そんな彼方にアザレアの花束を   作:ゐろり

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更新おくれて本当にすいません…
しかも遅れた割にあんまり長くありませんがそこは勘弁を。
さて、今回からオリジナル展開をまぜつつアニメ準拠で進めていきます!
どうぞお楽しみに!


第八話~浦女の彼方に~

~前回のあらすじ~

ダイヤさんとμ'sについて語り明かしてルビィちゃんにピギられた。案の定ゆっくり休むことなんてできなかった…

 

 

朝7時。いつもの起床時間だ。まだ若干寒さが残るこの時間、言うことを聞かない体に鞭打ってのそのそ起き上がった。

「ふぁ…ぁねむぃ…だが起きねば…」

こういった生活習慣は海未さんが徹底して叩き込んでくれたので嫌でも定刻には起きてしまうのだ。ありがたいやら恨みがましいやら…

「…飯でも作るか」

おんぼろ冷蔵庫の中を物色してると家の外から声がした。

「おはよーございまーす!」

「あら曜ちゃん、おはよう」

あぁ、渡辺か…にしても早いなあいつ。どんだけ高海のこと好きなんだよ。

とりあえず卵とほうれん草があった。こいつらで卵焼きでも作るか。あとは白米と昨日の味噌汁でいいかな。

卵焼きをさくっと作って簡単な朝御飯を済ませた。

「7時半か…そろそろ行かねば」

7時45分にはバスがくるので少し早めに家を出ることにした。

「…いってきます」

普段はあんまり言わないけどなんとなく、言ってみた。いってらっしゃい、と言われた気がした。

 

朝の気持ちいい風を浴びながらバス停まで歩く。だがそんなのどかな雰囲気とは裏腹に気分はブルーだった。本来ならいるはず無い男子。それが突如乙女の花園に現れたら女子はどう思うか?それをどうしても考えてしまうためなかなか気分は晴れなかった。

一人悶々としてるといつの間にかバス停に着いた。そこではて?と思う。

「高海と渡辺まだ来てなかったのか?」

そう、今バス停には俺以外に客はなかったのだ。少なくとも朝渡辺の声が聞こえたので万が一にも遅れることはないだろうが…

バスが来たので乗り込んだ。仕方ないので一人でちょっとばかしうたた寝しようと目を閉じたら発車直前になってあの二人が飛び込んできた。

「「待ってくださーい!」」

おいおいマジかよ…

「はぁ…はぁ…どーにか間に合った…」

「全く…千歌ちゃんの…はぁ…せいだからね…」

そんなはぁはぁ言わないで下さいませんかねちょっぴり遅れて思春期来てる俺はあんな妄想やこんな妄想しちゃうからマジで!

 

「…よう、お二人さん」

「「彼方君!?」」

「なんで驚いてんだよ…」

「え、だって彼方君女子校行くって」

「浦の星女学院も女子校だろ。しかも名前だってあのとき出したはずが?」

「そ、そうだっけ」

まぁ、あん時は俺も二人も冷静じゃなかったし忘れてても仕方ないっちゃ仕方ない。

「それよりなんでこんな走ってきたんだ?朝渡辺の声が聞こえた時はまだ7時くらいだったはずだが?」

「え、なんで知ってるの…ってそういえば千歌ちゃんちの目の前だったね彼方君ち」

「これからはマジでそういう疑惑もんは勘弁な…冗談抜きで死んでしまう」

「これだよこれ!」

「んぁ?スクールアイドル陪?」

そう言って高海が見せてきたチラシの束には

『スクールアイドル部』

と書かれていた。ずいぶん懐かしい名前だな…いや、最近ダイヤさんと喋ったっけ。

「へぇ…作るのか?」

「うん!私ね、μ'sに憧れてるんだ!だからμ'sみたいになりたいって、輝きたいって思ったの!」

こう宣言した時の高海の目に曇りはなかった。覚悟はあるんだろう。

しかしだからと言って素直に賛同はしかねた。

「どうしたの彼方君?千歌ちゃんの案にあんまり納得いってない…?」

「いや、なんというかスクールアイドルを始めることについては特にないんだが…」

「だが?」

「…いや、なんでもない。」

「??」

今俺が思った事は言わない方が良いだろう。せっかく頑張っている高海に水を差すような事をしたくない。

「まあやるなら応援はする。頑張れよ。」

「うん!」

『次は浦の星女学院高校前~浦の星女学院高校前~』

「お、そろそろか。」

「学校で変なことしないでよ?」

「彼方君チキンっぽいし大丈夫だよ~」

「変なこと起こすの前提で話すのやめてね…」

というか渡辺チキン言うな。いや、わかってはいるけど…

 

そして俺達はバスを降りた。

「…あれ、学校は?」

バスを降りたはいいが肝心の学校が無い。あるのはだだっ広い坂道だけ。

「「ぷぷぷ…」」

「…なんだよ」

「いや、まぁ東京から来たんじゃわからないよね♪」

「うんうん♪」

少なくとも俺は正解を当てたわけでは無さそうだ。明らかに高海と渡辺は俺をからかってる。

「なんだよ、もったいぶんないで早く教えてくれ」

「実はね、浦女は地下にあるんだよ!」

「え、嘘!?」

「そりゃあ初めて見たらわかんないよね~」

そりゃそうだ!マジか、田舎の学校とバカに出来ないな…

「じゃあとっとと行こうぜー。エレベーターかなんかあんのかな…」

しかし後ろから足音は聞こえない。

「「ぷっ…くくっ…」」

…代わりに忍び笑いが聞こえてきた。忍べてねえよ。

「いやーゴメンゴメン!彼方君の反応が予想以上におもしろくてさー」

「…勘弁してくれよマジで」

結局浦の星女学院はこの坂道を登りきった先にあることがわかった。というかよく考えたら地下にある学校とか聞いたことねえんだよな…。

「はぁ…なんかバカバカしくなってきた。さっさと職員室行こ。」

スクールアイドル部のチラシ配りがあるとかで二人は走ってどっかに行った。けどまぁ二人のおかげで緊張はいくらかほどけたかな。さあーて、じゃあいっちょ頑張りますかね!

 

 

 

~おまけ~

俺と別れる前渡辺のやつ耳元でこう言ってきた。

「緊張ほぐれたでしょ?」

ヨーソロー可愛すぎか。




シャイ煮食べてみたいですね…
いや、それよりもヨキソバじゃ。(作者はかなりの曜ちゃん推し)
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