そんな彼方にアザレアの花束を   作:ゐろり

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えーみなさん。お久ヨーソロー!
実に一か月半ほど遅れました。本当に申し訳ありません…。かつて週一で更新しようと言っていたのはどこのどいつでしたかな…
さて、今回はいろいろ詰まっています。まるでおもちゃ箱みたいな回です。(わかる人にはわかるこのネタ)
それでは、どうぞ!


第十九話~宿泊の彼方に2~

~前回までのあらすじ~

なんやかんやあって曜の家に泊まる事になった彼方(爆ぜるが良い)なんやかんやあってすっごく良い雰囲気に(爆ぜるが良い)しかしそんな雰囲気は曜の母、朱によってぶち壊された(GJ!)

 

 

 朱さんが作った夕飯を食べ終わった俺と曜はリビングのソファーでうだうだしてた。

「はぁー…うまかったなぁ」

「あれはママ結構本気だしてたね…」

「そんでこのフッカフカのソファーときた。渡辺家最高かよ…」

「パパが買ってきたやつなんだ、これ」

 へぇ、と思いつつ横に座る曜をチラリと横目に見る。さっきは衝動と勢いでうっかり告白しかけたけど俺自身彼女の事をどう思ってるのだろうか。

「なあ曜」

「なーにー」

「…俺、人を好きになるってよくわかんないんだ」

「…と、いうと?」

「生まれてこのかたまともな恋愛どころか友人すら居なかったからな。好きな人ができる、誰かを恋愛対象として見るって気持ちがよくわからなくて」

 今思えばあんだけ周りに美人が揃ってるなかでよく恋に落ちなかったものだ。μ'sのファンに知られようものなら確実に消される。

「そっかぁ…ま、君の境遇がアレだからね…」

「そういうわけで曜。お前恋愛したことある?」

「は、はいいいい!?////な、なんでそうなるの!?////」

「なんでって…お前可愛いんだし告白の一つや二つされてるだろ?」

「かっ…かわ!?////」

 控えめに言って、曜はかなりの美少女だ。おまけに元気もあれば愛嬌もある。実に男受けしそうな性格の持ち主なのだ。キラキラしてる所謂陽キャラの方々よりも俺のような地味で根暗な所謂陰キャラと呼ばれる方々からは特に。

「んでどうなんだ?」

「ぅえっと…その…あ、あるよ……多分……?」

「何故疑問形…」

「だって……その……も、もう!私の事はいいの!////それより彼方君は気になる人とかいないの!?」

「うむ…気になる人ねぇ…まあ、いる…のかな」

心当たり、というかもうほぼ確定だけど。

「……ふーん。ど、どんな人?」

「どんな人か…元気が良くて可愛くて、俺の心の支えになってくれてる女の子だよ」

本人目の前にしてよくもまぁこんなこと言えてるよな…これは当分フラッシュバックするんだろうな、黒歴史になるんだろうな!

「…まぁ相手が誰かとかは聞かないけど。別に気になんないしー」

「なんでブスッとしてんの」

「うーるーさーいー!」

 自分で振ってきてそれはないでしょうよ…μ'sの皆と話してるときはここまで会話がぶっ飛ぶことなんて無かったのに。精々

 

『にこさん、ちょっと教えて欲しいことが…』

『にっこにっこにー☆にこにーはぁにっこにこでぇ、ニコニコなのぉ☆』

『ニコニコニコニコうるせえよ!質問に答えてくださいよねぇ!?』

 

 くらいなものだった。…いや、こっちのが酷いか。

「とりあえずこの話は一旦おしまい!」

「はいはい…」

「それよりさ、これからどうするの?」

 先程までの愉快な一時から一変、それだけでこいつが何を言わんとしているのかわかった。

「千歌ちゃんが居たときは言わなかった事、あるよね?」

「…何お前、エスパー?」

 どうしてこうも曜には色々わかってしまうのだろうか。俺の表情そんなに解りやすいのか…?

「そんなんじゃないけど…」

「まぁいい。確かに高海が居たときには話さなかった事がある。それはな…

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけだ。どうだ、楽しそうだろう?」

「それ絶っっっ対楽しいよね!」

「さしあたって今度の休日うちの倉庫を物色しようと思う。来てくれるか?出来れば高海も連れてきてくれ」

「わかった!でも、私と彼方君だけじゃダメなの?」

 曜は少し拗ねたように聞いてきた。お、俺だって君と二人きりなのをどれだけ望んだことか…

「ああ、ダメだ。正直高海がいてもまだ足りないくらいだ」

 しかしここは心を鬼にして突っぱねる。うだうだ続くとまずい。具体的には俺の心が折れる。

「あ、あぁ単純に人手の問題ね…」

「こないだ見付けた地下室が予想以上に散らかっててなぁ…気が滅入ってたんだ」

「…なんか体よく片付けさせられてる感半端ないんだけど」

「まぁまぁしっかり目的もあるんだからそこら辺はご容赦願いますぜ」

「しょーがないっ!その代わり無駄骨は嫌だよ?」

「そこは我が家の倉庫さんに期待していただく他無いな」

 そこまで話すと曜はあふ、とあくびをしていた。あっという間に10時近くになっていた。

「眠いのか?」

「少し…」

「嘘つくなよ…」

 曜がかなり眠たそうなのでそろそろ眠る事にした。しかしここであることに気付く。

「なぁ、俺どこで寝ればいいんだ?」

「うーん…ちょっと聞いてくる…」

「お、おう…頼んだぞ」

 

 そう言って曜はおぼつかない足取りで朱さんの元に行った。

 

 が、帰って来るときはピシッと歩いていた上におまけに顔は真っ赤だった。

「え、えーとね、彼方君…その、ママから伝言」

 

 

『曜の部屋で、異論は認めないわよ☆』

 

 

 …いや、いやいやいやいやいやいや!流石に、それは駄目なんじゃないんでしょうか!?

「え、あ、おう…え、マジ?」

「…うん、マジ」

 

 

~そうしてin曜の部屋~

「お、お邪魔しまーす…」

「どっどど、どうぞ…」

 いざ入ってみてしまうととてつもなく落ち着かない。別に今までだって女子の部屋にはさんざんっぱら入ってきたのだ。今さら何を、とも思ったがよく考えたら全部年上の、しかも家族に近い人達だったのだ。そりゃ緊張もへったくりも無いわけだ。

「じゃ、じゃあおれ床で寝るからクッション貸してくれ」

「さ、流石にそれは気が引けるって…」

「だからっていい年した男女が同じ布団ってのは…」

 いくら朱さん公認とは言えやって良いことと悪いことがある。お互いの将来の為にもこれは避けなければならない。……俺がどうしたいかは別として。

 しかし、爆弾ってのは突然降ってくるもんだ。

 

「わ、わわ私は……彼方君と一緒にね、寝たいなぁ…なんて…」

 

 

 …えてして慣れとは恐ろしいものだ。今日散々爆弾発言を落とされた俺は自分でも驚くほど動じてなかった。何よりの証拠が「別に彼方君でもいいよ」ではなく「彼方君がいい」と言った事だ。本人が望んだ事なら断りようがない。というか俺的に素晴らしい!

「…しゃーない。寝るか」

「う、うん!」

 もぞ…と二人して布団に入ると隣から女の子特有のいい匂いがしてきた。しかも一人用ベッドのため手とか肩とか足とかすげぇぶつかる。果たして寝れるのだろうか…そんな事を思いながら必死に眠りにつくのであった。

 

 

 

 

そしてこっそり、俺はある人に一通のメールを送った。

 

 

to:××××

明日の夜、今と同じ時間に×××で落ち合おう。

防衛線の準備を始める。




これからはたして何が起こるのか!?
なーんて仰々しく銘打ってっ見ます。
さて、ここらでお知らせを二つほど。
一つ目は私達ザミフォアがなんと、三月に行われる僕ラブ15にて出品させていただくことになりました!詳しくはツイッターの方を参考に…
そして二つ目、次回の更新は受験が終わってからになりそうです。
といってもあと二週間ほどなのでいままでとあまり変わらないかもしれませんが…
というわけでみなさん、アディオス!
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