ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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季節が流れ、街はクリスマスシーズンに包まれた。

ココア「ようこそ!フルール・ド・ラパンへおいでませ!」

ある日。ココアはフルール・ド・ラパンでバイトを始める事になった。

シャロ「挨拶が違ーう!」

みくる「必要以上に胸を張っちゃダメだよ?」

ココア「何で胸?」

みくる「そこは察して?」

シャロ「全く・・・金欠だからフルールでもバイトするって?」

ココア「シャロちゃんの真似だよ〜?バイトの掛け持ち〜!」

みくる「でもココアちゃん、古物市でドアノブとかチノちゃんの手品セットとか買ってたじゃん?それで金欠になったんじゃないの?」

シャロ「そうよ。」

ココア「でもシャロちゃんも人の事言えないでしょ?ティーセットとか。」

シャロ「うぅ・・・」

みくる「似た者同士だね。」

ココア「私達〜!お財布空っぽでもハートはいっぱい胸いっぱ〜い!」

シャロ「歌うの踊るの一緒にするなー!いっぱいなーい!」

踊って歌いながらシャロの頬をスリスリする。

みくる「仲良いね〜。」

ココア「みくるちゃん!撮って!」

スマホをみくるに貸した。

みくる「はいはーい!こっち向いてー!」

ココア「イエーイ!」

最高の1枚が撮れた。


34羽「ハートがいっぱいの救援要請」

更衣室のロッカーを開けたココア。

 

シャロ「何してるの?」

 

取り出したのは貯金箱。

 

みくる「貯金箱?」

 

ココア「最後の砦・・・お気に入りキグミン貯金箱を割る時が来たよ・・・!」

 

シャロ「割るタイプの奴!?」

 

みくる「何で持って来てるの!?」

 

ハンマーを振り上げた。

 

ココア「キグミン覚悟ー!ソイヤー!」

 

”パリーン!”

 

シャロ「キグミーン!」

 

みくる「ご冥福をー!」

 

キグミン貯金箱を割った。そして中身は・・・

 

ココア「ご・・・52円!?そんな・・・5000円位あると思って・・・シャ・・・シャロちゃん・・・?」

 

後ろを向いたシャロが自分の財布の中身を確認する。

 

シャロ「フッ!私の方が10円多いわ!」

 

ココア「こんな事で張り合いたくないよー!」

 

みくる「あんま変わんないんじゃ・・・(私の残高はまだ50万ある。節約しておいて良かった。そう言えば楽兎は・・・)」

 

 

 

 

楽兎『残高?200万位かな?』

 

 

 

 

みくる(楽兎はあんまり欲しい物は我慢する主義だからね。緑羽太は・・・)

 

 

 

 

緑羽太『俺の残高?軽く数千万あるぞ?』

 

 

 

 

みくる(SNSとか色々やってるから広告収入がガッポリだねぇ。)

 

 

 

 

フルール・ド・ラパンのホール。

 

ココア「リゼちゃんもここでバイトした事あるよね〜?」

 

みくる「あ〜。前にシャロちゃんから聞いた事があった。」

 

シャロ「そうねぇ。あの時は急にお金が必要になったのよねぇ。」

 

みくる「確か、割ってしまったお父さんのお気に入りのワインを買う為だったのよね?」

 

シャロ「そうです。」

 

ココア「そう!私も!」

 

シャロ「何か欲しい物でもあるの?」

 

みくる「教えてココアちゃん?バイトを掛け持ちして何が欲しいの?」

 

ココア「どうしよっかなぁ〜?言っちゃおうかなぁ〜?」

 

シャロ「勿体振るの止めなさいよ!」

 

ココア「あのね!」

 

青山「こんにちは〜。」

 

教えようとしたタイミングで青山が来店した。

 

青山「鋭気を養いに来ました〜。もう覗いたりしないので、追い出さないで下さ〜い。」

 

ココア「おいでませ!青山さん!」

 

ハンマーを持ってやって来た。

 

青山「ええ!?鈍器!?」

 

シャロ「何時まで持ってんのー!」

 

みくる「早く仕舞って仕舞って!」

 

 

 

 

出来たカモミールを青山に差し出した。

 

ココア「はい!カモミールお待ち!淹れ立てだよ!あったかい内に飲んでくんな!」

 

青山「わぁ〜。粋が良いですねぇ〜。」

 

カモミールを飲む。

 

青山「癒されます〜。ハーブティーって本当良い物ですね〜。」

 

ココア「だよね〜!」

 

 

 

 

彼女の接客をシャロとみくるが覗いてる。

 

シャロ(何だか変な感じ・・・ココアと一緒にフルールで働くなんて・・・)

 

みくる(もしかしたら私、ココアちゃんの事が好きになっちゃうかも。)

 

こっちに気付いたココアが手を振った。みくるも手を振った。

 

シャロ「べ、別に楽しんでなんかないし!」

 

みくる「またまた〜。」

 

 

 

 

 

 

フルールのバイトが終わったシャロが次のバイトへ向かった。

 

シャロ(次のバイトはクレープ屋さん!)

 

クレープ屋に到着。

 

ココア「いらっしゃいませー!新人のココアです!」

 

シャロ「居るし!!」

 

何とここでもバイトしてるココアだった。

 

 

 

 

ココア「ふぅ〜。シャロちゃんは何時もこんなに働いて凄いねぇ〜。」

 

シャロ「な、慣れればそんな事ないわ!ん?付いてるわよ?全く。」

 

頬っぺに付いてるクリームを取ってあげた。

 

ココア「えへへ〜。ありがとう。ん?」

 

緑羽太「ジ〜・・・」

 

ココア「緑羽太君!」

 

緑羽太「ハロー。」

 

スマホを向けながら2人を撮影してる緑羽太がそこに立っていた。

 

シャロ「従業員の撮影禁止ですよーーーー!!」

 

緑羽太「おぉ。激しい注意事項。何でココアちゃんがここでバイトを?」

 

ココア「実はね。」

 

バイトを掛け持ちしてる理由を話した。

 

緑羽太「そうかぁ。金欠だからかぁ。ココアちゃん、俺もココアちゃんを応援してるぜ!」

 

ココア「ありがとう緑羽太君!」

 

緑羽太「ココアちゃん、ジェラート下さいな!」

 

ココア「はーい!やっぱり難しい・・・」

 

シャロ(でも、こんなのも悪くないかも・・・)

 

 

 

 

クレープ屋のバイトが終わり、次のバイトへ。

 

シャロ(次は本屋さんのバイト!・・・)

 

クレープ屋でココアと一緒に働いた時を思い出す。

 

シャロ(ココアが居なくなって、ちょっと寂しいなんて思ってないんだから!)

 

 

 

 

本屋に到着すると、青山ブルーマウンテンのサイン会が開催されていた。

 

ココア「あ!よく会いますな〜!」

 

シャロ「居るしー!」

 

怪盗ラパンのコスプレをしたココアとまた会った。

 

みくる「ヤッホーシャロちゃん!」

 

シャロ「みくるさん!?」

 

同じくラパンのコスプレをしたみくると会った。

 

みくる「ココアちゃんに誘われちゃった。」

 

 

 

 

 

 

一方ラビットハウスでは、リゼが大量のトーストを作っていた。

 

チノ「リゼさん、トーストの注文は受けてないです。」

 

リゼ「え!?あぁそうか・・・」

 

楽兎「何でこんな大量に?」

 

緑羽太「多いなぁ・・・」

 

リゼ「ココアが焼いたパンを見てると、騒がしかった頃を思い出してさ・・・」

 

チノ「バイト掛け持ちしてるだけですよ。」

 

リゼ「分かってるって・・・」

 

楽兎「そう言うチノちゃんも、何でコーヒー大量に作ってるの?」

 

チノ「え?」

 

リゼ「それ、全部キリマンジャロか?」

 

チノ「シャ、シャロさんに迷惑掛けてないか心配してたら何故かこんなに・・・」

 

緑羽太「心配性だなぁ。」

 

チノ「は、はい。」

 

マヤ「2人共上の空かよ〜。」

 

メグ「それ誰が食べるの?」

 

緑羽太「チノちゃん、リゼ、大量に下さいな!」

 

楽兎「腹壊すぞお前?」

 

全員「あはははは!」

 

ティッピー「はぁ・・・この店大丈夫かのう・・・」

 

 

 

 

 

 

一方本屋では。

 

凛「今日はサイン会の為に、青山作品の衣装を着て下さってありがとうございます!」

 

みくる「いえいえ。」

 

ココア「凛ちゃんさんと青山さんは、何の作品の格好をしてるの?」

 

みくる「うさぎの被り物でバータイムの服・・・何の作品なの?」

 

青山「うさぎになったバリスタです!ピョンピョンピョーン!」

 

みくる「あ〜!」

 

シャロ「はしゃいでる大人にしか見えないわ!」

 

ココア「でも青山さんも面白い事考えるね!」

 

シャロ「付き合うなんて優しい担当さんですね。」

 

みくる「まさに一心同体ですね!」

 

凛「すすす・・・すみません・・・」

 

ココア「凛ちゃんさんの案だったか!!」

 

 

 

 

 

 

夕方でもクリスマスシーズンは賑わっていた。

 

ココア「もうすぐ青山ブルーマウンテン先生のサイン会が始まりまーす!」

 

シャロ「整理券のお持ちの方、本屋にお並び下さーい!」

 

みくる「列を乱れないで下さーい!」

 

ココア「早くプレゼント資金貯まらないかなぁ〜?」

 

シャロ「プレゼント?」

 

みくる「もしかして掛け持ちの理由って?」

 

ココア「そう!クリスマスの!」

 

シャロ「だからバイトを?」

 

ココア「そうだよ!シャロちゃんもみくるちゃんも楽しみにしててね!」

 

シャロ「そんな!折角働いたお金なんだから、自分の為に使ってよ!」

 

ココア「使ってるよ!」

 

シャロ「え?」

 

ココア「私が楽しいから勝手にやるの。選ぶ時間が大好きだから〜!」

 

シャロ「・・・」

 

みくる「ココアちゃん・・・」

 

ココア「例えば〜・・・シャロちゃんにキングメロンパンをあげるのを想像するよ?」

 

シャロ「っ!?キングメロンパン・・・!」

 

ココア「そう!その顔が見たいの!」

 

シャロ「キングメロンパン・・・」

 

キングメロンパンに飛び込む自分を想像した。

 

ココア「リゼちゃんだったら〜・・・戦場を跳ね渡る兎!」

 

の本を2人に見せた。

 

ココア「かな?」

 

みくる「確かに喜びそう!」

 

シャロ「違うわ!先輩は絶対こっちのうさぎ七変化よ!」

 

の本をココアに見せた。

 

シャロ「きっと喜んでくれるわ。先輩の喜ぶ顔が見たい〜。」

 

みくる「リゼちゃんの笑顔・・・私も見たいなぁ〜。」

 

ココア・シャロ・みくる「あはははは!」

 

ココア「私達〜!お財布空でも〜!」

 

シャロ「ハートはいっぱい〜!」

 

ココア「胸いっぱ〜い!」

 

シャロ「いっぱいな〜!」

 

 

 

 

リゼ「その歌流行ってるのか?」

 

 

 

 

ココア・シャロ「え!?」

 

みくる「ヤッホーリゼちゃん!」

 

リゼ「ようみくる。」

 

シャロ「リゼ先輩!?」

 

マヤ「私達も居るよー!」

 

メグ「こんにちは〜!」

 

楽兎「久し振りだなココア。」

 

緑羽太「さっき振り!」

 

チノ「ココアさん、今日はここでバイトしてたんですね。」

 

ココア「出たな?チマメ隊!」

 

マヤ「出たー!」

 

ココア「ラビットハウスはどうしたの?お客が誰も来ないからって臨時休業?」

 

ティッピー「失敬な!お客は来とるわい!」

 

チノ「行って来なさいって言う父の言葉に甘えて来ました。」

 

リゼ「折角のサイン会だし!」

 

緑羽太「この期をの逃さない!」

 

楽兎「母さんにプレゼントしなきゃな。」

 

 

 

 

青山「まぁ!皆さん来て下さったんですね!」

 

マヤ「青山さん!サイン会開催おめでとう!」

 

リゼ「おめでとう!」

 

チノ「おめでとうございます!」

 

緑羽太「これは、俺達からの気持ちです!」

 

青山「素敵なお花〜!」

 

楽兎「凛さんもどうぞ。」

 

凛「え!?私も!?」

 

メグ「それと差し入れだよ〜!」

 

ティッピー「ワシ!?」

 

青山「まぁ!皆さん、ありがとうございます!」

 

すると誰かが来た。

 

ココア「千夜ちゃん!」

 

千夜「よかった・・・間に合ったわ・・・私も青山さんにお祝いよ!見て!この写真!」

 

それは、ココアとシャロの2ショット写真だった。

 

青山「グッジョブ!」

 

ココア・みくる「グッジョブ!」

 

シャロ「没収ーーーーーー!!!」

 

全員「あはははは!」

 

シャロ「あ、私達何も用意してなくて・・・」

 

ココア「お金も胸も寂しいの・・・」

 

シャロ「アンタの胸は寂しくないでしょー!」

 

みくる「シャロちゃん、悲しくなったら私に飛び込んでいいわよ?」

 

シャロ「遠慮します!」

 

千夜「微笑ま〜。」

 

緑羽太「微笑ま〜。」

 

青山「微笑ま〜。」

 

凛「今日は素晴らしい1日でした!本当にありがとうございました!!」

 

リゼ「まだサイン会始まってない!!」

 

楽兎「凛さん気が早いですよ!!」

 

青山「皆さんからの、一足早いクリスマスプレゼントみたいですね。」

 

マヤ「クリスマスプレゼント・・・ねぇ!今年もクリスマス会するの!?」

 

メグ「プレゼント交換もしたいなぁ〜!」

 

ココア「お姉ちゃんに任せなさ〜い!」

 

マヤ・メグ「わーい!」

 

チノ「また金欠になりますよー!」

 

緑羽太「クリスマス会・・・俺達は初参加だな。」

 

みくる「うん!とても楽しそう!」

 

楽兎「お前等も来いよ。賑やかだぞ〜?」

 

リゼ「プレゼント交換かぁ・・・いいな!でも、誰に当たってもいい物を選ぶのって中々難しいよな・・・」

 

千夜「そうねぇ・・・」

 

青山「それなら、シークレットサンタはどうでしょう!」

 

チノ「シークレットサンタ・・・」

 

 

 

 

外で皆がくじ引きを始めた。

 

チノ「皆さん、準備はいいですか?」

 

ココア「自分が引いたくじに書かれている相手にプレゼントを用意するんだね!」

 

チノ「では、せーの!」

 

全員「シークレットサンター!」

 

くじを一斉に引いた。

 

メグ「ねぇ!千夜さんは誰に・・・って聞いちゃダメだったぁ!」

 

千夜「ウフフ。うっかりバレちゃいそう。クリスマスまで誰が自分のサンタか分からないのよね。楽しみだわ!」

 

シャロ「・・・」

 

ココア「シャロちゃんは誰かな?見〜せ〜て〜!」

 

シャロ「もう・・・見せたら意味ないでしょ?」

 

抱き締めようとするココアを華麗に避けた。

 

リゼ「凄いぞシャロ!プロの動きだ!」

 

チノ「お疲れ様です。」

 

シャロ「内緒にするの一苦労ね・・・って、顔がムズムズしてる!?」

 

チノ「皆が・・・皆に内緒なんて・・・こそばゆくて・・・パーティに秘密のサンタ。楽しみがいっぱいです!」

 

シャロ「そうね・・・選ぶ時間が大好きだからって、誰かさんが言ってたわ。」

 

そんなシャロが引いた名前はココアだった。

 

チノ「?」

 

シャロ(あの子、新しい貯金箱必要なんじゃ・・・)

 

横の店にあるうさぎの貯金箱をジッと見る。それはココアに似ていた。

 

シャロ「似てる。」

 

千夜「もしかしてココアちゃんのシークレットサンタ!?」

 

シャロ「ちちちち違うし!!」

 

ココア「シャロちゃん何見てるの〜?」

 

シャロ「こっち来るなーーーーー!!」

 

楽兎(・・・チノちゃん、俺がシークレットサンタになったな。)

 

引いた名前はチノだった。

 

 

 

 

 

 

本屋では。

 

女性「新刊、楽しみにしてますね!」

 

青山「ありがとうございます。」

 

凛「これからも、応援宜しくお願いします!」

 

ティッピー「チノぉ・・・」

 

取り残されたティッピーが涙を流した。

 

 

 

 

 

 

翌日。楽兎とチノが街を歩いていた。

 

チノ「煌びやかですね。」

 

ティッピー「あぁ。クリスマスシーズンはどの店も書き入れ時じゃからな。力が入っとるわい。」

 

チノ「でも、今年のウチの営業は慎ましやかになりそうです。ココアさんもリゼさんも。」

 

 

 

 

ココア『サンタさんが思った以上に人気で、お客さんや子供達にも期待されちゃって。バイトもう少し続けて欲しいって・・・』

 

リゼ『来週発表会の演劇部の子が怪我して、代役任されてしまって・・・』

 

ココア『ごめんねチノちゃん!楽兎君!』

 

リゼ『すまん!バイト休ませてくれ!』

 

 

 

 

楽兎「でも俺が一緒だし、チノちゃん1人で抱え込むのは・・・え?」

 

チノ「お、お店2人位で頑張れますし・・・!」

 

楽兎「チノちゃん震え過ぎ。」

 

チノ「寒いからです!」

 

すると誰かがチノの両目を隠した。

 

楽兎「え?」

 

???「だーれだ?」

 

チノ「こ、この声はココアさん!?もうバイト中に何して・・・」

 

楽兎「チノちゃん、ココアじゃないぞ?」

 

チノ「え?」

 

後ろを振り向くと。

 

 

 

 

 

 

シャロだった。

 

 

 

 

 

 

チノ「今の声シャロさん!?」

 

シャロ「ココアに似てたかしら?」

 

チノ「は、はい・・・欲望まる出しな間抜けな雰囲気とかソックリでした!」

 

シャロ「そ、そう?」

 

楽兎「いや、褒めてないでしょそれ?」

 

すると誰かがシャロを目隠しした。

 

???「誰だ!」

 

シャロ「この凛々しい声はリゼ先輩!?少し声作ってても分かりますからね!!」

 

しかし声の主は千夜だった。

 

千夜「ばぁ〜。」

 

シャロ「・・・全然先輩に似てないのよーーーー!!」

 

千夜「騙されたのに〜。」

 

シャロ「騙されてないわよ!!」

 

楽兎「相変わらず賑やかな2人だな。」

 

ティッピー「寒いのに元気じゃのう。」

 

 

 

 

千夜「ココアちゃんのバイトのお迎え?」

 

チノ「は、はい。雨が降りそうなので傘を。」

 

シャロ「チノちゃん、楽兎さん、2人で店を回すって本当なんですか?」

 

楽兎「聞かれちゃった・・・」

 

千夜「大丈夫?」

 

チノ「ち、父も居ますし。大丈夫ですよ。」

 

千夜「2人で無理は禁物よ?って、私もハロウィンの時にリゼちゃんに言われた事なんだけど。」

 

シャロ「フンッ!先輩が言うなら、もっとこんな感じね!頼りたいなら、遠慮なく支援要請しろ!!」

 

チノ・千夜「おぉ〜。」

 

楽兎「雰囲気がリゼに似てる〜。」

 

 

 

 

2人と別れてココアを迎えに行く。

 

チノ「2人共楽しそうでした。」

 

楽兎「あぁ。このマーケットの雰囲気が心を浮かれさせてくれるみたいだな。」

 

???「ねぇ〜買って買って〜!」

 

チノ「この声は・・・」

 

楽兎「聞き覚えのある声が・・・」

 

 

 

 

メグ「じゃないとリゼお姉ちゃんって連呼するよ〜?」

 

リゼ「や、止めろって!」

 

マヤ「リゼ先生って呼ぶからね〜!」

 

リゼ「お、おい!」

 

 

 

マメにお強請りされてるリゼを発見。

 

チノ「リゼさんにマヤさんにメグさん。」

 

楽兎「3人で何してんだ?」

 

マヤ「あ!チノに楽兎だー!」

 

メグ「チノちゃーん!楽兎さーん!」

 

リゼ「助けてくれー!此奴等にしつこく集られてるんだー!」

 

チノ「嬉しそうですね。」

 

楽兎「満面な笑みで助けを求めんな。」

 

マヤ「ホラ!チノも一緒に!」

 

チノ「は、はい!・・・買って・・・買って・・・下さい・・・」

 

頑張ってリゼにお強請りした。

 

マヤ・メグ「買ってー!」

 

チノ「買って下さい・・・!」

 

リゼ「わ、分かった!私の負けだ。ん?楽兎どうした?」

 

楽兎「ダ、ダメだ・・・さっきのチノちゃんのお強請りでニヤニヤが・・・!」

 

両手を顔を隠してニヤニヤを抑える。

 

リゼ「おい・・・」

 

観念したリゼが3人にワッフルを買ってあげた。

 

チマメ隊「美味しい〜!」

 

楽兎「ワッフルが欲しかったのか。」

 

リゼ「ちゃんと勉強もするんだぞ?」

 

マヤ「するよ〜!勉強勉強〜!」

 

メグ「私もリゼさんみたいな高校生になるんだぁ〜!」

 

チノ「確かに。リゼさんは頼りになりますしね。」

 

楽兎「リゼ、お前頼られてるな。」

 

リゼ「ああああーーーーーー!!!」

 

楽兎「ど、どうしたリゼ!?」

 

リゼ「さ、財布・・・忘れた・・・」

 

楽兎「はぁ!?」

 

チノ「頼りになると思った矢先に・・・」

 

マヤ「もう、しょうがないなぁ。」

 

リゼ「マヤ・・・」

 

マヤ「たまには私を頼ってくれてもいいんだよ〜?」

 

リゼ「集っといて調子いいな・・・!」

 

マヤ「えへへ。」

 

 

 

 

3人と別れてココアを迎えに行く。

 

チノ「3人共楽しそうでした。」

 

楽兎「浮かれてたねやっぱり。」

 

ティッピー「そうじゃなぁ。チノも・・・」

 

女の子A「わぁ〜い!こっちだよ〜!」

 

女の子B「待って待ってお姉ちゃ〜ん!」

 

双子の姉妹が楽兎とチノの周りを走り回った。

 

楽兎「おぉ?ちょ、ちょっと?」

 

女の子B「お姉ちゃ〜ん!」

 

姉妹はそのまま走って行った。

 

楽兎「元気だね。」

 

ティッピー「ワシと踊るか?ん?」

 

チノ「遠慮します!」

 

楽兎「うさぎとどうやって?」

 

ティッピー「ショボーン・・・」

 

 

 

 

しばらくして、広場のマーケットに到着した。

 

ティッピー「ここは何処じゃ?」

 

チノ「何だか迷ったような気がします・・・」

 

楽兎「異世界に入って来た感じだ。」

 

チノ「あ。わぁ〜!」

 

お店のスノードームを見付けた。

 

楽兎「スノードーム。綺麗・・・ん?チノちゃん彼処!」

 

チノ「え?」

 

 

 

 

ココア「いらっしゃ〜い!美味しい焼き栗だよ〜!」

 

女の子C「1袋下さい!」

 

ココア「はぁ〜い!メリークリスマス!」

 

 

 

 

チノ「サンタさん・・・」

 

楽兎「ココア頑張ってるな〜。」

 

 

 

 

夜になり、ココアのバイトが終わった。

 

ココア「今日も楽しかった〜!迎えに来てくれてありがとう!チノちゃん!楽兎君!」

 

楽兎「いやいや。」

 

チノ「バイトって焼き栗屋さんだったんですね。ちょっと冷えて来ました・・・」

 

楽兎「手が冷てえぇ・・・」

 

ココア「はい!栗!」

 

チノ「?」

 

手を開いたが、栗は無かった。しかし握って開くと。

 

ココア「はい!」

 

栗が2個出て来た。

 

チノ「!!」

 

楽兎「出て来た!」

 

ココア「あったかいよ〜!」

 

チノ「手品、上手になりましたね・・・」

 

楽兎「秘密裏に特訓してたな?」

 

ココア「えへへ〜。」

 

焼き栗を貰った。

 

チノ「あったかい・・・前にサンタさんに憧れているって言ってましたもんね。」

 

楽兎「ある意味ココアの夢が叶ったみたいだな。」

 

ココア「あはは!そうかもねぇ〜。」

 

焼き栗を食べる。

 

楽兎「栗美味え〜。」

 

ココア「あ!降って来た?」

 

楽兎「雨?って、傘は!?」

 

チノ「あ!傘何処かへ置いて来てる!?うぅぅ・・・」

 

楽兎「チノちゃん!」

 

崩れるチノを楽兎が支えた。

 

チノ「何の為の迎えなのか・・・うぅ・・・」

 

ココア「でもこれ・・・雪だよ?」

 

楽兎「え?」

 

チノ「!?」

 

降って来たのは雪だった。街中に沢山の雪が降って来た。

 

ココア「傘がないから、踊りながら帰れるね!」

 

チノの手を握って踊った。

 

ココア「ヒャッホー!ハートはいっぱい胸いっぱ〜い!」

 

チノ「は、恥ずかしい!あー栗が落ちるー!」

 

楽兎「あはは。ココア楽しそうだなぁ。」

 

”ツルッ!”

 

ココア「わああ!!ぐええー!!」

 

楽兎「ココア!?」

 

滑って転んでしまった。

 

ココア「転んだ・・・」

 

チノ「とばっちりです・・・」

 

楽兎「もうしっちゃかめっちゃかだねぇ〜。」

 

 

 

 

しばらく歩いてると、何かの行列が見えた。

 

チノ「この行列・・・何でしょう?」

 

ココア「繁盛してるお店なんだねぇ〜。」

 

チノ「そんなお店、近くにありましたっけ?」

 

楽兎「何処かのイベントか何かか?」

 

ココア「あ!ウチだ!」

 

それは、ラビットハウスの行列だった。

 

楽兎「何だとーー!?」

 

チノ「ありえない!?」

 

ティッピー「バカな・・・!!」

 

ココア「自虐だよ!?」

 

 

 

 

ラビットハウスに入ると。

 

リゼの父「おかえり!!」

 

ココア「リゼちゃんのお父さん!?」

 

楽兎「お、親父さん!?」

 

リゼの父「タカヒロの娘達、そして甥っ子よ!俺はただの援軍だ!」

 

楽兎「タ、タカヒロさん・・・これは一体・・・」

 

タカヒロ「以前、青山君の担当さんが取材してくれただろ?」

 

チノ「はい。凛さんが。」

 

タカヒロ「その雑誌が発売されたんだ。ウチの店を大々的に宣伝してくれたんだ。」

 

楽兎「あ、これが例の雑誌。表紙にラビットハウスのコーヒーが載ってる。」

 

チノ「それでこんなにお客さんが・・・」

 

緑羽太「お〜い楽兎〜!お客さんが多くて賑やかだぜ〜!」

 

楽兎「緑羽太お前も来てたんか!」

 

チノ「嬉しいですけど、今月いっぱい忙しくなりそうですね・・・ココアさん・・・ん?」

 

当のココアはティッピーを枕にして寝ていた。

 

チノ「寝てるーーーー!?」

 

楽兎「お前ーーー!?」

 

ティッピー「おもだい・・・!!」

 

ココア「私のお店・・・バリバリ働いて・・・稼がなきゃ・・・私皆のサンタさんなんだし・・・」

 

チノ「ココアさん・・・サンタ・・・」

 

 

 

 

ココア『サンタさんになったの〜!』

 

リゼ『演劇部の代役を・・・』

 

マヤ『受験〜!』

 

メグ『勉強〜!』

 

 

 

 

チノ「皆忙しいし・・・ひ、人出はないけど・・・が、頑張れます・・・た・・・多分・・・」

 

楽兎「あーチノちゃんがパニックになってるー!」

 

リゼの父「よし!ウチの屈強な兵隊を派遣してやる!」

 

チノ「え!?」

 

楽兎「援軍追加!?」

 

タカヒロ「クリスマスの雰囲気ぶち壊しだな。ホラ、運んでくれ。」

 

リゼの父「任せろ!」

 

ココア「大丈夫だよー!私バリバリ働くからーー!!」

 

寝ていたココアがバッと起きた。

 

チノ「え!?」

 

 

 

 

制服に着替えた直後、ココアが寝てしまった。

 

チノ「制服に着替えたら寝てしまいました・・・」

 

楽兎「バリバリ寝ちゃったな・・・」

 

ティッピー「昼からズーッと働いていたからのう・・・」

 

楽兎「制服、ちょっと寒そうだぞ。」

 

チノ「半袖のままですし。」

 

布団を被せた。

 

楽兎「ってか夏服から冬服に衣替えしてないでしょ?」

 

チノ「そうでした。暖房が効いてると気にならなくて。」

 

楽兎「暖房だけで過ごす気かよ・・・俺ももう冬服に衣替えしてるぞ?」

 

ティッピー「ワシもとっくに冬毛に早変わっておる。フワフワ〜。」

 

楽兎「モフモフの対象になるな。」

 

チノ「えっと・・・冬服は何処に・・・」

 

 

 

 

クローゼットを開けた。

 

チノ「・・・あ!」

 

見付けたのは、黄色と緑色のラビットハウスの制服だった。

 

チノ「黄色と緑色の・・・」

 

楽兎「サキさんの作り掛け・・・」

 

 

 

 

チノの部屋。

 

ティッピー「ほう?作り掛けの制服をココアが完成させておったのか。」

 

楽兎「俺達が知らない間に。」

 

チノ「このサイズ、きっとあの2人に合いますよね?」

 

ティッピー「あの2人?」

 

楽兎「千夜とシャロか?」

 

チノ「はい。」

 

ティッピー「チノー!商売敵を頼る気か!?」

 

楽兎「お前少々黙ってろ。」

 

ティッピー「ムググ!?」

 

チノ(今の時期忙しいに決まっている。けど!)

 

スマホを取って、電話する。

 

千夜『チノちゃん?』

 

チノ「あ、あの千夜さん。その、千夜さんとシャロさんに・・・支援要請です!」

 

新たな救援の派遣を開始した。

 

『END』




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
       真手凛:木村珠莉
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨
      リゼの父:東地宏樹

       女性客:望田ひまり
       女の子:長縄まりあ
           薮島朱音

ティッピー「今年はティッピーサンタになるぞ!お前がトナカイじゃ!」

タカヒロ「俺なのか?」

ティッピー「ワシがトナカイやるより歩いた方が速いじゃろ?」

タカヒロ「歩いて配るのか?」

次回「にっこりカフェと十色の魔法使い」

みくるの妹投票

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