[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです 作:型破 優位
これからさらに無双になる主人公。書ききれるかの心配はありますが、なんとか書ききって見せます..ハイ.
それでは、どうぞ!
三人称side
「まさか本当に防ぐとは思っておりませんでした。完敗でございます。」
そう言って、ぺこりと頭を下げるのは、さっきの星を砕く一撃を受けたとは思えない、ゲーム開始と同じ図書館の中央で、一息つくようにお茶をすするジブリール。
「いくつか質問して宜しいでしょうか?」
「うん?」
「まず、どうやって防いだのでしょうか?」
「さっきも言ったように、この眼で精霊を解析して、膜を張る。その膜に触れた精霊のベクトルの向きをジブリールに設定しただけだ。まぁ、ジブリールが死んだあと膜を壊されて俺たちも死んだけどな。」
「そこでございます。何故そのようなことができたのでございましょうか。」
「んー、人間の未知なる可能性というやつかな?そこにいる白みたいに天才的な頭脳の持ち主が生まれたり、空みたいに努力を重ねてある一点で他を圧倒したりするように、人にはいろんな可能性がある。その可能性の一つに、俺は当てはまるってだけだ。」
「だとしても・・・」
「なぁ、ジブリール。大戦中、どの種族すら認知しなかった存在、不自然なほど情報がでなかった種族はどいつらだ?大戦終了時、一番力を持っていた種族はどいつらだ?そして・・・」
「大戦を終わらしたのは、どいつらだ?」
「・・・っ!」
そう、その時を生きていたジブリールならわかる。
不自然なほどに認知されず、大戦終了時には一番の勢力をもっていた。
そして、大戦中の不可解な現象の数々。
「なるほど。そういうことでございますか。納得はできませんが、完璧に不可能というわけではありませんね。」
そうだろ、と笑う佑馬。
(((そんなわけないだろ!こんな人間いたらこえーよ!)))
内心そう吠える人類種の人たち。
それよりも...
「おい、ちょっとまて、古の大戦を終わらせたのって、人類種なのか!?」
先程の会話をきいていた空は驚きを隠せずに言った。
「ああ、そうだ。」
「確かにそれなら納得はできます。しかし、まだ気になるところがあります。」
「ん、なんだ?」
「何故、あなたがこんなことを知っているのでしょう。恐らく、このことを知っているのは、この世界でも一握りでしょう。」
そう、その時代を生き、天翼種の中でも特に情報を持っているジブリールですら、そのことを知らなかった。
「おいおい、さっき言ったこと忘れたのか?それくらいのこと気にしてたら先が持たないぜ?」
しかし、誤魔化されてしまう。
まぁ、原作知識なんて言えるはずもないし。
「そんなこと気にしてたらって、まだあるのか?」
「まぁな。後々見せてやるよ。」
((((まだあるのか「のですか」「んですの」))))
四人が全員同じ事を思った。
「最後の質問です。私に勝つ手段は、いくつぐらいありましたか?」
「一応俺たちは20個くらい浮かんでいたぞ。」
そう空が、
「俺は100%勝てるゲームだったな。」
そして佑馬が言った。
「正気ではございませんね。」
序列が10も離れている種族相手に、片方は勝てる手段が20個、もう片方は100%勝てるといったのだ。その言葉には"敬意"すら籠っている。
だが、その台詞に苦笑混じりに答える空と佑馬。
生を受けて六千余年待ち焦がれた。
"その言葉"に、ジブリールは目を見開き息を呑んだ。
「「"神様"に挑むんだ。正気でやれるか?」」
それは副音のようにジブリールの耳に届き、脳を痺れさせた。
神に挑む。
唯一神に弓引くと。
ジブリール、決して否定されたくはないと願いながら。
だが、確認する必要があると、意を決して、問う。
「本気・・・なのでございますか。」
「本気も本気、つか俺らがどうやってこの世界に来たか、不思議だったろ?」
ネタバレするように、ようやくその真実を語る。
「答えから言おう。俺らをこの世界に呼んだのは、テトだ。」
「まぁ、俺は違うがな。」
ジブリールが言葉を失う。
「アイツにゲームで勝ったら大人げなくこの世界に引き込んだ。こっちのルールで勝ってみせろってさ。アイツが仕掛けたゲームだ、あいつを倒す以外の選択肢、ないっしょ〜」
それだけのことだと。
唯一神の座を奪うことが。
ただ、それだけの、自妙だと。
「まぁ、俺はただあいつのルールで完膚なきまでに倒しにきただけだから、今はその過程を楽しんでる感じかな。」
この男もまた、ただ楽しんでるだけ。
唯一神の座を奪うのが遊びだと。
「と、言うわけでジブリール、盟約に従い今日から、お前の全ては俺たちのm「ちょっと待ってくれないか、空。」ん、どうした佑馬。」
いきなりストップがかかる。
「ジブリールは俺に任せてくれないか?命令権は俺たちで構わないから。」
「どうしてだ?また何か考えでもあるのか?」
先程のゲームのこともあって、また何かあるのかと聞いてしまう空。
「いや、その・・・まぁ、そんなところだ。」
少し言い淀む佑馬に気になるところはあるが、あえて突っ込まないようにする。先程のことも考慮して、良い方向へ持っていってくれると考えたのだろう。
「ああ、勝てたのは佑馬のおかげだし、命令権を共有できるなら、まぁいいだろう。」
「ありがとう、空。」
「というわけだ、ジブリール。いいか?」
「・・・」コクッ
その言葉に無言で頷くジブリール。
ジブリールはただ、この二人を眩しそうに眺めるしか出来なかった。
「神様を倒すにもまずやることは多いが、人類種が置かれてる状況じゃそれも限られる。一つでも多く、力と知識と、賭けられるチップが必要だ。お前の知識、存在は役に立つ。」
神のお告げを授かったマリアさながらに。
「あ、それから俺のタブPCに入ってる書籍な、アレただの餌だったんで、全部自由に見ていいぞ。異世界出身の俺らが世界を獲るのに必要なのは、"識者"だ。ジブリールの知識の更なる足しになるなら、好きなだけ読んで、存分に活用してくれ。」
陶酔したように眼を潤ませるジブリールに、さらに空。
「あとこの図書館。今まで通り書庫として使っていいぞ。ただ人類種にも必要だから本来のアカデミーにも使用させてくれ。本はジブリールの徹底管理。それでいいかな?」
その一連の言葉に。
ついにジブリールは、空に膝をつき、跪いた。
一滴の涙をこぼし、手を合わせ祈るように。
いや、事実祈って頭を垂れる。
「嗚呼、亡き主よ。我らを創造(つくり)たもうた、今はなきアルトシュよ・・・ついに私は、我らが仕え、我らを従えるに相応しき、新たなる"マスター"を見つける、悲願を果たせました・・・」
「えー、そういう反応するんですの・・・?」
その反応に、げんなりとステフが方を落として呟く。
「い、言っておきますけど、この兄妹変態ですわよっ!?はしたない格好させますし、犬にさせますし、口は悪くて鬼畜で人格破綻の、ろくでもない兄妹ですわよっ!?さらに佑馬は佑馬で人を柱に括りつけるような鬼畜ですわよ!」
「・・・ステフ・・・ちんちん・・・」
「ほ、ほらぁっ!こんなことするんですのよっ!?」
「よーし、そろそろ何処かに逃げないようにリードを巻いておかないとな?」
「こんなに鬼畜なんですのよっ!?」
しかし、完全にトリップした様子のジブリールが、虚ろに答える。
「・・・それが、何か問題なのでしょうか?」
「ぇ・・・?」
「不戦勝しただけで唯一神の座についたテトを下し、異世界から膨大な知識を持ち込み、人類種でありながら、森精種を、そして私を下し、それでも本気を出していない、如何なる既知をも覆す者。」
羽をたたみ、光輪を後頭部に移動させ頭を垂れる。
それは、天翼種が唯一、主のみに見せる絶対忠誠の姿勢。
「マイマスター、マイロード、我が主達よ。」
「ほいほい」
「おう」
「[十六種族]位階序列第六位天翼種、十八翼議会が一対、ジブリール。」
神前に近いを立てるように、粛々とかしずき。
「我が全ては主達のもの。我が思考、我が権利、我が身体の一片までも主達のものでございますれば、どうか最大限活用し利用し、その意思の礎として下されば、至上の悦びにございます。」
「おう、任せとけ。なぁ白?」
「・・・ん、まかせろ・・・」
「おう、任されたぞ。」
そう頷く三人。
これにて、人類種の反撃が始まる。
「納得いきませんわっ!あと私はいつまで犬の真似していればいいんですのよっ!?」
「今日一日中やっとこ?」
「鬼畜!やっぱりあなたは鬼畜ですわっ!!」
最後に出された命令、『ちんちん』の格好のまま。
ステフの絶叫と佑馬の笑い声が図書館内に反響して響き渡った。
安定のステフオチ
ジブリールの所有権が佑馬へと移りました!
今後の展開も予想しながら、ここからどうなるのか楽しみにしていてください!
書ききれるとはいってn・・・ゴホゴホ