私はシャアアズナブル。ご覧の通り、軍人だ。…と言いたい所ではあるが、残念ながら今、私は赤ん坊だ。これは小説で見た『転生』というものなのだろうか、夢物語だな。しかしララァよ、私にどうしろというのだ…!
「俺の体をみんなに貸すぞ!」
「みんな退けっ!ガンダムの力は!」
「人の可能性は、人が創るものだろ!」
私は彼と戦い、あるいは共闘し、彼の取り巻く環境に絶望し、そして彼に人類の後の世界を託した。為すべきと思った事を。
そして今、私は新たに生を受けた。
「そうだな、よし!この子の名前は秀一だ!」
「えぇ、そうね…私達の息子…秀一…!」
私がこの世界に産まれて驚いたことがある。それはMSの存在はあるのだが、それはアニメや漫画の話らしい。そしてこの世界ではMSの模型、通称ガンプラというものを組み立て、戦っているのだ。
「父さん、ガンプラっていうのが欲しいんだけど…」
「おぉ!ついに秀一もガンプラデビューか!」
当時私は小学生、だが小学校でも流行ってはいたのだった。
「さぁ、どれを選ぶんだ?」
父が私についてくる。落ち着いて選ばせてはもらえないだろうか、とは言えないな。何せ買っていただくのだから。
私は見覚えのある機体を見つける。
「それはRX78 ガンダムだね、秀一、これがいいのか?」
連邦の白い悪魔、V作戦の機体、ガンダムだった。そして横の説明書きにはアムロが描かれていた。
「アムロか…」
「秀一、どうするんだ?」
「父さん、あまりこれ気に入らない…」
まぁ、さすがにジオンの人間として、ガンダムに乗るのは気がひける。せめてバイザー位か?私が乗れる機体は。
「じゃあ秀一、これはどうだ?」
父が見せてくれたのはザク、いや、シャア専用ザク。私が最初にガンダムとの戦闘を行った機体だ。私はつくづくこういう機会に恵まれる男だ。
「父さん、俺、これにするよ!」
「へぇー、秀一、ガンプラ作ったのか?俺とバトルしようぜ!」
彼は私の級友、私にガンプラバトルの事を教えてくれた。
少しガルマに似ている気がするが気のせいだろう。
「秀一、お前初心者だな!俺が相手だ、買った方がお菓子奢りな!」
こいつはどうしようも無い奴だ。私のような初心者を一方的に負かせて奢らせるのだ。
「お前なぁ!秀一はまだガンプラを組んだばかりで…「いや、受けよう、その戦いを」はぁ⁈」
いい機会だ、この世界のパイロットの実力、測らせてもらおう。
それに、私は彼が嫌いだ。ここで強さを見せつけておくのも悪くはない。
「行くぜー!俺のストライクフリーダム!」
「赤井秀一、ザク、出る!」
ザクが飛び立つ、まるで彗星のように、赤い尾を引いて走っていく。
すると自立飛行兵器(こいつはドラグーンというらしい)の反応。
「ファンネルか!」
「落ちろー!」
ドラグーンはザク目掛けてビームを放つ
「当たらなければどうという事はない!」
ザクは曲線に動いてドラグーンを躱す。何度も躱す。
「なんで当たらないんだよ!クソっ!」
今まではドラグーンだけで勝っていたのだろう、彼はだんだんと焦り始めた。
「機体の強さならガンダムの方が上なんだ!切ってやる!」
ストライクフリーダムが真っ直ぐにビームサーベルを持って突っ込んでくる。
だがそれは、シャアに対しては無謀過ぎた。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
サーベルを避け、ひと蹴り。そしてバズーカを撃ち込む。
「戦いとは常に、2手3手先を読んで行うものだ。」
シャアには、彼がこれからやる行動全てが読めていた。そして彼は負けた。
その事がきっかけとなり、赤井秀一はこう呼ばれるようになった。
『赤い彗星の秀一、シャアアズナブルの転生』と…
とりあえず触りだけ書きました。感想やらなんやらお願いいたします。