インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
烈花side
「それは…無理だよ。これは我が社の…」
『会社とかそんなの関係ねぇ‼俺はいきなり襲ってきたあいつが許せないんだ!』
「それはここに居る鈴やニールも同じよ。でもあんたの白式はもうシールドエネルギーは殆どない、足を引っ張るだけよ‼‼」
そう言うと一夏は黙って下を向いた。
『……任せたぞ…烈花』
「任せなさい‼」
そう言ってわたしは飛び立つ、見えたのは赤いISだった。
『待ってたよ如月烈花。』
「あんたね、ウチの欧州支部からガデッサ達を盗んで学園を襲撃したのは…
リボンズ・アルマーク!!!」
目の前に居るのは背中に四つのパーツを付けシールドとライフルを持った機体、リボーンズガンダムと展開した頭部から見える浅緑色の髪をした少年。
恐らく…リボンズ・アルマークだろう。
『へぇ…知っているとはね。やはり君も転生者だったんだね。』
「そうよ、まぁ関係ないけど!!!」
私はそう言ってバラエーナを放つが、彼は悠々躱す。
『行け、GNフィンファング‼』
小型のフィンファングが射出されビームが私を襲う。いくらかは躱すことが出来たがその大半が当たりシールドエネルギーを減らす。
無論私もやられっぱなしでは済まない、バラエーナやクスフィアス、ビームライフルを撃って牽制する。
私はフリーダムの機動性を使って一気に接近する。
「何が目的なの!」
『君に教える義理はないね!』
彼はビームサーベルを抜き攻撃してくる、私もビームサーベルを抜き反撃するが、斬撃の殆どが躱されるかシールドで防がれるかのどちらかなので全然当たらない。
『トドメを刺せ、ファング‼』
一斉に小型のフィンファングが襲いかかる。もう逃げられない……
でも……………!
「諦めて…たまるかぁぁぁぁ!!!」
私は全てのビームを躱しファングの一つを落とす…さあ、ここからが正念場だ。
ニールside
烈花と赤い奴が戦い始めて十分だった、奴の機体には恐らくGNドライブが搭載されているのだろう。
あの赤い粒子は擬似太陽炉の証拠だ。
でも最も問題なのが隣の一夏だ、まるで今にも飛び出しそうな雰囲気だ。今行ったら絶対に烈花の邪魔になるだけだって事はわかってる筈だ。
『鈴、ニール!衝撃砲とスナイパーライフルまだ撃てるか⁈』
『撃てるけど、当たらないわよ!』
「俺も撃てる、何をするつもりだ一夏!」
『俺が合図したらあいつに向かって撃ってくれ。最大出力で』
今行ったら烈花の邪魔になる…だが、今のままじゃ勝てない…任せるしかない!
「じゃあ、行くぞ!」
『どうなっても知らないからね!!!』
一夏が突撃し、俺たちが砲を構えた時、アリーナのスピーカーから大声が響いた。
『一夏ぁっ!男なら…男なら、そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!』
『箒…ああ!そうだな!!!』
「全く…どいつもこいつも!」
俺は笑いながらライフルを構える鈴も衝撃砲を構え一夏の合図を待つ、そしてあいつは射線軸上に躍り出た。
一夏side
『一夏!何やってるどけぇ!!!!!!!!!』
ニールがプライベートチャンネルを使い叫ぶ、でも俺は…どく訳にはいかないんだ!
「いいから撃て!」
『ああもうっ!どうなって知らないわよ!』
高エネルギーを背中に受け『瞬間加速』を作動させる。
(俺は…千冬姉を、箒を、鈴を、ニールを、烈花を、関わる人全てを……まもる!)
まるで俺の意思を表すかの様に雪片弐型が強く光を放つ。
「オオオオオッ!零落白夜!!!!!!!!!」
必殺の一撃は敵ISの四つのパーツを切り落とした、しかし、
『余計な事を!!!!!』
その反撃で俺はビームサーベルを雪片弐型で受ける、さらに左手のライフルから熱源反応。ゼロ距離でビームを叩き込むつもりらしい。
『『『一夏っ!』』』
鈴と箒とニールの声が聞こえた。
大丈夫だ、策はある。
「……狙いは?」
『『完璧だよ!(ですわ!)』』
仲良し二人組の声、その声が何より頼もしく聞こえた。
烈花side
『お姉様、タイミングは任せますわ!』
「了解、いくよ!」
私の目の前に半透明のバイザーが現れるターゲットをロックオンする。目標はリボーンズガンダムと飛び交っているフィンファングだ。
「全く…あんたは、無茶ばっかりしてさ。来るなって言ったのに」
『それでも、お前達を守りたいんだ‼』
「その心意気だけ貰っておくわ、ターゲットマルチロックオン。
ハイマットフルバースト!!!!!!!!!」
『行きなさいブルーティアーズ‼』
セシリアのレーザーと私のビームがリボーンズガンダムとフィンファングを貫く、しかし完全破壊とはいかず、外装部分はまだ健在だ。
『なかなかやるじゃないか、今度会う時は一対一を望むよ。如月烈花。』
そう言って彼は飛び去った。
一夏にバスターライフルを撃ってから…
千冬side
夕方一夏は目を覚ました、幸い軽い打撲だったらしい。
私は今学園の地下に居る、隣にはモルゲンレーテ社専務、ムルタ・アズラエルさんと如月烈花、山田先生が居る。
「解析結果が出ました、やはり無人機です。」
山田先生は解析結果を言う、全員がやはりと言う顔つきになった。
「我々でさえ開発出来ていないISの技術遠隔操作と独立稼働。そのどちらかがあれに使われていたとは…」
「あれは元々テスト機でしたからね、世代的にいうと試作第三世代のISですからね。」
「コアはどうだった?」
「わかりません、やはりあのロケット状のパーツと共に…」
「そうですか…」
アズラエル専務も難しい顔をしている。
「織斑先生どうしました?何か心当たりでも?」
「いや、ない。まだ…な」
そして私はかつての親友を頭に思い浮かべた。
第九話完
さて後編も終わり日常編に戻ります。
次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第十話
「ブロンド貴公子と銀髪軍人と金髪乙女」