[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

29 / 49
HUNTER×HUNTERの件、本当に申し訳ありません。

次に書く魔法科高校を一個繰り上げて2番目の世界とし、それからまたHUNTER×HUNTERを書きます。

九校戦が終わったあたりでまた再投稿しますので、それまでお待ちください。

魔法科高校は今日にでも出します。

それではノゲノラの方をどうぞ。


アヴァント・ヘイム攻略 後編

黒い翼をはためかせながら残りの10人を探すためにアヴァント・ヘイムを飛び回る佑馬。

 

「当然だけど、居ないよなぁ。」

 

40人で攻めてきたということは、残りの10人は防衛、つまり隠れ通すことだろう。

 

「眼ではもう捕らえているんだけど、行くときに逃げるだろうしなぁー。試すついでにやってみるか。」

 

気だるそうに言う佑馬。

 

その言葉に近くで隠れていた天翼種が警戒を強める。

 

そして佑馬が翼を開いた瞬間。

 

「君、アウトね。」

 

「!?」

 

その言葉にバッ!と後ろを見ると、

 

「・・・そんな・・・。」

 

いつの間にか後ろに笑みを浮かべながら肩に手をおく佑馬がいた。

 

「うんうん、これはすっごい楽だね。」

 

「一体何を・・・」

 

未だに何をされたのかわからないという天翼種に、

 

予想以上の収穫だと笑いながら佑馬。

 

「いや、簡単なことだよ。」

 

そして、驚愕の事実を告げた。

 

それこそ、天翼種の常識を覆すような。

 

即ち、

 

「俺の精霊をあたりにバラまいて反応を示したとこに転移するだけ。な?簡単だろ?」

 

「な!?」

 

確かに言うだけなら簡単だが、実際は違う。

 

精霊を辺りに散らして反応を探すのは天翼種にもできる。

 

だが、相手に気づかれないようにバラまくのはどう考えても不可能だ。

 

それに、

 

「何故見たこともないとこに転移出来るのでしょうか。一度行った場所、視界内、どちらも条件は満たされていません。」

 

そう、転移の条件すら揃っていないのだ。

 

だが、そんなこと気にする様子もなく、

 

「自分の精霊に触れたんだから、自分の精霊が、そこに行ったっていうことだろ?所謂マーキングってやつだよ。」

 

つまり、佑馬の精霊がいただけでもそこに転移できるという事実に。

 

ただただ唖然とする天翼種。

 

「んじゃ、あと9人か。さっき反応したのが5人いたけど、逃げただろうなー。」

 

そう言い残して、転移していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遡り、翼を広げた瞬間に消えたのを見た天翼種達は、その後すぐに膨大な精霊を感じ取り、

 

「ッ!?」

 

すぐに転移した。

 

そして、転移したところで、天翼種にはない感情。

 

即ち、恐怖に身を震わせる。

 

佑馬の姿を見ていたのは確か。

 

しかし、見ていた場所は約5kmは離れている。

 

そこまで離れていたのにも関わらず、精霊が辺りを包んだのだ。

 

それも、佑馬が消えてからやっと気づき、恐怖を受けるレベルの量を。

 

現在、生き残り9人 残り時間 58分30秒。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから5分たち、残りはアズリールだけとなった。

 

「まぁ、あいつはそうそう見つからないか。」

 

これは予め予測していたこと。

 

アヴァント・ヘイムの力を持っているアズリールは、放たれる精霊をすぐに察知して、一度も佑馬の精霊に触れることなく、逃げているのだ。

 

「よしよし、じゃあ次の段階行ってみるか。」

 

口を吊り上げてそう言う佑馬。

 

その瞬間、また精霊が辺りを覆うが、

 

「なッ!?」

 

近くにいた天翼種は衝撃を受ける。

 

精霊が消えずに、ずっとその場に留まっているのだ。

 

「これで逃げ道はどんどん少なくなる。さぁ、何処まで逃げ切れるかな?」

 

現在、生き残り1人 残り時間 52分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アズリールは必死に逃げていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・いくら神霊種といっても、あれはでらためすぎるにゃ・・・。」

 

いくら神霊種と言っても、人類種の姿をした神霊種。

 

対抗するどころか、押せるとも思っていたアズリールだが、実際は全く違った。

 

「あんな精霊の量はチートすぎるにゃ・・・主様にも負けてないにゃ・・・。」

 

そう、精霊の保持量がとてつもなく多いのだ。

 

少なくとも、現在確認しているだけで、ルーシア大陸を覆うほどの精霊はある。

 

「しかも天撃は効かない、魔法も効かないときたにゃ・・・。」

 

最初の天撃の攻撃でわかってはいたことだが、

 

淡い希望を持って捕捉魔法を使ったりした天翼種もいた。

 

しかし、それも見事に跳ね返されていたのだ。

 

もう残り50分、既に一人。

 

ここで勝てる確率が一番高い方法は

 

「・・・直接闘って倒す・・・にゃ。」

 

もうアヴァント・ヘイムのほとんどは佑馬の精霊が、蠢いている。

 

なら、あえて姿を見せて、闘うしか方法はない。

 

「負けるわけにはいかないにゃ・・・あの時の選択が正しかったと証明するためにも・・・!」

 

そして、近づいてきた佑馬に向かって天撃を打ち、このゲームの最後の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジブリールは佑馬とアズリールの戦闘を見て驚愕していた。

 

「そんな・・・まさか。」

 

さっきまでの出来事から誰が予測出来ようか。

 

アズリールが佑馬を押し始めるという光景を。

 

それはアズリール本人も予想外だったらしく。

 

「これなら・・・行けるかもしれないにゃ!!」

 

光の剣を顕現させて突撃を繰り返すアズリール。

 

対面してすぐ、剣で斬りかかるが、それを反射させられ、その後長年の勘という奴で、剣を引いてみたら見事佑馬に避けさせるという行動を成功させてから、ずっと押し続けているのだ。

 

事実佑馬を後退させているのだ。

 

「まさかここまでやるとはねー。楽しくなってきたな!」

 

そうは言いつつも兎に角捌き続け、避け続ける佑馬。

 

それが15分ほど続いている。

 

「はぁ・・・はぁ・・・あと少しにゃ・・・!!」

 

自分を鼓舞しながらなおも突撃を繰り返すアズリール。

 

そこで、ふとジブリールが気づく。

 

「・・・まだ一度も攻撃をしない理由は一体・・・。」

 

いくらなんでも、攻撃出来ないほど余裕がないようには見えない。

 

それはまた、アズリールも気づいていた。

 

だからこそ、攻め続けているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わざと生かされている今のうちにケリをつけるために。

 

そして、残り時間 30分丁度となったとき、佑馬が一気に距離を取った。

 

「アズリール、頑張った君に褒美だ。ちゃんとした姿で相手をしよう。」

 

そう言って現れた姿に、アズリール、ジブリールまでもが愕然とした。

 

「さぁ、今度は攻撃もありになるぜ?」

 

その姿は須佐之乎。

 

完成された赤黒い姿の、山ではないだろうかと見間違えるほどの巨大な須佐之乎に、それよりもさらに黒い、漆黒の翼が出ていた。

 

「ハハ・・・冗談だにゃ・・・こんなの勝てるわけがないにゃ・・・。」

 

アヴァント・ヘイムの力を持っているアズリールすら、圧倒的な力を前に絶望する。

 

なんのためにここまで頑張ったのか。

 

それがわからなくなるほど、いや、後悔するほどの力の差。

 

そして、諦めようとしたとき、佑馬から声がかかった。

 

「俺はな、この姿を『敵として認めた奴』にしか使わないことに決めたよ。アズリール、俺はお前を認めたんだ。なら、最後まで粘ってみろよ。」

 

認められた。

 

この佑馬に、敵として、認められた。

 

それは、アズリールに立つ気力を与えるに足るものだった。

 

「ジブちゃんのためにも・・・天翼種のためにも・・・諦めるわけにはいかないにゃ・・・天翼種を舐めるなにゃあぁぁぁ!」

 

「さすがだ、アズリール。その目、俺は好きだぜ?」

 

そして、アズリールはまた突撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「よく頑張ったな、アズリール。」

 

勝負は決した。

 

当然の結果だ。

 

剣は反射膜を通っても、須佐之乎の鎧を破壊することは出来なかった。

 

ゲーム開始からわかっていた。

 

「ゲーム終了だ。傷はちゃんと癒えるし、問題はない。」

 

そう言って、アズリールの肩に手を置き、

 

「楽しかったぜ。またやろうな。」

 

そして、広間へと転移した。

 

転移した広間には、ジブリールと49名の天翼種がいた。

 

「うん、全員いるな。」

 

周りを見渡して、全員がいることを確認する佑馬。

 

「よし、このゲームは俺の勝ちだ。同盟相手となって貰うぞ?アズリール。」

 

「勿論、こちらからもお願いしたいくらいだにゃ。」

 

「そして、もうひとつだが・・・俺はもうお前達に与えている。」

 

「「「・・・え?」」」

 

「そうでございますね。」

 

なんのことかわからない天翼種一同に、ただ一人、理解している者がいた。

 

「・・・そういうことかにゃ・・・。」

 

「さっきの戦いからちゃんと学べたみたいだな。よかったよ。」

 

アズリールだった。

 

「あれから学べないほど抜けてないにゃ。」

 

その言葉に笑みを浮かべて、

 

「よし、じゃああと一つだ。」

 

「「「???」」」

 

「あと一つとは?」

 

その言葉はジブリールですら理解出来なかった。

 

佑馬はアズリールの方に向き、

 

「ジブリールを俺に貰えないか?」

 

そう、頭を下げた。

 

「・・・仕方がないにゃ。二人のことを認めるにゃぁ・・・。」

 

ここまで来ると、認めざるを得なくなる。

 

そして、その言葉に跳ね上がって喜ぶ佑馬。

 

「よっしゃああぁぁぁぁぁ!きたぁぁぁぁ!」

 

そう言ってジブリールに抱きついた。

 

「えッ!?いきなり何をしているのですか!?」

 

いきなりの行動に狼狽えるジブリールに

 

「これで人目を気にせずイチャイチャできる!」

 

そう断言した佑馬。

 

「そうでございますが・・・さすがに恥ずかしいのでこういう時には控えてくださるとありがたいです。」

 

顔を赤くしながら言うジブリールだが、

 

「努力します。」

 

抱きつく力を強くしながら言う佑馬に、思わず笑ってしまった。

 

「さて、そろそろいいかにゃ?」

 

「今度は待ってくれたのか、ありがとな。」

 

まだ言うことがあるアズリールは、さっき認めるとは言ったが一旦止めることを選んだ。

 

「これから佑馬ちゃんはどーするにゃ?」

 

「んー、エルヴン・ガルドかな。」

 

ちゃん付けになっていたのは、問う必要もないだろう。

 

「なるほどにゃ・・・力を貸して欲しいときはいつでも来ていいからにゃ。待ってるから。」

 

「おう、じゃあ、とりあえず行くわ。」

 

そこでアズリール達に背を向けて。

 

「・・・アズリール、天翼種にはお前が必要だからな、あれは使うなよ?」

 

「・・・気づいていたのかにゃ?まぁ、使う気はないし、ちゃんと皆には話すにゃ。」

 

その言葉に笑みを浮かべて、

 

「じゃあな。」

 

そう言って、転移していき、

 

「よく頑張りましたね。さすが『全翼代理』です、『姉さん』。」

 

「・・・当たり前にゃ・・・うちはジブにゃんのお姉ちゃんだからにゃ・・・。」

 

『姉』という言葉にうっすらと涙を浮かべながら言うアズリール。

 

「それでは、失礼します。」

 

そう言って、ジブリールも転移していった。




やられる側からしたら貯たまったもんじゃないですよね。
こんな鬼、ジブリールですら逃げられません。w

主人公がとうとう本気になりました。

やりすぎ感はありますが、問題ないです。タブン
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告