PS,以前の話を少しリメイクしただけなので其処まで変化はありません
ーー2500年前
人里から離れた森の中、其処には白い体毛の大きな妖狐が住んでいた……妖狐の住処は森の奥深くの洞窟、妖狐は狩ってきた鹿を咥えながら洞窟に入って行った
「………………何をしているんじゃ?」
妖狐が住処の奥に着くと其処では一匹の小さな狐が爪で壁に何かを刻み込んでいた。小さな狐は振り向き母親だと分かると爪で引っ掻くのを止め妖狐の方に近寄って来た
「お帰り~」
妖狐の前に座りながらそう言った
「あぁただいま………じゃなく何をしていたかと聞いてるんじゃ」
妖狐は狩ってきた鹿を置きその場に腰を下ろした白い狐は
「何ってあれの事?」
と先程まで自分が引っ掻いていた壁の方を見る
「そうじゃ何をしていたんじゃ?ただ引っ掻いていたわけではあるまい」
そう言いながら妖狐は寝そべる。
「あれはね~……え~と母上の妖術を真似ようとしたんだ」
母親の方に向き直り子狐は言った
「ほう?妾の妖術を真似か……で?成功したのか?」
妖狐にそう言われると子狐はションボリと耳を垂れ
「全然駄目………発動すらしないよ……」
子狐がそう言うと妖狐は何かを考える
「…………まぁおぬしが生まれて10年じゃ………そろそろ妖術位教えてやる」
「本当!?」
それを聞いた子狐は母親に飛びついた
「ええい!喧しい!教えてやるから少し落ち着け!」
子狐は母親から降りるとウズウズしながら座った
「ゴホンッ!………あ~じゃまず」基本的な事から教えてやるから後は自分でなんとかせい……」
「分かった!」
妖狐はワクワクしながらこちらを見る自分の子供を見て溜息をつくのだった
ーーそして数年後
妖狐と子狐は森中の開けた場所に居た
「………じゃあ見せてみろ」
妖狐がそう言った瞬間妖狐が一瞬光に包まれた。そして光が消えると白と青を基調とした色の着物を纏った銀髪の女性が立っていた
「ふむ……久しぶりに人に化けたが特に問題ないようじゃ………ん?どうした息子よ?」
子狐は人型になった母親を見て呆然としていた。
「………なぁ母上」
「どうした?見惚れたか?」
見上げる子狐に妖狐はそんな事を言った。すると子狐はこう言った
「………流石に若作りし過ぎだろ………」
「………消し飛ばしてやろうか?」
子狐が言った瞬間とんでもない殺気と妖気が飛んできたので子狐は口を塞いだ
「………まぁとりあえずやってみろ」
妖狐は落ち着くとその辺にあった岩の上に座りながら子狐にそう言った
「………………変化」
子狐がそう言った瞬間周囲が光に包まれた。そして光が晴れると
「……………成功……かな?」
其処には白と蒼の和服を着た銀髪の青年が立っていた
「ふむ………まぁ成功じゃな…‥‥‥‥」
母親にそう言われると子狐(人型)はよっしゃっと喜んだ
そして暫くして子狐は成長し通常サイズの狐になった頃
「じゃあ母上俺そろそろ行くわ……世話んなったな」
人型になった狐が同じく人型になっている母親にそう言った
「ああ……まぁ達者にな……あ、そう言えば」
「ん?どうした母上?」
母親が何かを思い出したような声を出し狐が振り向く
「忘れておった……おぬしに名を与えるのを……」
「名?……そう言えば俺名前ないな……」
狐も言われるまで気づいていなかった
「まぁ良い……名なら良いのがあるからそれをやる」
母親が顔を上げ狐の名を口にした
「おぬしの名は『白閃』」
「白閃………っ!?」
自分の名を呟いた瞬間身体の内から力が湧き出てくるような感覚を感じた
「驚いた……名前を貰っただけで今までより全然動きやすくなったよ……」
妖狐はそれを聞くと
「それはそうじゃろ我々妖にとって名とは自らを体現するもの……あるのと無いのとじゃあ天と地の差じゃ……あと何か頭に浮かび上がってないかの?」
「何かって………『霆を司る程度の能力』?なんだこれ?」
「それがおぬしの力じゃよ、あと……ほれ選別じゃ持っていけ」
白閃に能力の事を伝えると何処からか取り出した布に包まれた棒のような物を投げ渡した、それを受け取ると首を傾げながら母親に聞く
「なんだこれ?……刀か?」
布を取り払うとそれは朱鞘に収められた日本刀だった
「妾の能力で作った物じゃ……かなりの業物じゃから扱いには気をつけろよ?」
「格好いいなこれ!有り難く貰ってくよ!」
白閃は刀を腰に差し母親の方向き
「じゃあ改めて……じゃあな母上!行ってくる!」
「ああ!行ってこい白閃!」
白閃は生まれ育った森を出て自分の好奇心を満たしてくれる物を探す旅に出た
ーーしかし母親の元を離れ数日後ーー
「なんだこれ?穴か?」
白閃は地面にぽっかりと開いた穴?を見つけそれをまじまじと見ていた。入るつもりは無かったが気になる物は気になるので穴の淵に立った瞬間淵が崩れ白閃の身体が重力に従い落下し始める。白閃は妖術を使い飛ぼうとするが術式が安定せず発動しなかったため白閃はそのまま穴の底に落ちていった。
「っ!………此処は?神社……か?」
白閃が目を覚ますと其処は神社だった。
「穴の底に神社?んな筈がっ!?」
白閃が立ち上がろうとして異変に気付いた……それは。
「なんだこれは……妖気が薄い?いや無いと言っていいなこれは……」
空気中に在るはずの妖気などが殆ど無かったのだ。確かに神社などの場所では妖怪である白閃が多少弱体化するのは当たり前だがここまで無いと言うのは些か異常だった。
「……とりあえず狐に戻っておこう人型じゃあ保たん」
そう言うと白閃は元の白狐の姿になり
「考えても分からん……寝よ………Zzz」
近くにあった木の根元にうずくまり寝始めた。
「……起…て……きて」
(?……ふぁ?なんだ?)
何か声のような物が聞こえた気がしたため白閃は目を覚ました
「あ!起きた!」
(なんだ?この子供?可笑しな服装だな)
目を覚ますと目の前には緑色の髪を長めに伸ばした子供がいた。白閃は生まれてから現在まで人を襲った事が無いため人を見てもそんな事しか考えない。
「ねぇねぇ狐さん!こんな所で何してるの?」
(何してるのって言われてもねぇ……)
白閃は伏せの状態のまま考え出す。すると少女に白閃の身体が持ち上げられた、白閃は急に持ち上げられられたので驚くが少女はお構いなしに白閃を神社の方に運んでいってしまった。
(………どうしてこうなった?)
寝そべっている白閃の前では先程の少女が紫髪の女性と目玉付き帽子を被った少女に何かを訴えかけていた。因みに紫髪と目玉付き帽子の少女はどうやら神のようだ小さいが神力を感じる。それを見ている白閃は
(最近の子供は神に対して随分と強気だなぁ…俺の記憶じゃ人間の大人達は土下座してお願いしてた気がするんだが)
暫くすると緑髪の子供が此方に近寄って来た。
「今日からあなたのお家はこの神社だからね!逃げちゃ駄目だよ!」
と言って白閃の首に首輪を付けた。白閃はいきなり首に妙な輪っかを付けられ驚いたが意外と気に入ったのでそのままつけることにした。緑髪の子供が喜びながら何処かに行くと目の前に先程の神が居た。
「お前……妖怪だな?」
紫髪の方が聞いてくる
「………あぁ……しかし此処はどうなっているんだ?どうしてここまで妖気やら神気が薄い?」
それを聞くと神は驚いたような顔になり白閃に聞き返す
「お前……一体どこから来たんだ?いやどこから来ようと今の現世は何処も此処と変わらないはずだが……」
神にそう言われ白閃は目を見開く
「……まぁ何処から来たかと言われれば……穴から落ちて来たとしか言えないな」
「穴?」
神が聞き返す
「そう穴……地面にぽっかりと開いていたから覗き込んだらこの神社の外にある御神木の根元に居たんだよ」
それを聞いた神は何かを考え出すがふと何かに気づき白閃の方を見る
「所でお前人は襲うか?」
かなりの殺気を放ちながら聞いてきたので
「いんや?生まれてこの方人を襲った事は無いよ」
と言うと神はそうかと少し笑い
「なら安心だ早苗もあんたを気に入ってるみたいだしね」
神が緑髪の子供の出て行った方を見ながら言う
「さっきの子供か?」
白閃もその方向を見ながら聞く
「あぁ……あんたの事を相当気に入ったみたいでね……さっきまであんたを面倒見るから飼わせて下さい!ってずっと私達に頼んでたんだよ」
「へぇ……でとりあえず危険かどうかの確認をあんたがしているって訳ね」
「そう言う事……まぁあんたなら大丈夫そうだし此処に置いといてあげるよ」
神はそう言うと神社の奥に歩いて行った。残された白閃はふと思った。
「俺あの子供の前じゃ只の狐で居ないといけないのか……面倒くさいなぁ」
ということがあり白閃は守矢神社に住み着く白狐となった。
そして現在に戻る………
魔法少女の話が浮かばない………修正も進まないどうしよう(汗)