今日はハロウィン。甘兎庵をハロウィン仕様に飾った。
千夜の祖母「全く困ったもんだねぇ。このよく出来た飾り付けを見たら、大喜びで死者の魂が戻って来ちまうよ。あのジジィが化けて出て来たらどうしようねぇ・・・くわばらくわばら・・・」
そのジジィはティッピーに憑依して存命中。ラビットハウスでもハロウィンの飾り付けが行われていた。
楽兎「チノちゃん、こっちもOKだよ!」
チノ「ありがとうございます。」
店内。ココアがマジシャンの練習をしている。
ココア「これがこうなって・・・こうして・・・こう!・・・え?あれ?ん〜・・・難しいなぁ・・・よし!もう1回!ハロウィン当日までには出来るようになるぞ〜!」
チノ「ココアさーん!」
ココア「ん?」
リゼ「おーい!店開けるぞー!」
楽兎「そろそろ出て来ーい!」
ココア「はーい!今行くよー!」
ハロウィンラビットハウス開店。
マヤ「トリックオアトリート!お菓子よこせー!しゃー!」
メグ「よこさないと食っちまうぞー!ガウー!」
狼のマヤとメグ。
緑羽太「オカシヲヨコセ〜!デナイトクウゾ〜!」
ゾンビの緑羽太。
リゼ「こっちもハロウィン仕様だ!」
ココア「ヴァンパイアで対抗だよ!」
ヴァンパイアのココアとチノとリゼ。
楽兎「こっちはドラキュラで行くぜ!」
ドラキュラの楽兎。
ココア「お菓子が欲しければモフモフさせて〜!」
マヤ「趣旨が変わってる!?」
チノ「どんなヴァンパイアですか?」
緑羽太「ラクト〜!オカシヲヨコセ〜!」
楽兎「飴玉でも食っとけ。」
緑羽太「クレーーーーー!!」
飴玉をパクリと食べた。
チノ「飴玉で喜ぶゾンビ初めて見ました・・・」
ココア「チノちゃ〜ん!血を吸っちゃうぞ〜!」
チノ「店員に演技なんて必要ありません。」
リゼ「ふ〜ん?でも昨日。」
昨日。チノの部屋。
チノ『がおー・・・がおー・・・って、ヴァンパイアってどんな感じかな?』
練習してるチノを楽兎とリゼがこっそり見ていた。
今日。
チノ「見られてた!?ガブッ!」
リゼ「ギャーーーー!!!」
チノ「ガブッ!」
楽兎「ギョエエエエーーー!!!」
怒って2人の腕を噛み付いた。
マヤ「共食いだ!!」
緑羽太「これがカップチーノか!」
楽兎「上手い事言ってる場合か!」
ココア「いいなぁ〜!」
緑羽太「噛まれたいの!?」
ティッピー「はぁ〜・・・」
メグ「じゃあ私達、フルールと甘兎でお菓子貰って来る!」
リゼ「やる気満々だな!」
マヤ「イベントは満喫しなきゃ!」
緑羽太「じゃあ楽兎、また後でな!」
楽兎「おう!」
フルール・ド・ラパン。
マヤ・メグ・緑羽太「トリックオアトリート!」
シャロ「マメちゃん!いらっしゃい!」
みくる「よく来たわね!緑羽太!」
赤ずきんのシャロとみくる。
マヤ「赤ずきんだー!」
メグ「お菓子くれなきゃ食べちゃうぞ〜!」
緑羽太「オカシヲヨコセ〜!」
シャロ「ふふ〜ん。はい、お菓子!」
みくる「どうぞ!」
マヤ「ありがと〜!ん?」
周りを見ると、シャロとみくる以外の店員達も赤ずきんのコスプレをしていた。
メグ「イベント期間はやっぱり忙しいね。」
マヤ「大変だね。」
緑羽太「皆頑張ってるな〜。」
シャロ「でも時給良いしね。ほら、最近厳しいし・・・」
可哀想に思えたマヤとメグと緑羽太が閃いた。
マヤ「シャロ!手出して!」
シャロ「ん?」
手を出すと、3人からお菓子を渡された。
メグ「私達からもお菓子あげるね。」
マヤ「これで少しもだしにして。」
緑羽太「俺からのお菓子も受け取ってくれ。」
シャロ「マメちゃん・・・緑羽太さん・・・お菓子も良いけどお肉食べたーーーい!!!」
マヤ「赤ずきんじゃなくて!!」
メグ「狼だった!!」
緑羽太「本能覚醒!?」
みくる「いやぁ〜ん!狼シャロちゃん可愛い〜!」
興奮してシャロを抱き締めた。
シャロ「や、止めて下さ〜い!ガブッ!」
みくる「あ〜ん!噛まれても平気だよ〜!」
緑羽太「どんだけポジティブなんだお前・・・」
甘兎庵。
千夜「ようこそ。魔女の館へ。」
魔女の千夜が出迎えた。
メグ「え?ここ・・・」
マヤ「甘味処じゃなかったっけ?」
緑羽太「急に魔女の家になったのか?」
千夜「魔女のサバトが始まります。」
緑羽太「ウィザード?」
店内。あんこはかぼちゃを被ってる。3人はお品書きを見る。
メグ「月光も届かぬ悪霊と兎どもの宴・・・」
緑羽太「赤い月滴る魔女のサバト・・・」
マヤ「メニューが何時にも増して独自の世界観だ・・・」
緑羽太「相変わらず分かんねぇ・・・」
千夜「お茶をどうぞ。」
お茶を置いた瞬間。
千夜「うっ!!」
突然千夜に痛みが走った。
マヤ「千夜!?」
メグ「ど、どうしたの!?」
緑羽太「苦しいのか!?」
千夜「ひ、左手が・・・疼く・・・!!」
メグ「演技も迫真的!?」
緑羽太「何か中二病っぽい!」
マヤ「甘兎が1番凝ってるねぇ〜!」
千夜「違うの〜。本当に怪我しちゃって、ちょっとドジしちゃったの。」
緑羽太「マジモンの包帯かよ!」
メグ「休んだ方がいいんじゃ・・・」
千夜「ううん。楽しんで来てくれるお客さんが居るんだもの!頑張りたいの!あ痛たたた・・・!」
メグ「やっぱり休んだ方が・・・」
緑羽太「無理すると痛みが広がるぞ?」
千夜「大丈夫よ。お祖母ちゃんもあんこも居てくれてるし。」
マヤ「メグ!緑羽太!」
メグ「うん!そうだねマヤちゃん!」
緑羽太「力になるぜ!」
マメが千夜の両手を握り、緑羽太が千夜の前で膝を突く。
マヤ「私達、千夜の使い魔になるよ!」
メグ「魔女と契約ね!」
緑羽太「魔女様。何なりと。」
千夜「フフフ。魔女との契約は魂の契り!そなたらはもう、私からは逃げられぬ!!」
マヤ「すぐ受け入れた!!」
緑羽太「魂と言っても、俺ゾンビだから既に死者だぞ?」
千夜「あ。」
その後もお客さん達が次々と来店した。
マヤ「お待たせ!月とかぼちゃの塔の召喚完了!召喚の代償として、一口頂戴ね?」
千夜「雰囲気出てるわ〜。使い魔レベル1アップよ。」
使い魔レベルアップ。
マヤ「演じるには世界観を掴まなきゃね。ニャ〜ン!」
メグ「え?これ狼の仮装じゃないの?」
マヤ「え!?猫のつもりだった!」
千夜「犬かと思ってたわ!」
マヤ「ま、何でもいいや。」
メグ「立派な化けぎつねになる為に頑張ります!」
千夜「自分達の設定を掴めてないの!?」
緑羽太「まず自分のキャラを掴まなきゃ意味ないだろ?」
千夜「やるからにはちゃんと設定してやりきらなきゃダメじゃない!」
3冊の魔女設定ノートを出した。
メグ「魔女設定ノート!?」
マヤ「それ全部千夜が書いたの!?」
設定を叩き込んだ後。
メグ「かぼちゃ頭の吸血王降臨!眷属になっちゃえ〜!ごゆっくり〜!」
千夜「使い魔レベル2アップよ!」
使い魔レベルアップ。
メグ「やった〜!」
マヤ「メグの方がポイント高い!!何でだよ!!メグなんて使い魔の皮を被ったただの天使じゃん!!」
緑羽太・千夜「え!?それって褒めてない!?」
メグ「悔しかったらその本物の刃で有効活用してみろー!」
緑羽太「対抗した!?」
千夜「対抗したわ!!」
メグ「千夜さんの使い魔ならツッコミ位してみろー!」
マヤ「上等!刃ツッコミ見せてやらー!」
千夜(どうしよう・・・私が適当にポイント付けたせいで・・・)
緑羽太「2人共落ち着いて!」
千夜「お、お菓子あげるから落ち着いてーーーー!!」
それを聞いた2人がハイタッチした。
メグ「作戦成功!!」
千夜「え?」
マヤ「まだお菓子貰ってないからイタズラしちゃった!」
メグ「えへへ〜!」
緑羽太「演技だったんかい。」
千夜「そう・・・イタズラ好きな使い魔にはお仕置きが必要ね。」
マヤ「魔女の怒りに触れてしまった!!」
緑羽太「逆鱗に触れたな。」
こうして2人は甘兎庵で手伝う事になってしまった。
夕方。甘兎庵閉店後。
千夜「2人共。手伝ってくれてありがとう。お礼にかぼちゃタルト食べて行って。お祖母ちゃんの特製よ。」
マヤ・メグ「頂きまーす!」
千夜「1個だけわさび入りよ?」
マヤ・メグ「ロシアンルーレット!?」
緑羽太「相変わらずの鬼畜だなぁ。素直に全部甘くすれば良いのに。」
千夜「緑羽太さんもどうかしら?」
緑羽太「俺も生贄かよ!?」
マヤ「ど、どれがわさび・・・!?」
メグ「あ、当たりませんように・・・!!」
緑羽太「へ、変なプレッシャーが・・・!!」
メグ「・・・こっち!」
前列の右から2番目。
マヤ「こっち!」
前列の左から2番目。
緑羽太「これだ!」
後列の真ん中。
マヤ・メグ・緑羽太「・・・・!」
恐る恐る食べようとする。
千夜「なんて嘘〜!」
マヤ・メグ・緑羽太「え?」
千夜「わさびなんて入ってないの。今日は凄く楽しかったわ!ありがとう!」
マヤ「千夜・・・」
メグ「千夜さん・・・」
緑羽太「千夜・・・」
千夜「さぁ。食べて食べて。」
マヤ「うん!」
4人がかぼちゃタルト食べた。
千夜の祖母「わさびなら2個仕込んどいたよ!」
メグ「え!?」
マヤ「本物の魔女だ!!」
千夜「うっ!!」
緑羽太「ぐへあ!!」
わさび入りの2個をこの2人が食べてしまった。
マヤ・メグ「当たったー!?」
緑羽太「き・・・今日の鬼畜は千夜の祖母ちゃんだったな・・・」
街中。
メグ「送って貰わなくても大丈夫なのに。」
緑羽太「俺が付いてるのに。」
千夜「買い物のついでだから良いの。」
緑羽太「まぁでも、良い物が撮れたし。」
高性能のデジカメにハロウィン甘兎庵の写真が入ってる。
メグ「ラビットハウスもフルールも頑張ってたよ。千夜さんは会いに行かないの?」
千夜「忙しいのに邪魔になるわ。」
マヤ「向こうも同じ考えだったりして。」
メグ「私達を召喚した位なんだから会えるよ!」
マヤ「ねー!」
緑羽太「俺の場合、皆に呼び出されて蘇ったけどな。」
千夜(あれって召喚って言うのかしら?)
メグ「私達はこっちだから!」
マヤ「またねー!」
緑羽太「じゃあなー!」
千夜「ばいばーい!」
橋の所で3人と別れた。
千夜「痛たた・・・」
ラビットハウス。
チノ「お疲れ様でした。」
ココア「ばいばーい!気を付けてねー!」
楽兎「じゃあなー!」
リゼ「あぁ!また明日!」
その帰り道。
リゼ「ん?千夜!」
痛そうにかぼちゃを運んでる千夜を発見した。
千夜「あ!リゼちゃん!」
リゼ「手首怪我してるのか!?貸してみろ!」
千夜「え!?で、でも・・・」
荷物を持ってあげた。
リゼ「丁度かぼちゃを持ちたい気分だったんだ!」
千夜「どんな気分!?」
リゼ「いいから!」
一方シャロとみくるは甘兎庵の前で座り込んでいた。
みくる「千夜ちゃん遅いなぁ〜。」
千夜「シャロちゃん!?みくるさん!?」
シャロ「ん?」
みくる「千夜ちゃん!それにリゼちゃんも!」
千夜「どうしたの?家の鍵無くしちゃった?」
シャロ「違う!!よく効く傷薬!お祖母ちゃんに聞いたの。」
みくる「千夜ちゃんが無理して頑張ってたって。」
千夜「ちっちゃい怪我なのに・・・」
シャロ「何言ってるのよ!私が風邪引いた時は散々お節介した癖に・・・」
千夜「ありがとう!ねぇ、3人共夕飯食べて行かない?私が作るから!」
リゼ「その手でか!?」
みくる「無茶だよ!無理したらまた傷が!」
シャロ「そうよ!千夜は大人しくしてなさい!私がやるから!」
千夜「良いお肉があるのよ!」
シャロ「お肉!?」
みくる「伏線回収した。」
千夜「デザートはかぼちゃのタルト!1つだけわさびが入ってるわ!」
リゼ・シャロ「わさび!?」
みくる「Russian!?」
千夜「確率は4分の1!」
翌日。今日もハロウィン祭り。
甘兎庵。
千夜「昨日3人と別れた後に、偶然リゼちゃんとシャロちゃんとみくるさんに会ったわ。使い魔召喚の話をしていたかしら?」
マヤ「本当に召喚しちゃったか〜!」
メグ「私達4人で力を合わせたらもっと凄いの呼べちゃうかも!」
マヤ「まさか〜!」
緑羽太「いや俺ゾンビだし、そんな魔力無いぞ?」
千夜「やってみましょうか。」
マヤ「ええ!?」
緑羽太「本気!?」
召喚の儀式が始まった。千夜とマヤとメグが魔法陣に入って手を繋ぎ、緑羽太は伏せて祈りを込める。
千夜「我らの魂の祈りを聞き、この混沌の世界に全ての闇の王を招き入れたまえ!今宵、この4つの魂を捧げる!いでよ!魔界の使者ーーー!!」
ココア「トリックオアトリート!!」
マヤ「来ちゃった!!」
メグ「凄ーい!」
チノ「あれ?マヤさんメグさん?」
楽兎「緑羽太?何で伏せてるんだ?」
マヤ「まさか召喚が成功するとは!!」
チノ「?」
緑羽太「もごごごご・・・」
楽兎「起きてから言え!」
ココア「はい!ウチの新作スイーツを食べて貰いたかったんだ〜!」
新作スイーツが入った箱を差し出した。
千夜「ありがとう!私もココアちゃんに降臨した吸血王を食べて貰いたいと思ってたの!」
ココア「何か分からないけどありがとう!!」
マヤ「魔女と吸血鬼が馴れ合ってる!!」
緑羽太「同盟を結んだな。」
ココア「でもモフらせてくれなきゃあげなーい!奇襲攻撃!」
チノ「シャー!」
楽兎「モフモフを要求すんな!」
千夜「甘いわ!」
メグ「迎え撃つよ!」
マヤ「新・千マメ隊で!」
緑羽太「新たなチーム結成!?」
チノ「・・・千マメ・・・!?私の立場は・・・」
外されたチノが崩れてしまった。
楽兎「チノちゃん!?」
マヤ「効果は抜群だー!」
チノ「ほ、本気でイタズラしちゃいます!!シャーーー!!」
逃げるマメをチノが追う。しかし、前に出た千夜にぶつかった。
千夜「マメちゃんったら小悪魔ね。チマメのチはチノちゃんのものだから。安心して。」
チノ「はい・・・千夜お姉様・・・」
楽兎「おぉ。チノちゃんを僕にしたな。」
緑羽太「これが魔女の力か!」
ココア「あわわわわわわわわ・・・・・・・!!!!」
妹を取られたココアが崩れてしまった。
楽兎「あっちは陥落してるな。」
ティッピー「効果は抜群じゃな。」
マヤ「こっちも楽にしてあげた方が・・・」
千夜「ココアちゃーん!いらっしゃーい!」
ココア「もー!2人共モフモフの刑だよーーー!!!」
楽兎「何だか楽しそうだな。」
緑羽太「賑やかでいいね〜。」
マヤ・メグ「あははは!」
ティッピー「やれやれ・・・」
夜。ハロウィン祭りは大盛り上がり。怪盗ラパンのチノが橋の上で誰かを待っていた。
チノ「憧れてた怪盗ラパン、変じゃないかな・・・?」
リゼ「怪盗め!逮捕してやる!」
チノ「警官リゼさん!?」
警官のリゼがラパンチノを見付けた。
リゼ「チノ、よく似合ってるじゃないか!」
千夜「お待たせ〜!」
チノ「あ!千夜さん!うわあーー!?」
同じラパンの千夜が到着した。
リゼ「千夜もラパンか!」
チノ「被りました。」
シャロ「先輩ーーーー!!遅くなりましたーーーー!!」
同じラパンのシャロが到着。
リゼ「シャロ!!何で皆ラパンなんだ!!」
シャロ「衣装代節約で・・・」
千夜「1回着てみたかったの。ねー!」
チノ「はい。」
リゼ「まぁ、シャロは何時もの仕事着だし。他の格好も見たかったなぁ〜。」
シャロ「っ!!いいえ!!逆に先輩がラパンになるべきです!!」
リゼ「ど、どうして私が!?」
緑羽太「おーーい!」
みくる「皆ーーー!!」
警部の緑羽太と警官のみくるが到着した。
チノ「緑羽太さん!みくるさん!」
緑羽太「お!ラパンが3人揃ってるな!ラパンレンジャー!お前達をこのパトレンジャーが逮捕する!」
みくる「上手い!」
千夜「捕まえてみなさーい!」
みくる「賑やかで楽しそうね。」
千夜「ハロウィンって、本来は使者の魂が戻って来る日よね。」
シャロ「仲間だと思わせる為に冥界の仮装をする・・・最近は何でもありね。」
チノ「そうすると、ココアさんが1番本来の趣旨に合った仮装なんでしょうか?」
千夜「ココアちゃんは何の仮装なの?」
チノ「・・・魔法使いです!」
一方魔法使いのココアは。
ココア「迷った・・・」
案の定迷ってしまった。
ココア「何時もの街なのに今日は違って見えるよ・・・まるで異世界みたい!」
楽兎「ココアーーー!!」
そこにルパン三世(青ジャケット)の楽兎がココアを発見した。
ココア「楽兎君!」
楽兎「急に逸れるなよ!」
ココア「ごめんね。面白そうなのがあったからつい。所で・・・ここ何処?」
楽兎「ん?な、何だここ?何時もの街が違う雰囲気を醸し出してる。」
ココア「それより、チノちゃんとティッピーを探さなきゃ!!」
楽兎「ココア!危ない!」
ココア・子供「うわああ!!」
走った瞬間、ココアが子供とぶつかってしまった。
子供「う・・・う・・・うわあああああん!」
ぶつかって泣いてしまった。
ココア「だ、大丈夫!?えっと・・・迷子かな・・・?」
楽兎「大丈夫?怪我はない?」
子供「・・・うん・・・」
ココア「私達も迷子を捜してるの。6人組の!!」
子供「え!?」
楽兎「迷子は俺らなんじゃ?」
ココア「お姉ちゃんに任せなさーい!」
楽兎「何か不安だ・・・」
ココア「この魔法のステッキをよく見て!花が!ぐふっ!!」
ステッキが伸びて、ココアの腹に直撃した。
楽兎「だ、大丈夫か?」
ココア「じ、じゃあ!別の魔法でキャンディを出すよ!」
しかしキャンディが溢れ落ちてしまった。
ココア・子供「・・・・」
楽兎「うううっ・・・!!!」
右手に力を込めて、その右手を子供の前へ出し。
楽兎「ほいっ!」
小さな花が右手から出た。
子供「わぁ!」
楽兎「今は、これが精一杯。」
子供に花を渡すと、楽兎の右手から色々な国旗が出て来た。
楽兎「どう?」
子供「わぁ〜・・・」
母親「居た居た!こっちよー!」
子供「っ!お母さーん!!」
ようやく母親と合流出来た。
子供「何が魔法よ!へーたくそー!」
ココア「ええ!?」
楽兎「辛辣。」
子供「お兄ちゃん!ありがとう!」
楽兎「どう致しまして!もう迷子にならないでねー!」
ココア「うえええええん!!」
お礼を言われた楽兎が子供に手を振り、下手くそと言われたココアが泣いてしまった。
楽兎「おいチノちゃんの姉が泣いてどうする!!」
するとそこに謎の人物がココアの後ろから右手を出し、右手を握り締めると、沢山のキャンディが出て来た。
ココア「わあ!!」
楽兎「え!?」
後ろを向くと、仮面を着けた魔法使いの女性が立っていた。
ココア「誰・・・?魔法使い・・・?」
楽兎(え?この人まさか・・・)
女性はココアのステッキを前に出した。
ココア「私のステッキ?」
そのステッキを指で撫でると、ステッキに花が満開した。
ココア「わああ!!」
楽兎「花が!!」
ココア「おぉ〜!あ!ティッピー見っけ!!おや?よく見ると瞳が違うような・・・」
そのティッピーは睫毛を生やしていた。
楽兎「何時もより若き乙女感が出てるな・・・」
ココア「うさぎ違いだね!」
怒ったティッピー?がキャンディを投げてココアに攻撃した。
ココア「痛っ!(もうキャンディが出ないと見せ掛けてからのフェイント!?出来る!!)」
女性は楽兎を見て微笑んだ。
楽兎「・・・!?」
ココア「あの!今の手品を教えて下さい!!妹達を喜ばせたいんです!!」
女性「・・・フフッ。」
指でお金をジェスチャーした。
ココア「え!?金出しなの!?」
女性「あ!」
OKジェスチャーに直した。
ココア「あ、あれ!?オッケー!?って、ジェスチャー間違えたんかい!!」
女性「・・・」
笑って誤魔化した。
楽兎(この人まさか・・・)
一方チノ達は、ココアの電話に出てる最中だった。
千夜「・・・ココアちゃん出ないわね・・・」
緑羽太「楽兎も出ねえぞ。彼奴何やってるんだ?」
チノ「どうしちゃったんでしょう・・・」
リゼ「捜しに行くか!まるでココアと楽兎がお宝みたいだ!!」
衣装チェンジしたリゼとシャロが戻って来た。
チノ「服交換したんですね・・・」
みくる「うんうん!警官シャロちゃん似合ってる!」
千夜「いえ。そのお宝、私が頂戴しましょう!」
リゼ「ココアと楽兎が捕まえた者が本物のラパンだ!」
チノ「お2人と勝負ですか。望む所です!」
シャロ「コラーー!!ラパンはそんな事言わないのーーーー!!」
緑羽太「待てーラパーン!!」
みくる「逮捕だぞー!」
リゼ「警官と警部来たーー!!」
シャロ「ホラ!ココアと楽兎さんを捜しに行くわよ!!」
緑羽太「見付けたら逮捕だー!」
リゼ「ん〜・・・でも皆仮装してるから、捜すの大変だなぁ・・・」
すると千夜がある作戦に出た。
千夜「コ、ココアお姉ちゃーーーん!!」
全員「!?」
千夜「ココアちゃんならこれで反応すると思って・・・」
リゼ「確かに!!」
シャロ「手分けしましょうか!!」
緑羽太「他の人にも迷惑なんじゃ・・・」
みくる「ココアお姉ちゃーん!何処ー!」
緑羽太「乗っちゃった!?」
シャロ「お、お姉ちゃーん!」
リゼ「姉貴ーーー!!」
千夜「姉者ーーー!!」
みくる「お姉ちゃーん!!」
チノ「これで引っ掛かるココアさんって・・・」
緑羽太「流石にちょっと引くわ・・・」
リゼ「ホラ!チノも!」
チノ「は、はい!」
みくる「緑羽太も早く!」
緑羽太「俺も!?しゃあねぇなぁ・・・姉ちゃーーーん!!」
チノ「コ、ココアお、お姉ちゃーん!」
リゼ「声が小さい!合唱の時の特訓を思い出せ!!」
チノ「・・・・・っ!!ココアお姉ちゃーーーーーん!!!!!」
ココア「はっ!!」
楽兎「ココア?どうした?」
ココア「楽兎君!何か聞こえた!」
楽兎「聞こえた?」
女性「・・・」
橋の下を見ると、チノ達がココア達を捜してる光景が見えた。
チノ「ココアお姉ちゃーーーん!!」
女性「フフッ。」
チノ「え!?」
何かを感じたチノが上を見た。
リゼ「どうした?」
チノ「いえ・・・」
ココア「・・・ほい!!」
手からキャンディが出て来た。
楽兎「おぉ!」
ココア「あ!出来た!!」
女性「ウフフ。」
拍手でココアを褒める。すると女性の頭に乗ってるティッピー?が何かを言った。
女性「あ。」
ココア「え?」
女性は2人に手を振った。
ココア「ばいばい?」
女性は楽兎にウィンクした。
楽兎「!」
女性はかぼちゃのオブジェの後ろにしゃがむと、光となって消えた。
ココア「おぉ〜!消えるマジック!!凄い!!」
楽兎「・・・・・」
ティッピー「ココアーー!!楽兎ーー!!」
後ろを振り向くと、そこにティッピーが居た。
楽兎「ティッピー!!」
ココア「ティッピーーーー!!このモフモフと顔の渋みは間違いなくティッピー!後変な声も!」
楽兎「褒めてんのかそれ?」
ココア「で、でも・・・今私が呼んだのは・・・まさかおばけ!?」
リゼ「居たぞ!お宝だーー!!」
ココア「ん?」
そこに3人の怪盗ラパンが参上した。
千夜「逃がさないわーー!!」
チノ「怪盗ラパン参上!!」
ココア「大量のラパン!?」
楽兎「ラパンレンジャー!?」
緑羽太「見付けたぞルパン!!逮捕だーーー!!」
3人のラパンの後ろから警部の緑羽太と警官のみくるが参上した。
楽兎「ゲッ!とっつぁん!!」
緑羽太「逃がすかー!」
逃げたルパンにワッパを投げた。
楽兎「ぐえっ!!」
右手にワッパが掛かり、片方のワッパが街灯に掛かった。
緑羽太「無駄な抵抗は止めろ。」
楽兎「流石昭和ヒトケタ!」
緑羽太「誰がじゃ!」
ラパン達はココアを捕まえた。
千夜「私が最初にタッチしたのよ!」
リゼ「私が最初に目が合ったぞ!」
チノ「最後に全部持って行くのがラパンです!」
ココア「もぉ〜。私がお宝だなんてそんなやだも〜。そんな取り合わないでよ〜。」
警官のシャロがココアに手錠した。
シャロ「心配を掛けた罪で逮捕!」
チノ「全く・・・迷子になるなんて、本当にココアさんはココアさんです。」
千夜「バツは皆に奢りね!」
ココア「ごめんなさーい!・・・ん?」
チノ「どうしたんですか?」
ココア「ちゃんとお礼を言えなかたっと思って・・・」
チノ「誰にですか?」
ココア「誰・・・誰だろう?」
楽兎「・・・・」
その人物に心当たりがある楽兎は夜空を見上げた。
ハロウィン祭りが終わりに近付いた。
リゼ「楽しかったなぁ〜!」
シャロ「今年のハロウィンも終わりですね。」
千夜「ご先祖様も空に還って行くのね〜。」
緑羽太「来年も楽しみだ!」
みくる「来年はいっぱいお菓子を貰わなくちゃね!」
チノ「・・・・」
楽兎「チノちゃん?」
夜空を見上げるチノを見て、楽兎も夜空を見上げた。
ティッピー「大丈夫じゃよ。」
チノ「え?」
ティッピー「ワシは天国に門前払いされたままじゃ。」
大好きな祖父をチノが泣きながら抱き締めた。
楽兎「チノちゃん。」
泣いてるチノを楽兎が優しく抱いた。
ココア「チ〜ノちゃん!」
チノ「?」
ココア「お姉ちゃんが習いたての魔法を見せてあげよう!」
チノ「え?魔法?」
右手をチノの顔の横に出し、手を開くとキャンディが出て来た。
チノ「っ!!」
ココア「あれ?固まる程びっくりしちゃった〜?ヒャッホー!」
チノ「いえ・・・」
小さい頃。チノはサキの手品に驚いた。
チノ『・・・』
楽兎『凄え・・・!』
サキ『チノ。いい?よく見ててね?』
今度はチノの肩に手を置いて、手を開いた。
サキ『はい!』
チノ『っ!!』
またキャンディが出て来た。
楽兎『サキさん凄いです!』
サキ『チノは何時もこれで元気が出るわね!』
楽兎『よぉし!チノちゃん!俺の手品を見せてあげるよ!このステッキにご注目ー!』
ステッキを片手で振り回したが、手が滑って上へ飛んでしまった。
楽兎『あれ?』
ステッキは楽兎の頭に当たった。
楽兎『痛てっ!えへへ、失敗失敗・・・』
サキ『うふふふふ。』
チノ『あはははは。』
現在。
チノ「母がその手品、得意だったので・・・」
楽兎「思い出すなぁ〜。」
ココア「・・・」
リゼ「おーい!置いて行くぞー!」
ココア「お!行こ!」
チノの手を握って走る。
楽兎「お、おい待てよー!」
ココア「ねぇ!もっとお母さんの話聞かせて!」
チノ「ええ!?」
ココア「他にどんな手品が得意だったの?どんな人だった?モフモフも好き?」
チノ「走るか質問するかどっちかにして下さい!!」
青い光が夜空彼方へ昇って行った。
その夜。楽兎は夢の中の空間でサキと出会った。
楽兎『サキさん。やっぱりあの時の女性の方はサキさんだったんですね。』
サキ『えぇ。久し振りに会えて嬉しかったわ。』
楽兎『夢の中以外にハロウィンでも会えるなんて。』
サキ『楽兎君、前より逞しくなったわね。』
楽兎『恐れ多いですよ。まだまだです。』
サキ『あの頃を思い出すわ〜。楽兎君がチノに手品見せようとしてステッキを頭にぶつけちゃった時を。』
楽兎『あ、あれは恥ずかしいので止めて下さい・・・』
サキ『チノ、成長してるわね。』
楽兎『はい。』
サキ『頼もしいお兄ちゃんとお姉ちゃんを持って良かったわ。』
楽兎『そのお姉ちゃんはまだまだチノちゃんに甘々ですけどね。』
サキ『楽兎君。来年のハロウィンもまた会いましょうね。』
楽兎『はい!楽しみにしてます!今度はタカヒロさんも会わせますね!』
サキ『うん!あ、そうだ!』
楽兎『ん?』
サキ『トリックオアトリート!』
楽兎『い、いきなりですか!?俺何もないですよ!?』
サキ『ないなら悪戯だぞ〜!こちょこちょ〜♪』
楽兎『ギャーーー!!!』
夢の中でサキに悪戯された楽兎であった。
『END』
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
チノ:水瀬いのり
ココア:佐倉綾音
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
マヤ:徳井青空
メグ:村川梨衣
茶度緑羽太:相葉裕樹
鴨田みくる:三森すずこ
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
サキ:水樹奈々
女の子:石見舞菜香
母親:小松奈生子
千夜の祖母:一城みゆ希
タカヒロ「今夜は久々にジャズでも演奏するか。君も聴いてくれているといいんだが。なぁ、サキ。」
次回「スタンプ スリープ スタディ スマイル」
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