みなさん本当にありがとうございます。
今回は千歌、曜、果南の三人が初登場!ぜひお楽しみください!
~前回までのあらすじ~
東京の千代田区、秋葉原から静岡県沼津市内浦へと向かっていた俺、江口彼方はその途中で偶然にも行き先が同じだった美少女、桜内梨子と出会った。以上!
とりあえずこれからここに住むことになる訳だから東京駅で買ってきたお菓子を持って挨拶に行くことにした。まずは一番近くの十千万旅館だ。
「ごめんくださーい!」
はーい、という間延びした声と共に女性が現れた。あらやだ美人。
「今日から向かい側に住むことになりました、高校二年の江口彼方です!」
「まぁ礼儀正しい子なのね!全く、うちのチカにも見習って欲しいものよ…」
「あの、チカさんとは?」
「私の妹なんだけど…ってあぁ、私が名乗るのを忘れていたわ。私は高海志満、一応この旅館を切り盛りしてます。よろしくね♪」
「はい、よろしくお願いします!あ、これつまらないものですが…」
とりあえず年輪堂のバームクーヘンを選んできたんだけど…大丈夫だよな?これがもし…
『はあ?何これ。大人なめてるの?こんなんで満足出来るわけねぇだろガキ!』
とか言われたら引きこもるわ。メンタル的につらい!
しかし帰ってきた言葉は意外な物だった。
「え、年輪堂ってバームクーヘンの名店よね!?こんな高級な物は受け取れないわよ!」
「いや、でも受け取ってもらわないと困るんですけど…」
断られる可能性を考えてなかった!…でも、不思議と嫌な感じはしなかった。
「とりあえず受け取ってください!これは俺が使っていいお金で買ってるので大丈夫です!」
「そ、そう…?じゃあ今回はお言葉に甘えちゃおうかな♪」
や、やっと受け取ってくれた…この美人お姉さん、かなりの頑固者だ。
「ぜ、ぜひ!ご家族で食べてください!」
「本当にありがとうね。これ、お返しと言ってはあれだけど…」
そう言って志満さんは俺に大量のミカンを渡してきた。そういえば特産品だって聞いたな…
「挨拶に来た身でわざわざすみません…」
「いいのよ、それくらい!これからはお互い様なんだから♪」
続いて向かったのは桜内の家だ。桜内とは面識あるが父親がいるとのことだったのでそちらに挨拶しなくてはならない。
インターホンを押すと桜内が出た。
『はーい』
「あー桜内か。江口だけどお前の父さんいる?」
『いるよ。呼ぶ?』
「ああ、頼む」
暫くするとメガネをかけた痩せ型のおじさんが出てきた。
「やぁ、君が江口君か。梨子から話は聞いてるよ、娘を助けてくれてありがとうね。」
「いえいえお気になさらず!」
うーん…なんというかこの人、とても弱々しいというか覇気を感じないというか。人と喋るのが苦手なのだろうか?
「あ、つまらないものですがこれを」
「あ、あぁ。どうもね。」
「「……………………」」
か、会話が続かない…!この人会話下手くそ過ぎでしょ!いや、俺が言えた義理では無いのだけれども!
「お父さん緊張しすぎだよ…江口君困ってるじゃない。」
「あ、あぁ…取り敢えずこれからよろしく頼むよ」
「は、はい…」
どうにかして桜内家を後にした俺は淡島行きの連絡船に乗った。なんでもダイビングショップがあるんだとか。そして店員さんが美女なんだって!こりゃあ行くしかないっしょ!
ほどなくして淡島に到着。件のダイビングショップは船着き場のすぐそばにあったので早速入ることにした。
「いらっしゃいませー!」
「あ、あぁどうも。最近近所に越してきた江口彼方といいます。」
び、美女キターーーーー(゜∀゜)ーーーー!
「へぇ、引っ越して来たんだ!私は松浦果南。一応こんなんでも高三だよ♪」
「じゃあ先輩にあたるわけですか。俺は高二なんで。」
うん、この人可愛い上に大きいわ。動く度に揺れる。しかもダイビングスーツ着てるから体のラインがくっきり浮かんでるし。非常に眼福なのと同時に直視できねぇ…!
「…ねぇ、なんでさっきからそんなよそよそしいの?もっとフレンドリーに行こうよ!」
「ま、松浦先輩近いですって…!」
「ほらそこ!先輩なんて付けなくて良いから!普通に果南って呼んでよ!」
く、くそう!潮の香りと女の子特有のいい臭いが俺の鼻腔をくすぐるぅ!
「果南……さん」
「か・な・ん!」
「か、果南!これでいいのか!?」
「はい良くできました♪」
ちょっと…この人かなりアクティブなんだけど…個性強すぎじゃね?
「あれー?果南ちゃんお客さん?」
「男の人なんて珍しいねー」
一人で勝手に疲れてると後ろから二人の女の子がやって来た。というか二人とも…
「可愛い…」
「「へえっ!?」」
あ、やっべ…まさか漏れてたとは…
「よ、よよよ良かったね曜ちゃん!」
「え、い、いぃいや!多分千歌ちゃんに言ったんだと思うよぉ!?」
「いや、二人ともだが」
「「ええええええ…!?」」
いや、思わず口に出してしまった俺が言うのもアレだけどさ、驚きすぎじゃね?
「ふーん…私には何も無かったのに千歌たちには出会い頭に可愛い、か。ふーん…」
「だあぁそう言うことじゃないんだよ!」
結局、果南を慰めて二人の女の子を落ち着かせるのに10分くらいかかった。俺何しに来たんだっけ…
「改めましてこんにちは!私は高海千歌だよ!」
「あぁよろしく!というか高海…?お前の家もしかして旅館だったりする?」
さっき十千万行ったときのお姉さんの名前が高海志満さんだったはずだからもしかして…
「すごーい!なんで分かったの!?」
「いや、家が丁度十千万の目の前でな。さっき挨拶してきたところなんだ。」
「なーんだそう言うことかー…私てっきりエスパーかと思ったよ」
「どういう過程を通ってその考えに行き着いたのか小一時間程問い詰めたいがそれはまたの機会にしよう」
とりあえず高海の第一印象。アホ、天然、可愛い。
「はいはーい!私は渡辺曜!特技は前逆さ宙返り三回半抱え型で、趣味は色んな制服を作って着ることです!ヨーソロー!」
高海の自己紹介が終わった瞬間すぐにもう一人の女の子が始めた。めちゃくちゃハイスペックじゃないですかあなた。今か今かと待ちわびていたのか随分元気のいい自己紹介だったな…
「確かヨーソローって船の舵を切るときに『まっすぐ進め!』って意味だよな?あと船人の冷やかし文句だっけか」
「お、おおおお!すごい!知ってる人初めてだよ!嬉しいなぁ…えへへ♪」
おぉ、笑顔が可愛い。眩しいなぁ…
渡辺の第一印象。器用、元気、可愛い。
「そういえばまだ名前しか聞いてなかったよね」
「彼方君のこと色々おしえてよー」
「えぇ…めんどくさいな…あー我輩は江口彼方である。名前はまだない」
「いや、あるじゃん」
「趣味は読書と辞書を読むことだ。」
「随分渋い趣味だね…」
苦笑いの渡辺。まぁ自分でもわかってるよ…確かに渋いわな。
「とりあえずこれからよろしくな。」
ここら辺は美少女が多くて素晴らしいな…引っ越してきて正解だったぜ!
~おまけ~
「あ、後写真撮ったりするのも好きだな。」
「ヘンタイ…」
「解せぬ」
とりあえず曜ちゃんがかわいいのは分かった。