インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
ニールside
「………どういう事だ」
「全く…どういう神経してんだお前は…」
「ん?天気がいいからって屋上で食べるって話だったろ。」
「「いやそうじゃなくて…」」
俺たちは屋上にいた、大抵の学校はあーだこーだで立ち入り禁止だが、そんな事この学校ではどうでもいいらしい。
だから箒は一夏を昼飯に誘った、だがそこは唐変木と言われる一夏、俺だけではなく鈴、セシリア、シャルとステラに烈花も連れてきた。
「折角の昼飯だし、大勢でくった方が美味いだろ。それにシャルルとステラは転校してきたばかりだしな、右も左もわからないだろうし。」
「それはそうだが…」
ぐぬぬ…と何か言いたそうだ。まぁ一夏の為に朝早くからお弁当を持参してきただけはあるか…因みに一夏に見つかってもばれない様にセシリアと鈴も持参してきた。
「い、いいのかな僕達が居て?」
「……(コクコク)」
シャルと言いステラが頷く、まぁ来いと言われたのなら仕方が無い。
「いいぞ別にそれとステラ、さっきから頷いてばかりだけどなんで喋らないんだ?」
「別に……」
ふむ…どうしたら喋ってくれるのかねぇ、取り敢えず今日は初日だから緊張してるんだろ。
「そ、それと一夏…き、今日は弁当を…つ、つ、作ったのだが…い、いるか?」
落ち着け箒!どんだけテンパってるんだ⁉
「お、おうありがとな箒。…おお!これは凄いな!」
俺も気になり覗き込む、どれも手の込んでそうな献立ばかりだ。
「つ、ついでだついで、あくまでも私が自分で食べる為に時間をかけただけだ」
「そうだとしてもうれしいぜ。箒、ありがとう」
ボンッという音がして箒の顔が一気に赤く染まる…照れすぎだ、おっと…購買でパン買ってくるの忘れちまった。
「ニールもしかして、弁当忘れちゃったの?」
「いや〜どうやらそうみたいだな、悪い鈴分けてくれないか?」
「うん、別にいいわよ。」
こういう時は頼りになるぜ幼馴染タッパーの中身は酢豚、ちゃんとご飯もついてる。
「お姉様、お一ついかがですか?」
「おお、サンドウィッチね!いただきまーす!!!!」
………パタン……
「お、お姉様〜〜!!!!」
「セシリアお前っ、それ何食わせた?」
「ち、ち、ちゃんと見た目通りのモノに作り上げたのに、どうして⁈」
「……取り敢えず保健室へ…」
ステラはそう呟くと烈花を担ぎ保健室へ向かった。
その後セシリアは織斑先生にたっぷり絞られたそうだ。
その後、烈花は復活したがセシリアと一緒にブルーティアーズとの模擬戦をしていた結果は圧勝。
セブンソードストライカーってのを使ってた切り刻んでいた、なんかすっごい笑顔が黒かったような……
それにあのストライカーパック、あの感覚は…まるで刹那の様な感じだった。それだけじゃない、ツヴァイストライカーは俺の宿敵のサーシェスが乗っていた機体、どうして烈花が……
まぁそれは後で烈花に聞くとしよう。
なので本日土曜の午後、一夏はステラ&シャル&俺の特別訓練を受けていた。
「えっとね、一夏がニール達に勝てないのは、単純に射撃武器の特性を把握してないからだよ。」
「そうなのか?一応ニールには教えて貰ってたんだけど…」
「俺達のはビーム兵器だが、セシリアや鈴はレーザーや衝撃砲、全然原理が違うんだ。」
「知識で知ってても実戦では使えない…」
確かにステラの言う通りだ、知ってるだけじゃ実戦では使えないな。
「一夏の白式って後付武装がないだよね?」
さてさてこれからシャルル先生のIS講座が始まるぞ、しっかり聞いとけよ一夏。
さてさて俺はステラと一緒に…
「ちょっとあれってドイツの…」
「まだトライアル中じゃなかったの?」
?なんだか騒がしいな、みると向こうから黒いISがこっちを見据えていた。
「織斑一夏…」
「な、なんだよ…」
「貴様も専用機持ちらしいな、私と戦え」
「嫌だ、理由がない」
「貴様に無くとも私にはある。貴様さえいなければ教官が大会二連覇を成しえたのは容易に想像できる。故に貴様の存在を私は認めない」
成る程ドイツといやぁ千冬さんがしばらく教官をしていた国だ。
そん時の教え子ってところだろうそして一夏が誘拐された時あの人は決勝戦を放棄して一夏を助けに行ったのだ、おそらくその事を言ってるのだろう。
「それでも戦う気分にはなれない。」
「そうか、なら戦わなければいけないようにしてやる‼」
そう言ってレールカノンの砲身を……ステラに向けやがった⁉
くそったれ!仲間を撃って戦う気にさせるつもりか、んな事させるかよ!
シュヴァルツェア・レーゲンから放たれたレールカノンはステラのガイアに当たる事はなかった。
俺がデュナメスのフルシールドを展開しステラをまもったからだ。
「戦う気が無いなら戦わせる状況を作るのかい?ドイツ軍も無茶をするねぇ。」
「貴様…何者だ。」
「ニール・ディランディ、成層圏の向こう側まで狙い撃つ男だ。」
俺はあの取材の時に言ったセリフを口にした、実際俺のコードネームは『ロックオン・ストラトス』その意味は成層圏まで狙い撃つ。
あながち間違っちゃいないがな
「それよりこんな所で戦ったら…『そこの生徒! 何をしている! 学年とクラス、出席番号を言え!』ほらこうなるだろ?」
「………そうだな、いいだろう今回は引いてやる。」
そう言い、ISを解除してアリーナゲートへと去っていく。全くヒヤヒヤさせるぜ。
「ニール…」
「ん?なんだステラ…っとそういや怪我ないか?」
「うん…」
「大丈夫だ、俺が守ってやるからな。」
「守る?……うん!」
ははっ、ようやく心を開いてくれたみたいだな。さて、部屋に戻るか…ってうわっ!
「い、いきなり抱きつくなよステラ…」
シャルside
「…………はぁっ…」
ドアを閉め、寮の自室に自分だけになった所で僕はため息を漏らした。
全く…何をイライラしているんだか……
さっきのアリーナでのニールとステラの中良さげな態度を見てからずっとこうだ。もしかして僕は……
「ないない…シャワーでも浴びて気分転換しよう…」
そう思いシャワールームへと向かった。
響く水音と蒸気が僕を包み込む、蒸気から見える体つきは男の物ではなく、女の子のもの。
年相応に発達した胸とスラリと伸びた脚、腰の括れとウェーブがかったブロンドの髪、そう僕シャルル・デュノアは女子だ。
僕は一夏の白式、ニールのデュナメスのデータを盗む為にこの学園に来た。でも僕は…僕は…
ガチャっとドアの開く音がして振り返った。
「ああ、やっぱりここかシャ……ル……?」
「に、に、ニール?……きゃあっ⁉」
「うわっ⁉」
パシン‼と乾いた音が部屋に響いた。
「ああ⁉ご、ゴメンニール!」
「き、気にするな…それより…服を…」
「!!!心配してるのに…ニールのえっち……」
ってな、何言ってるの僕は⁉まるでニールが悪いみたいじゃん!
二人とも落ち着いた所で僕はどうして男装をしていたのかを話した。僕が愛人の子と言う事も全て。
「成る程な、シャルの事情はわかった、大変だったな。」
「うん。でもニールにばれちゃったしきっと僕は本国に呼び戻されるだろうね。デュノア社は…」
「それはお前の意思なのか?」
「それは…僕の意思になんか関係なく、きっと連れ戻される。それにもしかしたら牢屋に…」
「本当にそれでいいのか?」
「良くも悪くもないよ。僕には選ぶ権利なんて…」
「そうやって自分を型にはめるなよ。」
「え…?」
「四の五の言わずにやりゃあいいんだ、自分の思った事をガムシャラにな。」
「に、ニール…」
なんて…優しい言葉なんだろう…まるでお兄さんみたいだ…
こんなに優しくされたのはいつ以来だろ……あれ?僕…なんで泣いてるの⁇
僕が泣いてるのを見てニールは頭を撫でてくれた。
「良く頑張ったな今まで。」
「うう…ああ…うわぁぁぁぁん!!!」
その時のニールの手はとても暖かく、優しい感じがした。
烈花side
あ〜疲れた…セシリアとの訓練の後モルゲンレーテの社員に呼ばれある武器を受け取りに行った帰りだ。
それになんか今日ラウラが一夏達を襲ったって聞いたけど………ってまさか…このフラグは……ニールに立っちゃったかな…?
コンコン
「ニール〜居る〜?夕食食べてないみたいだけど大丈夫〜?」
我ながらわざとらしい言い訳だ、でも今は…これしかない。
「ニール?入るよ?」
なんかバタバタしている音がしてるな…きっと身を潜めているんだろうな、私はドアを開けた。
「よ、よお烈花!なんだ?どうした?」
「…何してんの?」
絵的には布団の上にニールが覆い被さっているけど…かなり珍妙な絵だね…
「い、いや、シャルがなんか風邪っぽいって言うから布団をかけてやったんだぞ、ははは…」
「そ、そうそう。ご、ゴホッゴホッ」
私はドアを閉め鍵をかけた。ニール、冷や汗かいてるよ…
「もういいよ、シャルル・デュノアいえ、シャルロット・デュノアさん?」
「なっ!!!!!!!!⁉」
「どうして僕の本当の名前を⁈」
結構動揺してるみたいだね。ってか自分で言っちゃってるよ名前…
「ふふふ…ねぇ私の異名って知ってる?」
「異名?お前異名持ってるのか?」
「…The woman who enables impossibility…」
「な、なんの意味なの?」
「意味は不可能を可能にする女、この如月さんに不可能はないのだ‼」
「「………………⁇」」
「……本当は本社から聞いただけなんだ、ゴメンね嘘ついて。」
おお、二人ともホッとした顔をしてるよかったよかった。
「でもどうしてわかったの?」
「私はモルゲンレーテのテストパイロット、そういう情報を事前に教えて貰ったの。」
「ヘェ〜そんな事まで調べれるのか。それより烈花、ちょっと外へ来てくれ」
そう言ってニールが私を呼び出す、なんだろ?
「烈花、妙な事を聞くかもしれないが…あのツヴァイストライカーってのは一体なんなんだ?」
「ふふっ、それはね…」
私は顔をニールの耳に近づけ呟いた。
「企業秘密♡」
そういうと私はニールの側を去った。おっと忘れてる忘れてる。
「ああ、後ちょっと見てもらいたいものがあるんだけど…」
「……なんだ?」
「これなんだけど…」
私はノートパソコンを広げる。
そこには二種類の剣と一丁の銃の設計図が描かれていた。
オマケ
烈花がニールに耳打ちしてる時。
セシリア
「お、お、お、お姉様が…に、に、に、ニールさんと……パタン……」
一夏
「うわっセシリア大丈夫か⁉」
箒
「セシリア⁉一体何があったのだ⁈」
第十一話完
いきなり二つもフラグを建ててしまったねニールさん。
さてはてこれからどうなるのか⁈
次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第十三話
「黒兎と紅狂戦士」