Fate/Egoist   作:ショーP

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こんにちは。ショーPです。Fateの小説が書きたくなって、ついつい書いてしまいました。

前書いていた東京喰種のSSは、原作とオリジナル設定が被ってしまい、二番煎じにしかならなくなってしまいました。残念です………
_| ̄|○

あ、そうそう。Fate/GOやってるんですがね?10連2回引いたんですよ。一回目でバサクレスさんでまして、二回目でなんと、頼光さんが二人でまして…!単発引いたら玉藻前でまして…!!

これは、運が回ってきたか…?


序章
第一話 邂逅


燃える。燃える。

 

見渡す限り、街のすべてが燃えている。

 

うめき声が聞こえる。断末魔が聞こえる。死に際の呪詛が聞こえる。

 

ーーー助けてくれと、声が聞こえる。

 

いきなり起こった、この冬木の大火災。炎と、死と、不幸と、絶望が溢れている中、俺はただ一人、フラフラと歩いていた。

 

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。助けられなくて、ごめんなさい。

 

誰かを救えるわけもなく、自らが助かるとも思えなかった。俺が歩いていたのは、ただ、生きていたから。何もしないで死を待つのは、今周りで死んでしまった人たちを冒涜するようにしか思えなかったから。

 

それでも、身体は生きていても、心は限界で。今にも崩れそうで、壊れそうで、溶けそうで。今までの自分が、■■■■が消えていった。

 

歩いて、歩いて、歩き続けて。ついに力尽きた。

 

倒れこんで、最後の力で仰向けになった。真夜中だが、燃え盛る炎のせいで真っ赤な空を見上げた。

 

死にたくない、という死の恐怖と、ここで死ぬんだな、というどこか諦めにも似たものがあった。

 

重くなる瞼にチカラを入れて争って、けれどそれも憂鬱になって。目を閉じ、覚悟を決めた、その時ーーー。

 

「生きて………る………? 君、生きてるのか………!?」

 

俺を呼んだ声があった。

 

「目を覚まして………っ! お願いだから、生き延びてくれ………っ!」

 

目を開けた俺の視界に映ったのは、目が死んでいて、やせていて、全身ボロボロで、俺よりも死人に見えて………。

 

でも、その目から流す涙と、俺が生きていたことに歓喜の表情を見せるその顔は、なんだかとても人間臭くて。

 

「………ぅ。あ………ぁ………」

 

「………!? ありが……とう……。生きていてくれて、ありがとう………!」

 

俺を救ってくれたのに、俺よりも救われているように見える男だった。

 

 

 

* * *

 

 

 

「………ん、ぅんん…。……ここは?」

 

気がついたら、ベッドに寝かされていた。おそらく病院だと思う。

 

「ん。やぁ、気がついたかい?」

 

俺の病室に入ってきたのは、あの時の男だった。

 

「心配はいらないよ。君は一週間ほど寝続けていてね。治療はあらかた終わっている。あと五日もすれば退院できるらしいよ」

 

それはいいことを聞いた。退院したら、まずは家族にあっ………て………?

 

あれ………?

 

「あの火災での生存者は、君を含めた十数人の子供たちだけだった………。おそらく君のご家族も………」

 

違う。そんなことよりも。

 

「………誰?」

 

「え?」

 

「おれの家族って、誰? 俺は………誰?」

 

何も覚えてない。俺の記憶は、あの火災より前がなくなっていた。唯一、覚えているのが。

 

「名前も……分からないかい?」

 

「………士郎」

 

士郎。それが俺の名前。俺は確かに、■■士郎だったと、覚えている。

 

「そうか………。士郎君。君には二つの選択肢がある。生き残った他の子供達と一緒に保護施設に入るか。………この初対面のおじさんと、一緒に暮らすかだ」

 

普通ならば、保護施設に入るのだろう。見知らぬ人と暮らすなんて、普通はありえない。

 

でも。

 

「………おじさんと、暮らす………」

 

俺にはこの人が、あんな顔をする人が悪い人だとは、どうしても思えなくて。

 

「そうか………。なら君は今日からこの僕、衛宮切嗣の息子だよ、士郎」

 

この日から、俺は■■士郎から、衛宮士郎となって。

 

「そうそう。一緒に暮らすなら、最初に言っておかなくちゃいけないことがある」

 

そして。

 

「僕はね、魔法使いなんだ」

 

不思議な家族が、一人できた。




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