私は今、戦場に赴いている。ナナとユーリ、それにデュオも。…まぁ戦場と言っても戦争をするわけではない。どちらかというと戦走か?
トーキョービックサイト、という場所でコミックマーケットが行われているのだ。噂には聞いた事がある。死人が出るかもしれないくらいの盛況らしい。
我々はそこに今、訪れているのだ。
一昨日、シャア自宅
無理矢理二人に押しかけられた。おおよそデュオ辺りが教えたのだろう。
「…二人共教えてくれ、私にどうしろというのだ?」
二人から紙袋を押し付けられて情けない顔をしたシャアに二人は声を合わせて言う
「とりあえず見てみなよ!」
シャアは恐る恐る紙袋から服らしいものを取り出す。
…ジオン軍の軍服だった。
「明後日のコミックマーケットにコスプレで参加するんです。それは赤い彗星、シャア アズナブルが着ていた…」
「いや、説明はいい。自分の事は自分がよく分かっている…」
「…?ならいいですが…」
シャアは自らが一年戦争時に着ていた軍服によく似たものを二度見て、三度見る。
「…行かなければならないか?」
そう言うとナナは茶封筒をカバンから取り出す。
「はいこれ、先生から。」
ー シャアへ 俺も楽しみなんだぜ。分かってるな? 以上。嘘はつかない死神より ー
「お金の件ならご心配無く。ホテルの予約は完璧ですから。2人部屋を二つ予約しましたの」
表向きにも裏向きにも絶対についてこいという明確なものが見えた。こんなものニュータイプで無くとも察する事は出来る。
「…一ついいか?」
「何?まだ何か心配?」
「いや…この材質はシルクでは作れないか?」
シャアは行かないという選択肢を諦め、やるなら徹底的にという信念の元動く事にした。
数時間後…
私は様々なカメラを向けられる事になった。
「目線お願いしまーす!」
だの色々と言われた。
ナナやユーリと共に。因みにナナはガンダムユニコーンのミヒロ少尉、ユーリはガンダムEXAのセシアのコスプレをしていた。ナナはともかく、ユーリはこんな挑戦的な格好をよく出来るものだ。
因みに私の仮面はあの時に池田さんから頂いたものだ。
ちょくちょくローアングラーがいたが、私が見つめ続けると焦って何処かへ走って言った。
「ナナ、ユーリ…私達はこれをやる為だけに来たのか?」
私は写真に撮られている二人に聞く。
「んー?これだけじゃないよ?」
「これでは私達がわざわざ先生まで連れて来た意味がありませんわ」
…?ますます分からない。
そこで放送がかかる。
『これよりガンプラコスプレバトルの参加者募集を行います!明日のガンプラコスプレバトルに参加したいコスプレイヤーの方は中央案内までお願いします!』
なるほど、これが目当てか。シャアはここに来た真意をようやく知る事が出来た。
という事で特別編です。なんか今日コミケ最終日らしいじゃん?コミケの事書きたいけど行った事がない。ならオリジナルのイベントを設定すればええやん!みたいな感じです。
注意! あくまでトーキョービックサイトであって東京ビックサイトではありません。