクのカフェラテで〜す!」

 

???「どうぞお召し上がり下さい!」

 

カフェラテを飲むココア。

 

ココア「美味しい〜!って、3人共何してるの!?」

 

ノリツッコミした。

 

ココアの母「大成功〜!」

 

モカ「サプラ〜イズ!」

 

???「やったー!」

 

モカ「お母さん!ラミンちゃん!ココアびっくりしてるよ!」

 

ココア「もしかして、この為にわざわざ衣装を作ったの!?」

 

モカ「うん!ティッピーも似てるでしょ?」

 

頭の上にティッピーそっくりのぬいぐるみが乗ってある。

 

ココアの母「ココアがあんまり帰って来ないから、よっぽどラビットハウスが気に入ってるのかなって。」

 

ラミン「ココアって昔から好奇心旺盛だったよね〜。」

 

ココア「そ、それは・・・」

 

モカ「それなら一層、実家がラビットハウスになっちゃえばココアが帰って来るかなって。」

 

ココアの母「お母さん達も安心しているのよ?ホームステイ先が素敵な所で。」

 

ラミン「でもおばさん、何時も寂しがってるってモカさんから教えられたんですよ?」

 

ココアの母「モ、モカ!」

 

モカ「えへへ〜。別に恥ずかしがらなくても良いじゃない。」

 

ココア「お母さん・・・・」

 

ココアの母「おかえり。ココア。」

 

ココア「お母さん・・・!!ただいま!!」

 

泣きながら母に抱き付いた。

 

モカ「おやおや?ラビットハウスのお姉ちゃんは、何処へ行ったのかな?」

 

ココア「・・・今だけ良いの!」

 

モカ「そうね。それじゃあ私も、おかえり〜!のもふもふ〜!」

 

ギュッとココアを抱き締めてもふもふした。

 

ココア「あははは!」

 

ラミン「ココア〜!おかえり〜!」

 

ココア「ただいまラミンちゃん!」

 

彼女の名前は「ラミン・アサム」。海外からの留学生でココアの幼馴染みで、高校とベーカリー保登でバイトの両立をしてる。

 

ココアの母「ココア、ちょっと大きくなったんじゃない?」

 

モカ「本当だ!背が伸びてる!」

 

ラミン「嘘!?私追い付かれちゃうかも!」

 

ココア「えへへへ〜。」

 

 

 

 

 

 

その後のココアの部屋。

 

ココア「わぁ〜!昔のまんまだ〜!」

 

モカ「当たり前でしょ?まだ2年も経ってないんだから。」

 

ココア「わ〜い!」

 

ベッドに飛び込んだ。

 

ラミン「嬉しそうね。ココア。」

 

ココア「うん!早速チノちゃんに電話しなきゃ!」

 

モカ「あ、この辺りは電波が届かないから、携帯は使えないんだよ?」

 

ココア「え?えーーーー!?うちってそんな山奥ーーー!?」

 

モカ「大丈夫。町まで下りれば繋がるから。」

 

ココア「うぅぅ・・・チノちゃん・・・」

 

ラミン「元気出してココア。」

 

モカ「うちの電話からラビットハウスに掛けなよ。」

 

ココア「そっか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ラビットハウスでは。電話が鳴っていた。

 

楽兎「ん?電話?ココアからか?」

 

電話に出たチノ。

 

チノ「はい、ラビットハウスです。」

 

リゼの父『タカヒロは居るか?』

 

相手はリゼの父だった。

 

チノ「リゼさんのお父さんですか。」

 

リゼの父『そうだ。花火大会の事で相談があると伝えてくれ。』

 

チノ「はぁ、花火大会・・・」

 

楽兎「花火大会?そっか、もうそんな時期になったね。タカヒロさん、リゼの親父さんと何を相談するんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃ココアは。

 

ラミン「どう?繋がった?」

 

ココア「ありゃ、話し中?」

 

モカ「また後で掛けてみなよ。」

 

ココア「そうだね。」

 

ラミン「え?繋がらなかったの?」

 

ココア「うん。誰かと話し中みたい。」

 

ラミン「そっか。チノちゃんって言う子の声聞きたかったな〜。」

 

モカ「明日の予定は決めてるの?」

 

ココア「うん!お姉ちゃん達のお手伝い!」

 

モカ「帰って来たばっかりなんだから、ゆっくりすれば良いのに。」

 

ラミン「そうだよ。帰った後に働くとしんどくなるよ?」

 

ココア「う〜ん・・・じゃあ寝坊して、町に遊びに行っちゃおうかな!」

 

ココアの母「ココア〜!モカ〜!もうすぐご飯だから、お風呂入っちゃいなさ〜い!」

 

ココア・モカ「はぁ〜い!」

 

ラミン「じゃあ私も帰らなきゃ。じゃあねココア。モカさん。」

 

ココア「うん!またね〜!」

 

モカ「また明日ね〜。」

 

ラミンは家へ帰って行った。

 

モカ「よ〜し!久し振りにココアの髪を洗ってあげよう!」

 

ココア「本当?やったー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜のラビットハウス。チノが風呂に入ってる。

 

チノ「電話・・・来なかった・・・」

 

彼女は寂しがっていた。

 

 

 

 

その頃、楽兎は部屋に居た。母親の恵美も居た。

 

恵美「もうすぐ花火大会の時期が来るわね。」

 

楽兎「ああ。母さんは行くのか?」

 

恵美「そうね。久し振りに大はしゃぎでもしちゃおうかな?」

 

楽兎「いや、それは勘弁してくれ。俺が小さい頃、母さんはしゃぎ過ぎて俺と逸れた事あったよな?」

 

恵美「そうだったわね。」

 

 

 

 

 

 

翌日のラビットハウス。今日は休日で閉店。緑羽太とマヤとメグが遊びに来てる。

 

マヤ「ココアが居ないと静かだな〜。」

 

メグ「今頃何をしているのかな〜?」

 

緑羽太「家の手伝いとかしてるかもな〜。」

 

 

 

 

アイスココアを作ったチノ。

 

 

 

 

マヤ「そう言えばさっき、シストの地図を見付けたんだ!」

 

緑羽太「え!?マジで!?」

 

メグ「わぁ〜!後で遊ぼうね!」

 

 

 

 

またアイスココアを作ったチノ。

 

 

 

 

マヤ「あれ?アイスコーヒーを注文したのに、これアイスココアじゃん!」

 

緑羽太「あれ?俺もアイスココアだ!」

 

メグ「飲むまで気付かないなんてうっかりさ〜ん!」

 

緑羽太「あっちゃ〜。」

 

3人「あはははははは!」

 

 

 

 

またまたアイスココアを作ったチノ。

 

 

 

 

楽兎「え?チノちゃん?」

 

マヤ「おいチノ!これアイスココア・・・」

 

楽兎・緑羽太・マヤ・メグ「全部アイスココア!?」

 

無意識にアイスココアばかり作っていた。

 

チノ「っ!!!」

 

楽兎(チノちゃんがココアシックに取り憑かれた!?)

 

緑羽太「あ〜、楽兎、チノちゃん、そのアイスココア全部くれ。」

 

チノ「は、はい。」

 

楽兎「良いけど、飲み過ぎて鼻血出すなよ?」

 

緑羽太「構へん構へん。」

 

するとそこに、リゼが来た。

 

リゼ「お前ら!!休日をダラダラ過ごすな!!」

 

マヤ「何か騒がしいの来た!!」

 

緑羽太「騒がしいお嬢さんが来たな。」

 

リゼ「もっとしっかりしろ!来年は中学生だろ!」

 

楽兎「おいリゼ間違えてんぞ。この子達、来年は高校生だろ?」

 

リゼ「どっちも変わらん!」

 

楽兎「おい!」

 

チノ「大違いです。」

 

マヤ「そうだよ!まだ100%中学生だし!」

 

チノ「私も足して200%です。」

 

メグ「私も足して300%!」

 

リゼ「小学生か!!」

 

緑羽太「微笑ましいチマメ隊だな。」

 

箒を”バンッ”と床に叩いた。

 

リゼ「今日は店を大掃除だ!その弛んだ精神を整理整頓してやる!!」

 

チマメ隊「サーイエッサー!」

 

楽兎「何時の間に清掃モードに入った?」

 

リゼ「ほら!楽兎に緑羽太もやれ!」

 

緑羽太「え!?俺達も!?」

 

リゼ「お前達の精神も整理整頓してやる!!」

 

楽兎「俺達まで巻き込むなよ!!」

 

リゼ「私は倉庫を掃除して来るから、ここはお前達で綺麗にしておけ。」

 

チマメ隊「サーイエッサー!!」

 

倉庫へ向かったリゼ。

 

 

 

メグ「今日のリゼさん、気合入ってるね。」

 

マヤ「鬼軍曹って感じ!」

 

モップで床掃除する楽兎と緑羽太。

 

緑羽太「ってか何故俺達もやらなきゃならねえんだ?」

 

楽兎「巻き込まれたからしゃあねえだろ?それに俺達、小学校時代は掃除でめっちゃ綺麗にしただろ?」

 

緑羽太「ああ。あの頃はめっちゃ張り合ってたな。」

 

窓拭きをするチノ。

 

チノ「この軍学校のような空気、リゼさんと出会ったばかりの頃を思い出します。」

 

メグ「ええ!?昔2人に何が!?」

 

緑羽太「教えてチノちゃん!」

 

チノ「出会いは突然でした。」

 

 

 

 

 

 

それは、楽兎が来る前の事だった。

 

チノ『え!?』

 

女子更衣室に入ると、着替え中のリゼが居た。チノは怯えてる。

 

チノ『だ、誰ですか・・・!?』

 

リゼ『・・・お前こそ誰だ!』

 

ハンドガンを構えた。チノは両手を挙げて両膝を付いた。

 

チノ『わ・・・私はここのマスターの孫のチノです・・・』

 

リゼ『そ、それはすまなかった。』

 

制服に着替えたリゼ。

 

リゼ『私はリゼ。親父の紹介でここに配属された。今日からお前が上司だな?宜しく。』

 

怖い顔をしたリゼを見て、チノが更に怯える。

 

チノ『う・・・う・・・うわあああああああ!!!』

 

怖くなって逃げ出した。

 

リゼ『逃げるな!!』

 

 

 

 

チノ「それから、どっちが先輩か分からない日々が始まりました。」

 

 

 

 

メニュー表を見るリゼ。そして。

 

リゼ『サーチノ!メニューの暗記完了!』

 

チノ『早いです・・・』

 

一瞬にして全メニューの暗記出来た。

 

 

 

 

次はラテアート。チノがやるが、途中でバランスを崩して失敗した。

 

リゼ『脇を締めて、標的をよく見ろ!』

 

チノ『コーヒーは的じゃないです!!』

 

 

 

 

次は発声練習。

 

チノ『カ、カフェラテ・・・』

 

リゼ『声が小さい!!カフェラテ、カフェモカ、カプチーノ!!』

 

チノ『カ、カフェラテ、カフェモカ、カプチーノ!』

 

リゼ『うん!良くなったな!』

 

 

 

 

チノ「そして、気付きました。リゼさんは怖い訳ではなくて・・・」

 

 

 

 

リゼ『体力作りの基本はランニングだ!一緒に走らないか?』

 

 

 

 

チノ「本当は・・・一緒に居ると疲れる。」

 

 

 

 

これがリゼとの初めての出会いだった。

 

メグ「2人にそんな時代があったんだね。」

 

マヤ「よく今みたいに仲良くなったよね。」

 

楽兎「俺からみたら、何か微笑ましいな。」

 

緑羽太「もうリゼが上司で良いんじゃねえのか?」

 

チノ「これをリゼさんがくれたのが切っ掛けだった気がします。」

 

持ってるうさぎのぬいぐるみを見る。

 

マヤ「へぇ〜。餌付けされたのか。」

 

楽兎「え、餌付け?」

 

チノ「違います!」

 

メグ「眼帯が良い味出してるね〜。」

 

緑羽太「リゼみたいなうさぎだな。」

 

チノ「リゼさんの家に片割れが居るんですよ。」

 

メグ「私も欲しいな〜!」

 

マヤ「私も!そしたら皆でお揃いじゃん!」

 

楽兎「何か、俺も欲しいな。」

 

緑羽太「俺も俺も!」

 

チノ「お揃い・・・」

 

マヤ「これ、何処で買えるんだろ〜?」

 

緑羽太「何処のメーカーだ?」

 

 

 

 

リゼ「それは軍事機密だ。」

 

 

 

 

マヤ・メグ「軍事機密!?」

 

楽兎「ってか聞こえてたのか!?」

 

緑羽太「流石軍人の娘だ。」

 

チノ「こ、これに一体何が・・・?」

 

リゼ「ぬいぐるみの事は忘れて任務に戻れ!」

 

マヤ・メグ「・・・えへへ〜。」

 

両手を構えて、リゼに飛び付いた。

 

マヤ・メグ「それーーーー!!!」

 

そのままくすぐる。

 

リゼ「な、何を!?」

 

マヤ「言え!何処のルートで入手した〜!」

 

リゼ「尋問する気か!?」

 

楽兎「可愛い尋問だな。」

 

メグ「答えろ〜!」

 

リゼ「止めろーー!!おい!や、止めろ・・・!!止めろ!!おい!!・・・」

 

ハンドガンを持った。

 

リゼ「そんなに欲しければ2人分用意してやる!!」

 

マヤ・メグ「鉛玉を!?」

 

楽兎「落ち着けリゼ!!」

 

緑羽太「どうどう!!」

 

 

 

 

 

 

しばらく掃除して、ピカピカになった。

 

チマメ隊「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

楽兎「き、綺麗になった・・・」

 

緑羽太「お、俺もうアカン・・・疲れた・・・」

 

チノ「こ、こんなに疲れる掃除、初めてです・・・」

 

マヤ「はふ〜・・・」

 

メグ「でも、すっごく綺麗になったね〜!」

 

楽兎「確かに。今までにない輝きが広がってる・・・」

 

緑羽太「頑張った甲斐があるね〜・・・」

 

リゼ「頑張ったお前達にご褒美を用意したぞ。」

 

マヤ「ご褒美!?」

 

緑羽太「マジか!!」

 

リゼ「お前達の新しいスケジュールだ!!」

 

ご褒美はスケジュール表だった。

 

チマメ隊「鬼軍曹!!」

 

リゼ「楽兎と緑羽太にもスケジュールだ!!」

 

スケジュール表を渡した。チマメ隊より睡眠時間が短い。

 

楽兎・緑羽太「閻魔軍曹!!」

 

リゼ「フッ、褒め言葉だ。」

 

楽兎・緑羽太「褒めてねえよ!!」

 

メグ「あ!このうさぎの絵好き〜!」

 

真ん中にあるうさぎの絵が気に入った。

 

リゼ「っ!!」

 

嬉しくなったリゼが笑顔になった。しかしすぐにムッとした。

 

マヤ・メグ「一瞬緩んだ。」

 

楽兎「嬉しい癖に。」

 

緑羽太「ほんまチョロいなリゼは。」

 

 

 

 

 

 

夕方になった。

 

リゼ「それじゃあまた明日な。」

 

楽兎「ああ。」

 

メグ「チノちゃん、楽兎さんまたね〜!」

 

マヤ「ばいばーい!」

 

チノ「お疲れ様でした!」

 

緑羽太「また来るからな〜!」

 

楽兎「待ってるぜ〜!」

 

帰って行く4人。するとマヤが2人に手を振った。それに続いて3人も手を振った。楽兎とチノも手を振った。

 

楽兎「ん?チノちゃん?」

 

帰って行く4人を見て、チノは少し残念な顔をした。

 

楽兎「行こうか。」

 

チノ「はい。」

 

 

 

 

 

 

一方、みくるとシャロと千夜は。

 

千夜「バイト上がりなのに手伝ってくれてありがとう。シャロちゃん、みくるさん。」

 

シャロ「本当よ。買い物の荷物持ちなんて。」

 

みくる「でもこんなに何を買って・・・全部ココア!?」

 

袋の中にはココアが大量に入ってた。

 

みくる「ち、千夜ちゃん?」

 

千夜「昨日から急に飲みたくなって。」

 

みくる・シャロ「まさかのココアシック!?」

 

ココアシックに取り憑かれた千夜だった。

 

千夜「あら?」

 

公園を見ると、リゼがベンチに座っていた。

 

 

 

 

 

 

公園。リゼが考え事をしていた。

 

千夜「リゼちゃん。」

 

シャロ「先輩。」

 

みくる「リゼちゃん。」

 

リゼ「っ!千夜、シャロ、みくる。」

 

千夜「どうしたの?ボーッとしちゃって。」

 

シャロ「珍しいですね。」

 

みくる「何黄昏てるの?悩みがあるなら何でも言ってみて?」

 

リゼ「いや、私じゃなくて昨日からボーッとしてるのはチノでさ・・・」

 

みくる「チノちゃんが?」

 

リゼ「・・・チノとはココアと楽兎が来る前からバイト仲間だったけど、最初は怖がられて、仲良くなるのに時間が掛かったんだ。」

 

みくる「そうだったんだ。」

 

リゼ「私はココアみたいに、明るく接するのは向いてないし・・・楽兎みたいに、優しく接するのは向いてないから・・・」

 

千夜「・・・」

 

シャロ「・・・」

 

みくる「・・・」

 

リゼ「だから・・・ココアが居なくても寂しさを感じる暇が無いくらいにハードスケジュールを組み立てた!」

 

シャロ「ええ!?」

 

みくる「ハードスケジュール!?」

 

千夜「ぶっ飛んだわね〜!」

 

リゼ「私、空回ってるのかな・・・」

 

千夜「空回リゼちゃんね。」

 

シャロ「こら!!」

 

みくる「上手い。」

 

シャロ「みくるさんまで!?」

 

千夜「うふふ。リゼちゃんらしい思いやりだと思うわ。」

 

シャロ「わ、私も!バイトをいっぱい入れた時の方が、現実を忘れられますし!」

 

リゼ「・・・シャロは逞しいな!」

 

シャロ「・・・」

 

みくる「私も、シャロちゃんと一緒に居ると気持ちが落ち着くの〜!ギュー!」

 

ギューっとシャロを抱き締めた。

 

シャロ「や、止めて下さいみくるさん!」

 

千夜「じゃあ、気分転換にパーっとしましょ?」

 

リゼ「え?」

 

シャロ「考え込むのは良くないですよ!」

 

リゼ「え!?」

 

みくる「そうだよ!辛い事があったら、楽しい事を考えれば吹っ飛ぶよ!」

 

リゼ「ええ!?」

 

3人はリゼを引っ張って行った。

 

リゼ「えええーーー!?」

 

千夜「甘兎庵でココア祭りよー!」

 

みくる「楽しいココアパーティーだよー!」

 

リゼ「甘味処じゃなかったのか!?」

 

シャロ「気にしちゃダメです〜!」

 

みくる「気にしたらその時点で負けだよー!」

 

 

 

 

 

 

その頃楽兎は部屋に居た。

 

楽兎「リゼの奴、俺と緑羽太を厳しくしやがって。睡眠時間が5時間だと?寝不足でぶっ倒れるわ。」

 

 

 

 

そしてチノも、部屋に居た。

 

チノ「ふぅ・・・ん?」

 

リゼから貰ったぬいぐるみを見る。するとスマホの着信音が鳴った。

 

チノ「もしもし?」

 

ココア『チノちゃん!!』

 

急な声にびっくりした。

 

チノ「ココアさん・・・」

 

通話相手はココアだった。

 

ココア『連絡遅くなってごめんね!うち、携帯の電波が繋がらなくて。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ココアは、町でチノに電話していた。

 

ココア「今町まで来てるんだ。そっちは変わりない?」

 

チノ『忙しいですよ。とっても。』

 

ココア「あ、それって観光客がいっぱい来たから?」

 

チノ『え?』

 

ココア「花火大会があるって聞いたよ。今年は皆で見るのかな?」

 

チノ『皆の都合が合うかも分からないので特には・・・』

 

ココア「ええ!?ダメ!!皆で思い出作らなきゃ!!チノちゃんが誘わないなら私が誘っちゃうよ!!」

 

楽兎『実家でどうやって花火大会を誘うんだ?』

 

ココア「あ!楽兎君!」

 

楽兎『ようココア。無事に実家に着いて良かった。』

 

チノ『大体当日まで帰って来れるんですか?』

 

ココア「ん〜・・・お店の手伝いもあるし、状況次第かな?でね、チノちゃんに話したい事がいっぱいあってね!まず電車で青山さんに・・・」

 

チノ『長くなりそうなのでストップです。』

 

ココア「そっか。会った時に話す事無くなっちゃうもんね!じゃあ大事な事以外は連絡禁止!チノちゃんもお土産話は用意しておく事!」

 

チノ『え!?そ、そんな事言われても・・・もう切りますよ。』

 

ココア「あのぬいぐるみを私だと思って、一緒に寝て・・・」

 

チノ『寂しくないです!!』

 

怒鳴られて切られた。

 

ココア「切れた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラビットハウス・チノの部屋。

 

チノ「切ってしまいました・・・」

 

楽兎「チノちゃん、凄く怒鳴ってたね・・・」

 

チノは、ぬいぐるみを持ってベッドに飛び込んだ。

 

楽兎「チノちゃん・・・」

 

チノ「あれ?」

 

楽兎「どうしたの?」

 

チノ「楽兎さん、よく見ると縫い目が粗いです。」

 

ぬいぐるみの縫い目が粗い事に気付いた。

 

楽兎「・・・本当だ、何か粗いな。不良品かな?」

 

チノ「それにタグもない・・・」

 

楽兎「え?タグがない?」

 

 

 

 

 

 

ぬいぐるみをプレゼントされた時。

 

リゼ『これ、親父がプレゼントしろって。』

 

チノ『あ、ありがとう、ございます・・・』

 

ぬいぐるみを貰った。

 

チノ『(可愛い・・・眼帯が付いてるけど。)何処で買ったんですか?』

 

リゼ『軍事機密だ。』

 

彼女の右手の指には、絆創膏が貼られていた。

 

チノ『指、怪我してますが・・・』

 

リゼ『これ以上詮索するな!!そいつの名前はワイルドギース。優秀な傭兵部隊から取った名前だ。』

 

チノ『可愛くないです。』

 

リゼ『な!?何〜!?』

 

チノ『可愛くないです!むぅ!』

 

リゼ『・・・ぷっ、あははははは!』

 

怒ってるチノの顔を見て、リゼが笑った。

 

 

 

 

 

 

楽兎「これ、手作りか?」

 

チノ「いえ、まさか・・・でも、そう考えると・・・」

 

楽兎「手作り・・・縫い目が粗い・・・」

 

チノは気付いた。

 

 

 

 

このぬいぐるみを作ったのはリゼ本人だって事を。

 

 

 

 

チノ「ぷぷぷ〜。」

 

枕に顔を突っ込んで笑い堪えた。

 

楽兎「チ、チノちゃん?どうしたの?急に笑って。」

 

チノ「可愛い・・・」

 

楽兎「な、何が可愛いの?」

 

チノ「・・・内緒です。」

 

楽兎「ん?」

 

 

 

 

 

 

翌日のラビットハウス。みくるとシャロと千夜も遊びに来てる。

 

リゼ「マヤーーー!!何で宿題やって来てないんだ!!」

 

夏休みの宿題のノートが真っ白。

 

マヤ「だってテレビが面白くて〜。」

 

リゼ「言い訳禁止だ!」

 

マヤ「ひえ〜!」

 

メグ「私はスケジュール守ったよ〜。」

 

マヤ「メグの裏切り者〜!」

 

千夜「あらあら。確かに賑やかだわ。」

 

チノ「そうですね。」

 

みくる「ちゃんと規則を守るなんて、メグちゃん良い子ね。」

 

緑羽太「リゼが教官と化してるな。」

 

楽兎「ああ。」

 

ネザーランドドワーフのポッポは、シャロに撫でられてる。

 

楽兎「シャロ、ポッポの事が気に入ってるみたいだな。」

 

シャロ「ええ。とても良い子です。ポッポのお陰でうさぎ嫌いが少し克服出来たかも。」

 

楽兎「そうか。」

 

シャロ「この子、大事にしてるのね。」

 

ぬいぐるみを見る。

 

チノ「はい。とても大切です。リゼさんのお手製ですから。」

 

リゼ「・・・・っ!?」

 

さっきの言葉を聞いたリゼが赤面した。

 

リゼ「な、なななななな・・・何時気付いて!?」

 

チノ「ビンゴでした!!」

 

楽兎「え!?このぬいぐるみ、リゼお手製!?」

 

メグ「え〜!?凄い!作り方教えて欲しいな〜!」

 

マヤ「この前、私達にもくれてやるって言ったよね?」

 

リゼ「そ、それは・・・」

 

シャロ「お、お金出すので私も!!」

 

リゼ「え!?」

 

千夜「私は伊達政宗みたいなうさぎが良いわ〜。眼帯がお揃いに出来そ〜。」

 

リゼ「ええ!?」

 

みくる「私にも作り方教えて!お父さんとお母さんにプレゼントしたいの!」

 

リゼ「えええ!?」

 

楽兎「俺も欲しいな〜。」

 

緑羽太「俺も欲しい〜。」

 

リゼ「お・・・お前ら・・・そんなに煽てて・・・喜ぶと思っているのか〜〜〜!!」

 

満面な笑みを見せた。

 

全員「最高の笑顔!!」

 

”パシャ”

 

リゼ「っ!?」

 

緑羽太「リゼの弱みゲット!」

 

リゼ「や、止めろ緑羽太!!」

 

マヤ「おやおや?鬼軍曹の面影はどちらへ〜?」

 

メグ「どちらへ〜?」

 

リゼ「う・・・う・・・うわああああ!!!」

 

逃げ出した。

 

マヤ「あ!お姉ちゃ〜ん!作り方教えてよ〜!」

 

メグ「リゼお姉ちゃ〜〜ん!!」

 

緑羽太「教えねえとお前の笑顔の写真を皆に配るぞ〜!」

 

リゼ「ああもう!!早く帰って来てくれ!!ココアーーー!!」

 

チノ「っ!ココアさんと言えば・・・昨日電話が来ました。家じゃ電波が届かなくて、携帯使えないみたいです。」

 

リゼ「どんな山奥だよ!?」

 

みくる「サバイバル生活してるのかな?」

 

緑羽太「んな訳あるか。」

 

シャロ「もう!心配させて〜!」

 

千夜「シャロちゃん心配だったの・・・?」

 

シャロ「え?そ、そんな訳!!」

 

千夜「メール来なかったけど、忘れられた訳じゃなかったのね!!」

 

シャロ「泣いてるーーー!?」

 

また千夜が泣き出した。

 

千夜「良かったーーーーー!!!」

 

シャロ「全くココアは。」

 

緑羽太「まぁ、無事で良かったじゃねえか。」

 

リゼ「チノ。ココアからの電話で元気になったみたいだな。」

 

チノ「心配させられたから、少し安心しただけです。」

 

楽兎「そんな否定しなくても良いのに。」

 

チノ「今も昔も、リゼさん優しいですね。ありがとうございます。」

 

リゼ「チノ・・・うん!」

 

チノ「そ、それで・・・あの、皆さん・・・」

 

リゼ「ん?」

 

シャロ・千夜「ん?」

 

マヤ・メグ「ん?」

 

緑羽太・みくる「ん?」

 

チノ「・・・・・」

 

楽兎「チノちゃん、頑張れ。」

 

チノ「・・・み、皆さんで・・・い、一緒に・・・花火大会、行きませんか?」

 

皆を誘った。チノは恥ずかしがる。

 

 

 

 

マヤ「あったり前じゃん!!」

 

 

 

 

チノ「え?」

 

メグ「チノちゃんから誘ってもらえた〜!」

 

シャロ「その日はバイト入れないわ!」

 

千夜「私もお休みにするわ!」

 

みくる「私もバイト休み入れる!」

 

緑羽太「皆で思い出いっぱい撮ろうぜ!」

 

リゼ「決まりだな!」

 

チノ「・・・・」

 

楽兎「チノちゃん、俺も花火大会行くよ。」

 

チノ「・・・はい!」

 

メグ「ココアちゃんにいっぱいお土産買わなきゃ!」

 

マヤ「それ逆〜!私達がもらう方〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明け方のベーカリー保登。朝6時になって、目覚まし時計が鳴った。ココアが目覚まし時計を止めて起きた。

 

ココア「・・・よ〜し!お母さん達より早く開店準備して、驚かせちゃお〜!ん?パンの焼ける匂い・・・」

 

パンの匂いがした。

 

 

 

 

着替えて店へ向かった。

 

ココア「おはよう・・・」

 

モカ「おはようココア!」

 

ラミン「ココア!おはよう!」

 

ココアの母「ココアもう起きたの?」

 

ココア「3人より早く起きたつもりなのに・・・」

 

ココアの母「じゃあ、早速モカと一緒に手伝ってもらおうかしら。」

 

ココア・モカ「サーイエッサー!」

 

ココアの母「サー?」

 

ラミン「イエッサー?」

 

モカ「では!我ら4銃士ならぬパン銃士!」

 

麺棒を持って、上に掲げる。

 

4人「今日もいざ焼かん!!」

 

 

 

 

パン作り開始。

 

モカ「捏ねて!」

 

パンを捏ねる。

 

ココアの母「丸めて!」

 

パンを丸める。

 

ラミン「鉄板に乗せて!」

 

パンを鉄板に乗せる。

 

ココア「焼く!」

 

パンを竃で焼く。

 

 

 

ココアとモカがハイタッチする。

 

モカ「腕を上げたみたいだね!」

 

ココア「私達姉妹の息もバッチリだね!」

 

ココア・モカ「あ。」

 

ココアの母「え?」

 

ラミン「え?何?」

 

ココア「イエーイ!」

 

モカ「4姉妹もバッチリだね!」

 

ココアの母「お母さん、そんなつもりで見てた訳じゃないのよ?本当よ?」

 

ラミン「4姉妹って・・・何か良いかも。」

 

 

 

 

パンを陳列する。

 

モカ「よし!開店準備完了!」

 

ラミン「ふぅ〜、後は開店して、お客様達来るのを待つだけだね。」

 

ココア「お母さん、他に何か手伝う事ある?」

 

ココアの母「じゃあ、町まで配達を頼んで良い?これよ。」

 

紙袋に入ったパンを渡した。

 

ココア「勿論だよ!」

 

モカ「私用意して来るね。」

 

ラミン「私も。」

 

ココアの母「お願いね。」

 

ココア「うん!懐かしいな〜。昔はお姉ちゃんと歩いて町を回たっけ。」

 

幼い頃、モカと一緒に町を歩いて配達した事があった。

 

ココアの母「そうそう。よくお使いを頼んだのよね。」

 

 

 

 

店を出た。

 

ココア「久し振りにお姉ちゃんとゆっくりお散歩〜。」

 

モカ「さぁ、後ろに乗って!」

 

ラミン「はいヘルメット!」

 

2人は小型二輪に乗って待っていた。

 

ココア「お姉ちゃんは何時も私の想像の上へ行くよ!」

 

 

 

 

3人は配達に出掛ける。

 

ココア「こう言うの苦手だと思ってたのに〜。」

 

モカ「ふっふ〜ん!サプライズ成功〜!」

 

ラミン「私は免許取るのに苦労したよ〜。」

 

 

 

 

町中。

 

ラミン「今日も長閑だね〜。」

 

橋の上から海を眺めるココア。

 

ココア「わぁ〜!気持ち良い〜!」

 

モカ「ココアを何処へでも連れてってあげるよ。」

 

ココア「お姉ちゃん最高!」

 

モカ「イエーイ!」

 

ラミン「ヤッホー!」

 

 

 

 

配達先の家に到着。

 

モカ「おはようお婆ちゃん!焼き立てのパンをお届けに来ました!」

 

お婆ちゃん「は〜い。何時も悪いわね〜。」

 

ラミン「いえいえ。」

 

お婆ちゃん「あらココアちゃん!帰ってたのね。」

 

そのココアは気分悪くなっていた。

 

お婆ちゃん「まぁ、大丈夫?」

 

モカ「はしゃいでウィリーまでしちゃって・・・」

 

ラミン「モカさん、気を付けないとダメだよ?」

 

 

 

 

配達を終えて、少し休む。

 

ココア「爽やかな朝は、ここでご飯が1番だね!」

 

ラミン「今日も海が綺麗だね〜。」

 

ココア「あそうだ!ここなら電波繋がるかな?」

 

携帯を取り出した。

 

ココア「あ!メールいっぱい来てる!リゼちゃんからも、千夜ちゃんからもシャロちゃんからも!楽兎君に緑羽太君にみくるちゃんのメールも来てる!」

 

ラミン「嬉しそうだねココア。」

 

チノのメールも来ていた。『花火誘えました』

 

ココア「あ!偉い偉〜い。」

 

モカ「携帯撫でてどうするのよ・・・」

 

サンドイッチを食べる。

 

ラミン「美味しい〜。」

 

モカ「ここ、よくお父さん達と一緒に来たのよね。」

 

ココア「皆都会で元気にしてるかな?」

 

モカ「皆頑張ってるよ。」

 

ココア「そっか〜。私なんてまだまだだね。」

 

ラミン「そんな事ないよ。ココアはいっぱい頑張ってるんだから。」

 

ココア「ありがとうラミンちゃん。」

 

モカ「そう言えば、ココアは進路の事考えてる?」

 

ラミン「そうそう。ココアの将来は何?」

 

ココア「小説を書きつつ、街の国際バリスタ弁護士!」

 

ラミン「国際、バリスタ弁護士?」

 

モカ「一つに絞りなさい!」

 

ココア「だよね〜。でも、本当はお姉ちゃんって呼ばれれば誰でも良いんだ。」

 

モカ「ん〜?今聞いた職業、どれも一切関係ないぞ〜?」

 

ココア「その道を極めれば、お姉ちゃんに通ずるんだよ!」

 

ラミン「あのぉ〜、ココアさん?」

 

モカ「ねぇ、ココアが1番最初になりたかったものって覚えてる?」

 

ココア「ん?」

 

モカ「魔法使い!」

 

ラミン「あ!確かあの時!」

 

 

 

 

幼い頃。

 

ココア『おねえちゃん!うさぎさんにな〜れ!』

 

魔法のステッキを振った。するとモカがうさぎのぬいぐるみに変身した。

 

ココア『おねえちゃん!?もどって!もどって!!!』

 

泣きながら呪文を唱え続ける。

 

モカ『サプライ〜ズ。』

 

カーテンの裏に隠れただけだった。

 

 

 

 

モカ「あの時のココア・・・思い出すだけで・・・」

 

ラミン「もうココアは可愛いんだから・・・」

 

2人は笑い堪えてる。

 

ココア「むぅ〜!」

 

モカ・ラミン「ひぃっ!?」

 

ココア「お姉ちゃん、ラミンちゃん嫌い!」

 

モカ・ラミン「えーーー!?」

 

 

 

 

 

 

ベーカリー保登に戻った3人。ココアは不機嫌になりながら仕事の手伝いをしてる。嫌われたモカとラミンが落ち込んでる。

 

モカ「嫌いって・・・お姉ちゃん嫌いって・・・」

 

ラミン「ラミンちゃん嫌いって・・・冗談なのに・・・ココア・・・」

 

ココアの母「ただの照れ隠しでしょ?」

 

ラミン「それは分かりますよ・・・でも・・・」

 

モカ「あの目は本気だった・・・」

 

ココアの母「そうかしら?」

 

モカ「ココアの姉妹は・・・もうチノちゃんだけなのかな・・・」

 

ココアの母「お母さんに任せなさい!元気の出るご飯を作る?お風呂沸かしておく?」

 

モカ「お母さん・・・」

 

ラミン「おばさん・・・」

 

ココアの母「それとも・・・私が代わりに妹になる?」

 

モカ・ラミン「無理があるよ!?」

 

するとその時。

 

”ドドドドドドドドド”

 

ココア「な、何この音!?」

 

モカ「始まる!ブレッドファーストコンタクトが!!」

 

ラミン「戦闘態勢開始!!」

 

ココアの母「お客さん達の足音よ?ほら、手紙にも書いたでしょ?ココアが居ない間、ちょっとお客さんが増えたの。」

 

ココア「ちょっと増えた所じゃないよね!?」

 

モカ「それでは、開店前にお母さんから一言!」

 

ココアの母「・・・・・さっき手首捻っちゃったの。病院行って来るわ〜。」

 

病院へ行った。

 

ココア・モカ・ラミン「ええーーーー!?」

 

モカ「こうなったら私達3人で乗り切るしかないね!ココア!ラミンちゃん!」

 

ラミン「はい!」

 

ココア「うん!ラビットハウスで更に磨いた接客術を披露する時だよ!」

 

モカ「期待してるよ!」

 

ココア「はい!」

 

ラミン「いざ開店!」

 

開店した。

 

 

 

 

長蛇の列が並んでる。

 

ラミン「はい!食パン1斤にアンパン2つにクロワッサンが4つですね?」

 

ココア「あれ!?私の接客術は!?」

 

パンの袋詰めしてる。

 

モカ「3番目のお客様は760円になります!ご用意してお待ち下さい!4番目は820円になります!5番目のお客様は750円になります!」

 

ココア「順番待ちのお客さんまで・・・!」

 

ラミン「流石モカさん、侮れない・・・!」

 

モカ「もっと早く!袋詰め3秒目標に!シュパパパパパパパパ!」

 

超高速で袋詰めを披露する。

 

ココア「フォローまで完璧!!」

 

 

 

 

そして数時間後。

 

モカ「ありがとうございました〜!」

 

やっと店が落ち着いた。

 

モカ「ふぅ〜・・・ようやく一段落したね。」

 

ココア「ラビットハウス1ヶ月分くらい働いた気がする・・・」

 

ラミン「ココア大丈夫?」

 

モカ「よく付いて来れたね。」

 

???「さぷらいずのおねえちゃん!」

 

そこに1人の女の子が来店した。

 

モカ「来たな?」

 

ラミン「いらっしゃい!」

 

女の子「さぷらいずぱん、ひとつください!」

 

モカ「はい、どうぞ。」

 

サプライズパン。

 

モカ「今日の中身は何でしょ〜う?」

 

ラミン「さぁ召し上がれ〜。」

 

サプライズパンを食べる女の子。

 

女の子「っ!ぱんのなかにぱんがはいってるよ!」

 

モカ「大正解!」

 

ラミン「流石だね〜!お姉ちゃん関心しちゃったよ〜。」

 

女性客A「あの、さっき買ったサプライズパンに当たり券が入ってました。」

 

サプライズパンを買った女性客が来た。

 

モカ「おめでとうございまーす!お好きなパンをプレゼント!」

 

ラミン「どうぞ!お選び下さい〜!」

 

女性客B「また全部中身が違うの?凄いわね〜!」

 

ココアの方に、女の子が寄った。

 

女の子「あのね、このまえはね、りんごがまるごとはいってたんだよ?」

 

ココア「へぇ〜!凄いね〜!」

 

女の子「うん!」

 

モカ「どちらになさいますか?」

 

女性客B「ねぇ、どのパンにする?」

 

女性客A「ん〜、どうしようかな〜?」

 

 

 

 

 

 

その日の夜のリビング。

 

ココア「手の怪我大丈夫?」

 

ココアの母「うん。ココアとモカとラミンちゃんが手伝ってくれたお陰で助かっちゃった。夏の思い出、沢山作ってるのね。」

 

テーブルの上には、ココアと緑羽太が撮った写真がある。

 

ココア「うん!明日は花火大会があるんだって!チノちゃんにいっぱい写真撮ってもらうんだ!」

 

ココアの母「ココアは行かなくていいの?」

 

ココア「だって、お母さんお店大変そうだし、急に予定を替えるなんて・・・」

 

ココアの母「・・・お母さんね、この手の怪我嘘なの。」

 

ココア「ウェエエエエエ!?」

 

何と手の怪我は嘘だったのだ。

 

ココアの母「うふふ、仲良くしてる3人が見たくて。ごめんね。」

 

ココア「も〜!!」

 

ココアの母「けど、ココアの思い出の写真ももっと沢山見たいな。」

 

ココア「っ!」

 

ココアの母「ココアはどうしたい?」

 

ココア「・・・・・私は・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃ラビットハウスでは、チノが風呂に入ってる。

 

チノ「ふぅ・・・」

 

すると誰かが来た。

 

マヤ「ヤッホーチノ!一緒に入ろー!」

 

メグ「マメ風呂だよ〜!」

 

チノ「えええええ!?」

 

チマメ隊が風呂に入る。

 

マヤ「今日はお泊まりだからね!チノのお父さんには予約済みだよ!」

 

メグ「明日は花火大会だもん!今年は皆で行けそうで嬉しいな〜!」

 

マヤ「まさかチノから誘われるなんてね〜!」

 

メグ「昔は興味なさそうにしてたのに〜!」

 

チノ「・・・・・」

 

何も言わずに顔を湯に浸かる。

 

チノ「・・・昔は関係ないです・・・」

 

メグ「あ!照れてる〜!」

 

マヤ「シャボン玉攻撃〜!」

 

チノ「明日が楽しみだからって、落ち着きがないです。2人共・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ケーキAYABEでは。

 

美未子「そうですか。花火大会ですか。」

 

恵美『そうなの!美々子も来れば良いのに〜。』

 

美未子「いえ、私は店を切り盛りするのが役目ですから。こう見えて副店長ですから。」

 

恵美『じゃあ、今度機会があったら花火大会行こうね?それと、5日後に帰って来るから待っててね。』

 

美未子「はい。ではまた。」

 

電話を切った。

 

美未子「花火大会・・・懐かしいわね〜。昔はお父さんとお母さんと一緒に行ったわね〜。さてと、風呂に入ろうかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスのチノの部屋。チノ達の浴衣が用意されていた。

 

チノ「わぁ〜!」

 

千夜「逸る気持ちを抑えきれなかったの。明日はどの浴衣が良い?」

 

チノ「どれも素敵です!千夜さん、ありがとうございます!」

 

シャロ「浴衣なんて、子供の時以来ね。」

 

みくる「私も子供の時以来着てなかったな〜。」

 

千夜「シャロちゃんは大きくなってから、うちの着物の制服さえ着てくれなくなったのにね〜。」

 

シャロ「だって、お揃いみたいで恥ずかしいじゃない・・・」

 

みくる「シャロちゃん可愛い〜。」

 

千夜「うふふ。皆で着るのが夢だったから、嬉しい!」

 

シャロ「・・・しょうがないわね!」

 

緑羽太「楽兎楽兎!カメラ用意したぞ!」

 

楽兎「来たか。」

 

緑羽太「容量は普段よりいっぱいだ!」

 

恵美「さて、明日は楽しまなくちゃ!」

 

楽兎「逸れないようにな。」

 

チノ「っこのピンクは、ココアさんに似合いそうですね。」

 

千夜「あ!チノちゃんもやっぱりそう思う?」

 

部屋の端では、リゼがぬいぐるみを縫っていた。

 

メグ「わぁ〜!可愛い〜!リゼさんありがと〜!」

 

リゼ「ま、まだ作り掛けだ。」

 

マヤ「わぁ〜い!手伝いた〜い!」

 

リゼ「危ない!マヤは宿題しろ!スケジュールが乱れてるぞ!」

 

マヤ「私のは海賊っぽくするんだ〜!」

 

メグ「私はグルグルのにしたい!」

 

マヤ「それどんなのだよ〜!」

 

 

 

 

リゼ「ふぅ・・・少し休憩だ・・・」

 

楽兎「お疲れさんリゼ。」

 

ベッドに座る2人。リゼの横にチノが座った。

 

楽兎「チノちゃん?」

 

チノ「今夜は凄く賑やかです。」

 

リゼ「だな。」

 

楽兎「そうだな。」

 

リゼ「作り方教えてたら、徹夜になりそうだ。」

 

楽兎「寝不足になるな。」

 

チノ「皆さん、お泊まりですね。」

 

楽兎「ああ。」

 

3人は微笑み合う。

 

チノ「リゼさん、私にもぬいぐるみ作り手伝わせて下さい。」

 

楽兎「俺にも手伝わせてくれ。」

 

リゼ「ああ。問題はココアのなんだけど・・・どんなのが良いかな〜?」

 

チノ「ん〜・・・あの。」

 

リゼ「ん?」

 

チノ「私がデザインしてみても良いですか?」

 

楽兎「チノちゃんがデザインを?」

 

チノ「はい。」

 

リゼ「へぇ〜。何かイメージがあるのか?」

 

チノ「えっと・・・こう、ステッキを持ってですね、魔法使いみたいなのはどうでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ白な空間。

 

楽兎『あれ?この空間、懐かしいな。』

 

???『楽兎君!』

 

楽兎『うおっ!?』

 

後ろから誰かに抱き付かれた。

 

楽兎『サ、サキさん!』

 

チノの母で楽兎の叔母のサキだった。

 

楽兎『もう、驚かさないで下さいよ。』

 

サキ『うふふ、ごめんね。でも久し振りね楽兎君。』

 

楽兎『お久し振りですサキさん。去年の春以来ですね。』

 

サキ『そうだね〜。今は夏だね。ん?その顔、何か嬉しそうね。』

 

楽兎『実は、チノちゃんが花火大会を誘ってくれたんです。』

 

サキ『え!?チノが!?』

 

楽兎『はい。皆を誘ったんです。』

 

サキ『凄い凄〜い!チノが自分から誘うなんて、逞しくなったのね。』

 

楽兎『流石サキさんの娘さんですね。』

 

サキ『いいえ、それを言うなら俺の従妹でしょ?』

 

楽兎『・・・そうですね。』

 

サキ『楽兎君がチノと一緒に居れて安心したわ。』

 

楽兎『俺も、チノちゃんと一緒に居れて幸せです。』

 

サキ『楽兎君、チノ達と楽しんでおいでね。』

 

楽兎『はい。またお会いしましょう。』

 

サキ『うん!じゃあね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の街。ここに幼少期のココアが居た。

 

ココア「私は魔法使いだよ!皆うさぎにしちゃうよ〜!え〜い!」

 

魔法のステッキを振って、沢山のうさぎを作った。後ろからチノが来た。

 

ココア「ん?ああ!お姉ちゃん誰?」

 

チノ「ココアさん、こんなにうさぎを増やしてどうするんですか?」

 

ココア「でも、戻し方分からないよ?」

 

チノ「では、別のものに変えてしまいましょう。」

 

するとチノが魔法少女に変身した。

 

チノ「カフェラテ、カフェモカ、カプチーノ!」

 

呪文を唱えると。

 

ティッピー「わしじゃよ。」

 

うさぎがティッピーに変身した。

 

ココア「わぁ〜!凄〜い!もふもふのうさぎさんだ〜!」

 

チノ「2人で力を合わせれば、もっと凄くなりますよ。」

 

ココア「よ〜し!じゃあ一緒に!」

 

チノ「カフェラテ!」

 

ココア「カフェモカ!」

 

チノ・ココア「カプチーノ!!」

 

空に向けて光を放った。光が降り注ぎ、うさぎ達が次々とティッピーに変身した。

 

巨大ティッピー「もふもふじゃ!」

 

ココア「わぁ〜!もふもふ天国だ〜!もふもふ〜!もふもふ〜!」

 

 

 

 

 

 

そしてココアの部屋。

 

ココア「もふもふ〜・・・」

 

今もふもふしてるのは自分の母親だった。

 

ココアの母「ココア〜、起きてちょうだい。」

 

ココア「もふもふ〜・・・」

 

そこにモカがドアを開けた。

 

モカ「お母さん!ココアを起こしに行ったのに、何でもふもふされてるの!?」

 

ココアの母「ついうっかり〜。」

 

モカ「ほらココア!もう起きないと今日中に帰れないよ!」

 

ココア「うぅ〜・・・おはようチノちゃん・・・」

 

モカ「もう!心はとっくに向こうだよーー!!お母さんも早く用意!!」

 

ココアの母「はぁ〜い。」

 

ココア「私のコスチューム忘れないでね〜・・・・・」

 

モカ「え?コスチューム?」

 

ココア「魔法少女のコスチューム・・・・」

 

モカ「ココアの寝坊助ーーーーー!!!!」

 

 

 

 

リビング。ココアが朝食を食べてる。

 

モカ「ココア、トランクは送っておくで良いんだよね?」

 

ココア「うん!このパンおいひい〜・・・」

 

ココアの母「最後まで慌ただしかったわね〜。」

 

モカ「あれ!?お母さん、手は治ったの!?」

 

ココアの母「え?・・・3人が頑張ってる所を見たら、治っちゃった。」

 

モカ「治んないよ!絶対演技だったんでしょ!?」

 

ココアの母「うふふ。」

 

モカ「も〜う!」

 

 

 

 

そしてココアが向こうへ帰る時が来た。

 

ココア「お母さん!次はチノちゃん達も一緒に連れて来るからね!」

 

ココアの母「はぁ〜い。っと、その前に。」

 

ココア「ん?」

 

優しくココアを抱いた。

 

ココア「お母さん?」

 

モカ「ほらココア!早く乗って!」

 

ラミン「遅れちゃうよ!」

 

ココア「あ!待って待って!じゃあお母さん!」

 

ココアの母「行ってらっしゃいココア。気を付けててね。」

 

ヘルメットを被って、モカの後ろに乗る。

 

ココア「行って来まーす!」

 

ラミン「出発!!」

 

アクセルグリップを捻って出発した。

 

 

 

 

駅へ向かう。

 

ココア「駅まで送ってくれてありがとね!」

 

モカ「お安い御用さ!」

 

ラミン「もうココアが行っちゃうのかぁ。早いね〜。」

 

ココア「また何時か帰って来るから。」

 

ラミン「うん。」

 

ココア「あのねお姉ちゃん。」

 

モカ「ん?」

 

ココア「私ね、将来の夢は沢山あるけど、1番の憧れはやっぱりお姉ちゃん!!私も、お姉ちゃんみたいに皆を楽しませる人になりたいな!」

 

モカ「・・・・・・!!」

 

ココア「お姉ちゃん?」

 

ラミン「モカさん?どうしたの?」

 

モカ「・・・私になろうなんて、10年早いぞ。」

 

ココア「うん!だからまずはチノちゃんのお姉ちゃんになる!ちゃんとお姉ちゃんって呼んでもらえるようになるんだ!」

 

モカ「・・・・・・・・」

 

ココア「・・・・お姉ちゃん。」

 

モカ「ココア?お姉ちゃんになろうって人が、相変わらず甘えん坊だな。」

 

ココア「良いの。ここでは私は妹なんだから。」

 

モカ「・・・さぁ!発車まで時間がない!もっと飛ばすよ!ラミンちゃん!付いて来て!」

 

ラミン「うん!」

 

アクセルグリップを更に捻ってスピードを上げてウィリーする。

 

ココア「うわああああああ!!!ウィリーは止めてーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方。街は花火大会の準備を進めている。

 

 

 

 

ラビットハウスでは。

 

リゼ「よし!完成!」

 

遂にココアのぬいぐるみが完成した。

 

千夜「皆〜!チノちゃんの着付けが終わったわ〜!」

 

恵美「良い感じになったよ〜!」

 

浴衣姿のチノが来た。

 

マヤ「ティッピー巾着だ!」

 

メグ「わぁ〜!似合う〜!」

 

みくる「浴衣姿のチノちゃん可愛い〜!」

 

緑羽太「良いね!早く撮りたい!」

 

千夜「じゃあ次は、シャロちゃんの着付けをするわよ。」

 

シャロ「え!?私!?」

 

メグ「あわわわわわ!」

 

マヤ「早く終わらせなきゃ!」

 

チノ「楽兎さん、どうですか?」

 

楽兎「ああ。似合ってるよチノちゃん。」

 

グラスを拭いてるタカヒロの方へ歩み寄る。

 

楽兎「タカヒロさん、チノちゃんの浴衣姿どうですか?」

 

タカヒロ「よく似合ってるよ。チノ。」

 

チノ「・・・」

 

タカヒロ「楽しんでおいで。」

 

チノ「・・・はい!」

 

タカヒロ「楽兎君、チノを宜しくね。」

 

楽兎「はい!」

 

するとポッポがチノの肩に乗った。

 

チノ「ポッポ?」

 

楽兎「”ピィ!”」

 

指笛を吹くと、ポッポが楽兎の肩に飛び移った。

 

楽兎「ポッポも花火大会見に行きたいって言ってそうだな。連れて行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ココアは、列車の中で小説を読んでいた。

 

ココア(早く皆に会いたいな〜。お姉ちゃんに貰った青山さんの新作。これで長旅も寂しくなかったよ。)

 

読んでる小説は、青山ブルーマウンテンの新作のベーカリークイーン。

 

ココア「ん?」

 

本に挟んでる何かを見付けた。『この本に青山さんのサインぷりーず❤️モカ&お母さん』と書かれた手紙が挟んであった。

 

ココア「抜け目ない!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街では花火大会で賑わっていた。

 

千夜「皆早く〜!」

 

シャロ「もう!はしゃぎ過ぎ!」

 

リゼ「よっぽど浴衣が嬉しかったんだな。」

 

千夜「ほら輪投げ!皆でやりましょー!」

 

マヤ「あはは!もう遊んでるよ〜!」

 

メグ「私もやりた〜い!」

 

楽兎「賑やかで良いな。」

 

緑羽太「良いね〜!賑わってて良いね〜!」

 

風景をカメラで撮り続ける。

 

恵美「どれもこれも遊びたいな〜!」

 

はしゃいでる母親。

 

楽兎「常にはしゃいでる方達もここに居るな。ん?」

 

チノはキョロキョロしている。

 

楽兎「チノちゃん?どうしたの?」

 

チノ「・・・・」

 

マヤ「ほら!チノも早く!」

 

チノの手を引っ張って走る。

 

楽兎「マヤちゃん!」

 

チノ「待って下さい!」

 

リゼ「ん?射的か。何か欲しいものはないか?シャロ。」

 

シャロ「え?あ・・・私だって、吹き矢は得意なんです!勝負しましょう!リゼ先輩!」

 

リゼ「おお?やる気だな?望む所だ!」

 

 

 

 

輪投げでは。

 

メグ「アン・ドゥー・トロワ!」

 

3つの輪が全部当たった。

 

千夜「凄いわメグちゃん!」

 

綿あめを食べてる楽兎とチノとマヤ。

 

マヤ「腕を上げたなメグ。」

 

楽兎「凄いなメグちゃん。」

 

チノ「マヤさんは1個も取れてませんでしたよね?」

 

大量の景品をゲットしたメグ。

 

メグ「こんなに取れちゃった〜!」

 

マヤ「あはは!何その景品!」

 

千夜「ココアちゃんが喜びそう。」

 

チノ「いかにも好きそうですね。」

 

楽兎「はしゃぎそうだな。」

 

メグ「じゃあこれがお土産だね〜!」

 

千夜「喫茶甘兎庵で〜す!お店で浴衣試着もやってま〜す!」

 

あんこの団扇を持って宣伝してる。

 

マヤ「宣伝かぁ!」

 

メグ「商売上手!」

 

閃いた2人は、チノの後ろを押した。

 

チノ「っ?」

 

マヤ「ラビットハウスにも来て下さ〜い!」

 

チノ「え?」

 

メグ「綿あめみたいなうさぎが居るよ〜!」

 

チノ「あ、あの・・・」

 

楽兎「2人共?」

 

お婆ちゃん「あらあら、今度伺ってみようかしら?」

 

シャロ「イエーイ!フルール・ド・ラパンも宜しくね〜!」

 

楽兎「シャロ、コーヒーで酔っちまったか。」

 

リゼ「コーヒー味のかき氷を食べてしまったんだ・・・」

 

チノ「そんなので酔ったんですか!?」

 

楽兎「コーヒーのシロップ!?カフェイン入ってんの!?」

 

みくる「珍味だねぇ。このコーヒーシロップ。」

 

緑羽太「ってか何故それを食べたんだシャロは?」

 

シャロ「見て〜!リゼ先輩に射的で、打ち上げ花火当ててもらったの〜!」

 

リゼ「これからもっと大きい花火見るのになぁ。」

 

千夜「家の中で打ち上げちゃダメよ?」

 

シャロ「はぁ〜い!じゃあ甘兎で上げる〜!」

 

千夜「止めてね?」

 

恵美「見て見て楽兎!景品いっぱい取れたよ〜!」

 

大量の景品を持った恵美が戻って来た。

 

楽兎「母さん何時の間に!?」

 

マヤ「おばさん凄い!」

 

メグ「私よりいっぱい持ってる〜!」

 

恵美「ふふ〜ん!」

 

楽兎「調子に乗ってんなこのお袋さんは。」

 

緑羽太「いやぁ〜、色々撮れた〜!」

 

楽兎「緑羽太お前もはしゃぎ過ぎだっての・・・ん?」

 

緑羽太の傍に立ってる少女を発見した。

 

リゼ「ん?緑羽太、その人誰だ?」

 

緑羽太「ああこの子?」

 

楽兎「紅音じゃねえか!」

 

みくる「あ!紅音ちゃん!」

 

紅音「楽兎兄ちゃん!みくる姉ちゃん久し振り〜!」

 

マヤ「緑羽太、その人誰?」

 

緑羽太「この子、俺の妹だ。」

 

紅音「茶度紅音です。初めまして。」

 

少女の名前は「茶度紅音」。緑羽太の妹である。

 

恵美「あら紅音ちゃん!」

 

紅音「おばさん!お久し振りです〜!あ!皆さん初めまして〜!」

 

チノ達の方へ走って、皆と握手を交わした。

 

楽兎「何で紅音が?」

 

緑羽太「実は花火大会をやるって嗅ぎ付けて来たって。」

 

楽兎「成る程な。」

 

みくる「見ない内に、紅音ちゃん大きくなったね。」

 

楽兎「もう受験生だっけ?」

 

緑羽太「ああ。今年の秋に俺とみくるが通った大学に受験するんだ。」

 

楽兎「へぇ〜。」

 

マヤ「ねぇ!何処で花火見ようか?」

 

リゼ「そうだなぁ・・・」

 

千夜「それなら、青山さんに穴場スポットがあるって教えてもらったの。」

 

緑羽太「マジか。青山さん有能だな。」

 

 

 

 

穴場スポットの丘の上。

 

マヤ「おお〜!!」

 

街の景色が一望出来る展望台。

 

みくる「綺麗〜!」

 

メグ「こんな場所知らなかったよ〜!」

 

リゼ「ココアが居たら、はしゃいで走り回ってそうだな。」

 

千夜「うふふ。浴衣なのにね。」

 

楽兎「街が綺麗だなぁ。」

 

緑羽太「絶景ポイント!」

 

カメラで街を撮る。

 

紅音「兄ちゃん、私も撮りたい。」

 

緑羽太「おう。」

 

 

 

 

”ヒュルルルル・・・パーン!”

 

 

 

 

打ち上げ花火の音が響いた。

 

恵美「何?」

 

シャロ「イエーーイ!!」

 

マヤ「思ったより派手じゃ〜ん!」

 

リゼ「それ、今上げるのかよ!?」

 

チノ「1番はしゃいでるのはシャロさんでしたね。」

 

楽兎「コーヒーのお陰でテンション高くなってるな。」

 

するとチノのスマホの着信音が鳴った。

 

チノ「ココアさん!」

 

すぐに電話に出る。

 

チノ「はい!」

 

しかしすぐに切れてしまった。

 

チノ「ココアさん?」

 

楽兎「ん?チノちゃんどうしたの?ココアから電話来たのか?」

 

チノ「ココアさんからでしたが・・・切れました。」

 

楽兎「え?」

 

メグ「ココアちゃんが間違って携帯押しちゃったのかな?」

 

マヤ「ココアならありえる〜。」

 

チノ「・・・皆で一緒に見たかったなぁ・・・ココアさん・・・」

 

楽兎「大丈夫だチノちゃん。ココアならすぐに来る。」

 

チノ「楽兎さん・・・」

 

 

 

 

 

 

???「皆!!!」

 

”ヒュルルルル・・・”

 

 

 

 

 

 

チノ「え!?」

 

楽兎「え!?」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

”ドーン”

 

ココア「ただいまーー!!」

 

打ち上げ花火と同時に、浴衣姿のココアが帰って来た。

 

 

 

 

 

 

リゼ・マヤ「たーまやー!」

 

シャロ・千夜「たーまやー!」

 

緑羽太・紅音「かーぎやー!」

 

恵美・みくる「かーぎやー!」

 

メグ「綺麗〜!」

 

楽兎・チノ「・・・・・」

 

ココア「私を見てーーーーー!!!」

 

夜空に無数の花火が打ち上がった。

 

全員「あはははははは!」

 

千夜「おかえりなさい!ココアちゃん!」

 

みくる「ココアちゃんおかえり!!」

 

2人はココアに抱き付いた。

 

リゼ「帰って来てるなら連絡しろよ。」

 

ココア「サプラ〜イズだよ!」

 

緑羽太「ココアちゃんらしいな本当に。」

 

千夜「でも、皆で見れて嬉しい!」

 

ココア「えへへ〜!」

 

恵美「でもどうしてここが分かったの?」

 

ココア「青山さんに着付けと、この場所を教えてもらったんだ〜!暗くて迷いそうだったけど、誰かが信号弾上げてくれたお陰で、辿り着けたよ!」

 

シャロ「そ、それは良かったわね・・・」

 

楽兎「シャロの打ち上げ花火のお陰だったのか。ポッポ行け!」

 

するとポッポがココアに飛び付いた。

 

ココア「ただいまポッポちゃん!」

 

ポッポは嬉しそうに耳をピクピクさせた。

 

マヤ「私達からも、サプラ〜イズ!」

 

メグ「これ、屋台で取った景品!」

 

多くの屋台で取れた景品をココアにプレゼントした。

 

ココア「何これ!凄い可愛い!そうだリゼちゃん!帰って来たからには、お姉ちゃんの座は返してもらうよ?」

 

リゼ「初めから預かってないぞ!!」

 

マヤ「またまた〜!しっかりお姉ちゃんしてたのに〜!」

 

メグ「リゼお姉ちゃん!」

 

みくる「リゼお姉ちゃ〜ん!」

 

リゼ「お前ら!!」

 

ココア「やっぱりリゼちゃんとは決着付けないといけないみたいだね。」

 

リゼ「だから何の話だ!!」

 

チノ「あの、ココアさん!」

 

”ドーーン”

 

ココア「わぁ〜!見てチノちゃん!凄〜い!」

 

花火を見て感動した。

 

チノ「・・・・・」

 

街の夜空に無数の花火が打ち上がった。

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスのウッドデッキでは。

 

凛「先生〜!明日締め切りですよ〜!」

 

青山「大丈夫ですよ。素敵な子達を見ていたら、思い付いたアイデアがあるので。」

 

凛「もう、先生は筆が乗ったら早いのは知ってますから・・・」

 

青山「では、取り敢えず。」

 

2人「カンパーイ!」

 

ビールで乾杯した。

 

凛「これが終わったら一緒に頑張るよ!翠ちゃん!」

 

青山「それなら、応援しながら着て欲しい服があるのですが。」

 

凛「うん!私何どもやるよ!」

 

青山「あの頃を思い出しますね〜。」

 

凛「ん?」

 

 

 

 

店内では、リゼの父とSP達も働いていた。

 

リゼの父「お待たせ致しました。」

 

お客にビールを持って行って、カウンターに立ってるタカヒロの方へ。

 

リゼの父「どう言う事だ?タカヒロ。」

 

タカヒロ「吹き矢勝負に負けての1日店員。何処が可笑しい?」

 

リゼの父「負けたとは言え、ここまで働かされるとは聞いてねえぞ。」

 

お客が来店した。

 

リゼの父「いらっしゃいませ!ただいまご案内致します!」

 

タカヒロ「おい。」

 

リゼの父「何だ?」

 

タカヒロ「お前、わざと負けたろ?」

 

リゼの父「なっ!?そんな訳・・・ないだろ・・・」

 

タカヒロ「次は本気で来いよ?」

 

リゼの父「当たり前だ。」

 

 

 

 

 

 

丘の上。

 

ココア「綺麗だね〜。皆と一緒に見られて良かった〜。」

 

紅音「本当に綺麗〜。」

 

チノ「私も、勇気を出して誘ってみて良かったです。」

 

楽兎「チノちゃん、また1歩成長したね。」

 

チノ「はい。」

 

するとココアがデジカメで皆を撮った。緑羽太と紅音と千夜とマヤがポーズを撮り、他の皆は驚いた。

 

リゼ「何だよ!?」

 

みくる「急に何!?」

 

ココア「私の新しい思い出だよ!お姉ちゃんとお母さんにまた送ってあげるんだ〜!」

 

チノ「あの、ココアさん・・・」

 

ココア「ん?」

 

チノ「さっき、ちゃんと言えてませんでした・・・」

 

緊張するチノに、楽兎が肩に手を置いた。

 

楽兎「頑張れ。」

 

チノ「・・・・・・」

 

勇気を出して、ココアに右手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

チノ「おかえりなさい!ココアさん!」

 

ココア「・・・っ!ただいま!」

 

2人は手を握った。

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスでは、青山が小説を書き、凛がチアリーディングの服で青山を応援する。

 

 

街中では、シャロがハイテンションではしゃぎ回ってる。そしてココアも祭りを楽しんだ。

 

 

緑羽太が集合写真を撮った。紅音が集合写真の絵を本物そっくりに描いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日のラビットハウス。ココアが早起きしてパンを作っていた。

 

ココア「あ!チノちゃんおはよう!」

 

起きたチノが来た。

 

チノ「お、おはようございます。ココアさん。」

 

楽兎「ようココア。」

 

起きた楽兎も来た。

 

ココア「おはよう楽兎君!」

 

楽兎「俺達より早起きだなんて、珍しいな。」

 

チノ「お客さん用のパンを焼いてたんですか?」

 

ココア「えへへ〜。向こうで教えてもらった事を試したくて。」

 

楽兎「そうか。」

 

 

 

 

ホールに来た。

 

ココア「さぁさぁ!開店の時間だよ〜!」

 

楽兎「あんまりはしゃぐなよ?」

 

ココア「あれ?」

 

カウンターの上に、ぬいぐるみ達が置かれてあった。

 

ココア「この子達・・・!何時の間に兄弟が増えたのかな?」

 

楽兎「リゼに教わって。」

 

チノ「皆で作りました。眼帯がお揃いです。」

 

魔法使いうさぎのぬいぐるみを見せた。

 

チノ「この子が、ココアさんのです。」

 

ココア「わぁ〜・・・・!!」

 

楽兎「めっちゃ目をキラキラさせてる。」

 

ココア「可愛い〜〜〜〜!!!!手品師かな?何か胡散臭くて格好良いね!」

 

楽兎「魔法使いだ。」

チノ「魔法使いです。」

 

ココア「ありがと〜!このマジシャンうさぎ、大切にするよ!!」

 

楽兎「だから魔法使いだっての。」

 

チノ「それはココアさん自身をイメージしてて・・・」

 

ココア「わぁ〜い!本当に可愛いな〜!これでチノちゃんとお揃いだね!」

 

チノ「くすっ。」

 

楽兎「ん?」

 

ぬいぐるみ達に寄り添うポッポが居た。

 

ココア「ポッポちゃん?」

 

楽兎「ポッポ、ぬいぐるみが自分の兄弟だと思ってるな。」

 

チノ「嬉しそうですね。」

 

楽兎「ポッポ、兄弟が増えて嬉しいか?」

 

ポッポは耳をピクピクさせた。

 

ココア「えへへ〜。何だかこの服を着るのも久し振りな気がするよ〜!それにこの雰囲気、落ち着くなぁ〜。丸で・・・」

 

楽兎・チノ「丸で?」

 

ココア「第2の家だね!」

 

チノ「え・・・?」

 

楽兎「ココア・・・」

 

すると早速お客が来店した。

 

楽兎「お!」

 

ココア・チノ「あ!」

 

3人が並ぶ。

 

楽兎・ココア・チノ「いらっしゃいませ!ラビットハウスへようこそ!」

 

「THE END」




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
        モカ:茅野愛衣

     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨
        サキ:水樹奈々  
      綾部恵美:桑島法子   
      リゼの父:東地宏樹
     ココアの母:皆口裕子
   ラミン・アサム:小林愛香
      茶度紅音:稗田寧々
     月野美未子:真堂圭
       真手凛:木村珠莉
     お婆ちゃん:所河ひとみ
       女の子:赤尾ひかる
       女性客:小原好美

どの組み合わせが好き?みくる編

  • みくる×ココア
  • みくる×チノ
  • みくる×リゼ
  • みくる×千夜
  • みくる×シャロ
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