[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです 作:型破 優位
それと、今日の22時から24時までキャスします!
というより、定期的に22時からキャスしてるので覗きに来てね!
というわけで、またまた久し振りのノゲノラです。
少し少なめですが、皆さん、この展開は予想出来たかな?
ゲームが始まってどれくらい経ったのだろうか。
数時間かもしれないし、数分、もしかしたら、数十秒かもしれない。
ただ、今の[ ]の思考スピードは時間が止まったと錯覚するほどにまで早かった。
その思考をさらに加速させていく要因は、『
戦略ゲームにおいて、『焦り』は間違った采配をする原因に繋がるものだが、当然それを理解している[ ]ですらも、この状況でそれを避けることは出来なかった。
今いる部屋にの中央には、『指令箱』と書かれた目安箱みたいなものが置いてあり、その隣には『指令書』と書かれた紙が操作できる種族分、つまり、四つの山となって置かれていた。
なるほど。
これはルールの説明にはなかったが、特に問題はないのだろう。
寧ろ、『指令書』があって内心ホッとしているぐらいだ。
では次にいこう。
部屋には空中に巨大なスクリーンが投影されており、そのスクリーンには『盤上の世界』が左右対称に二つ繋がった形で広がっていた。
しかし、現在のエルキア、オーシェンド、東部連合以外の場所は真っ黒だ。
味方のいる場所がわかるだけでもありがたいし、これも予想の範囲内。
次にいこう。
スクリーンの下側に、そこの世界に存在している種族が表示されている。
そこに表示されている種族は、
神霊種、幻想種、精霊種の名前がない。
つまり、そこの世界には存在していないこととなる。
6,他方にいる人物は、もう片方では存在することはできない。
これを守るなら、例えば天翼種の創造主である『アルトシュ』、天翼種の首都である『アヴァントヘイム』などの両方に必要な人物、存在の定義すらあやふやな精霊種は、存在しなくなる。
精霊種は厳密には存在しているのだろうが、種族として扱われていないようだ。
では、考えてみよう。
1,このゲームは大戦を模倣した
この十六対十六とは一体なんなのか。
十六で種族の名前まで出されたのなら、普通は十六種族対十六種族だと思うだろう。
しかし、十三種類しかいないため、これは違うということになる。
では、どういう意味だろうか。
十六人対十六人なのか、十六隊対十六隊なのか。
分かるわけがないのだ。
ただ十六対十六と言っているだけで、細かくは定義されていないのだから。
そして、次。
9,相手の『首都』を陥落させた方の勝ちとする。
では、聞こう。
『首都』はどの種族の首都なのか。
大戦時代に『首都』という概念はあったらしいが、そもそも『首都』の位置を決められていない。
それに、『
意図的に『首都』を無くしたら負けるのか、それとも必勝の手になるのか。
[ ]が焦っているのは、しっかりと決めてあるように見えたゲームのルールが、全て曖昧になっているということだ。
さらに、一秒につきマップの情勢がガラリと変わる。
白の計算によれば、一秒につき約八時間の時間が過ぎているらしい。
知らなかった方が悪いため、仕方がないのだろう。
しかし、これはそもそもゲームなのだろうか。
不確定要素ばかりの時間の進みが二万八千八百倍となったリアル戦略ゲーム。
それは、ゲームなのだろうか。
例えるならそう、『宇宙大戦時代にタイムスリップした縄文人のリアル戦略ゲーム』だ。
空は
◆◆◆
佑馬陣営の話も終わったところで、ゲーム開始が出来る状態と見なされたのか、フィールドが次々と構築されていく。
佑馬陣営とは完全に隔離され、部屋に移動させられ、巨大なスクリーンが空中に投影された。
そこに書いてあるのは『開始まで残り二分』というものだった。
周囲を見渡せば、自分達が呼んできた助っ人達がこちらを見ている。
「さて……どうやら佑馬たちはマジもんの化け物ばかりみたいだが、ここであえて言おう。[ ]に負けはないと」
「こくこく……」
空が静かに言った言葉に、白は頷き、他のものは反応を示さずにジッと空を見ていた。
「ゲームの内容から見て、向こうとこちら側に
これは、空が戴冠式でもいった言葉だ。
それこそが、『最弱』なのだから。
それだからこそ、『
それぞれが指令書を山ごと運んで自分達の席に行き、残り二十秒となったスクリーンを眺める。
準備は出来ている。
後は全てを読み切り、勝つだけ。
このゲームは間接的に他種族を操れるため、[ ]としてはある意味やり易い部類のゲームとなる。
そう、そんなゲームだったのだ。
始まる前までは。
始まりの合図がしたと同時にある一ヶ所に天翼種と佑馬、ジブリールの駒が空陣営に侵入、空陣営の機凱種を滅ぼしたのだ。
開幕早々、攻守の要である機凱種を倒されたのだ。
そして、この瞬間決した。
これはただのリアル戦略ゲームだと。
あっという間に全滅した空陣営のスクリーンには、LOSEの文字が浮かび、結果が表示される。
佑馬側に☆が一つつき、再び開始までのカウントダウンが始まった。
「……初見殺しも大概にしないと、それは最早ゲームじゃなくなるぜ」
「に、にぃ……佑馬……前と、は……比べ物、に……ならないほど、強い」
「今のは向こうにとって最善の策にして必勝の策だ……何か分かったか?白」
「……にぃ、と……変わらない」
「やっぱりそうだよな……クソ」
珍しく空が悪態をついた。
それほどまでに、このゲームは意味が分からないのだ。
さっきの佑馬の速攻で分かったのは、ゲームルールの十六対十六はフェイクだということ、勝利条件には『全滅』も入るということのみだ。
「にぃ……もう、始まっちゃう……っ!!」
「クソッ!巫女さん!早急に今から言うことを『指示書』に書いて出してくれ!」
「仕方がないな。いつでもええよ」
「プラム!お前も頼んだぞ!」
「は、はいいぃぃぃ。佑馬様に勝つためにも頑張りますぅ」
そして、二回戦のゲーム開始まで、後三十秒。
いよいよ空陣営が動き始めた。
◆◆◆
最初の奇襲は成功した。
しかし、ここからは完全な読み合いが始まる。
「さて、各々あの二人の罠には細心の注意を払いながら頼む。これからはあんなゴリ押しで行けるほど甘くはなくなるからな」
「もちろんなのですよぉ。貴女は誰に向かって言っているのですかぁ?」
「そうだったら別にいいんだよ、シンク。ただ、手強いぞ?」
「久し振りに楽しめそうな相手でウズウズしているのですよぉ♪さぁ、ニーナ。ここにある全ての『指示書』を箱に出してくるのですよぉ」
「はいな……ってなんですかこれ!?なんですかこれッ!!?拙が埋まるほどの枚数があるんですけども!??」
ニーナとシンクがどうやらいつも通りなのであろうじゃれあいをするなか、興味本意で佑馬は一つの指示書を手に取ってみた。
「……ほぉ」
そこの内容には、佑馬が感嘆の息を漏らすまでのものだった。
「これくらい、
それを聞いてから、佑馬は元の位置にその一枚を置いた。
そして、第二回戦が今、始まる。
難しくなってきた……はぁ。