ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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これは、ある2人の小さい頃のお話。

シャロ『これ、千夜にあげる!』

それは千夜とシャロのお話。シャロは千夜に小さな冠をあげた。

千夜『シャロちゃん・・・』




2人は坂を駆け上がる。

千夜『シャロちゃん!早く!早く!』

丘の上に着き、千夜が朝陽に向かって両手を広げた。

千夜『この街は私が支配するわー!』

シャロ『ヒィィィ!!』






そして現在。甘兎庵では。

千夜「はぁ・・・ここにも無い・・・何処に行ったのかしら・・・?大切な物なのに・・・」

彼女が失くした大切な物とは。


33羽「やきもち風味のカモミール」

ある日。ココアと千夜が通う高校。

 

レイ「え〜、投票の結果。我がクラスの生徒会長候補は、宇治松千夜さんに決まりました!」

 

千夜「わ、私が!?」

 

ココア「千夜ちゃんおめでとう!」

 

委員長「何でだーーーーー!?」

 

カノ「どんだけ自信あったんだ・・・?」

 

なっちゃん「まあまあ。僅差だったじゃん・・・」

 

あんず「千夜は文化祭で大活躍だったでしょ?皆期待してるのよ。」

 

委員長「それは確かに・・・」

 

ココア「千夜ちゃんのプロデュースは私に任せて!立派なプレジデントにしてみせるよ!」

 

千夜「ココアちゃんがファーストレディーね!」

 

カノ「この2人をセットにして大丈夫かな・・・?」

 

正直不安しかなかった。

 

 

 

 

 

 

夕方。シャロが学校で渡された生徒会役員選挙についてのプリントを見ながら帰ってる。

 

シャロ「はぁ・・・私が生徒会長に推薦されるなんて・・・ん?」

 

丁度甘兎庵に着いた。

 

 

 

 

甘兎庵に入る。

 

シャロ「千夜〜。ん?」

 

入ると、千夜が悩んでいた。

 

千夜「ダメ!こんなんじゃ全然伝わらないわ!!」

 

シャロ「メニュー名のスランプ?珍しいわね。」

 

千夜「ううん。生徒会長選挙の演説の原稿・・・」

 

シャロ「え!?」

 

千夜「私、推薦されちゃって・・・」

 

シャロ「それで、引き受けたの・・・?」

 

千夜「うん!皆納得して推薦してくれたんだもの。期待に応えなきゃ!」

 

シャロ「ふぅ〜ん。ん?」

 

ノートを見ると、演説の原稿ではなく生徒会役員の改名を書いていた。

 

シャロ「こ、これは・・・演説を考えなさいよ!!」

 

千夜「だってぇ〜、難しいのよぉ・・・そうだ!委員会の改名を公約にしようかしら!」

 

シャロ「それで票を入れるのはココア位よ・・・」

 

 

 

 

 

 

後日。洋服店でリゼが服を選んでいる。

 

リゼ「う〜ん・・・髪を下ろした方が大学生っぽいかなぁ・・・?う〜ん・・・ん?」

 

外を見ると千夜が見えた。

 

リゼ「千夜!!」

 

 

 

 

一方千夜は雑貨屋に来ていた。

 

千夜「ん〜・・・これなら代わりになるかしら・・・?」

 

冠のストラップ。

 

リゼ「千夜!」

 

千夜「!?」

 

リゼ「頼む!私を大人にしてくれ!」

 

千夜「わ、私が!?」

 

 

 

 

 

 

レコード店前にシャロが立っている。

 

千夜「シャロちゃ〜ん!」

 

シャロ「ん?」

 

後ろに振り向くと、千夜とロゼになったリゼが立っていた。

 

シャロ「え?えっとぉ・・・こ・・・こんにちは・・・」

 

千夜「まさか誰か分からないなんて言わないわよね?シャロちゃん。」

 

シャロ「試されてる・・・!?」

 

リゼ「これでどうかな?」

 

手の銃をシャロに向ける。

 

シャロ「リゼ先輩!?」

 

リゼ「気付くの遅いぞ?」

 

千夜「私がコーディネートしてみました〜!」

 

リゼ「大学生になるんだし、大人っぽくなりたくて。こう言う規格でもないと、イメチェンする機会がなくてな・・・」

 

シャロ「・・・・・」

 

リゼ「やり過ぎたかなぁ?誰も私だって気が付かな・・・」

 

シャロ「超絶似合ってます!!そんなおバカ私だけです!!」

 

ココア「あー!千夜ちゃんとシャロちゃんと知らない美人さんだー!」

 

レコード店から楽兎とココアとチノが出て来た。

 

チノ「学校のお友達ですか?」

 

楽兎(リゼ、またロゼになってる。)

 

シャロ「へ?」

 

リゼ(気付いてない!?楽兎は既に気付いてるけど・・・)

 

ココア・チノ「ああ!」

 

チノ「あなたは!!」

 

ココア「ロゼちゃん!!」

 

リゼ(そっち!?何て記憶力・・・!)

 

楽兎(何故リゼだと気付かないんだ・・・!?)

 

ロゼ「ご、ご無沙汰しております・・・チノさん、ココアさん。」

 

チノ「お久し振りです!あの、良ければお店に来て下さい!約束しましたよね?」

 

ココア「コーヒー飲んで語り明かそう?」

 

ロゼ「え、えぇ。是非・・・」

 

楽兎(何処まで騙されてるんだ?この2人・・・)

 

リゼ(本当に私だって気付いてないのか?フフ〜ン。)

 

悪巧みが閃いた。

 

ココア「1名様ご案内〜!」

 

チノ「ご案内です!」

 

ロゼ「あ、あのぉ。」

 

ココア・チノ「ん?」

 

ロゼ「良かったら今日1日制服を着て、働いてみたいなぁ〜!」

 

シャロ「キャラが変わった!?」

 

楽兎「大人っぽいロゼは何処に!?」

 

ココア「どうする?チノちゃん。」

 

チノ「リゼさんは今日お休みですし、働いて貰えると助かるかも。」

 

 

 

 

4人はコソコソと会話してる。

 

千夜「誤解を解かなくて良いの?」

 

楽兎「このままじゃずっとロゼって認識されるままだぞ?」

 

リゼ「気付かない方が可笑しいだろう?」

 

楽兎「まぁ確かにそうだが・・・」

 

リゼ「この間なんか家出して、お泊まりして、同じ飯を食べたんだぞ?今じゃ戦場を共に駆け抜けた友だ。」

 

シャロ「た、確かに・・・」

 

リゼ「もしや・・・私だと気付いてからかっているのかも知れない・・・」

 

楽兎「あ、それありえるかもな。」

 

リゼ「だろ?」

 

 

 

 

チノ「ロゼさん!是非お願いします!」

 

ロゼ「ありがとうございます〜!」

 

リゼ(こうなったらラビットハウスに潜入し、心理戦を仕掛けて確かめる!演劇部の助っ人で培ったこの演技で!)

 

ロゼ「さぁ〜!コーヒーと香りとダンスしに参りましょう〜!」

 

ココア「参りましょう〜!」

 

シャロ「大丈夫かなぁ・・・?」

 

楽兎「不安だ・・・」

 

 

 

 

 

 

ラビットハウス。女子更衣室。

 

ロゼ「どうでしょうか?」

 

ココア「似合うよ〜!リゼちゃん本人みたい〜!」

 

リゼ(本人だ!)

 

ココア「ねぇ!CQCって知ってる?」

 

リゼ(あ!此奴、分かった上で試してるのか!?良いだろう。受けて立つ!)

 

ロゼ「軍人さんが使う近接戦闘術ですが、それが何か?」

 

ココア「合格だよ!これでロゼちゃんもラビットハウスCQC部のメンバーだね!」

 

リゼ(何時の間にそんなもの結成した!?)

 

 

 

 

ホール。

 

緑羽太「成る程。ロゼになってココアちゃんとチノちゃんに心理戦を仕掛けるって訳か。」

 

みくる「何かドキドキだね。何処でバレるかハラハラするよ。」

 

楽兎「けど、2人は知った上で騙されてるフリをしてるかもだぞ?」

 

みくる「それもありえるかも。」

 

 

 

 

しばらくしてマヤとメグがやって来た。

 

マヤ「こんにちは〜!」

 

メグ「勉強させに貰いに来たよ〜!」

 

ロゼ「いらっしゃ〜・・・」

 

楽兎(マヤちゃんにメグちゃん!?)

 

マヤ「あれ?リっ!?」

 

言おうとしたが千夜とみくるに口止めされた。ココアとチノにまだバレていない。

 

みくる「マヤちゃん、メグちゃん。」

 

千夜「実はあのね?」

 

2人に耳元で訳を話した。

 

メグ「っ!」

 

マヤ「面白そ〜!」

 

チノ「ロゼさんとお知り合いですか?」

 

メグ「えと・・・う、ウチのバレー教室の生徒さんなの!す、凄くターンが上手な人でねー!」

 

リゼ(ナイスフォローだ!)

 

メグ「そして!じ、実は!バレー拳法の使い手で、昼は大学生、夜は闇の・・・」

 

みくる「メグちゃん落ち着いてー!」

 

リゼ(可笑しな設定になってるー!?)

 

チノ「バレー拳法って何ですか?」

 

ココア「見たーい!」

 

ロゼ「バレー拳法はお店を破壊してしまうので・・・」

 

マヤ「そうだよ!バレー拳法は正義の為にしか振舞ないんだ!」

 

リゼ(そうだ!ナイスフォロー!)

 

マヤ「でも、バレー接客なら出来るんじゃないかな!?」

 

リゼ(フォローが無茶振りになってどうする!!)

 

みくる「マヤちゃんメグちゃん、パニックになって無茶言わないの。」

 

メグ「ごめんなさ〜い。」

 

マヤ「ちょっと言い過ぎちゃったかな?」

 

 

 

 

青山「ではロゼさん、スペシャルブレンドとチョコケーキをお願いします。」

 

 

 

 

シャロ「青山さん!?何時の間に!?」

 

青山「ウフフ♪」

 

緑羽太「また現れたな?神出鬼没の小説家。」

 

楽兎「凛さん来るかもな。」

 

リゼ(ここでボロを出す訳にはいかない・・・!)

 

 

 

 

出来たスペシャルブレンドとチョコケーキを持ってバレー接客を開始。

 

ロゼ「スペシャルブレンドとチョコケーキになりま〜す!」

 

ココア「凄ーい!」

 

チノ「一瞬リゼさんの勇ましさと重なって見えました!」

 

ロゼ「ギクッ!?」

 

青山「ロゼさんは、私の文芸部と食レポの後輩なんです。」

 

ロゼ「食レポ?の後輩とは?」

 

青山「大丈夫です。ケーキを食べたらこの台詞を。」

 

予め書いておいた台詞の紙をロゼ(リゼ)に渡した。

 

ロゼ「は、はい・・・」

 

青山「はい。あ〜ん。」

 

ロゼ「あ〜ん・・・」

 

チョコケーキをロゼ(リゼ)に食べさせた。

 

ロゼ「わぁ〜!口の中に天使の香り!舌も脳も溶けちゃいそう〜!」

 

千夜「チョコケーキに何入れたの!?」

 

楽兎「いや、何もないぞ?」

 

 

 

 

しばらく落ち着いた後。ロゼ(リゼ)端っこの席に座ってぐったりしている。

 

リゼ(あぁ・・・心理戦を仕掛ける所か、味方に裏切られてばかりのようだ・・・)

 

楽兎(相当疲れてんな。あの子。)

 

チノ「ロゼさん。」

 

ロゼ「は〜い・・・」

 

チノ「私もロゼさんの隣で日向ぼっこしても言いですか?」

 

ロゼ「え、えぇ勿論・・・」

 

隣にチノが座った。

 

チノ「最近日向ぼっこにハマってて、ココアさんと日向ぼっこ対決しているんです。」

 

ロゼ「ん?」

 

チノ「リゼさんが居たら怒られるんですけど、最近は忙しいせいか、お休みの日が増えて・・・ちょっと寂しいです・・・」

 

リゼ(私が居ない所で、そんな事を・・・)

 

 

 

 

その後コーヒー豆の入った袋を運ぶ。

 

ココア「ロゼちゃん大丈夫・・・?」

 

ロゼ「え?わあ!コーヒー豆の袋って重いのね〜。」

 

楽兎(わざとらしい。)

 

すると目の前に誰かが現れた。

 

ココア「わあーーー!!」

 

ロゼ「誰だ!!」

 

すかさずモデルガンを向けた。現れたのはタカヒロだった。

 

タカヒロ「フッ。」

 

笑って去って行った。

 

ロゼ「何だ。ただのタカヒロさんか。驚かせるなよココ・・・ア!!」

 

楽兎(あ、やっちまったな。)

 

もう言い逃れは出来ないと思ったが。

 

ココア「ごめんねリゼちゃん。」

 

リゼ「気付いていたのか・・・?」

 

楽兎「お前、既に知っていたんかい・・・」

 

ココア「えへへ〜。私を侮らないでよ〜。」

 

ロゼの髪をツインテールにした。

 

ココア「ほら!こうするとリゼちゃん!」

 

リゼ「すまない・・・気付かれないのが寂しくて、確かめるような事を・・・」

 

ココア「今日のリゼちゃんも素敵だけど、自然体のリゼちゃんはもっと好きだよ?」

 

リゼ「ココア・・・目にゴミが入った・・・」

 

楽兎「何だ?泣いてるのか?」

 

リゼ「目にゴミが入っただけだよ・・・」

 

ココア「えへへ〜。」

 

 

 

 

ホールに戻って、ロゼの事を話した。

 

マヤ「な〜んだバレてたのか〜。」

 

メグ「リゼさんの演技は凄かったけど、ココアちゃんにはすっかり騙されちゃった〜。」

 

千夜「流石名女優ね〜!」

 

みくる「リゼちゃん、将来女優になれるかも!」

 

ココア「・・・そでしょ・・・?」

 

千夜「ん?」

 

 

 

 

 

 

ココア「嘘でしょ!?リゼちゃんがロゼちゃんって嘘でしょーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

緑羽太「ガチで知らなかったの!?」

 

ココア「楽兎君以外皆気付いてたの!?最初から!?」

 

シャロ「じゃあココアは何時気付いたの・・・?」

 

ココア「銃構えた所だよ!!」

 

楽兎「雰囲気で気付いてなかったんかい。」

 

ココア「あわわわ・・・私すっごくおバカな子じゃん・・・!ずっと一緒だったのに・・・あんなに傍に居たのに・・・」

 

楽兎「あんなに一緒だったのに?」

 

千夜「失恋ソングの歌詞みたいね・・・」

 

ココア「チノちゃんも何冷静になってるの・・・!?皆私を騙してもうーーー!!」

 

チノ「ロゼさんは何処に?」

 

ココア「状況に付いて行けてない!?」

 

楽兎「ロゼなら女子更衣室に居ると思うけど?」

 

 

 

 

女子更衣室で、ロゼがリゼに戻った。

 

リゼ「よし!」

 

チノ「恥ずかしい・・・何で気付かなかったんでしょう・・・」

 

リゼ「からかって悪かったな・・・これでどうだ?」

 

チノ「はい・・・何時ものリゼさんです・・・」

 

リゼ「やっぱり無理して背伸びするもんじゃないなぁ。」

 

チノ「いえ、ロゼさんの時も素敵でした。イメチェンしても、全然良いと思います。」

 

リゼ「そ、そっかぁ・・・ありがとう・・・じゃあまたイメチェンしてみようかな?あ、チノはまた私だって分からなくなるかな?」

 

チノ「もう・・・そんな事ないです・・・」

 

リゼ「あはは。」

 

 

 

 

 

 

ホールに戻るとそこには。

 

モカ「リゼちゃ〜ん!久し振り〜!」

 

リゼ「モカさーーーん!?」

 

勿論ココアである。

 

モカ(ココア)「会いたかったわよ〜!再会のもふもふ〜!」

 

もふもふされてぶっ倒れてしまった。

 

ココア「死んだフリ!?」

 

みくる「リゼちゃんしっかりしてー!」

 

チノ「何の騒ぎで・・・モカさん!?」

 

モカ(ココア)「チノちゃ〜ん。久し振り〜。」

 

チノ「い、今ココアさんを呼んで・・・」

 

モカ(ココア)「サプラ〜イズ!」

 

だがカツラが取れてしまった事に気付かないままチノをもふもふした。

 

楽兎「あ、外れちまった。」

 

 

 

 

その後。チノが2人を説教する。

 

チノ「ココアさん。」

 

ココア「はいぃ・・・」

 

チノ「今度からかったら2人共おやつ抜きです!!!」

 

楽兎「可愛いなおい!」

 

ココア・リゼ「もうしません!」

 

 

 

 

 

 

ある日の甘兎庵。

 

ココア「じゃーん!選挙用のポスターが出来たよー!」

 

シャロ「選挙と言うより甘兎庵の宣伝になってるじゃない・・・」

 

楽兎「にしても千夜が生徒会長に立候補されるなんてな。」

 

みくる「私、生徒会長千夜ちゃんのお側になりたいです!」

 

緑羽太「いや無理だろ。」

 

千夜「何だか恥ずかしいわぁ〜・・・」

 

ココア「推薦状も書いたんだよ?青山さんに手伝って貰ったんだ!」

 

チノ「ほぼ書いて貰ってましたよね?」

 

楽兎「自分は何もしてなかったよな?ほぼ。」

 

ココア「彼女の紡ぎ出す和菓子は、王道でありながら確かに個性が存在しています。あんこの繊細で上品な甘さは、故郷の長計を・・・」

 

リゼ「ただの食レポだろ。」

 

千夜「嬉しいけど照れちゃうわ〜。」

 

緑羽太「その食レポ、誰が共感持てるんだ?」

 

チノ「あ、あの!私も推薦状を書いてみたのですが・・・」

 

リゼ「おぉ!読んでみてくれ!」

 

チノ「普段は優しく誠実で、仕事に於いては責任感は強く、妥協しないその姿勢は、生徒を引っ張り導き手として理想的であり・・・」

 

千夜「いやぁ〜ん!もうダ〜メ!褒められ過ぎて爆発しそう〜!」

 

楽兎「千夜がぶっ壊れてる・・・」

 

ココア「チノちゃん!その調子でお姉ちゃんも推薦してごらん!」

 

楽兎「いやそれは・・・」

 

チノ「何時もお寝坊さんで、人参もダメで、コーヒーの区別も出来ず。」

 

ココア「うううぅぅ・・・」

 

みくる「正論だらけの推薦状ね。」

 

楽兎「正論状だな。」

 

リゼ「推薦文はチノに任せるとして、演説は大丈夫なのか?」

 

千夜「それが、まだ書けてないの・・・甘兎庵のアピールなら幾らでも出来るんだけど・・・自分をアピールするのって難しくて・・・」

 

リゼ「もっと堂々としてないと生徒会長らしくないな!動じず臆せず冷静に!」

 

千夜「でもどうすれば・・・」

 

ココア「リゼちゃんのモノマネしてみたら?」

 

リゼ「え!?」

 

緑羽太「それは止めといた方が・・・」

 

しかし千夜がリゼのモノマネで覚醒した。

 

千夜「貴様ら1人1人では小さな飛騨が、私の元で1つになり、地獄の業火になると確信している!!」

 

ココア「良いねー!」

 

みくる「それで良いの!?」

 

千夜「立て!生徒諸君!私と共に青春と言う戦場を駆け抜けよう!!」

 

リゼ「私はそんな事言わない!!」

 

楽兎「軍人ならそれを言うと思ってるのか?」

 

 

 

 

新作を持って来た。

 

千夜「秋の空、轟く音はおめでたい。お待ちどう様!」

 

みくる「美味しそう!」

 

楽兎「おめでたいって、たい焼きのダジャレか。」

 

緑羽太「けど秋のメニューにピッタリだな。」

 

リゼ「そう言えば、シャロも生徒会長に推薦されたって聞いたけど。」

 

シャロ「あ。でも、私はもう・・・」

 

千夜「そうだったの!?何で言ってくれなかったの!?」

 

シャロ「言おうとしたわよ・・・」

 

千夜「シャロちゃんが生徒会長になったら・・・」

 

シャロ「ん?」

 

 

 

 

生徒会長シャロ『購買部の特売制度を設けまーす!!』

 

 

 

 

ココア・千夜「格好良い〜!」

 

みくる「って言うか可愛い〜!」

 

シャロ「そんな事するか!!」

 

チノ「シャロさんまで生徒会長になったら、こうやって集まる機会が減りそうです・・・」

 

シャロ「いや、だからその・・・」

 

ココア「会議の時はコーヒーとパンの出張するからねぇ・・・」

 

千夜「そんな大袈裟よ・・・まだ当選した訳じゃないのに・・・」

 

シャロ「そうよ。だって私特訓・・・」

 

リゼ「そうだぞお前らーーー!!そんなにしんみりするなーー!!生きていればまた会える!!笑顔で応援してやろう!!」

 

千夜「1番大袈裟・・・」

 

楽兎・緑羽太・みくる「あーもうしっちゃかめっちゃか。」

 

すると店のドアが開いた。

 

千夜「あ!いらっしゃーい!」

 

お婆ちゃんA「あら〜。可愛いお店だ事。」

 

お婆ちゃんB「千夜ちゃん、4人だけど良い?」

 

千夜「大丈夫ですよ〜!お好きな席にどうぞ〜!」

 

4人のお婆ちゃんが来てくれた。

 

ココア「千夜ちゃん!」

 

千夜「うん!」

 

 

 

 

接客開始。

 

ココア「はーい!お待ちどう様ー!はいはーい!あがり3丁おめでたい2丁!此方のお嬢さん、5人目の曾孫が生まれたってよー!」

 

千夜「あいよー!何時もより多めに振り掛けておりまーす!」

 

 

 

 

リゼ「相変わらず息ピッタリだな。」

 

楽兎「あのコンビ、凄く似合ってるな。」

 

千夜「こうして働く千夜さんを見る機会も少なくなるんですね。」

 

シャロ「そうね・・・」

 

みくる「千夜ちゃんに会えないの寂しくなるなぁ・・・」

 

緑羽太「けど何れ会えるかもな。」

 

 

 

 

ココア「うんうん!輝いてるね〜!」

 

千夜「金粉を乗せると華やかになるわよね〜。」

 

ココア「違うよ?千夜ちゃんの事!」

 

千夜「え?」

 

ココア「働いている時の千夜ちゃんは、キラキラしてるよ!」

 

 

 

 

シャロ「っ!!」

 

 

 

 

 

 

小さい頃を思い出した。千夜の頭に小さな冠が乗っていた。

 

 

 

 

 

 

ココア「選挙もその調子で輝こうね!」

 

千夜「目指せ金粉!」

 

ココア「イエーイ!延べ棒ー!」

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

ココア「寒くなって来たねぇ〜。」

 

緑羽太「ひえぇ〜寒!」

 

楽兎「だんだん冷えて来るなぁ〜。」

 

千夜「帰ったら暖かくしてね?」

 

千夜の祖母「何だい?もう帰るのかい?」

 

緑羽太「おや。千夜のお祖母ちゃん。」

 

リゼ「ああ、お邪魔しました。」

 

千夜の祖母「んじゃ、これ持って行きな。」

 

紅白饅頭をくれた。

 

ココア「紅白饅頭!!」

 

千夜「お祖母ちゃん・・・!」

 

千夜の祖母「そう言えば、ジジィもウチの饅頭好きだったわねぇ〜。バカが出る前に食っちまうんだよ?」

 

チノ「ありがとうございます。」

 

ココア「千夜ちゃーん!また明日から選挙活動頑張ろうねー!」

 

千夜「うん!」

 

楽兎「当選楽しみにしてるぞー!」

 

緑羽太「じゃあなー!」

 

5人が帰って行った。

 

千夜「さあ!スピーチ原稿考えなきゃ!」

 

みくる「千夜ちゃん張り切ってるね。」

 

シャロ「はい・・・」

 

千夜の祖母「何だい?」

 

みくる・シャロ「え?」

 

千夜の祖母「欲しがり屋さんだねぇ。もっと持って行きな。」

 

5パック出された。

 

シャロ「あ、ありがとうお祖母ちゃん・・・」

 

みくる「でもこんなに・・・」

 

千夜の祖母「そうだ!メニューも持って行きな。取って来るから。」

 

後ろに振り向くと、千夜の祖母の簪に小さな冠があった。

 

シャロ「あ!待って!お祖母ちゃん!」

 

みくる「シャロちゃんどうしたの?」

 

 

 

 

 

 

その夜。千夜は1人でスピーチ原稿を考えている。

 

千夜「はぁ・・・」

 

するとみくるとシャロが来た。

 

シャロ「はい。」

 

千夜「え!?」

 

シャロ「あったわよ。」

 

小さな冠を千夜に差し出した。

 

千夜「あ!」

 

シャロ「探していたんでしょ?」

 

千夜「気付いてたの!?」

 

シャロ「当たり前でしょ?アンタ何か変だったし。そもそもあんこに乗ってないし。」

 

千夜「で、でも!部屋中探したのに見付からなったんだよ!?一体何処に・・・」

 

みくる「千夜のお祖母ちゃんが簪にしてたんだよ?」

 

千夜「えええーーー!?全然気付かなかったーーー!!ずっと一緒だったのに、あんなに傍に居たのに!!」

 

みくる「あんなに一緒だったのに?」

 

シャロ「失恋ソングの歌詞みたいになってるわよ・・・」

 

冠をあんこに被せた。

 

千夜「見付かって本当に良かったぁ〜。」

 

みくる「その冠って、思い出の物?」

 

千夜「えぇ。シャロちゃんに貰った世界征服の社長のシンボルだもの。」

 

シャロ「そんなつもりであげてない!」

 

千夜「当選したらこれ被って挨拶しましょうね。」

 

シャロ「恥ずかしいわ!」

 

みくる「でも良いかもね。」

 

シャロ「何処が!?後、私生徒会長の推薦辞退したから。」

 

みくる「そうなの!?」

 

千夜「え!?あ、バイト忙しいから?」

 

シャロ「それもあるけど・・・それだけじゃなくて・・・自分で考えてよね!!!」

 

彼女は去って行った。

 

みくる「あらら。行っちゃったね。」

 

千夜「・・・またシャロちゃんに貰っちゃったわね。ずーっと一緒よ。あんこも、この王冠も。」

 

みくる「千夜ちゃん、その王冠にどんな思い入れがあるのか私に教えてくれる?」

 

千夜「私達がまだ小さかった頃にね。」

 

 

 

 

 

 

小さい頃。

 

シャロ『これ、千夜にあげる!』

 

それは千夜とシャロのお話。シャロは千夜に小さな冠をあげた。

 

千夜『シャロちゃん・・・』

 

シャロ『えへへ!』

 

千夜『ありがと〜!』

 

 

 

 

2人は坂を駆け上がる。

 

千夜『シャロちゃん!早く!早く!』

 

丘の上に着き、千夜が朝陽に向かって両手を広げた。

 

シャロ『千夜!?』

 

千夜『この街は私が支配するわー!』

 

シャロ『ヒィィィ!!』

 

千夜『ん?違うの?この王冠は、甘兎庵の社長になって世界征服しろって事でしょ?』

 

シャロ『ち、違うよー!甘兎庵でキラキラしてる千夜が見たいだけだよー!』

 

千夜『そうなの!?えへへへ!』

 

シャロ『あはははは!』

 

千夜『じゃあ2人で、キラキラした社長になりましょ!』

 

シャロ『え!?私も社長なのー!?』

 

 

 

 

 

 

みくる「もう何それー!可愛いんですけどー!」

 

千夜「あの頃が懐かしいわね〜。」

 

みくる「本当2人が大親友だって事が改めて分かったよ。そうだ!千夜ちゃん!」

 

千夜「ん?」

 

みくる「私から生徒会長になる為にの願掛けに受け取って!ギュー!」

 

笑顔で千夜を優しく抱いた。

 

千夜「みくるさん・・・」

 

みくる「頑張ってね。千夜ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

後日。甘兎庵。

 

シャロ「千夜ー。お醤油貸してー。」

 

ココア「あ!シャロちゃん!」

 

楽兎「来たかシャロ。」

 

千夜「いらっしゃーい!」

 

シャロ「何かのお祝い?」

 

ココア「生徒会長就任のパーティーだよ!」

 

シャロ「え?そ、そうなんだ・・・」

 

緑羽太「ここの飾りはここで良いか?」

 

みくる「良いよ!」

 

シャロ「千夜・・・生徒会長当選お、おめ・・・」

 

すると誰かがドアを開けて入って来た。

 

委員長「今日は私の生徒会長当選祝いに集まってくれてありがとー!」

 

それは委員長だった。

 

シャロ「え!?」

 

ココア「待ってたよー!」

 

緑羽太「いよ!委員長!」

 

楽兎「祝え!新生徒会長の誕生の瞬間を!」

 

 

 

 

シャロ「千夜が当選したんじゃ・・・」

 

みくる「それがね。」

 

千夜「推薦は辞退したの。」

 

シャロ「え!?」

 

千夜「この王冠と一緒。大切な物はすぐ傍にあるのに、見えなくなっていた。来年もここで、皆の居場所を作って行きたい!」

 

シャロ「私も似たような理由・・・」

 

千夜「え?」

 

シャロ「皆との時間が減るのはちょっと寂しいし、この方が私にとって1番の・・・」

 

千夜「ちょっと待って?」

 

シャロ「え?」

 

千夜「せーので答え合わせしましょう?」

 

シャロ「うん!」

 

千夜・シャロ「せーの!私にとって、1番キラキラ出来る気がするの!」

 

みくる「これから皆で一緒に居られるなんて、もう私感激ー!ご褒美のもふもふー!」

 

千夜「いやぁ〜ん!」

 

シャロ「もう、しょうがないですねぇ。」

 

生徒会長を辞退した2人は、これからもずっと皆と一緒居る事を選んだ。

 

『END』




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

        チノ:水瀬いのり

       ココア:佐倉綾音
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
      タカヒロ:速水奨

     リゼの父親:東地宏樹
       委員長:日笠陽子
        レイ:田澤茉純
        カノ:嶺内ともみ
       あんず:桑原由気
     なっちゃん:貫井柚佳

     お婆ちゃん:仲村かおり
           所河ひとみ

     千夜の祖母:一城みゆ希

タカヒロ「幼馴染み。親友。良い響きだな。」

リゼの父親「戦友ってのも、良い響きだろ?」

タカヒロ「何だ?もう酔ってるのか?」

リゼの父親「素直じゃねぇなぁ。」

次回「ハートがいっぱいの救援要請」

みくるの妹投票

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