青山「今日も暑いですねぇ〜。ラビットハウスでアイスコーヒー日和です。」
小説家の青山ブルーマウンテン。
この街にある小さな喫茶店。ラビットハウス。彼女はこの喫茶店の常連客。
青山「あら?」
看板を見ると、『冷やしコーヒーはじめました。』と書かれてあった。
青山「冷やしコーヒー?」
ラビットハウスへ入店。
青山「こんにちは〜。」
ココア「へいらっしゃい!美味しいコーヒー冷えてるよ!」
楽兎以外の全員が浴衣を着ていた。
青山「甘兎庵と間違えましたーー!」
甘兎庵と勘違いして店を出た。
ココア「間違ってないよ!!」
楽兎「浴衣着てる時点でアウトだろ。」
緑羽太「確かに。」
25羽「にっこりカフェの魔法使い」
浴衣から何時もの制服に着替え終えた。
チノ「やっぱりこの制服が一番落ち着きます。」
ラビットハウスの看板娘の香風チノ。楽兎の従妹。
リゼ「浴衣は見た目が涼しそうで良いと思ったんだけどな〜。」
バイトの天々座リゼ。元軍人の娘。
ココア「そう!そこだよ!お客さんに何度も『その服暑くない?』って聞かれてきたよ。」
バイトの保登ココア。自称チノの姉。
楽兎「皆の制服長袖だもんな。リゼは何回聞かれた?」
ラビットハウス店員の綾部楽兎。チノの従兄。制服は夏服。
リゼ「今年はまだ2回だ。」
楽兎「ココアは?」
ココア「私は4回!」
ティッピー「23回。」
ココア「ティッピーの優勝!」
看板うさぎのティッピー。チノの祖父に憑依されて喋れる。
緑羽太「何の勝負だ?」
カメラマンでラビットハウスの常連客の茶度緑羽太。楽兎の幼馴染み。
リゼ「せめて、上着とリボンを取ってみるか。」
その後、店の外では。
マヤ「冷やしコーヒー?」
チノの親友の1人の条河麻耶。
メグ「アイスコーヒーとどう違うのかな〜?」
チノの親友の1人の奈津恵。
2人が店に入る。
マヤ「冷やしコーヒー2丁ー!」
ココア「キンキンに冷えております。」
上着とリボンを外したココア達。
マヤ「あれ?新しいバイトの人!?ココア達は!?」
メグ「ピンク、紫、水色が居ないね!」
チノ「色で認識されてる・・・」
緑羽太「キンキンに冷えてやがる〜!」
一方の緑羽太は冷やしコーヒーをガブガブ飲んでる。
緑羽太「これ良いね!夏に最適!」
楽兎「あんま飲み過ぎんなよ?」
その後。
ティッピー「キンキンに冷えておるわい。」
冷やしコーヒーをティッピーがストローで飲んでる。
チノ「やはりベストは必要ですね。」
マヤ「イメージカラーは大事だよ?」
メグ「色々なカラーの制服があるのが、ラビットハウスの良い所だからね。」
チノ「色んな色・・・」
リゼ「じゃあ今まで通り、この制服で・・・」
楽兎「いやでも、真夏でも長袖は暑いだろ?せめて衣替えとか・・・」
ココア「そうだよ!無ければ作れば良いんだよ!」
チノ・リゼ「え!?」
楽兎・緑羽太「作る!?」
チノ「私達で作る・・・」
ココア「今こそ私達3人の力を合わせる時だよ!」
リゼ「そ、そうか!」
ココア「涼しくするぞー!頑張って夏の制服を作るぞー!」
チノ・リゼ「おーーー!」
メグ「何かこの喫茶店。」
マヤ「暑苦し〜!」
チノ(夏の制服!)
緑羽太「そう言や楽兎、お前の夏服マスターの借りてるのか?」
楽兎「え?これか?生前のサキさんが作ってくれたんだ。俺への特注品。」
緑羽太「へぇ〜。良い叔母さんを持ったもんだな。」
後日。夏服の材料を買いに行ったが。
ココア「ふにゃ〜・・・・・」
チノ「ココアさん夏バテです!」
ティッピー「早くも燃え尽きたか・・・」
楽兎「まだ店すら着いてねえぞ。」
緑羽太「それに店を出てから数分しか経ってねえぞ。」
そこにジュースを買って来たリゼが、ココアの頬にジュースを当てた。
ココア「ほわぁ!」
リゼ「ほら。」
ココア「ありがとう・・・」
リゼ「まずは半袖シャツと、薄手のスカートを買おう。既製品で良いだろう。その後、ベストを作る為の生地を買いに・・・うわっ!?」
さっきのジュースを頬にお返しをされた。
リゼ「お前本当は元気だろ!?」
ココア「そんな事ないよぉ・・・」
そう言いながらベンチに倒れてしまった。
緑羽太「あ〜あ、言わんこっちゃない。」
リゼ「本当に調子悪いなら、背負ってやるから乗れ。」
ココア「嫌だそんな!チノちゃんの前で!ダメだよ〜。恥ずかしいよぉ〜。」
そう言いながらリゼの背中に乗った。
リゼ「言ってる事とやってる事が逆だ・・・」
楽兎「楽したいだけだろお前。」
リゼ「全く、世話の焼ける奴だなぁ・・・」
こっそりとココアがチノに手招きした。チノがココアの背中に乗って、リゼが2人背負う事に。
リゼ「お、重!!2人も背負えるかーーー!!」
緑羽太「いやリゼならこのまま行けそうだな。元軍人の親父さんの娘だろ?」
リゼ「どんな理由だよ!!」
楽兎「ほら2人共。リゼから降りろ。」
商店街に来たが。
リゼ「はぁ・・・はぁ・・・」
チノ「リゼさんがバテました。」
ココア「私達を背負ってくれたばっかりに・・・」
緑羽太「リゼしっかりしろ。ジュース買って来たぞ。」
リゼ「す、すまない・・・」
楽兎「呉服店に来たのは良いが・・・」
今日の呉服店はセールをやっていて、女性客が押し掛けていた。
楽兎「運悪く今日はセールでごちゃごちゃ状態・・・」
チノ「もう1度この中に連れてはいけませんね・・・」
楽兎「リゼ、お前は休んでろ。」
リゼ「いや・・・まだ・・・体力はある・・・」
フラフラになりながらも呉服店へ向かう。
楽兎「おいおい無茶すんなよ?」
呉服店前に着いたが、女性客が邪魔で入れない。そして弾かれた。
チノ「リゼさん!!」
緑羽太「もう止めろ!お前の体力が限界だぞ!」
リゼ「ま・・・まだだ・・・!!私はどんな敵でも背を向けない・・・!!」
楽兎「玉砕する気だ!」
そこに1人の救世主が。
リゼ「シャロ・・・!?」
フルール・ド・ラパンのアルバイトでリゼの後輩の桐間シャロだった。
シャロ「リゼ先輩は下がっていて下さい!これは私の戦場です!」
リゼ「半袖シャツと・・・スカートを頼む・・・」
シャロ「はい!!」
彼女は女性客の中を軽々と掻い潜った。
リゼ「・・・!!」
ティッピー「頼もしい!」
シャロが掻い潜っている間に。
千夜「あら?ココアちゃん達も来てたのね?」
甘兎庵の看板娘でココアの親友の宇治松千夜が来た。
ココア「千夜ちゃん!」
みくる「おや?お2人も来てたのね?」
楽兎・緑羽太「みくる!」
更にフルール・ド・ラパンのバイトで楽兎と緑羽太の幼馴染みの鴨田みくるも来た。
みくる「ここで何してるの?」
楽兎「実はだな・・・」
シャロが戻って3人に訳を話した。
千夜「成る程〜。ラビットハウスの夏の制服を。」
みくる「それで。」
シャロ「シャツとスカートを確保して来ました!」
ココア「シャロちゃん!」
チノ「凄いパワーでした!」
リゼ「素晴らしい戦いだった!」
緑羽太「あぁ〜、この戦いをYoutubeに収めたかったな〜。」
楽兎「他のお客に迷惑だろ。」
シャロ「皆で力を合わせて夏の制服を作るって素敵ですね!」
千夜「仲が良くて羨ましいわ〜。」
ココア「2人もお揃いの夏制服を作れば良いんだよ!」
シャロ「私、甘兎庵で働く気ないし。」
千夜「え!?」
その発言で千夜の心に傷が出来てしまった。
千夜「うわあああん!!」
シャロ「ちょっと!何なの!?」
泣きながら去って行く千夜をシャロが追う。
リゼ「忙しくて奴等だな・・・」
みくる「でも良いコンビ。じゃあね皆。」
2人を追って行くみくる。
セールが終わった呉服店に入る。生地を色々見る。
チノ「この水色、今と変わりなくて好きです。」
リゼ「私も良い紫見付けた!」
楽兎「ん〜・・・」
緑羽太「何探してんだ?」
楽兎「チノちゃんにぴったりな服を作ってプレゼント出来たらな〜って。」
ココア「・・・ピンクがない。」
全員「え!?」
ココア「品切れ?」
リゼ「まさか!!そんな訳あるか!!」
楽兎「まだ何処かにあるはずだ!!」
チノ「ピンクじゃないココアさんって!!」
緑羽太「隈なく探すぞ!」
ピンクの生地を見付けたが。
リゼ「これは蛍光ピンク!」
チノ「こっちはドット柄!」
楽兎「マゼンタ!」
緑羽太「水玉模様!」
ココア「控えめにスパンコールとかどう?」
リゼ「目立つ気満々だな・・・」
楽兎「眩しいだろ・・・」
するとチノがココアの手を握り。
チノ「ココアさん!諦めてはいけません!他の店も探してみましょう!」
ココア「チノちゃん・・・そうだね!!」
他の店を探したが、ピンク色が無かった。
遂にはチノまでもバテてしまった。公園で休憩する事に。
チノ「はぁ・・・はぁ・・・」
ココア「チノちゃん大丈夫!?」
チノ「大丈夫です・・・少し疲れただけです・・・早く次の店に・・・」
ココア「無理しちゃダメだよ!」
リゼ「困ったなぁ・・・何軒回っても、理想のピンクが見付からない・・・」
チノ「入荷を待ってたら夏が過ぎてしまいます・・・」
緑羽太「早く3人の夏服をカメラに収めたいのに〜。絶対バズると思うんだよな〜。」
楽兎「ん?チノちゃん、そのメモ帳見せて?」
彼女の持ってるメモ帳を見る。
チノ「あ、それは・・・」
描かれていたのは、ココアの夏服のデザインだった。だが絵が下手だった。
楽兎「何だこれ・・・?」
緑羽太「ピカソか・・・?」
リゼ「ちょっと理解する時間をくれ。」
ココア「これ凄く可愛いよ!」
楽兎・緑羽太「へ?」
リゼ「もしかして、徹夜したのか!?」
チノ「うん・・・」
ココア「それで余計に疲れて・・・」
楽兎「しっかりしてるとは言え、無理しなくても良いのに。」
チノ「・・・・」
ココア「よし!お姉ちゃんに任せなさい!」
チノ「え!?」
緑羽太「出たー!ココアちゃんの決め台詞!」
ココア「ホラホラ!ウェルカムカモーン!」
背中を見せて手招きする。
チノ「何ですかそれ!!!」
楽兎「チノちゃん、甘えたらどう?たまには。」
チノ「楽兎さん・・・」
緑羽太「さて、そろそろ晩飯の支度をしないと。じゃあな皆!」
楽兎「おう。またな。」
緑羽太「制服完成楽しみにしてるぞー!」
ここで緑羽太と別れた。
夕方。
女の子A「確かに頂いたわ!あなたの夏休みも私のもの!」
女の子B「待てー!怪盗ラパーン!」
女の子C「私の夏休みを返せー!」
近所の女の子達が怪盗ラパンごっこをしていた。
チノ「やっぱり降ろして下さい。」
ココア「ダメダメ♪」
チノ「でも、早く理想のピンク色の生地を探さないと・・・スパンコールは嫌ですが・・・」
リゼ「焦らなくても良いんだよ。」
楽兎「無理は禁物。」
ココア「何とかなーる♪何処かにあーる♪」
チノ「何処かに・・・」
ココア「そう!何処かに!・・・あれ?」
リゼ「どうした?」
楽兎「何かあったのか?」
ラビットハウスの倉庫。
チノ「倉庫に何の用ですか?」
ココア「えっとね・・・何か前に見た気がするんだよね。」
リゼ「何を?」
ココア「手品セット!じゃなくて。」
リゼ「何で手品セットが!?」
楽兎「あれ、サキさんの?」
チノ「はい。母の趣味です。」
ココア「うさぎのおもちゃ〜!」
カタカタ動くうさぎのおもちゃ。
リゼ「ヒィッ!?」
チノ「母と昔遊んだおもちゃです。」
楽兎「サキさんの遺産って個性的だな・・・」
ティッピー「ワシが買った。」
楽兎(お前か。)
チノ「でも、これはちょっと整理した方が良さそうですね。ごちゃごちゃです。」
リゼ「ああ・・・」
楽兎「夏休み中に整理するか。」
ココア「あった!!ホラこれ!」
何と倉庫にピンク色の生地を発見した。
ココア「前に倉庫で見た気がしたんだよねぇ〜!」
チノ「り、理想のピンクです!」
リゼ「チノのお母さんが遺してくれた生地か!」
チノ「これでココアさんのベストが作れますね!」
楽兎「サキさん助かりました!」
ココア「ううぅぅ・・・お”があさーーーーん!ありがどぉぉぉーーーー!!」
チノ「私のお母さんです。」
楽兎「俺の叔母だぞ。」
リゼ「コ、ココア!裏地を見ろ!」
チノ「っ!」
ココア「ん?」
裏地にうさぎの絵があった。
ココア「これは・・・!?」
楽兎「うさぎ柄!?」
チノ「リバーシブルだから問題ありません!」
早速制服を作る事に。チノの部屋に入ると。
楽兎「母さん?」
恵美「あ!皆来たわね?」
楽兎の母親で、ケーキAYABEの店主でパティシエの綾部恵美が入っていた。
チノ「恵美さん、どうしたんですか?」
恵美「タカヒロから、ココアちゃん達の夏服を作るって聞いたから。裁縫道具をギッシリ用意しておきました!」
ココア「凄い!ありがとう恵美さん!」
楽兎「じゃあ皆、夏服頑張ってな。母さん、3人を頼むよ。」
恵美「任せておきなさい!じゃあねー!」
夏服製作開始。
リゼ「じゃあ早速寸法を測るぞ!」
ココア・チノ「イエッサー!」
ココア「あ!10年後はナイスバディになる予定だから緩めにお願いね♡」
リゼ「10年も着るのか!?」
恵美「でもココアちゃん、10年もラビットハウスで働くの?」
リゼ「あ。」
ココア「えへへ〜。ついうっかり。」
リゼ「将来の事はちゃんと考えてるぞ。」
チノ「くすっ。」
夏服製作が続き。
チノ「ん?」
ココアとリゼが眠ってしまった。
恵美「あらら、寝ちゃったみたいね。」
2人は寝ているココアとリゼのブランケットを被せた。
チノ「10年後・・・どんな私達になってるのかな?」
一方のラビットハウスのバータイム。楽兎は水を飲んでる。
ティッピー「そうじゃな・・・倉庫もいっぱいだし、雑貨や何かを今度の
楽兎「彼処なら気軽に色んな物が売れますし。」
タカヒロ「古物市か。良いんじゃないか?埃を被せておくより、大切にしてくれる人に出会う方がずっと良い。」
ティッピー「そうじゃろそうじゃろ?」
楽兎「そうだタカヒロさん!化けうさぎも売れると良いですね!」
タカヒロ「うん。良いと思うな。」
ティッピー「そうじゃな。売れるかな?」
楽兎「ティッピーの事だぞ?」
タカヒロ「親父の事だぞ?」
ティッピー「何じゃとーーーー!?」
怒って体当たりしたが、楽兎が片手で受け止めた。
タカヒロ「大丈夫。高く売ってやる。」
楽兎「生活費として費やしてやるぜ。」
数日後。
ココア「今日のラビットハウスは一味違うよー!いらっしゃいませー!」
チノ「並び終えました!」
リゼ「小隊整列完了!」
楽兎「こっちは異常なし!」
恵美「これでOKだわ!」
リゼ「更に古着も整列完了だ!」
ココア「コーヒーを捨てた雑貨ラビットハウス開店だよ〜!」
ティッピー「捨てとらーん!!」
ココア「他のお店は活気が出て来たね〜!」
楽兎「ウェ!?こっちは暗い顔!?」
当のチノとリゼは暗い顔をしていた。
チノ「これ需要あるんでしょうか・・・」
カタカタ動く兎のおもちゃ。
リゼ「色々持って来たが、無駄だったかな・・・」
ココア「2人共笑顔笑顔!」
楽兎「暗い顔してると誰も来ないぞ?」
そこに、1人のお婆さんが来た。
お婆さん「これ、手作りなの?器用ね〜。孫に買って行くわ。」
軍隊うさぎ1羽とボトルシップを買ってくれた。
チノ・リゼ「あ、ありがとうございます!」
ココア「うん!良い笑顔!」
恵美「自然な笑顔!良いわ!」
リゼ「う、売れた!」
チノ「売れました!あの、こっちは大丈夫そうですし。折角なので他のお店も見て来て下さい。」
ココア「良いの!?」
リゼ「そうだな。ココアは
ココア「やったー!」
恵美「楽兎。ココアちゃんと一緒に他のお店を回ってみたらどう?」
楽兎「そうだな。レアな物とかありそうだし。」
2人で
楽兎「他の店も凄いな〜。」
ココア「感性に突き刺さる物ばかり!これは1日居ても飽きないよ!」
楽兎「ん?」
向こうを見ると店をカメラ撮影してる男性を発見した。
楽兎「緑羽太!」
緑羽太「ん?お〜!楽兎にココアちゃん!」
その人物の正体は緑羽太だった。
ココア「ヤッホー緑羽太君〜!」
楽兎「お前ここで何してるんだ?」
緑羽太「イベントで
楽兎「チノちゃん達も
ココア「あれ!千夜ちゃん!!みくるちゃん!!」
千夜「ココアちゃん!?」
みくる「あ!楽兎に緑羽太ー!」
荷物を持ってる千夜とみくると偶然会った。
ココア「随分満喫してるね!」
千夜「あ、これはね・・・」
楽兎「色々買ってるみたいだな。」
緑羽太「あれ?シャロと一緒じゃないのか?」
みくる「シャロちゃんなら・・・」
シャロ「千夜ああ!!また掘り出し物よ〜!」
ココア「シャロちゃん!?」
シャロ「ココア!?楽兎さんに緑羽太さん!?取り乱した・・・」
緑羽太「その荷物ってまさか。」
みくる「うん。全部シャロちゃんが見付けたアンティーク物だよ?」
千夜「うふふ。うちのお嬢様ったら、
みくる「でもシャロちゃんの笑顔可愛かったわ〜。」
シャロ「今日は素敵な陶器と出会う日。だらしない姿で臨めないの。」
ココア「お嬢様の余裕を感じるよ!」
緑羽太「可憐だねぇ〜!!」
シャロ「さっ。千夜、みくるさん、次行くわよ。」
千夜「ふぅ・・・ちょっと休んで良いかしら・・・」
すると千夜がフラついてさっきシャロが買ったカップを落とした。
シャロ「千夜!?ロイヤルラビットのティーカップゥ!!」
スライディングキャッチ。
ココア「必死!!」
楽兎・緑羽太・みくる「ギリギリ!!」
スライディングキャッチしたロイヤルティーカップの安否を楽兎が確かめる。
楽兎「シャロ、ティーカップ無事だぞ。」
シャロ「よ・・・良かった・・・」
緑羽太「シャロ、しっかりしろ。」
スライディングで倒れたシャロを起こしてあげた。
シャロ「ありがとうございます・・・」
千夜「シャロちゃん・・・私よりカップの方が大事なのね・・・」
シャロ「あーもう!面倒臭いわね!」
みくる「泣かないの千夜ちゃん。ホラ。」
泣いてる千夜をギューっと抱き締めた。
女性「さあさあ!見てって見てって!お買い得だよ!!」
ココア「あのお店は活気があるね〜。」
千夜「叩き売りよ。話術や交渉で購買意欲を煽っているのよ。」
緑羽太「昔バナナの叩き売り見た事あったよな?」
楽兎「バナナの叩き売り懐かしいな〜。」
シャロ「一種のテクニックね。」
ココア「格好良い!私も出来るかな!?」
千夜「叩き売りの基本と言ったら・・・よってらっしゃい見てらっしゃい。」
ハリセンで叩き売りを真似する。
ココア「マイハリセン持って来れば良かった!」
シャロ「マイハリセンって・・・」
千夜「えっ!?シャロちゃん自分のハリセン持ってないの!?相方なら持ってて貰わないと・・・」
シャロ「持つかーーー!!」
楽兎「漫才師でも目指すんかい。」
ココア「あ!そろそろチノちゃんの所へ戻らないと。」
シャロ「え!?先輩達も来ているの?」
千夜「何処ら辺で売ってるのかしら?」
ココア「付いて来て!チノちゃんとリゼちゃんと恵美さん良い笑顔で売り子やってるから!」
楽兎「今日母さんも参加してるんだ。」
みくる「おばさんも?会うの楽しみ〜。」
チノ達の所に戻ってみると。
ココア「どんよりしてるー!?」
3人がどんよりした顔をしていた。
緑羽太「うぉ・・・グローバルフリーズが蔓延してる・・・!!」
楽兎「どんよりだ・・・!!」
千夜「あらあら。」
楽兎「え!?売れ残ってるのサキさんの遺産だけ!?」
チノ「ガラクタしか見えないでしょうか・・・」
ココア「こんなに素敵なのに・・・」
シャロ「素敵?」
恵美「もうこうなったら私の命でサキに償いをしないと・・・」
楽兎・緑羽太・みくる「自決すんな!!」
千夜「アピール力が足りないんだわ!」
4人がハリセンを握った。
千夜「見せてやりましょう!私達の叩き売りを!!」
ココア・シャロ・みくる「おーーーー!」
リゼ「ど突き漫才かーーー!!!」
叩き売り開始。
千夜「いらっしゃいませー!」
女性客A「ん?」
千夜「このうさぎのおもちゃ、表情が良いでしょ?職人の拘りを感じるわ。」
女性「そう言われると・・・じゃあ下さいな。」
千夜「ありがとうございます。」
シャロ「100?それじゃあ今日の夕飯もやし炒めだわ!」
女性客B「じゃあ200で!」
シャロ「よし売った!」
ココア「2体セットじゃなきゃ必殺技が出来ないよ!」
子供A「わーい!売って売って!」
ココア「毎度ありー!」
みくる「このぬいぐるみから溢れ出て来る癒しの雰囲気が見逃せないよ〜!」
女の子A「うわぁ〜可愛い!私に下さい!」
みくる「お客さん見る目があるね〜!」
チノ「4人が輝いて見えます・・・」
リゼ「本当に喫茶店店員か・・・?」
楽兎「バイトだぞ。1人看板娘だけど。」
リゼ「よし!私も負けずに呼び込みだ!」
負けるまいと思ったリゼが呼び込みを始める。
チノ「あ!あわわ・・・私は何を・・・」
楽兎「チノちゃん、俺達も呼び込みしようよ。」
チノ「そ、そうですね。」
リゼ「チノ!!楽兎!!大変だ!お母さんと逸れたらしい!!」
女の子「うわあああああん!」
チノ「え!?」
楽兎「迷子!?」
泣いてる迷子の女の子を連れて来た。
リゼ「お母さん捜して来る!チノと楽兎はこの子の事を宜しく!」
楽兎「分かった!迅速に頼むぞー!」
恵美「どうしたの?泣かないで?お母さんが来るまでおばさん達と遊ぼ?」
女の子「・・・う・・・うん・・・」
恵美「楽兎。緑羽太君。あやしてあげて?」
楽兎「あ、ああ。」
緑羽太「よし!お嬢ちゃん、見てて?この魔法のステッキを伸ばしてしんぜよ!ぐぬぬぬぬぬ・・・!!」
力を念じる。そして。
”ゴスッ!!”
緑羽太「ハウッ!?」
楽兎「おおい緑羽太!?」
緑羽太「み・・・鳩尾が・・・鳩尾が・・・!!」
その場に倒れて悶える。
恵美「見ちゃダメだよ?物凄く痛いから。」
右手で女の子の目を隠して痛々しい光景を見せない。
女の子「?」
チノ「えっと・・・そんなに泣くと、目がうさぎさんみたいになっちゃいますよ?」
女の子「う・・・うさぎさん・・・?」
チノ「そ、そうです!えっと・・・こんな風に。」
カタカタ動く兎のおもちゃを見せた。
女の子「それ・・・目が赤くない・・・」
チノ「そ、そうですね。こ、この兎さんは笑う事も出来るんです。」
女の子「え?」
兎のおもちゃをカタカタ動かす。
女の子「・・・変なの!ふふふ!」
チノ「フフッ。変ですよね。」
ようやく女の子が笑ってくれた。
チノ「はい。差し上げます。」
女の子「え?良いの!?」
兎のおもちゃを女の子に差し上げた。
楽兎「サキさんのおもちゃが役に立ったな。」
緑羽太「そ・・・そのようだな・・・」
恵美「緑羽太君、大丈夫?」
緑羽太「ノ、no problem・・・」
リゼ「おーーいチノーー!!楽兎ーーー!!」
チノ「リゼさん!」
リゼ「見付かったぞー!」
母親を連れて来た。
女の子「お母さーーーん!!!」
楽兎「良かった。」
女の子「お姉ちゃん!お兄ちゃん!おばさん!ありがとー!!」
母親と手を繋いで行った。
楽兎「もう迷子にならないでねー!」
チノ「お姉ちゃん・・・!」
リゼ「良かったな!チノ!」
楽兎「サキさんのおもちゃ、気に入って貰えて良かったな!」
チノ「はい!気に入ってくれました!」
ティッピー「あの子なら大切にしてくれそうじゃのう。」
チノ「はい!」
その夜。ラビットハウス。
ココア「皆お疲れー!」
全員「お疲れ様ー!」
楽兎「いやぁ〜、色々大変だったけど楽しかったな〜。」
緑羽太「すっかり鳩尾の痛みが消えたし。」
ココア「あ!そうだ!お店番してたチノちゃんとリゼちゃんにプレゼントがあるんだ!」
リゼ「あ、ありがとう!」
ココア「綺麗だったからいっぱい買って来たよ!」
買って来たものは。
チノ「ドアノブ!?」
カラフルなドアノブコレクションだった。
シャロ「冷静になると悟るのよね。不要な物が増えていく理由を。」
千夜「あるあるね。」
楽兎「ドアノブマニアの人おったんかい・・・」
恵美「これ店のドアに取り付けたら更に繁盛するかも!」
緑羽太「恵美さん!それだけで更に繁盛出来るのはどうかと思いますが!?」
シャロ「ん?アンタ!それ!」
千夜「リゼちゃんの古着買ったの♪」
シャロ「ハアァァァァ!?」
千夜「新鮮な気持ち〜。」
何とリゼの古着を買ったのだ。
シャロ「くぅっ・・・!わ・・・私も・・・」
リゼ「シャロも買おうとしてくれたのか?」
シャロ「あ!いえ・・・先輩のですとその・・・サイズが合いませんし。」
リゼ「あ。サイズ小さめの余ってたけど、どうかな?」
シャロ「え!?」
実際に着てみた。
シャロ「このシャツ・・・先輩の匂い・・・」
リゼ「シャロー!?」
みくる「逝かないでーー!!」
シャロが気を失ってしまった。
ココア「じゃあ私の着れなくなった服はチノちゃんに!」
チノ「似合いませんよ・・・」
ココア「ピンク似合うよ!きっと!」
チノ「似合いません・・・」
仕方無く試着してみると。
ココア「ほら似合う!」
楽兎「チノちゃん似合うよ!可愛らしくて!」
チノ「楽兎さん・・・」
みくる「わぁー!可愛いー!」
緑羽太「ピンクのワンピースを着たチノちゃん・・・新鮮!!」
ココア「えへへ。私もチノちゃんの服ちょーだい。」
チノ「それだとただの交換です!」
緑羽太「そうだ。俺も面白い物ゲットしたんだ。」
みくる「何何?」
緑羽太「これだ。」
取り出したのはイースターエッグだった。
楽兎「イースターエッグか?」
緑羽太「そうだ。これでイースターエッグ探しでもやろうぜ今度。」
みくる「それ楽しみ〜!私はね、麦わら帽子買ったんだ〜!」
紙袋から緑色の麦わら帽子を取り出して被った。
みくる「どうかしら?」
千夜「まぁ可愛い!」
みくる「ありがと千夜ちゃん!」
緑羽太「楽兎は何か買ったのか?」
楽兎「シークレットだ。」
緑羽太「えー?何だよー。教えてくれても良いのに〜。」
リゼ「チノー。今日の成果を計算してみたぞ。」
チノ「ありがとうございます。」
リゼ「こんな感じになった。」
チノ(ラビットハウスより売上が良い・・・!?喫茶店を盛り上げないといけないのに・・・)
ラビットハウスより成果が上だった。
シャロ「気負い過ぎよ?」
ココア「私に任せて!これでお店を盛り上げるから!」
チノ「手品セット!それ売れ残ってたんですか!?」
売れ残ったマジシャンキット。
ココア「違う違う。気に入ったから私が買ったんだよ〜。」
チノ「え?」
売れ残ったのではなくココアが買ったのだった。
ココア「今日は物にも歴史がある事を学んだよ。この手品道具の歴史は私が新しく作りたいの!」
チノ「歴史・・・」
ティッピー「まぁ好きなようにやってみるが良い。」
ココア「ティッピーの許可も下りた事だし!始めちゃうよー!」
マジックショー開演。
ココア「それではココアマジックショータイーム!」
みくる「わーい!」
緑羽太「ショータイムをしっかり収めるぞー!」
ココア「では!この杖に注目!」
チノ「新しい歴史が始まってしまいます・・・」
リゼ「鳩か!?鳩が出るのか!?」
緑羽太「あ、多分あれは・・・」
千夜「ライオンが良いわね♪」
シャロ「食べられちゃうわよ!」
ココア「この杖が伸びて・・・」
杖に念じると。
”ゴスッ!!”
ココア「グハッ!!」
腹にジャストミート。
楽兎「鳩じゃなく鳩尾だったな・・・」
みくる・恵美「上手い。」
緑羽太「あ・・・トラウマが・・・」
ココア「説明書読んだのにな・・・よぉし!もう1度だよ!」
リゼ「次は期待して良いんだな?」
千夜「ココアちゃんなら、また期待に応えてくれるわ!」
シャロ「それ失敗なんじゃ・・・」
みくる「うん。失敗フラグ満々。」
ココア「この帽子から花が出たら拍手お願い!そーれ!!」
杖で帽子を叩くと、帽子から花が出て来た。
チノ「わぁ!」
その夜。チノの部屋。
楽兎「チノちゃん。」
チノ「楽兎さん?」
楽兎が入って来た。手には紙袋が持ってあった。
チノ「どうしたんですか?」
楽兎「俺も
紙袋からある物を取り出した。
楽兎「これ。」
チノ「わぁ・・・!」
可愛らしい水色のワンピースだった。
楽兎「これ見てチノちゃん気に入るかなって思って買ったんだ。」
チノ「可愛いワンピース・・・」
楽兎「今はもう夜だし、明日着てみたらどう?じゃあねチノちゃん。おやすみ。」
部屋から出た。
翌朝の楽兎の部屋。
チノ「楽兎さんおはようございます。」
楽兎「おはようチノちゃん・・・ん?お〜!」
チノを見て喜んだ。昨日買ったワンピースを着てたからだった。
楽兎「チノちゃんそのワンピース!」
チノ「はい。着てみました。どうですか?」
楽兎「可愛いよチノちゃん!やっぱり俺の予想は当たってた。俺サイコー!」
チノ「自画自賛ですか?」
楽兎「ナハハ。チノちゃん、ココアのお下がりも大切にしようね。」
チノ「はい。」
後日。ラビットハウス。
ティッピー「夏仕様〜♪」
ポニーテールのティッピーがウキウキしてる。
ココア「どうかな?新しい夏の制服!」
チノ「良いです!似合ってます!」
リゼ「あぁ!悪くないな!」
楽兎「良いね!」
遂に、ラビットハウスの夏制服が完成したのだ。
ココア「私がこの制服を初めて着た時と同じ反応・・・」
チノ「?」
リゼ「そうだっけ?」
ココア「2人共似合ってるよ!」
チノ「で、でも。このデザイン変じゃないですか?あんまり自信無くて・・・」
ココア「10年は着たい位良いよ!」
リゼ「じゃあ10年経ったらまたチノにデザインして貰おうかな〜?」
楽兎「おいおい、あんまりチノちゃんをからかうなよ?」
リゼ「よし!開店の準備だ!」
ココア「今日も手品で盛り上げるよー!」
チノ「あ、あの!ココアさん!リゼさん!楽兎さん!」
ココア「ん?何?チノちゃん。」
楽兎「どうしたの?」
チノ「・・・これからも・・・宜しくお願いします!!」
ココア「此方こそ!」
リゼ「宜しく!」
楽兎「お願いします!」
全員が一礼した。
ココア「これからも一緒に頑張ろうね!チノちゃん!」
チノ「はい!」
開店後。緑羽太が来店した。
緑羽太「やっほー!」
ココア・チノ・リゼ「いらっしゃいませー!」
楽兎「いらっしゃい緑羽太!」
緑羽太「おお!夏服可愛いじゃないか!」
楽兎「3人と母さんで作った夏服だ。」
緑羽太「この時を待っていた!3人の夏服の写真を撮ってあげよう!」
ココア「良いね!2人共!一緒に撮ろうよ!」
チノ「そうですね。」
リゼ「折角だからな。」
緑羽太「じゃあ撮るよー!はいチーズ!」
3人の夏服姿を撮影した。ラビットハウスの新しい物語が始まった。
その日の午後。恵美は実家へ帰って行った。
『END』
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
マヤ:徳井青空
メグ:村川梨衣
茶度緑羽太:相葉裕樹
鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
綾部恵美:桑島法子
女の子:広瀬ゆうき
篠原侑
石橋桃
おばあちゃん:河村梨恵
タカヒロ「この感じ久し振りだな。」
ティッピー「待ち侘びておったわい!」
タカヒロ「今更だが俺等2人って、誰からか求められてるのか?」
ティッピー「わしは求められておるぞ!!」
次回「幼馴染ハート強奪事件」
作者「遂にBLOOM編スタートしました!」
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