[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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最近大変ですなぁ……
明日は劣等生書きます。
暇があればテニスの王子様も。

まだゲームには入らないですね。
※ノゲノラのプラクティカルウォーゲームのネタバレを含みますので、嫌な方はバッグをお願いします。

↑この表示も次回からは消しますね。
新刊出てから約一ヶ月は表示を出していきます。


大戦の英雄たち

 リクのシュヴィとの会話が終わった佑馬とジブリールは、次によく見た顔の二人の元へと向かった。

 

「佑馬さんってぇ、本当に未来でも見えているのですかぁ?ここまで正確だとぉ、引くのですよぉ」

 

「全くだわ。しかも気がついたらここにいたし」

 

 そう、フィールとクラミーだ。

 

「移動方法は俺も分からなかったから勘弁しろよ。その結果、これがフィールの質問の答えにもなるな」

 

「……納得はいかないのですがぁ、嘘ではないようですねぇ」

 

 フィール、クラミーと佑馬、ジブリールは同盟関係にある。

 だが、同盟しているだけで完全に信用しているわけではない。

 

 それは、フィールが佑馬の言ったことの真偽を魔法で確かめたことによっても明らかだろう。

 

「さて、フィールとクラミーにはもう話してあるからそこまで長話する必要がないのだけど、なんかある?」

 

「私からはないわよ」

 

「……なら一つだけいいですかぁ?」

 

 佑馬の質問にたいし、クラミーは必要なことは理解したのか素っ気なく答えたが、フィールはある一点を見ながら質問の意志を示した。

 

「なんだ?」

 

「何故貴方が私たちの祖先……ニーナ・クライヴとシンク・ニルヴァレンが別人ということを知っているのかぁ、答えていただけませんかぁ?」

 

 フィールの祖先。

 それは、大戦中の全権代理者とも言える人物で、書物でも存在が曖昧になっている人物だ。

 

 シンク・ニルヴァレンとニーナ・クライヴはある程度の大戦の知識がある人なら『同一人物』と答えるであろう、森精種が秘匿としていたほどの人物。

 

 それを、何故佑馬が知っているのか。

 何故、同一人物ではないと見破ったのか。

 それが気になったのだ。

 

「あー、なんとなくだよ。まず、過去に森精種最高位の『八重術式(オクタ・キャスター)』が出てきたのは同じ時代なんだ。そして、シンク・ニルヴァレンが書物から消えたとき、その瞬間にニーナ・クライヴが現れた。そして、ニーナ・クライヴが消え、家系は残っておらず、今度は消えたはずのフィール達の家系、ニルヴァレン家が残った。これなら確かに、『同一人物』だって思われるし、俺もそう思う。でも、[  ]を見た俺はこうも考えるんだよな。それほどのやつが、下で真面目に働くのか(・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・)ってね」

 

「……それだけですかぁ?」

 

「うん。それほどの天才が真面目に働くとは思えないし、それなら人使って裏から回せば自分は楽できるしな。これなら辻褄もあうだろ?この場合、シンク・ニルヴァレンがニーナ・クライヴをコキ使っていたのかな。そうすれば、ニーナ・クライヴの行動はシンク・ニルヴァレンの指示によるものって理由で説明出来るし、『八重術式』が二人も出たことも説明出来る。『八重術式』のやっていることをそのまま真似しているだけだかな。でも、そうなるとある程度の実力はあるから『五重術式』以上はあると思うな。その二人の子供なら、フィールの実力も頷ける」

 

 佑馬の考察を聞きながら、矛盾点を探すも……ない。

 確かに筋は全部通っている。

 

「つまり、全て仮説に過ぎないと言うのですかぁ?」

 

「勿論。でも、ルールにあるだろ?

6,他方にいる人物は、もう片方では存在することはできない。

つまり、此方で存在している人物がもう一人いてはいけないとは言ってないから、もし同一人物が二人来たとしても、フィール達を森精種のリーダーにして別の種族を任せればいいし、別人だったらその二人に森精種を任せればいい。それだけだよ」

 

「……嘘ではないようですねぇ……理解したくないけどしたのですよぉ」

 

 真偽を見るも、全て真。

 フィールはまだいくつか聞きたいことはあるようだが、それを全て飲み込んで退いた。

 

 佑馬もこれ以上話す必要はないと分かっていたため、そのままその場を後にする。

 

 今度は先程から名前が出ていて、その会話を聞いていたのかこちらを凝視する森精種の元へ向かった。

 

「やぁ、シンク・ニルヴァレンとニーナ・クライヴ。お待たせ」

 

「かな~~り、待たされましたねぇ。さっき話していたのは私たちの子孫のようですけどぉ、実力の方はどうなんですかぁ?」

 

「今の森精種ではトップクラスじゃないか?『六重術式』だよ」

 

「そうなのですかぁ」

 

 シンクは、質問をするときもずっと笑顔だった。

 そう、ずっと笑顔のままだ。

 

 不気味なほどに、隙がない笑顔のまま。

 

「……質問しながら魔法組むのはやめて欲しいんだが?」

 

「……これが気づかれるなんて思ってもいなかったのですよぉ」

 

「「……え?」」

 

 いきなり佑馬が『魔法を組むな』と言って、その魔法を解除したらしいシンクを見て、ニーナとジブリールは固まる。

 

 二人とも一切魔法を感知出来てなかったのだ。

 

「悪いね。俺は人類種だけど、『八重術式』は確実に組めるし、魔法は全て見切ることが出来るんだよ」

 

「……またお猿さんですか……本当にいろいろやってくれますねぇ」

 

「まぁ、そう言うな。今回は大戦を模倣したゲームだ。相手は最強の人類種。森精種最高の天才の手腕、期待しているぜ?」

 

「そうなのですかぁ?それじゃあニーナ、頑張るのですよぉ」

 

「……あ、は、はいな!……って、それって全部拙に丸投げじゃないですか!?」

 

「当たり前なのですよぉ。私が考えた作戦を、ニーナが実行する。これが私たちじゃないですかぁ♪」

 

「そ、そうでした……頑張ります」

 

 正に恐妻家持ちの夫さながらの光景に、佑馬も若干涙を流しそうになるも、なんとか協力は仰げたため良しとした。

 と、いうか。

 

「……なぁ、ニーナ。君って本当に男?」

 

 ニーナの顔や声、体型をみて、思った。

 

「あ、貴方もそう思うのですかぁ~?私もですよぉ♪」

 

「し、失敬な!!拙は立派な男です!!」

 

 こいつ、女じゃないのかと。

 

 声は高いし、顔は完全な女性の顔。

 胸は慎ましいという表現が似合うが、ウエストはくびれている。

 

「……シンクに性転換やられなかったのか?」

 

「そ、そこは触れないでください!!」

 

「ほらぁ~~、やっぱりニーナは女の子がいいのですよぉ~。今からゲームして女の子になるのですよぉ~♪」

 

「い、嫌ですよ!?せっかくゲームに勝ってなんとか男として生きていけたのに!!」

 

 これ以上いるとニーナが不憫に思えて仕方がないので、次の人物へと向かった。

 

『待たせたね』

 

『地精語が分かるのか。確かに長かったな。まぁゲームが出来るならいい』

 

 佑馬が流暢な地精語で話しかけたのは、ローニ・ドラウヴニル。

 こちらもまた、地精種最高の天才と言われている人物。

 

『……あんたって、実はかなりのゲーム好きか?』

 

『ああ、あの女とのゲームは特に楽しかったな』

 

 あの女、と言って指差したのは、シンク。

 だが、佑馬が気になったのはそこではない。

 

 あの女とのゲームは楽しかった。

 

 それがただのチェスとかであるはずがない。

 

 つまり、大戦でのシンク達との交戦のこと。

 ローニは、大戦をゲームと言い放ったのだ。

 

(やっぱりシンクも終戦を狙っていたのか。そして、このローニもまた……リクが終わらせなかったら、どう終わってたのか気になるところだが、終わっちゃったなら仕方がないな)

 

 リクではなく、もしローニやシンクが大戦を終わらせていたらどうなったのか、という可能性のあった世界を想像しようとしてみるも、答えは出なかった。

 

 いや、出るわけもなかった。

 

(もし、なんて言うのは考えてもきりがないし、今が楽しいから別にいっか)

 

 佑馬は自己簡潔をし、ローニと話す内容もないため会話を切り上げることにした。

 

『そうか、じゃあ今回のゲームでのあんたの手腕、期待してるぜ?』

 

『貴様もな』

 

 その意図を組んだのか、ローニも一言そう言ってその場から離れていく。

 そして、最後に向かうのはある意味最初に出会った天翼種に会いに行った。

 

「いやージブリールを連れていって申し訳ない」

 

「佑馬くん遅いにゃ。いきなり訳も分からない呼び出しをしたり、話の途中でジブちゃんを連れていったり、そろそろお姉ちゃん怒るにゃ?」

 

「最後にじっくり話したかったからだって。そう怒るなよ」

 

「……まぁいいにゃ。紹介がまだだにゃ。『四番個体(ラフィール)』にゃ」

 

「ラフィールだ。ある程度のことはアズリールから聞いた。私は可愛い末妹のために、また、その恋人のために力を貸すとしよう」

 

 紹介された天翼種、ラフィールは、他の天翼種から受ける『美少女』という印象より、『美人』が似合う容姿をしており、光輪は欠落したかのように破綻し、片翼片目を失っていた。

 

「ラフィール姉様が手伝ってくだされば、私たちにとってとても心強いです」

 

「ジブリールがそこまで言うなら信頼でき……ん?ラフィール姉様(・・)?」

 

 ジブリールは尊敬の眼差しをラフィールに向けてながら敬意をはらっているが、それを聞いた佑馬は耳を疑った。

 全翼代理のアズリールすらも姉様と言うのに時間がかかっていたのに、ラフィールに限っては『姉様』と呼び、敬意を込めて接しているからだ。

 

「私がジブリールの姉で、ジブリールは私の妹。ここに何か可笑しいところでもあるのか?」

 

「いや……なるほど。確かにこれはラフィール姉様だわな」

 

 かなり疑問が残っていたが、ラフィールの返事を聞いて理解した。

 

 ――この人は完全なお姉さんキャラだと。

 

「佑馬も理解してくれますか」

 

「勿論」

 

「にゃあぁぁぁぁ!!ラフィールちゃんにまたジブちゃんを取られるにゃぁぁぁぁぁ!」

 

 完全納得した佑馬だが、そこにアズリールが泣きながら割り込んでくる。

 

「うるさい」

 

「相変わらずのカリスマのなさだな、アズリール。この佑馬という人類種にもお前のカリスマ性を見せてやれば少しは評価を改めるんじゃないか?」

 

「……無理だにゃ。前一度だけ本気で戦ったことがあるけど、ダメージすら与えられなかったにゃ」

 

「……ほぅ……伊達にジブリールの恋人ではないというわけか。でも、それは『アレ』を使ってなかったのだろ?」

 

 『アレ』という言葉に佑馬とジブリールは反応した。

 ジブリールはそれに記憶にあるからだ。

 佑馬は『アレ』が何か分からないが、ニュアンスとジブリールの反応からしてある程度予想はついていた。

 

「……実は忘れてたにゃ……」

 

「……は?」

 

「なんというか、その時は佑馬ちゃんにジブちゃんが取られて頭が回ってなかったにゃ……」

 

「……アズリール。やっぱりお前はカリスマゼロだな」

 

「にゃああぁぁぁ!それは言わないで欲しいにゃああぁぁぁ!結構気にしているにゃああぁぁぁぁ!」

 

「……それで、『アレ』を使ったら俺に勝てたのか?アズリール」

 

 アズリールが発狂し始めたので、佑馬はアズリール収めるついでに気になることを聞いてみた。

 

「どうかにゃー。不意打ちなら確実に勝てるにゃ。でも、正面からなら……無理かなにゃ」

 

「アズリールが『アレ』を使っても正面からじゃ勝てないのか。なるほど……かなり興味深いな。少し調べさせてもらえないか?」

 

 そして、この時、佑馬は思った。

 

 ――この人もやっぱり天翼種だ、と。




何故佑馬がこんなに結論に近いことを叩き出せるか、それは佑馬の能力ですからね?
原作知識ではなく、能力です。

大事なことなので二回言いました。

佑馬陣営の人たちって、ほとんど[  ]並のゲーマーですね。
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