ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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夜・とある美術館。多くの警官達が厳重警備に当たっていた。

警部「ん〜・・・」

厳重警備に当たっている理由は、『今宵 ローズヒップ・ルビーを頂戴します』と怪盗ラパンからの予告状が届いたからである。

警部「ふんっ。例えラパンと言えど、この警備を掻い潜れる訳が・・・」

しかしその時、ローズヒップ・ルビーから突然花吹雪と煙が噴射された。

警部「なっ!?」

煙が晴れると、宝石がカードに摩り替わってしまった。

警部「っ!?」

廊下から走る足音が響いた。

警部「外だ!!」




美術館を出ると。

???「お待たせしたわね!皆さん!」

美術館の屋根の上にライトを照らした。月をバックに現れた怪盗ラパンが立っていた。

ラパン「怪盗ラパン参上!!ローズヒップ・ルビーは頂いたわ!」

警部「くぅ・・・!!捕まえろ!!!」

ラパン「ロイヤルストレートフラッシュ!!」

トランプのカードを警官達に投げた。すると警官達が一気にメロメロに陥ってしまった。

ラパン「これで警部さん達のハートは私のもの。私に盗めない物はないのよ!皆さん、ごきげんよう!」

警部「待てーーーー!!」

ナレーション『見事、我々の心を盗んだラパン。あぁ、美しき怪盗よ。明日は何処に現れる?』

〜See You〜




ココア「今週も面白かったね!怪盗ラパン!」

楽兎「やっぱ毎週見逃せないな!」

3人が観ていたのは、怪盗ラパンと言うアニメだった。

チノ「盗むのって、物だけじゃないんですね。」

ココア「宿題忘れてた!!」

楽兎「大事な物を奪われてしまったな。」

ココア「おのれラパン!!私の時間を盗むとは!!」

急いで宿題しに走った。

楽兎「自業自得だな。」
チノ「自業自得です。」


26羽「幼馴染ハート強奪事件」

ある日のシャロの家。シャロは怪盗ラパンのBlu-rayを持ってベッドの上で仰向けになっていた。

 

シャロ「借りて来たのは良いけど・・・テレビが無かった・・・」

 

彼女の家はテレビが無かったのだ。そこに千夜とみくるが入って来た。

 

千夜「シャロちゃーん。ホラー映画でも観て涼みましょ?」

 

みくる「怖いけど面白いよ?これ。」

 

シャロ「ウチじゃ観れないわよ。」

 

千夜「百物語やりましょ?」

 

みくる「どんな怪談があるのか聞かせて?」

 

シャロ「気分じゃないわ。」

 

千夜「肝試ししましょ?」

 

みくる「3人1組になりましょ?」

 

シャロ「毎日毎日しつこいわよ。」

 

千夜「臆病になったものね。」

 

シャロ「ずっと断ってるけど!!」

 

みくる「でもそんなシャロちゃん大好き!」

 

シャロ「何で恋してるんですか!!」

 

 

 

 

一方外では。

 

???「チームビーンズ。現場に到着しました!先に到着した潜入兵、作戦遂行中。」

 

 

 

 

???「ラジャー。フェイズ2に移行する。さぁ!腰を抜かして貰うよ!作戦開始!」

 

???「イエッサー!!」

 

謎の集団が作戦を開始した。

 

 

 

 

シャロ「そもそも何なのよ?その格好は?」

 

みくる「幽霊のコスプレ、可愛いでしょ?これでシャロちゃんに憑依してあげる〜。」

 

そう言いながらシャロに抱き付いた。

 

シャロ「や、止めて下さい・・・」

 

千夜「フフッ。甘兎庵は今、ホラー週間なの。うらめしや〜。」

 

シャロ「そ、そんなもので怖がる訳・・・」

 

???『きゃああああ!!』

 

みくる・千夜・シャロ「ん?」

 

 

 

 

外では。

 

マヤ「まさか!甘兎庵の隣にあったなんて!!」

 

メグ「兎小屋・・・壁の蔦・・・特徴が一致し過ぎてるよ!!」

 

マヤ「街で噂の幽霊小屋だ!!」

 

シャロ「私の家ーーーーー!!!」

 

マヤ「え?シャロ?」

 

メグ「シ、シャロさん後ろ!幽霊が!!」

 

シャロ「ん?」

 

後ろに振り向くと。

 

シャロ「ギャアアアアアア!!!」

 

正体はただのみくると千夜だった。

 

 

 

 

2人を招き入れた。ワイルドギースはマヤに撫でられてる。

 

シャロ「何時の間にか・・・家が街の心霊スポットになっていたなんて・・・」

 

マヤ「学校で噂になってるよ?」

 

みくる「どんな噂なの?聞かせて?」

 

マヤ「辺りに漂う、獣とハーブの匂い。夜、そのオンボロ小屋の前を通ると・・・中から女の子の啜り泣く声が聞こえると言う・・・」

 

 

 

 

『止めて・・・止めて・・・そのハーブだけは・・・止めてーーーー!!!』

 

 

 

 

シャロ「そんな噂が・・・」

 

みくる「それシャロちゃんとワイルドギースの日常茶飯事じゃ?」

 

マヤ「それと、私達3人を誘いに来たんだよ?」

 

みくる・千夜・シャロ「え?」

 

メグ「3人と同じで、私とマヤちゃん幼馴染みなの。この5人で遊びたいな〜って。」

 

マヤ「そうそう!幼馴染みペア同士、冒険に行こうよ!」

 

シャロ「ぼ、冒険?」

 

千夜「まぁ!楽しそう!」

 

みくる「幼馴染みペアって言っても、私1人じゃ・・・」

 

???「お待たせしましたー!」

 

そこに緑羽太がドアを開けた。後ろに楽兎も。

 

みくる「緑羽太!楽兎!」

 

緑羽太「幼馴染みペアなら、こっちは幼馴染み3人衆!」

 

楽兎「みくる、誘いに来たぜ。」

 

みくる「ありがとー!」

 

千夜「どう?シャロちゃん。」

 

シャロ「今から?ん〜・・・しょうがないわね。良いわよ。」

 

千夜「本当!?嬉しい!」

 

みくる「シャロちゃんありがとー!ギュー!」

 

シャロ「く、苦しいです・・・」

 

楽兎「おいみくる落ち着け。」

 

 

 

 

 

 

冒険の舞台は、とある山。その山は不気味を醸し出しており、真っ暗で何が出るか分からない場所。楽兎・緑羽太・みくる組と、マヤ・メグ組が先導する。

 

シャロ「ううぅぅ・・・」

 

千夜「・・・」

 

マヤ「何とか上手く誘えたね。」

 

メグ「うん。良かった。」

 

楽兎「後は計画通りに移行すれば。」

 

緑羽太「全てが完了する。」

 

みくる「私のさっきの演技、最高だね。」

 

千夜「そう言えばマヤちゃん、メグちゃん。」

 

マヤ・メグ「ひゃっ!?」

 

メグ「な、何!?」

 

千夜「・・・2人って双子みたいに仲良しさんね。」

 

メグ「双子・・・?」

 

マヤ「真逆のタイプだよ!千夜とシャロだって、真逆のタイプだよね?」

 

シャロ・千夜「ん?」

 

マヤ「ホラ!髪型とか!千夜とメグはロングだけど、私とシャロはミディアムレアだし!」

 

シャロ「お肉の焼き加減?」

 

楽兎「2人の人肉とか嫌だな・・・」

 

マヤ「大きさも全然違うじゃん!」

 

シャロ(はっ!大きさ・・・大きさ・・・大きさ・・・)

 

身長じゃなく、胸の大きさと勘違いしてしまった。

 

楽兎(あの顔、勘違いしてるな。)

 

シャロ「マヤちゃん!!ハートが大きければ良いのよ!!」

 

マヤ「ん?うん!!ハートはでかく行こうね!シャロ!」

 

メグ「よく分からないけど楽しそう!」

 

千夜「ね〜。」

 

みくる「私って、そんなにでかいかな?」

 

自分の胸を触る。

 

みくる「あ、ちょっとでかいかも。」

 

緑羽太「地雷踏むな!」

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと、看板があった。

 

楽兎「やっと着いたな。」

 

緑羽太「作戦開始。」

 

マヤ「うん。それじゃあ!肝試しの説明するよ!」

 

シャロ「え!?肝試し!?」

 

マヤ「この先に小屋があるから、1週して帰って来よう!」

 

シャロ「肝試しって言った!?」

 

メグ「私達が先に出発するから、千夜さん達は少し待ってスタートしてね!」

 

千夜「は〜い!」

 

シャロ「今肝試しって言ったよね!?」

 

楽兎「じゃあまずは俺達からスタート!みくる、行くぞ?」

 

みくる「う、うん。」

 

緑羽太「レッツゴーゴー!」

 

 

 

 

少ししてからマヤとメグが出発した。

 

 

 

 

そして、千夜・シャロ組がスタートした。

 

シャロ「肝試しじゃない・・・これは冒険・・・私達を待っているのは夢とロマン・・・」

 

 

 

 

マヤ「あははははは!」

 

 

 

 

遠くからマヤの笑い声が聞こえ、シャロが元気になった。

 

シャロ「あ!マヤちゃん楽しそう!」

 

千夜「あの子は恐怖を手懐けているだけよ?腹を括りなさい。シャロちゃん。」

 

 

 

 

木陰に緑羽太とリゼが水鉄砲を持って隠れている。

 

リゼ「よし、作戦通りだな。」

 

緑羽太「行くぜリゼ。」

 

リゼ「ああ。」

 

水鉄砲を2人に照準を合わせる。

 

リゼ「2人共覚悟しろ。」

 

緑羽太「恐怖を思い知れ。」

 

水鉄砲を発射。

 

 

 

 

千夜「クシュン!!」

 

しかしタイミング良く千夜がくしゃみをし、水がシャロの顔に直撃した。

 

 

 

 

リゼ「ん?」

 

緑羽太「避けた?なら俺が!」

 

今度は緑羽太が発射。だが千夜がカラスの鳴き声を聞いて止まり、またシャロに水が直撃した。連射するが、千夜の頭に木の葉が落ち、更に三角巾が解けて止まってしまい、全てシャロに命中するばかり。

 

リゼ「千夜だけ全然当たらない・・・」

 

緑羽太「後でシャロに謝罪しなきゃ・・・ってか千夜の奴、回避スキル高過ぎ・・・」

 

 

 

 

シャロ「あ・・・雨かしら・・・?」

 

千夜「ん?」

 

 

 

 

リゼ「ま・・・待ってぇ・・・」

 

緑羽太「置いて行かないでぇ・・・」

 

 

 

 

2人の呻き声に2人が怯えた。

 

千夜「きゃっ!何か、女性と男性の泣き声聞こえない!?」

 

シャロ「聞こえないーーー!!」

 

千夜「で、でも!!」

 

怯える千夜の手を、シャロが握ってくれた。

 

千夜「っ!」

 

シャロ「ほら早く!」

 

千夜「手がビショビショ・・・」

 

シャロ「全部気のせいよ!急いで!」

 

千夜「フフッ。」

 

シャロ「ん?」

 

千夜「昔と逆になっちゃったわね。昔は、怖がるシャロちゃんを私が引っ張ってたのに。もう昔のシャロちゃんじゃないんだなぁ〜って。」

 

シャロ「当たり前でしょ!私だって少しは成長してるのよ!!ワイルドギースとだって暮らしてるし、昔よりちょっとだけうさぎが強くなくなったし・・・」

 

懐中電灯を落として、千夜の両手を握った。

 

シャロ「怖がるアンタの手を引っ張って行く事だって出来るんだから!!」

 

千夜「・・・・シャロちゃん・・・そうね!頼もしいわ!」

 

シャロ「当然よ!」

 

 

 

 

ティッピー『立ち去れ〜。立ち去れ〜。』

 

 

 

 

シャロ「ギャアアアーーーー!!!!」

 

怖がって千夜に抱き付いた。

 

千夜「シャロちゃん、手・・・」

 

シャロ「怖いーー!!幽霊ーーー!!」

 

千夜「ん?あれ!!」

 

前方にぬいぐるみに囲まれてるティッピーとポッポがあった。

 

千夜「な〜んだ。ただのぬいぐるみだったのね。」

 

シャロ「うさぎ怖いーーーーー!!!!」

 

彼女は逃げ出してしまった。ティッピーは嬉しそうに頬を赤らめ、ポッポは嬉しそうに口を動かした。

 

 

 

 

シャロ「イヤーーーーーーーー!!!!!」

 

千夜「ま、待ってーーーーー!!!」

 

走ってる最中に石に躓いた。

 

千夜「シャロちゃん!!」

 

同じく千夜も石に躓いた。

 

 

 

 

目の前の泥の水溜りに転んでしまった。

 

 

 

 

ココア・みくる「うらめしや〜!!」

 

幽霊の姿をしたココアとみくるが驚かそうとしたが。

 

ココア「・・・?」

 

みくる「え・・・?」

 

泥まみれで恐ろしい姿になった千夜に背筋が凍った。

 

ココア・千夜・みくる「ギャアアアーーーー!!!!!」

 

シャロ「・・・ん?ギャアアアーーーー!!!!」

 

泥まみれで幽霊の3人を見てシャロも絶叫した。

 

ココア「お、お化け!!」

 

逃げ出したが、転んでしまった。

 

みくる「い、嫌!来ないで!!」

 

腰を抜かしてパニックになった。そこに楽兎達が駆け寄った。

 

リゼ「おーーい!」

 

チノ「大丈夫ですか!?ココアさ・・・ん?」

 

楽兎「み、みくる?」

 

みくる「た・・・助けて・・・」

 

緑羽太「な、何だこの状況・・・?」

 

 

 

 

 

 

その後、2人に訳を話した。

 

メグ「内緒にしててごめんなさい!」

 

マヤ「全部ココアとみくるが仕組んだ事だったの。」

 

シャロ「ココアとみくるさんが元凶!?」

 

ココア「イエーイ!サプラーイズ!」

 

シャロ「イエーイじゃないわよ・・・もう、リゼ先輩もグルだったなんて・・・」

 

リゼ「待ってる方も怖かったから、おあいこだ!」

 

みくる「私は千夜ちゃんと一緒に居た時から作戦遂行してたの!ビックリしたでしょ?」

 

マヤ「そう言えば、チノと楽兎は何処に居たの?」

 

メグ「姿が見えなかったけど・・・」

 

楽兎「俺はずっと気配を消して2人を監視してたんだ。」

 

リゼ「何処の兵士だよお前・・・」

 

チノ「私はティッピーにここは任せろって言われたんです。」

 

リゼ「逃げたな?」

 

チノ「逃げてないです。」

 

ココア「怖かったんだね!?お姉ちゃんが来たからもう大丈夫だよ〜?」

 

チノ「寧ろ今のココアさんの方が怖いです。」

 

楽兎「チノちゃん、怖かったなら俺と一緒に居れば良かったのに。」

 

チノ「それを忘れていました。」

 

ココア「そんなぁ・・・」

 

千夜「でも、どうして急に肝試ししようと思ったの?」

 

ココア「最近シャロちゃんが遊んでくれないって、千夜ちゃん悩んでたから。」

 

千夜・シャロ「あっ!」

 

みくる「ココアちゃんが私に相談しに来てくれてね、一緒に肝試し計画を作ったんだよ。」

 

千夜「私とシャロちゃんの為に・・・」

 

リゼ「私はサバイバルゲームを提案したんだけどな。」

 

緑羽太「俺はバズり大会を企画してたんだけどな〜。」

 

千夜「ココアちゃんはソウルメイトよ!」

 

ココア「良いって事よ!」

 

みくる「そのソウルメイトに私も混ぜて〜!」

 

2人をギューっと抱き締める。

 

シャロ「それだけでこの肝試しを企画したの!?その行動力は率直に尊敬するわ・・・まぁ、千夜も楽しめたみたいだし、いっか。私もそれなりに楽しめたし。」

 

千夜「ん?」

 

ココア「シャロちゃんも楽しかった?」

 

シャロ「ち、千夜も楽しめて良かったって言ったのよ!!」

 

みくる「もぉ〜、素直じゃないんだから。可愛い〜!」

 

シャロ「だから止めて下さい!もう、暗くなったし帰るわよ。」

 

千夜「はぁ〜い♪」

 

メグ「今回の作戦、成功なのかな?」

 

マヤ「ん〜・・・多分、大成功だよ!」

 

緑羽太「仲睦まじい幼馴染みの2人。尊いね〜!」

 

 

 

 

 

 

その後、甘兎庵の浴室。ココアと千夜とシャロが一緒に入ってる。

 

ココア「ふぅ〜・・・気持ち良い〜・・・ありがとね。千夜ちゃん。」

 

千夜「あんな格好で帰らせたら、またこの街に怪談が生まれちゃうわ。」

 

シャロ「これ以上増えられても困るわよ。」

 

千夜「本当はね、今回の肝試し、ドッキリだって薄々気付いてたの。」

 

ココア「え?」

 

シャロ「もぉ〜!何で黙ってたのよ!幾ら怖い事が好きだからって!」

 

千夜「ううん。ホラーや怪談とかは二の次で、昔みたいにシャロちゃんと冒険気分を味わいたかっただけなの。」

 

シャロ「っ!?」

 

千夜「だから、今回の肝試しは本当に楽しくて、つい内緒にしちゃった。ごめんなさい。」

 

シャロ「千夜・・・も、もう!あれ位全然平気よ!」

 

千夜「シャロちゃん・・・?」

 

シャロ「その・・・今夜位、ホラー映画祭してあげても良いわよ?」

 

千夜「!!」

 

ココア「2人共良かったね!」

 

シャロ「ココアも、今日はありがとう。」

 

ココア「シャロちゃん・・・怒る所かお礼なんて、熱でもあるの!?風邪引いた!?」

 

シャロ「・・・何で言葉通りに受け取らないのよーーーーー!!!!」

 

 

 

 

その後。シャロに緑羽太からの謝罪の電話が来た。

 

緑羽太『本当にすみませんでしたー!水をぶつけてしまって!!』

 

シャロ「あ、あの・・・大丈夫ですよ・・・?」

 

 

 

 

 

 

ある日のラビットハウス。

 

ココア「怪盗ラパン、参上!私に盗めない物は無いのよーー!!」

 

千夜「似てる似てるー!」

 

みくる「ラパンそのもの!」

 

緑羽太「本当にラパンにハマってるねー。」

 

女の子「あ!ラパンだ!」

 

お客さんの女の子がココアのラパンのモノマネに反応した。

 

ココア「狙った獲物は逃がさない!」

 

女の子「逃がさない!」

 

チノ「ココアさん、仕事中に遊ぶのは・・・」

 

楽兎「気持ちは分かるが、今は抑えろ。」

 

ココア「あ!ごめんごめん。チノちゃんも後で遊んであげるからね。」

 

チノ「そ、そう言う意味じゃないです!!」

 

楽兎「子供扱いしてね?」

 

リゼ「その怪盗ラパンって流行ってるのか?」

 

チノ「大人気です。」

 

緑羽太「俺の部屋にグッズや現時点までのBlu-ray揃ってるぜ?」

 

ココア「アクションも多いから、リゼちゃんも楽しめると思うよ?」

 

チノ「原作は青山さんなんですよ?」

 

 

 

 

青山『ウフフフ♪』

 

 

 

 

リゼ「へぇ〜!青山さんはヒットマンだな!」

 

楽兎「それを言うならヒットメーカーだろ?」

 

千夜「そう言えば、怪盗ラパンって、何処かシャロちゃんに似てない?」

 

チノ「外見はシャロさんがモデルだったり・・・」

 

楽兎「確かにそうだな。初めて見た時はシャロだって言っちゃったし。」

 

ココア「ん?あ!!」

 

チノ「どうしたんですか?あ!」

 

窓の外から店内を覗いてる怪盗ラパンの姿が。

 

 

 

 

店の外。

 

ココア「怪盗ラパン!!」

 

シャロ「ヒェーーーー!!!え、ええっとその・・・わ!私にぬ、ぬ、盗めない物は無いのよーーーー!」

 

楽兎「シャロじゃねえか。どうしたんだ?シャロもラパンごっこか?」

 

シャロ「え!?そ、その・・・」

 

ココア「何か事情があるみたいだね?良かったらお話聞くよ?」

 

楽兎「理由があるなら話してくれ。」

 

シャロ「ココア・・・楽兎さん・・・」

 

ココア「ちょっと待って!そのマスク何処で手に入れたの!?私も欲しい!!」

 

シャロ「私の話は!?」

 

楽兎「シャロ、入ってくれ。」

 

シャロ「は、はい。」

 

 

 

 

彼女を招き入れ、事情を聞いた。

 

シャロ「実は今・・・フルール・ド・ラパンが怪盗ラパンとコラボしてるの。」

 

みくる「そうそう。怪盗ラパンは子供達にも人気のアニメでね、子供達がお店に来るようになったんだけどね・・・」

 

 

 

 

シャロ『怪盗ラパン!華麗に参上!』

 

女の子A『警部ー!』

 

女の子B『ふわふわ〜!』

 

シャロ『私の営業スマイルが通用しない!?』

 

 

 

 

みくる「ラパンより警部に人気があってね・・・」

 

楽兎「警部、どんだけ人気あるんだよ・・・」

 

シャロ「ラパンが主役なのに人気が無いなんて・・・その、ちょっと責任感じちゃって・・・」

 

ココア「ラ、ラ、ラパンとラパンがコラボ!?ラパンとラパンが!ラパンなラパンでパパンとパン!?」

 

チノ「落ち着いて下さーーい!!!」

 

緑羽太「ココアちゃんがバグった!?」

 

楽兎「それで、何でさっきウチを覗いてたんだ?」

 

シャロ「ラビットハウスを覗いてたのは、ココアを観察する為だったんです・・・」

 

ココア「私を?」

 

シャロ「子供とも、すぐ仲良くなれるでしょ?」

 

リゼ「あぁ。確かに。」

 

楽兎「凄く子供に懐かれてたし。」

 

ココア「普通にしてるだけなんだけどなぁ〜。」

 

楽兎「自覚無し?」

 

シャロ「心の中に土足で入り込んで馴染んじゃう・・・その才能が羨ましい・・・」

 

ココア「私はお話するのが好きなだけだよ!」

 

シャロ「立派な才能よ!」

 

ココア「大袈裟だって〜。」

 

シャロ「人の心を盗む怪盗ココアだわ!!」

 

ココア「シャロちゃんがこんなに褒めてくれるなんて何か企んでるのーーーー!?」

 

シャロ「素直に褒めてるのーーーー!!!」

 

みくる「またココアちゃんがバグった!?」

 

落ち込むシャロの両手をココアが握った。

 

ココア「でもシャロちゃん。無理して私の真似しなくたって良いんだよ?」

 

シャロ「え?」

 

ココア「私には分かる。子供達が求めてるのは、ラパンの服を着たお姉さんじゃない!!ラパンそのものなんだよ!!!」

 

シャロ「ラパンそのもの!?そんな・・・どうしたら良いの・・・!?」

 

ココア「なるんだよ!!シャロちゃんが、怪盗ラパンに!!!」

 

 

 

 

 

 

その夜。ラビットハウスにて。

 

ココア「怪盗ラパン鑑賞会!始まるよ〜!」

 

みくる「わーい!」

 

シャロ「鑑賞会?」

 

ココア「ラパンを研究して、ラパンになりきる事が出来たら、子供にも大人気だよ!」

 

千夜「ラパンと言うキャラクターを、その魂をシャロちゃんの身体に刻み込むのよ!」

 

シャロ「わ、分かったわ!!」

 

リゼ「初めて観るんだけど、楽しめるかな?」

 

シャロ「私も少ししか観た事なくて・・・分かる範囲で良ければ説明しますね!」

 

リゼ「任せた!」

 

楽兎「ココアー!準備出来たぞー!」

 

ココア「うん!それじゃあ始めるよー!」

 

再生ボタンを押した。

 

 

 

 

始まったのは、何故か時代劇。

 

ナレーション『血と硝煙の香水を纏いながら、鉄の獣を駆ける男達が居た。』

 

男「ふん!!」

 

拳銃を向けた。

 

 

 

 

シャロ「1話は随分と硬派なんですね・・・」

 

リゼ「好きだなぁ〜、こう言うの。」

 

チノ「ココアさん、違う番組再生してます。」

 

ココア「えへへ〜。」

 

緑羽太「本当の再生スタート!」

 

 

 

 

物語はクライマックスへ。海岸の上の墓に花を手向けてる警部。

 

警部「子供には、本当に寂しい思いをさせてしまっているよ。だが、俺は必ずラパンを捕まえてみせる!君が守ろうとした宝石、マローブルーの涙。ラパンは、その秘密を握っているはずだ。」

 

 

 

 

シャロ「うえぇ〜〜〜ん!」

 

リゼ「くっ・・・!!」

 

みくる「うわああ〜〜〜ん!!」

 

ココア「シャロちゃん!?」

 

千夜「リゼちゃんまで!?」

 

楽兎「みくる!?」

 

3人が泣いてしまった。

 

チノ「3人共、大丈夫ですか!?」

 

シャロ「警部に、こんな過去が・・・私・・・奥さんと子供を大事にします・・・!」

 

千夜「感情移入し過ぎよ?」

 

シャロ「私、ラパンの事よく分かってなかったわ・・・決めポーズだって全然決まってなかったし、決めポーズの所だけ、もう1回観ても良い?」

 

ココア「勿論だよ。」

 

楽兎「巻き戻すぞ。」

 

チノ「でもシャロさん、そこまで頑張らなくても・・・」

 

シャロ「ううん。子供達は、本物のラパンに会いに来てるのよ。だから、完璧なラパンを演じて、絶対に喜ばせてみせる!!」

 

チノ「シャロさん・・・」

 

千夜「こうなったらシャロちゃんは止められないわね。昔から凄く頑張り屋さんだもの。」

 

緑羽太「熱心に頑張るシャロ。応援するぜ!」

 

 

 

 

視聴完了後。緑羽太が撮影し、シャロがカードを投げた。

 

楽兎「おっと!」

 

投げたカードを楽兎がキャッチした。

 

シャロ「カードの投げ方はこう!」

 

楽兎「良いぞシャロ!完璧だ!」

 

シャロ「肘の角度は60度前後。手は第10話の角度!これが理想ね!怪盗ラパン!」

 

ココア「参上!」

 

何故かココアもポーズ取ってる。

 

シャロ「私に盗めない物はないのよ!」

 

緑羽太「カーット!OKだ!」

 

千夜「完璧よ!シャロちゃん!」

 

リゼ「あぁ!凄く良くなったな!」

 

チノ「ココアさんのは盆踊りですか?」

 

ココア「違うよー!」

 

シャロ「腕の角度を確認すべきね。」

 

みくる「ココアちゃん、一から特訓だね。」

 

チノ「シャロさんのラパン、凄く格好良いです!きっと子供達にも分かって貰えます!」

 

シャロ「チノちゃん・・・」

 

励ましてくれたチノを抱き締めた。

 

シャロ「うん!私頑張る!!」

 

楽兎「シャロ嬉しそうだな。」

 

ココア「ああ!!チノちゃんのハートが盗まれた!!」

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

千夜「ん〜!朝陽が目に染みるわ〜。」

 

リゼ「華やかな怪盗稼業の裏に、あんな過去があったなんてな!怪盗ラパン、彼女の生き様には心惹かれる物がある!」

 

緑羽太「帰ったらまた視聴し直すぞー!」

 

みくる「私も1話から見なくちゃ!」

 

シャロ「ココア!」

 

ココア「ん?」

 

シャロ「はい、これ。」

 

差し出したのは、ラパンのマスクだった。

 

ココア「ラパンのマスク!!貰っちゃって良いの!?」

 

シャロ「はしゃぎ過ぎ。」

 

楽兎「でも良いのか?」

 

シャロ「お店に沢山あるから大丈夫ですよ。」

 

ココア「わあぁ〜!ありがとうシャロちゃん!」

 

シャロ「お礼を言うのは私の方。助かったわ。本当にありがとう!」

 

ココア「っ!もしかして・・・」

 

シャロ「ん?」

 

ココア「このマスクには・・・相応の見返りが必要なんじゃ・・・!?」

 

シャロ「どうして私の言葉を素直に受け取らないのよーーーーーー!!!!」

 

楽兎「あははは・・・」

 

 

 

 

 

 

フルール・ド・ラパン。怪盗ラパン絶賛コラボ開催中。

 

シャロ「お待たせしたわね!皆さん!」

 

子供達「わぁ〜!」

 

シャロ「怪盗ラパン参上!」

 

完璧な怪盗ラパンになったシャロが現れた。

 

シャロ「私に盗めない物は無いのよ!」

 

子供達「ラパーーン!!」

 

シャロ「そ、そうよ!ラパンよ!」

 

 

 

 

店内に幼馴染み3人組が居た。

 

楽兎「シャロの奴、嬉しそうだな。」

 

緑羽太「完璧にラパンだな。」

 

みくる「特訓した甲斐があったね。」

 

 

 

 

シャロ(何か肩の力が抜けたかも。)

 

すると誰かが現れた。

 

ココア「シャロちゃん!応援に来たわよ!!」

 

シャロ「え!?」

 

千夜「皆ー!そいつは偽物よー!」

 

ココア「本物のラパンは私だーー!!」

 

子供達がココアに集まった。

 

 

 

 

楽兎「ココア・・・?」

 

緑羽太「何してんだ・・・?」

 

みくる「千夜ちゃん、嘘言ってる・・・」

 

 

 

 

シャロ「ぐぬぬぬ・・・営業妨害だわーーーーー!!!」

 

 

 

 

夕方。ココアと千夜は楽兎達から説教を受けた。

 

『END』




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨

       女の子:七瀬彩夏

        警官:濱本大史
           綾瀬貴尋
           小船彰人

        警部:中野泰佑

タカヒロ「怪盗タカヒロ参上!予告は頂いて行くぞ!これでこのバーのお客さんのハートは、俺の物!」

ティッピー「捕まえろー!!」

次回「世界のすべては私の経験値」

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