インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

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テストの方もひと段落したので投稿します!
作戦会議、彼らが出した決断とは⁉


第二十話 「銀の福音事件 (作戦会議編)」

一夏side

 

「では現状を説明する。二時間前、ハワイ沖で試験稼働していたアメリカ、イスラエル共同開発の第三世代軍用IS『銀の福音』が暴走。監視空域より離脱したとの連絡があった。」

 

旅館の一番奥の大座敷で、俺たちは説明を受けた。…だけどなんで俺たちに連絡が入ったのだろう?

ちょっとした混乱を起こしていたのは俺以外に一人いた。箒だ、ついさっき専用機を貰ったばかりでこういう事態に対応する事が出来ていないのだろう。

それ以外の皆は厳しい顔付きになっていた。代表候補生のセシリア達やテストパイロットの烈花は勿論、特別に専用機を与えられていたニールやシンまで真剣な眼差しをしていた。

 

「衛星による追跡の結果、ここから二キロ先の空域を通過することが判明した。時間にして五十分後だ。学園上層部からの通達により、我々が対処することになった。教員が学園の訓練機を使用し海域、及び空域の封鎖を行う。よって本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」

 

って事はつまり…俺達で暴走ISを止めろって事か⁈

 

「それでは作戦会議を始める。意見のあるものは挙手するように」

「はい」

 

シンが手を上げ意見を出す。

 

「目標のスペックデータを要求します」

「いいだろう。だが、最重要軍事機密だ、口外はするな。最悪の場合、監禁されるぞ」

「了解しました。」

 

未だに状況が飲めない俺たちに対して代表候補生達とテストパイロット達は次々とデータを元に相談し始める、俺もスペックデータを見せて貰ったが…正直よくわからん…

 

「広域殲滅を目的とする特殊射撃型…セシリアのISと同じ全方位対応型だな」

「攻撃と機動の両方に特化している機体ね。スペック上では私の甲龍を上回ってる…」

「この特殊武装が気になるね。リヴァイヴ用の防御パッケージでも耐えれるかどうか…」

「このデータだけでは格闘性能は未知数。偵察は行えないのですか?」

 

ニール、鈴、シャル、ラウラは真剣に意見を交わしている。シン、セシリア、ステラはどの機体なら対応できるかを話し合っている。

烈花はさっきからケータイで誰かと話している、会話から察するにモルゲンレーテの本社とだろう。

 

でも…どうすれば勝てるんだ?超音速で飛び続けているから偵察は不可能…チャンスは一度…

 

「チャンスは一度きり、ならばそこで莫大な攻撃力のある機体で叩かなければなりませんね。」

「烈花のゴッドフィンガーは完全ゼロ距離でしか打てないし、機動力もあまりない。」

 

シンとセシリアが話し合っている時、ステラが手を挙げた。

 

「…一夏の零落白夜で落とせばいいと思います、あれなら一撃必殺の攻撃力があるけど……」

「え……?」

「それだと問題は一夏をどこまでそこまで運ぶか…ですね…」

 

箒や俺も参加しどんどん作戦会議らしくなって来た…じゃなくて!

 

「ちょっと待ってくれ!お、俺が行くのか⁉」

「「「「「「「当然」」」」」」」

 

七人の声が見事に重なった。

 

「い、一夏…これは訓練じゃない…そ、それでもいいのか?」

 

と、箒にそう言われた。そんな事言われて及び腰になったままだと流石に駄目だな!

 

「やるよ、俺。やって見せます」

「ふふ、よく言った。よし、では作戦の具体的内容に入る。現在、専用機持ちの中で最高速度が出せる機体はどれだ?」

「わたくしのブルーティアーズなら高起動パッケージ『ストライクガンナー』がありますが、量子変換してません…ですから、お姉さ…いえ、如月さんの『キュリオスストライカー』を推薦します。」

 

確かにラウラと戦った時のあの高速移動形態への変形、あれがあるなら大丈夫だろうと思ったその時だった。

 

「残念ながらそれではまだ遅い、私にアイディアがあります」

 

宴会場の襖が開かれ一人の男性が入ってくる、い、一体誰なんだ?

 

「お久しぶりです、アズラエル専務。」

「こちらこそお久しぶりです織斑先生。」

 

そう、それは烈花が所属する企業、モルゲンレーテの専務。ムルタ・アズラエル氏だ。でもどうしてこんな所に?

 

「我々が開発した全IS対応型高速移動パッケージ『アヴァランチユニット』これがあればキュリオスよりも早く飛べますので私はこれを使う事を提案します。」

 

瞬間、投影式ディスプレイにアヴァランチユニットのスペックが表示される。

全身が青く塗装され肩と足に大型バーニアが追加され武装はビールサーベルが複数本用意されてるようだ。

 

「確かにこれは凄いわね。」

「推進力だけなら現行のISを上回ってる…」

「それに、もう一つ切り札があります。」

 

アズラエルさんがそう言うと一人の男性が入ってきた。

 

「なっ⁉」

「そんな⁈」

 

シンと烈花が驚いた顔をしている。知り合いかな?

 

 

「始めまして、四人目の男性IS適性者キラ・ヤマトです。」

 

「「「「「「「「「「ッ⁉」」」」」」」」」」」

 

この場にいる全員が驚いた、四人目の適性者…こんな立て続けに発見されるなんて…

 

「彼には専用機を与えています。しかし、未だ完成していないので…その…大変申し上げにくいのですが…もしも非常事態になった場合、彼にも出撃して貰います。」

 

つまり俺が撃墜、若しくは失敗した時はあのキラが俺の変わりに作戦に向かうって事か。

 

「ちょっと待ってくれ!一夏の力を信じる事が出来ないのか⁉」

「勿論、信じています。ですが実戦はあらゆる事を想定しておかないといけませんので…」

 

箒が声を荒げて言った、でもアズラエルさんのいう事も事実だ。実戦ではなにが起こるかわからない。

俺はそれでもいいと言おうとした瞬間だった。

 

「待ったーーー!!!!!!それには待ったを掛けさせて貰うよ!!!!!!」

 

突然、天井から部屋のど真ん中から束さんが現れる。し、神出鬼没だな…

 

「ちーちゃんちーちゃん。もっといい作戦が私の頭の中にナウ・プリンティング!」

「……出て行け」

 

頭を押さえる千冬姉。今まさに全ての段取りが終わろうとしていたからな…何となく理由もわかるぜ…

 

「ここは断・然‼紅椿の出番なんだよ! とにかくこれ見て!」

「紅椿の?」

 

ディスプレイが数枚俺達を囲むようにして現れ。そのうちの一つを箒が不思議そうな顔をしてそれを見る。

束さんの声に合わせ、スクリーンに紅椿のスペックデータが表示される。

 

彼女の説明によると、パッケージを必要とせず、展開装甲を弄るだけで攻防一体、機動戦も出来る何でもござれな機体だそうだ。

…しかもこの展開装甲、俺の白式にも使われているそうな…

その説明を聞いて一人、対して興味を示していない者たちがいる、烈花、キラ、アズラエルさんだ。普通こんな凄い技術ならめちゃくちゃ喰いつくと思のだが…何故かは…わからない。

 

「ふふ〜ん、この紅椿の展開装甲は発展タイプだから万能機体だよ!勿論、白式にも組み込めるから、完成体の白式と紅椿が組めば向かう所敵なし!にゃはは、私が世界で始めて作ったよ、特許取得しなきゃね。」

 

そう、それが第四世代ISだ。俺も白式と紅椿以外見た事がない。

 

「でも、白式も紅椿も格闘戦に特化している。もし長距離での砲撃が来て近づけなかった場合はどうするんですか?」

「大丈夫だよ〜、福音はそんな長距離砲撃出来ないからね。こんなにピッタリのミッションはないよ、ぶいぶい。」

 

え?そんなモンなのか軍用IS?

 

「念には念をいれて、という言葉がありますからね。俺もデュナメスで出ますアヴァランチユニット装備でね。」

「そうだな、織斑と篠ノ之、ディランディ、それから如月も出ろ。」

「えぇ〜そんな奴いらないよ、白式と紅椿、まぁもしもの事を考えてニーくんのデュナメスがあってもいいけどさぁ〜」

「今は私が指揮官だ、作戦開始は三十分後!各員持ち場につけ!」

 

それから直ぐに束さんは紅椿の調整に向かい、ニールはアヴァランチユニットの取り付け作業、烈花はストライカーパックの調整、俺は超音速下においての用意やレクチャーを山田先生に受ける事となった。

 

第二十話完

 




四人目の適性者キラ・ヤマト、彼のISは一体何なのか!
キラのISは…この章では必ず出します。

さて、ここでちょっとしたお知らせです。
只今、クラス代表戦事件→タッグトーナメント戦事件→福音事件と来ていますが、
ここでこのお話インフィニットストラトス〈THE WOMAN G MYSTER〉は福音事件で
折り返し地点となります!
早いものですねぇ〜もうお気に入り件数120に達して本当にありがとうございます!!!!

次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第二十一話
「銀の福音事件 (黒獅子VS一角獣編)」

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