765プロのPになりました   作:ルスト

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色々アウトなオリジナルアイドルが出ます。……というか、アイドルなのかコレ?
よりによってこんなのをアイドルにしようと思い立った俺の頭はどうなってるんだ。
疲れてるんですかね……。
言うまでも無く、敵として戦う以外の絡みは無いです。


動き出す者

 Side ??

 

「……よし、全員集まっているな?」

「はい。社長の指示通り、集めました」

 

 ククク……まずは第一段階完了、と言ったところだな。

 

「では、貴様らに指示を出す。アイドル『ナイトメアマウス』に同行し、フェスを徹底的に盛り上げろ! もし失敗したら給金は無しだ!」

「「「「「はい! 金のためなら、あんなののステージでも盛り上げて見せます! 我々にお任せください!!」」」」」

 

 ナイトメアマウス……。

 普通に考えれば目の毒にしかなり得ない、見る価値も無い醜い豚だ。

 が、それだけにこの作戦は非常に有効だと私は考えた。

 奴のアピールを「金で集めた大量のサクラ」によるステージ盛り上げで何度も何度も見せつけ、敵アイドルを再起不能に追い込んでくれる!

 あんな醜い豚に自分が劣っていると知ったら、どんなアイドルだろうと自信喪失間違いなしだ!

 クククククククククク……ハーハッハッハッ!!!

 

「グヒヒヒ……酷くないかな社長? 僕、一応ここのアイドルだよ? グヒヒ……」

 

 ふん、ようやく到着か。

 太った醜い男にどこぞのネズミのような格好をさせた文字通りの歩く地雷ユニット。

 IA大賞獲得のために邪魔なユニットを潰すため、用意してみたが……相変わらず酷い姿だ。

 こんなものを何度も見せつけられればアイドル見たさにフェスにやってきた連中は精神崩壊待ったなしだろうな!

 当然アイドルも……クックックッ。

 一匹残らず再起不能に追い込んでやるわ!

 

「ふん。貴様みたいな存在、本当ならアイドルどころか社会の表にすら出せんだろう。仮に貴様のビジュアルを数値化したら0以下だ0以下。そんな貴様に価値を見出した私に感謝しておくんだな」

 

 というより、ダンスもビジュアルもボーカルも全て終わっている。

 動きにキレがあるわけがなく、まともに訓練されてもいないボーカルも散々だ。

 ビジュアルは……言うまでもない。これ以上低いビジュアルを持つアイドルなどこの世に居ない。

 外見も内面も汚すぎる。

 

「グヒヒ……サクラの人達もよろしくね、グヒヒ……」

「「「「「こちらこそ! お金のために、よろしくお願いしまーす!」」」」」

 

 全く、現金な連中だ。

 だが、それでいい。

 こんな男に普通のファンがつくわけがない。

 こちらでサクラを用意して力づくで盛り上げるのだ。

 これなら、敵のアピールなど無視して盛り上げてくれるはず。

 金と人脈さえあれば、IA大賞は手に入れられるのだ!

 

「ところで社長、本命のアイドルは見つかりましたか?」

「……まだだ。我がプロダクションに忠誠を誓ってくれるアイドルと言う前提がまず満たせない」

 

 これが一番重要なのだ……。

 所属事務所を裏切って出ていくようなアイドルを本命にするわけにはいかん。

 一度だけの使い捨てアイドルなど、金を払って育てる価値は無い。

 多少不格好でも構わん。

 我がプロダクションに絶対の忠誠を誓うアイドルであることは何よりも大事だ!

 

「グヒヒ……それなら、僕をそのままIA大賞に推薦するというのは……」

「却下だ! 貴様の姿をお茶の間に晒したら我がプロダクションの悪評がとんでもないことになる!」

 

 こんな醜い男をテレビで歌わせたらどうなるか……。

 悪徳記者どころか敏腕記者に大スクープで叩かれまくる!

 そもそも、フェスにサクラを持ち込んでる時点で十分アウトな気がするが、そこは気にしなくてもいいだろう。

 フェスは勝てばいいのだからな!

 

「そもそも、貴様は表向きは無所属アイドルだ! 我がプロダクションとは書面上は何の契約も無い!」

「グヒヒ……分かってます」

 

 そう。ナイトメアマウスは表向きは我がプロダクションとは無関係。

 私が裏から手を回してサクラをつけ、フェスに飛び込ませてこの醜悪な姿を見せつけて敵アイドルとファンを全力で叩き潰すのだ。

 ククク……スガモすら上回る「サクラ軍団」の恐ろしさ、存分に見せつけてくれる!

 ナイトメアマウスの前に、まともにアピールできずに無様に散り行くがいい、ゴミ虫ども!

 

「社長。一度盛り上げるリハーサルをしたいのですが構いませんか?」

「構わん。隣の部屋のレッスン場を使いたまえ」

「グヒヒ、ありがとうございます。じゃあサクラの方々、盛り上げお願いしますね……」

「ええ、任せてくださいよ! 我々が全力で盛り上げますんで、貴方は何も気にせず好き放題暴れてください! 目標は敵アイドルの戦意喪失で!」

「グヒヒヒ……楽しみだねえ。僕の姿を見て楽勝だとか不適合だとか好き放題言う奴ばっかりだろうけど、そんな女の子達の顔を絶望に染め上げてみたいなあ……」

 

 ……ううむ、相変わらず悪趣味だ!

 しかし、これも勝つためだ。手段は選ばん。

 ナイトメアマウスの醜さを見て油断したところをサクラテクニックで封殺し、涙目にする。

 そしてフェス終了後に追い打ちをかけて止めを刺し、敵アイドルのプライドを粉々にしてやるのだ。

 これが基本になるだろう。

 ナイトメアマウスを使って、最低でもIUのCランク、可能ならBやAランク相当のアイドルも潰してやりたいところだが……。

 

『悪夢マウス、悪夢マウス、ナイトメアマウス♪ 悪夢マウス、悪夢マウス、ナイトメアマウス♪ 悪夢の国に、ご招待♪』

「しかし、酷い歌だ……。聞いているだけで私のテンションも気力もゴリゴリ破壊されていく……」

 

 アイドルですらない私が、違う部屋から聞いていてこれなのだ。

 直接目の当たりにし、ボルテージを最高潮に高めた時の一撃を目の当たりにする敵アイドルと敵アイドルのファンはどうなるのだろうか。

 夢も希望も破壊する悪夢の国の使者……。

 どれほどの戦果が出るのか楽しみだ!

 

「さて、入りたまえ」

「へっへっへっ……聞いてましたが、まあ酷い歌ですねえ。こんなにエグイアイドル、俺も聞いたことがありませんよ」

 

 ナイトメアマウスの次は記者との作戦会議だ。

 と言っても、こいつは普通の記者ではない。

 我がプロダクションが裏で雇用している「悪徳記者」なのだ。

 

「当然だ。我がプロダクションが確実に勝つための秘策なのだからな。……さて、悪徳。貴様にはナイトメアマウスの餌食になった連中のゴシップ記事を書きまくってもらおう」

「へっへっへっ……敵アイドルがフェスの敗北によって受けた傷をさらに抉るんですね?」

「その通りだ、頼んだぞ」

 

 「○○というアイドルグループは、一見負けるはずのないこんな醜い相手に惨敗しました! 手抜きでもしたんでしょうか!?」

 こんな記事だけでも破壊力は抜群だ!

 哀れな敵アイドルはその「事実」を否定できない。

 豚男に負ける、と言うだけで酷く傷ついた誇りをさらに粉々に砕いてやる!

 

「俺も仕事が捗りそうですねえ。楽しみにしてますよ、社長」

「頼んだぞ悪徳。邪魔なアイドルの芽は全て叩き折って燃やしてしまうのだ!」

 

 他のプロダクションのアイドルなど、全て敵であって、邪魔な障害物!

 なれあう必要性など皆無! 全て潰さなければならないのだ!

 他のプロダクションのアイドルを一人残らず叩き潰してこそ、我がプロダクションの栄光が約束される!

 

「……ところで社長。他の手法は使わないんですか? 偽の仕事を発注するなども、必要ならやりますよ?」

「……いや、そちらは現状では無しだ。プロダクション同士の不正抗争をさせないためにか、IAの委員会の見張りがきつくなってきている」

 

 仕方ないのだが、正々堂々闘うしかないのだ。

 正々堂々、ナイトメアマウスと悪徳で相手のアイドルを再起不能にしていくしかない。

 

「へっへっへっ……例の『修羅』がやってのけた快挙の影響は大きいですなあ」

「何が快挙だ! あの化け物め……!」

 

 IAの大賞、部門賞総獲得。

 どっとっぷTVの楽曲売上1~5位、全部独占。5位の楽曲は6位に200万以上の大差。

 担当アイドルの戦績……全勝、無敗。オーディションは全て1位通過。

 アイドルアルティメイトも並行して参加し、優勝。

 ……なんだあの化け物は!

 

「社長。あの『修羅』もとい、鬼神Pに勝てるくらいのユニットも必要なんじゃないですかね?」

「ああ、分かっている! 奴がもし出てきたらと思うと……!」

 

 ナイトメアマウスはあくまで敵アイドル処理専用ユニット。

 決戦用ユニットではないのだ!

 早く新しいアイドルを見つけなければ……。

 

「へへ……俺の方でもなんか面白そうなの探しておきますよ?」

「うむ……頼むぞ悪徳。使えそうな人材を頼む」

 

 悪徳は退出し、仕事に戻った。

 ……理想の人材がその辺に落ちているわけがない。

 どれだけ探しても結局、運よく見つかるのを待つしかないのだ。

 ……使えそうなアイドルに限ってどいつもこいつもすぐに裏切る!

 それにしても……。

 

「鬼神P……一体どんな手品を使ったのだ」

 

 あのありえない結果は普通では考えられない。

 それだけに、奴が再び出てくるのが恐ろしくて仕方がない。

 

「社長! ナイトメアマウスのサクラの数を増やしましょう! まだまだ足りません!」

「……ふん、やはりか! 分かっている! もっと金を投入してかき集めておく!」

 

 だが、今はこちらに集中しなければ。

 ナイトメアマウスに大量のサクラを投入し、戦いの準備だ!

 

「最低でも200人は必要になりますが……」

「グヒヒ……足りないよ! こんなんじゃ!」

「200だと!? ええい、分かった! どうにかしてやる!」

 

 必要な物は全部用意してやる!

 だから、貴様らは結果を出せ!

 払った金に見合う働きをするんだ!

 

「グヒヒ……僕のアピールに飲まれて盛り下がるのが一番困るよ。だから……」

「「「「「何があろうと盛り上げ続けます! 金のために!」」」」」

「そうだ! ひたすら盛り上げろ! 貴様らは、ナイトメアマウスのステージを盛り上げるための舞台装置だ! それ以外の価値など貴様等には存在しない!」

 

 ステージの盛り上がりが勝敗に直結するなら、サクラで盛り上げてしまえばいいのだ!

 ナイトメアマウスのアピールで敵のステージを破壊しつくせば勝てる!

 そう! 禁止事項以外なら、どんな手を使ってでも勝てばいい!

 ルールに禁止事項と明記されていなければ何の問題も無いのだ!

『人の心捨て去れぬ者には、IA大賞、部門賞を獲得することはできない』!?

 良いだろう! 私は栄光のためなら人の心を捨ててやる!

 正々堂々卑劣な手段を使って他のアイドルを全滅させ、IA制覇してやろうではないか!

 私のプロダクションが、IAを完全制覇したという最高の名誉を獲得するのだ!




敵役の彼なんですけど、台詞おかしくないかな……?
ほとんど出ないしSP持ってないせいで身内と会話するときの性格が良く分からない。
そして色々アウトなナイトメアマウス。底辺どころか奈落の底です。
実際にアイドルのステージを見に行ってこんなのを延々と見せられたらたまった物じゃないですね。

ナイトメアマウスをOFA風に表現するとこんな感じです。

ナイトメアマウス
Da 15
Vi 0
Vo 12
思い出 0個
ボルテージ上昇 3打で最大になる

バーストスキル 悪夢の国にご招待
ライバルバースト発動直後、対戦相手のボルテージと興味レートを完全に破壊する。

ゲーム風に表現するとバーストする度に相手のボルテージを0にし、相手の興味レート全部を0,01にする効果。
そして金で集めたサクラの効果で3打でバーストし、興味レートは常に1,50固定で下がりません。
2の仕様と相まって文字通り「何もさせずに封殺する」事に主観を置いたユニット。
仮に思い出を使ってもその次の瞬間にバーストを見せつけられることになります。
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