放課後、私はすぐ部室へと向かった。部の顧問であるマクスウェルに呼ばれたからだ。普段部室より先に模型店へ行くのでこういった措置を取られた。
部室に着くと、中には ナナ とユーリ、そして教員マクスウェルがいた。
「こんにちは、みんな。少し待たせたかな?」
「あっ!シャア!遅いよー、何してたの?」
ナナが元気よく返してくる。
「シャアの教室は少し遠いですから…仕方ないですよ、ナナ」
悠里…ではなくユーリ(こう呼ばなければユーリにどやされる、変わらないとは思うが)はナナを宥める。
だが私にはこの一連の流れに疑問があった。
「…何故私はシャアと呼ばれている?」
「君(貴方)がシャアの様だから?」
…まぁいい。なら私はまた、この世界でもシャアを名乗ろうか…。
「おっと、赤い彗星くん?俺を忘れてもらっちゃあ困るな?」
除け者になってて寂しかったのだろう、教員デュオが話しかけてきた。
「忘れていませんよ、ところで何故私たちを集めたのです?」
「あぁ、その話だな。今度、他の学校と練習試合をする事になった。日程は次の休日だ、それまでに機体は万全にしておいてくれよ?チームと個人やるからな!」
「えぇっ⁈もう試合するんですか私たち⁈」
「だからって、ずっと先延ばしにするわけにゃいかねぇだろ?今の内にやっといた方がいいって思ったんだよ」
「ナナ、戦いとは突然始まることもある。こういった事にも慣れていくといい。」
デュオとシャアがナナにそれぞれそう言った。
「ナナ、仕方ありません、その戦いに勝ちましょう?」
「悠里ちゃんまで…ハァ…仕方ない!頑張ろう、みんな!」
ここでシャアは重要な事に気がついた。
「…⁈しまった!」
「どうしたのシャア?」
「私は今ちょうど金欠だった…チューンナップは出来ないかもしれないな…」
「あら?シャア、パーツなら私の家に沢山残っていますわよ?ご覧になります?」
「何⁈では明日、持って来てもらいたいのだが…」
「えー…イヤですわ、計30キロはありますもの、全部のパーツ合わせて。ですので今から、私の家に向かいましょう!」
携帯を取り出す悠里に後二人も付いていきたい、と頼んだ。
正門で待っていると、黒いリムジンがやってくる。
「お待たせ致しました、お嬢様、ご学友様、先生。」
「さぁ、乗って下さいな?」
「…私こんな車に乗るの初めてだよ…」
「…俺も乗ったことはねぇな…運転してた時はあったが…」
シャアはもう既に乗り込んでいた。
「お待たせしてしまっている。ナナも先生も早く乗るべきだ。」
二人は慌ててリムジンへと乗り込んだ。
終わりです。シャアは大人び過ぎていてバイトに行っても中学生とわからない…みたいな