【完結】白童子のホグワーツ生活   作:妖怪もやし

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※前半は白童子視点、後半はマルフォイ視点です。


第20話 マルフォイの苛立ち

 

『白童子視点』

 

 

『クィデッチのビーター1名とシーカー1名を決める選抜を金曜日の午後5時に競技場で行います。希望者は木曜日の午後9時までにマーカス・フリントまで申し出てください。』

 

月曜日の夜遅く、下手な字で書かれた文章が談話室に張り付けられた。

それから週末までの間、スリザリン生の話題は決まって選抜の話だった。

わしは火曜日の夕方にフリントに希望を申し出たが、不愉快な態度を取られた。

 

「お前が?……ふぅん」

 

ジロジロとわしの体を見下ろし、馬鹿にするように鼻を鳴らす。

 

「スネイプ先生から聞いているがその体つきじゃあな。ま、立候補は受けておいてやるけど結果は期待するなよ」

「…貴様は金曜日の午後、わしに懇願する事になる。どうかスリザリン・チームに入ってください、とな」

 

わしの言葉に数人の生徒が笑った。

貴様らの笑いは賞賛の声に変っているだろうよ、と内心で彼らを嘲笑う。

 

 

 

 

火曜日は雨で箒の練習が出来なかったが、水曜日の朝は絶好の練習日和だった。

軽い体操を済ませ、銀の矢を地面に置いて上がれと念じる。

箒が全く問題なく手の中に納まったことに気を良くしながら、それに跨る。

………!

その瞬間、学校に置いてある箒とは桁違いの力を感じた。

心の動揺を収める為に深く息を吸ってから、飛ぶように念じる。

箒は瞬く間に宙に浮かび上がった。

その速さは、生前に神楽が移動に使っていた羽など軽々と追い越してしまう程だった。

振り落とされないように懸命にしがみつきながら、コントロールを得ようと必死になる。

だが、こいつは思った以上にじゃじゃ馬らしい。

右に左に揺れたと思えば、急に10メートルも急降下し始める。

今のわしの姿を誰かが見て居たら、去年のロングボトムのようだと笑うだろうな。

 

…なるほど、生産中止になった理由が良く分かるよ。

面子とプライドにかけて意のままに動かそうと努力したが、箒はわしの操縦に逆らおうとする。

ただ箒に振り回されるだけの時間が流れ、手応えを感じたのは最後の数分だけだった。

 

「どうしましたの?今日は随分沈んでいますが…」

「ああ、ちょっとな…」

 

少しプライドを傷つけられて元気が出ない。

ダフネには心配され、マルフォイからは憎まれ口を叩かれた。

 

「今日の君はいつも以上に静かだな。ずっとそのままだと助かるよ」

 

早く元気になれという意味だと受け取りたいが、その解釈はポジティヴすぎるだろうか。

 

 

 

 

 

木曜日の朝も銀の矢で青空を舞った。

昨日よりはましになった気がする。

上昇しろと念じた場合、昨日なら右や左にぶれていた。

しかし、今日は上昇してくれる。

数メートル上昇してほしいだけなのに、10メートル以上も上がるのには困ったものだが。

 

その日の昼、フリントが掲示を書き換えていた。

 

『シーカーは既に決定したので、金曜日の選抜はビーター1名だけが対象となります。』

 

多くの者が疑問に感じたが、わしはマルフォイがやけに上機嫌なのを見て事態を把握した。

 

「おいヒトミ、僕のチェスの相手を務めさせてやる。光栄に思え」

「今度の試合が待ち遠しいよ。グリフィンドールの奴らの絶望に染まった顔が見たいからね」

 

…なるほど、裏取引でもしたのか。

だが、昨年の飛行訓練を見る限りではマルフォイの箒の操縦は悪くないようだ。

奴がレギャラーとなっても悪い結果にはならないだろう。

 

 

 

 

 

ついに金曜日の朝になってしまった。

頬を叩いて気合いを入れ、箒を握りしめて強く念じる。

今日が選抜の日だ、頼むぞ。

 

しかし、銀の矢は今日もじゃじゃ馬だった。

半ばヤケクソになり、操縦しようとはせず、箒の好きに動かせてやることにした。

銀の矢は高速で動き回り、落ちないように懸命に体のバランスを保つ。

20分ほど城の周りを飛び回っていたが、急に飛行速度が落ち始める。

…箒も疲れるのだろうか?

 

この機に箒のコントロールを取ろうと試みると、嘘のように思う通りに動いた。

上下左右、宙返りまで自由自在だ。

一度コントロールを得れば、その性能は学校の箒とは桁違いだと実感する。

速さも旋回性能も乗り心地も全てが高水準だ。

 

…良いことを思いついた。

箒から降りて荷物からインク瓶を取り出し、再び上昇。

そして、ある程度の高さからインク瓶を地面に落としてみる。

わしは、昨年の授業でポッターがやったように、急降下してのキャッチをしようとしていた。

…結果は、成功。

急停止したわしの手にインク瓶がしっかりと収まっていた。

とても硬いインク瓶を実験材料にしたのは不味かったのか、少し手が痛い。

だが、この結果は嬉しいものだ。

 

しかし、急にわしの言う事を聞くようになったのは何故だろう?

銀の矢を暫し見つめ、わしは一つの考えに思い至った。

 

「…貴様、一度自由に空を飛んで見たかったのか? 十分に飛んで満足したからわしに従う気になったのか?」

 

銀の矢は何も言わないので、答え合わせが出来ない。

…まぁ、結果として自在に飛べるようになったのだから問題は無いな。

 

「これから宜しく頼むぞ。銀の矢(シルバーアロー)」

 

箒を撫でると、任せろという風に軽く上下に震えた。

今までの分を取り戻すように空を飛び回り、浮かれすぎたせいで授業に遅刻し減点された。

まぁ安い代償だな。

 

 

 

 

 

午後5時。

名も知らぬスリザリン生から激励の言葉を受けながら、選抜試験会場へと向かう。

競技場には、マーカス・フリント率いるレギャラー陣とマダム・フーチが既に待ち構えていた。

当然のような顔をして向こう側に居るマルフォイには…今更突っ込む必要もないか。

レギャラー陣が握りしめている箒は、ダイアゴン横丁で見たニンバス2001だった。

マルフォイはあれでレギャラーの座を勝ち取ったのだな。

 

ビーター志望の生徒は10人程で、ラグビー選手のようなガッシリとした体格の者ばかりだった。

小柄なわしを見て「こいつには負けないだろう」という表情をする。

だが、彼らの予想と楽観は裏切られる事になる。

 

試験の内容は、魔法で動かされる人型の目標に、10個の練習用ブラッジャーを当てる事だった。

全ての標的に、早く、正確にブラッジャーを当てた者がレギャラーの座を勝ち取るのだ。

 

「開始!」

 

マダム・フーチのホイッスルが鳴り、ビーター志望者達が一斉に飛び上がった。

わしはクラブ(ビーターが持つ太い棒)でブラッジャーを次々と打ち当てて行った。

銀の矢はとても従順で、わしが行きたい場所に一瞬で移動してくれた。

普段から薙刀を振り回しているのでクラブに重さを感じない。

わしは野球のバッターのように、小気味良い音を立ててブラッジャーを弾き飛ばした。

そして、誰よりも早く全ての標的にブラッジャーを命中させて悠々と地上に降りたつ。

最も小柄な生徒が軽々とブラッジャーをはじいたことで、皆が驚愕の視線を浴びせてきた。

他の生徒が自分の標的を破壊した時は既に勝負はついており、彼らの顔には諦めの色があった。

レギャラー陣は暫くの間話し合っていたが、やがてキャプテンのフリントがわしの前に歩き出した。

 

「…速さと正確さ、共にお前が一番だった。よってハクドウシ・ヒトミをスリザリン・チームの正式レギャラーとする!」

 

わしとフリントが握手を交わすと、スリザリン・チームから歓声が上がった。

期待の新人の登場に狂喜するメンバーの中、引きつった顔をしたマルフォイはとても目立った。

フリントは二番目に優秀だった生徒を補欠に選び、解散を言い渡した。

寮に帰ろうとしたが、マダム・フーチに捕まってしまう。

 

「これは銀の矢ではないですか! 良い輝きですねぇ…。私はこれで飛ぶことを覚えたのですよ」

 

知るか。

マダム・フーチがねだるので、銀の矢に乗らせてやった。

箒の教師だけあって、その操縦は客観的に見てもわしより上手いようだ。

…銀の矢め、わしにはすぐに従わなかったくせにフーチには従うのか。

マダム・フーチに少しだけ箒の操縦を指導して貰った為、夕食の時間に大きく遅れてしまった。

 

 

 

 

 

急ぎ足でテーブルに辿り着くと、同級生が歓声と共に迎えてくれた。

わしがクィデッチ・チームに入った事は、既に知れ渡っているらしい。

ダフネが隣の席をキープしてくれたので、礼を言って椅子に腰かけると、皆が話しかけてきた。

 

「すっげえな! 同級生から2人も選手が出るなんて誇らしいぜ」

「去年はグリフィンドールが調子に乗ってて気に入らなかったからさ。今年は勝ってね!」

「ヒトミ先輩、ロックハートの授業といい大した物だなあ」

 

わしは聖徳太子のように、一度に複数の人間の話を聞き、それに返事をせねばならなかった。

期待と賞賛は有難く受け取るが、次の試合に負けたら掌を返されて非難の的になりそうだな。

昨年のポッターが良い例だ。

奴はクィデッチでの勝利で人気者になり、夜間外出をしただけで嫌われ者になった。

この学校は人の評価がコロコロ変わるから恐ろしい。

 

 

 

 

談話室に戻っても皆の注目は続いた。

話した事も無い人への対応に疲れたので、早々に部屋に逃げ帰ろうとすると、フリントがチームのユニフォームを渡してきた。

 

「こいつは学校で貸し出している物だ。来年までに自分用を仕立ててきな」

 

有難く受け取ってから部屋に入ると、勉強していたマルフォイと目が合った。

 

「ふぅん…。君もクィディッチ選手に、なるのか」

 

妙なアクセントで発せられた言葉からは、微かな敵意が見えた。

ゆっくりと頷くと、ユニフォームをジロジロと眺めた後で鼻を鳴らされた。

 

「…ま、僕の足を引っ張らないように頼むよ」

「その言葉、そっくりそのまま返しておこう」

「…何だと!? 僕が君に劣っているとでも言うのか!」

 

軽く言い返しただけのつもりだったが、マルフォイはとても気に障ったらしい。

怒声をあげ、睨みつけてきた。

不毛な睨み合いや言い争いなどする気がしないので、さっさとベッドに向かう。

 

「おい!ヒトミ!」

「…もう良いだろ。貴様の父親がわしの父を嫌っているからと言って、貴様までそう振る舞う必要もないだろう。貴様は父の顔色を伺いすぎる。このままだと、父親の意向をふりかざすだけの存在で終わる。 誰もドラコ・マルフォイという一人の人間を好きにならない。」

 

言葉に詰まるマルフォイにお休み、と告げて布団にくるまる。

形は違えど、親だよりであるのは自分も同じだと気づき、嫌な気分になった。

 

 

 

 

 

 

『マルフォイ視点』

 

 

ヒトミ・ハクドウシと初めて会ったのはマダム・マルキンの洋品店だった。

奇妙な服を着た東洋の田舎者。

奴への第一印象はそんなところだった。

僕が優しく話しかけてやったのに、奴はボロい服を着た眼鏡の貧相な男の子ばかり気にしていた。

彼が有名なハリー・ポッターだったことには驚いたが、次にヒトミが言った言葉には更に驚いた。

 

『君も魔法使いなの?』

『そうあらざるを得ないようだ』

 

…こいつは本心では魔法使いである事を嫌がってるのか?

最も優れた存在であり、この世を導く存在である魔法使いでありながら、それを良しとしない。

奴の姿勢は僕にとって理解できないものであり、とても不愉快だった。

 

汽車での再会も楽しいものでは無かった。

ポッターとウィーズリーを相手に口論をしていた時、奴は突然割って入り高みの見物を始めた。

ウィーズリーを馬鹿にするついでに馬鹿にしてやったが、涼しい顔をしている。

顔を赤くして怒っていたポッター達の方が、まだ可愛げがあって弄りがいがあった。

 

そんな嫌な奴が同じ寮に配属され、あのカゲワキ・ヒトミの息子だと知った時は衝撃を受けた。

カゲワキ・ヒトミの名は父上が何度か口に出していた。

東洋の田舎出身のくせに、自分たち純血と対等な顔をする不愉快な成金。

父上の軽蔑したような言い方を聞き、僕もカゲワキを嫌うようになった。

…僕の前では見せないようにしていたが、カゲワキは父上の仕事の邪魔者でもあったようだ。

奴のせいで少なくない経済的被害を被ったと、母上に話すのを聞いてしまった事がある。

そんな奴の息子なんて仲良くなれる気がしなかった。

 

 

 

だが、入学式パーティではヒトミは意外に従順だった。

僕やダフネが純血の家系の事を教えてやると、奴は感心したような態度を取った。

それが僕らをより饒舌にさせ、気づけば知る事を全て話してしまっていた。

 

ダフネは彼の事をすっかり気に入ったらしく、名前で呼ぶことを許していた。

表情には出さなかったが、僕はこの事実に驚いていた。

魔法界では、裕福な純血の家系は繋がりを深める為にパーティを行うことがある。

僕とダフネはその時に出会い、何度も顔を合わせた仲だ。

ダフネには気難しいところがあり、人と打ち解けるのには時間がかかるタイプだ。

そんな彼女がすぐに名前で呼ぶことを許すなど、僕の知る限りでは初めてだった。

 

僕もヒトミにはそれなりの親しみを感じたので、名前で呼ぶように言おうとも考えた。

だが、父上の顔が頭に浮かんで思い留まる。

カゲワキの子供なんかと仲良くなっては駄目だ。

彼と同じ部屋になる事が決まってからも、僕は頑として一線を引こうと努力していた。

 

 

 

忌々しいウィーズリーの奴と殴り合いの喧嘩になった数日後のこと。

ヒトミがチェスの駒を弄ってるのを見て、気まぐれからチェスの相手を務めさせようとした。

奴はチェスのことを全く知らないので、ルールや簡単な戦術を僕が教える事になった。

普段からクラッブやゴイルの勉強を見てやっているので、人に何かを教えるのは嫌いではない。

そして、人から何かを教わる時のヒトミは、従順で呑み込みが早くて教えがいがあった。

そう、あの入学式パーティの時のように。

彼との戦いは最初は連戦連勝で僕を上機嫌にさせた。

しかし、学期末にはヒトミの腕が上達し、僕と互角の強さになっていた。

 

 

下品な森番のハグリッドに、禁じられた森に連れていかれた時は、人生最大の恐怖を感じた。

余りに恐ろしくて、僕はヒトミの前で醜態をさらしてしまった。

あのカゲワキの息子の前で、生まれたばかりの小鹿のように震えてしまったのだ。

そして、その日に見た全てのことを吐露していた。

一晩ぐっすり寝てからは我に返り、自分を強く恥じたが、奴はその事を話題にする事は無かった。

それは僕への気遣いだったかもしれない。

 

 

 

ヒトミは僕よりも成績が良い。

変身術の授業では、あいつは誰よりも早くマッチ棒を針に変えてマクゴナガルを驚かせていた。

そして、学期末テストの結果は僕が3位だった。

1位を取ったのは、グリフィンドールのハーマイオニー・グレンジャーだった。

穢れた血のガリ勉女と、父上が嫌うヒトミの息子に負けたことは、僕のプライドを大きく傷つけた。

それでも、ヒトミの事を嫌いになる事は出来なかった。

むしろライバルとして、同じ寮の仲間として好きになりかけていた。

 

 

家に帰って成績を報告すると、父上は激怒こそしなかったが、とても不機嫌そうだった。

そして、さらに父上を不機嫌にさせる事が起こったらしい。

カゲワキが父上の商売の邪魔をしたそうだ。

普段はとても冷静で頼もしい父上が、口汚くカゲワキを罵る姿は僕に衝撃を与えた。

そして、ヒトミとの付き合いをもう一度考えさせられた。

このままあいつと友人一歩手前の関係を続けても良いのだろうか?

そんな思いから、僕は彼に手紙を出すことを控えていた。

 

ノクターン横丁でヒトミと出会った時は、心臓が止まりそうになった。

父上には、ヒトミと同室である事は告げていない。

余計な事を言うなと心の中で願ったが、ヒトミは早速やらかした。

敬語を使わないことで父上を不快にさせたのだ。

焦った僕はつい口を滑らせてしまい、ヒトミの素性が知れわたった。

父上は大いに機嫌を損ね、家に帰ってから一言だけ僕に告げた。

 

「ドラコよ。お前の交友関係には口を出さないつもりだったが…言っておく。ヒトミの息子とは関わるな」

 

尊敬する父上の言葉だ。

僕はある種の抵抗を感じながらも頷くしかなかった。

 

 

 

 

そして、新学期が始まった。

汽車の中でダフネとパンジーがアイツを連れてきた時、驚いて椅子から転げ落ちそうになった。

ヒトミは平然と話しかけてきたので、パンジーに不審に思われないように普通を装った。

話している内に硬さや抵抗感が消え始めたが、父上を裏切っているような罪悪感があった。

 

ヒトミは授業では相変わらず優秀で、初回の授業で点数を得る事も何度かあった。

ロックハートの授業では、僕たちが振り回されていたピクシーを一人で叩きのめしてしまった。

皆がヒトミを賞賛する中、僕だけは素直に彼を認める事が出来なかった。

去年の僕ならば考えもしなかった、醜い思いが心の中に沸いてくる事に戸惑った。

 

その思いを断ち切るべく、僕は父上に頼んでスリザリン・チームに最新の箒を送ってもらった。

賄賂だ。

憧れのクィディッチ選手になる為にこんな事をする事を情けなく感じたし、心が痛んだ。

ヒトミはビーター志望らしいが、体格的に落とされるだろう。

褒められた手段ではないけど、レギャラーになった僕とアイツの間には大きな差が生れる。

僕はヒトミを越えて自尊心を回復するんだ。

 

だが、奴は銀の矢という珍しい箒を手に現れた。

そして、他のビーター候補に大きな差をつけて選抜試験をパスした。

レギャラー陣はヒトミの体格に不安と抵抗を見せたが、結局は彼の技術を認め、喜びに沸いた。

…僕は喜べなかった。

悔しさと嫉妬から、部屋に帰ってから嫌味を言ってしまったが、奴は平然と言い返してきた。

激高する僕を、ヒトミはいつもの冷たい瞳で見据えてきた。

 

『父親の意向をふりかざすだけの存在で終わる。 誰もドラコ・マルフォイを好きにならない。』

 

奴の言葉は、僕の胸に突き刺さった。

僕は痛いほどに拳を握りしめ、スヤスヤと眠るヒトミを睨みつけた。

 

  つづき




・8/20 マルフォイの一人称と銀の矢の名称を一部修正しました。

・8/21 誤字報告ありがとうございます。修正しました。

・9/4 文章をすこし修正しました。ご指摘ありがとうございます。

・2017/05/27 文章をすこし修正しました。
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