そんな彼方にアザレアの花束を   作:ゐろり

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どうも皆さん、おはヨーソロー!ゐろりです。
さて、今回は彼方や曜ちゃんにとってのターニングポイントになる回です。
彼と彼女は何を考え、何を思うのか。
あとがきにお知らせを載せるのでご覧ください。
それではどうぞ!


第十一話~思惑の彼方に~

~前回のあらすじ~

十千万でお昼ご飯を食べた彼方。志満さんを無意識に口説くというなんともデンジャラスな事をしでかした。なにやってんだお前…

 

 

「何か隠してるでしょ?」

十千万を出た後渡辺にそう言われた。

「……………」

俺は何も言えなかった。実際に隠しているのは事実だから下手に肯定するわけにも否定するわけにもいかなかったのだ。

「別に教えてほしい訳じゃないんだけどさ…多分、彼方君千歌ちゃんのスクールアイドル活動に賛成じゃないでしょ?」

そう話す渡辺の口調は少し悲しそうだった。喋ってしまってもあまり問題がないだけ、勝手に黙ってることに罪悪感を覚えてしまった…

しかしよく考えてみよう。渡辺はスクールアイドル活動に参加する訳じゃないのだ。ならば言ってしまっても問題ないのではないか。

「…なぁ、お前これからスクールアイドル活動に参加する気はあるか?」

「唐突だなぁ…そうだね、今のところは。なんで?」

「話すよ。お前らに隠している事を」

「ふーん…スクールアイドルやるとなんか都合悪いんだ?」

「や、そういうことじゃなくてな…」

「…わかってるよ。じゃあ話して?」

そして俺は母さんの事以外で初めての過去話をする事にになったのだ。

自分にμ'sの親戚がいて母さんが死んでからはそこでお世話になっていたこと、その全員と知り合いであることを。

「ほへぇ…まさかμ'sの全員が親戚&知り合いだったなんて…」

「まあ、本題にその事が大きく関係しているんだがな」

そして俺は大きく息を吐いてからその言葉を口にした。

 

「俺は高海の目標が変わらない限り、多分素直に応援できない」

 

「……………」

渡辺は無言だ。一体何を考えているのか、今の俺にはわかりかねる。その無言を続きを喋れという催促に解釈する事にした。

「直接あの人達の活動を見てきた訳じゃない。それでも色々な苦労話を聞いたりアルバムを見せてもらったりするとわかるんだ。この人達は並々ならぬ努力でこの栄光…高海の言うところの輝きってやつを手にしたんだと。」

「…何個か訂正」

今まで黙っていた渡辺はいきなり口を開いた。

「彼方君が考えているμ'sの様にって考えと千歌ちゃんが考えているμ'sの様にって多分違うと思うよ?」

「へぇ…そのこころは?」

「彼方君はμ'sの様にラブライブ!で優勝するって思ってる。違う?」

「…違いない」

「でも千歌ちゃんはμ'sの様に皆を照らしたい、笑顔にさせたい、幸せにしたいって思ってるんじゃないかな?」

なるほど、それは盲点だった。別にラブライブ!で優勝する事が全てではない。

「そういう意味なら変にヘソを曲げなくても良いんじゃない?」

「別にヘソ曲げてたわけじゃ…ただ高すぎる目標は身を滅ぼすと思っただけだ。それがなんとなく嫌で…」

少なくとも俺は彼女らを心配していたのだと思う。初めて出来た友達だ。心配するなんて当たり前だろう。

「…………………!」

「な、なんだよ」

「いや、なんというか…会って間もない千歌ちゃんの事を随分心配しているなぁ…と」

「そ、そりゃあお前らは初めて出来た友達らしい友達というかなんというかでまぁ心配しますよね」

急に込み上げた恥ずかしさからなんとなく捲し立ててしまった…うおなんだこれ恥ずかしい。

「ふぅーん…ま、いいや!じゃあ私は帰るね。バイバーイ!」

「あ、おう…」

変なことを聞いてきたと思ったらさっさと帰ってしまった。勝手にヨーソローしてかないでくださいよ…

ただまぁ…あれだ。良いんじゃないかな、とは思えてきた。

 

 

 

家に帰ったあともう一度具体的には何をするのか考えてみた。俺の思ってることと高海が想っていることは違う。よく考えなくても当たり前だ。俺達は等しく人間であり毎日違う事を考えている。

なら、俺のエゴを押し付けるのは間違いだろう。それを言い訳に満足に高海を応援しきれないのは個人的にも嫌だったし気分が良いものでは無かった。

やはり、友人のやる事は全力で応援したい。むしろこれは考えようによってはかなり嬉しい事だ。俺の身内であるμ'sに憧れ、自分たちもμ'sのように皆を照らしたいと想ってくれてる。ここまで一人で思案して1つの結論に至った。そして俺はそれを口にした。

 

「高海のスクールアイドル活動を全力で応援しよう」

 

気がつけば空は赤く燃えていた。見よ、東方も赤く燃えている!

さっき決めたこれからの事を渡辺に連絡せねば…というわけで携帯でメッセを送った。

 

彼方:なあ

 

you:んー( -_・)?

 

彼方:俺高海のスクールアイドル活動応援するよ。

 

you:ほほぅ…どーゆー風の吹き回し?(¬_¬)

 

彼方:まぁ色々。説明は超絶めんどくさいので割愛。

 

you:割愛の意味調べようよ…( -。-) =3 まあいいや。でも応援って?

 

彼方:いわゆるマネージャー的なあれだ。勧誘手伝ったりとか

 

you:なるほど(゜_゜)じゃあ私も考えてみようかな…

 

彼方:考える?何を?

 

you:ひーみーつ(*´∀`)♪じゃねー

 

彼方:お、おう…

 

考えるって一体何をだ…

まぁいい。どうせ近いうちにはわかるだろう。

じきに日も沈む頃。戸締まりをするために窓に近づくと見覚えがある制服が目に入った。

「あれは…音乃木坂の制服?って事は桜内か。何やってんだあいつ」

音乃木坂の制服で小さな波止場に佇んでた。

「また私が買い物ー?もーめんどくさいなぁ…」

次に聞こえてきたのは高海のボヤきだ。買い物を任されたらしい。

これ以上窓のそばにいると変態に間違われかねないのですぐに窓をしめて離れた。しかしその数秒後聞き捨てならない声が聞こえた。

「待って!死ぬ死ぬ!死んじゃうから!」

「離して!いかなくちゃいけないの!」

「うわっ…」

「え…」

「「うわぁぁぁぁぁ!?」」

その直後だ。ドボーンと二人が海に落ちたような音がしたのは。

「どー考えてもこれ落ちたよねこれ!?取り敢えずタオルくらいは用意してやるか…あ、あとはライターどっかにあった気がする」

こないだ興味本位で水に入ってみたら予想以上に冷たくて思わず悲鳴をあげてしまった。

そこに二人がドボンしたのだ。間違いなく早く暖かくしなければ風邪を引くだろう。

「一体どうなっていることやら…」

彼は人知らず周りを気遣う。

 




さて、前書きでも書きましたがお知らせがあります。
すでにお気づきの方もいるかもしれませんがザミフォアでのコラボ作品をゐろりの垢に枠を作りました。リンクを張りますのでそちらから閲覧が可能なのでよろしければご覧ください。
ザミフォア作品へのリンク→https://novel.syosetu.org/99012/

今まで完結しておりませんでしたがやっと完結しましたので、よろしくお願いします。
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