インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

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第二十一話 「銀の福音事件 (黒獅子VS一角獣編)」

ニールside

時刻は十一時半。俺たちは砂浜で僅かに距離を置いて並び全員が一度目を合わせて頷いた。

 

「来い、白式」

「い、行くぞ、紅椿」

「デュナメス、出撃する」

「ストライクルージュTAKEOFF」

 

全身が光に包まれ、ISアーマーが装備される。

 

「じゃあ箒、よろしく頼む。」

「あ、ああ。任せろ」

 

作戦の性質により移動のほとんどを箒に任せるので一夏が背中に乗っかる形だ。

だけどさっきから声が震えてるし一夏を上に乗せるだけあって今も顔は赤いし…大丈夫か?

さてと、俺もユニットを装備するかね。

 

「来い、アヴァランチユニット」

 

再びデュナメスが光に包まれユニットが装備され機体が緑から青に染まる。これがアヴァランチユニットを装備したデュナメス。名を『ストームデュナメス』と言う。

 

ー余談だが、前世でも実際このアヴァランチユニットをデュナメスに装着して出撃する計画はあったからスペックは頭の中に入っているー

 

烈花は単体ではこの中で最も遅いが途中まで俺のデュナメスで曳航する事になってる、さてそろそろ任務開始時刻だな。

 

『織斑、ディランディ、篠ノ之、如月そろそろ作戦時間だ。準備はいいか?』

「は、はい!」

「もちろん。」

「何時でも行けますよ。」

「完璧です。」

 

…やっぱ不安だな…今の返事も声、裏返ってたし…何も無い事を祈ろう。

 

『篠ノ之、無理はするな。落ち着いて行け。」

「わ、わかっています…わかってますけど…」

「大丈夫だ箒、俺がついてるからさ。」

「い、一夏ぁ〜…」

 

横では烈花がとても不安そうな顔をしている。それについちゃあ俺も同じだけどよ。

 

『では…作戦開始!!!!!!』

「「「「了解!!!!!!」」」」

 

推奨BGM

ガンダムW

(思春期を殺した少年の翼)

 

箒は一夏を俺は烈花を連れて一気に飛翔した。紅椿、なんてスピードだ…!一夏が乗ってるにも関わらず既に目標高度に到達した。

 

「暫時衛星リンク確認…情報照合完了。目標の現在位置を確認。

い、一夏大丈夫か⁈一気に加速してしまったが…」

「お、おう!大丈夫だ。」

 

箒はそう言ってホッとした表情を浮かべる。心配し過ぎじゃないか?

俺はその後目を再び合わせて共に加速した。

 

 

作戦開始から数十分、もうそろそろ敵さんと接触する筈だ。俺はオープンチャンネルを開いた

「全員気を引き締めろそろそろ会敵してもいい頃だ。」

「ああ……ッ!お、おい前‼」

 

目の前から強いビームが放たれて、俺たちの近くを掠めていく。

福音か⁈…いや、違う!

 

「な、何だ…あれは…?」

 

目の前に立っているのは白い全身装甲のIS、その右手には二枚のフィン型のパーツを組み合わせたような砲門と、左手にはナックル型のパーツがついている。

敵の機体を観察していると、敵機が動いた。全身の装甲がスライドし中のフレームが赤く発行している…あれは…まさか…⁉

 

「展開装甲だと⁉」

 

そう、奴は展開装甲を持っているでも何故だ⁉

 

「三人とも行って!ここは私が引き受ける!」

「だけど烈花!大丈夫なのか⁈」

「忘れた?私は、不可能を可能にする女よ!

チェンジルージュ!ノルンストライカー!」

 

言い終わるか否か烈花はストライカーパックを起動させ敵機へ突っ込む。

俺達は烈花に任せて福音の所へ向かった。

 

烈花side

私は突っ込んだ時、ビームサーベルを抜き斬りかかる、対して向こうも同じくサーベルを抜き対抗する。

 

「まさか…こんな形で対決するなんてね…ユニコーンガンダム…パイロットは、バナージ・リンクスね!」

 

そう、目の前のISはユニコーンガンダム一号機、始めてNT-Dを搭載した機体だ。しかし、武装がアームドBSとVNだとはね…それは予想出来なかった…でもパイロットは…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちげぇよ…あげゃ!」

 

⁈そ、その声は…それに…その笑い方……まさか……あなたは!

 

「フォン・スパーク⁉どうしてあんたがユニコーンに!」

「ハッ!知るかよ、あいつが用意したんだ。あの天災がな!」

 

天災…その言葉に引っかかった…やはり今回の首謀者は篠ノ之束…目的は…

 

「目的は紅椿の性能と、第四世代ISの実力を世に知らしめる為…?」

「ああ、そうだ。だがもう一つある…まぁそれは、俺の任務何だけどよぉ…」

 

もう一つの任務?私の足止めかしら?

 

「そいつぁ………お前のルージュを…ここで抹殺する事だ!」

 

そう言い、彼は左手のナックル型のパーツを展開する。アームドVN

手についている刃を振動させ切断力を上げる装備だ。

私はアームドDEの推進力を使って後退、その後ビームマグナムを放つがフォンはバレルロールをしてそのまま突っ込んでくる。

 

「ストライクルージュの…抹殺⁉」

「そうだ、あいつ曰くその機体は自分でも解明出来ないほど謎に包まれ過ぎている。ならば…破壊した方がいいってよぉ…残念だったなぁ!!!!」

 

振動する刃が右肩の装甲を持って行く…その時少し出血したが対した事は無い…

だが…それが仇となった…出血を確認する間私はシールドも何も持たずガラ空きだ。

そのまま巨大な手についた刃でルージュを切り裂いて行く。その刃が体に当って肉を切り裂き鮮血を飛ばす。

 

「グゥ……ガハッ!!!!!!」

「さあて……あげゃ?

ったくよぉ…任務なのにあんなボロ負けしていいのかぁ?」

 

フォンが向いた方向を見ると。

傷だらけの一夏を抱えた箒と、アヴァランチユニットが大破し元のモスグリーンの機体カラーに戻り肩のシールドや足の装甲がなくなっているデュナメスがフラフラとこっちに近づいて来る。

フォンはそんな二人を見てVNを再び振りかぶり襲いかかる。

 

(やらせはしない!)

 

ここで二人を守る為には…こうするしかない…

 

「ぐふっ…ああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「烈花⁉クソォ!」

 

そう言ってフォンに向かおうとするニールを最後の力で止める。

 

「だ…メ……今は…一夏を……」

「……わかった…」

 

そしてニールに抱えられ私はそのまま気を失った。

 

ニールside

 

俺達は負傷した一夏を連れて帰る途中だった。

作戦中密漁船が入って来て、それを守る為、千載一遇のチャンスを逃した一夏を咎め、俺と箒は救出しに行った。だが…後方不注意で福音の光弾に気づかず俺のデュナメスは中破、箒を守ろうとして割って入った一夏の白式は大破、そして負傷。

そんな中作戦も行える訳も無いと判断し離脱する途中、例の白いISの攻撃から俺達を守る為今度は烈花が傷ついた。

 

(情けねぇ…!俺は……一夏も烈花も守れねぇとはよ!!!!)

 

俺は自分自身に腹を立てた、そんな時奴からオープンチャンネルで通信が入った。

 

「逃がすかよぉ!ロックオン・ストラトス!!!!!!」

「ロックオン…ストラトス…?」

 

あいつ、何故俺のコードネームを⁉

さらにデュナメスセンサーが後方より接近する熱源を感知、箒の方へ向かっている。

 

(…もう誰一人…落とさせやしねぇ!!!!!!)

 

箒side

 

紅椿のセンサーは後方より接近する熱源を感知していたが私は咄嗟に判断する事が出来なかった。

奴が言った名前、ロックオン・ストラトスというのは一体誰を…?

私がセンサーに気がついた時にはもう遅かった、直撃する。

せめて一夏だけでも…!

 

「が…はっ……!」

「ニー………ル……?ニール、ニール!ニール!!!!!!」

 

砕けて行くモスグリーンの装甲、ニールが私と一夏を守ったのだ…

しかも奴はまだ狙って来ている…今度は…私が…!

 

「ダメだ…このまま離脱する……トラン……ザム」

 

ニールが私を抱え、急加速する。これは…聞いた事がある。

デュナメスの単一仕様

『トランザムシステム』

確か一定時間機体スペックを上昇する能力だった筈だ。

デュナメスはどんどん加速し私達は砂浜にたどり着いた。そしてニールはISを解除し烈花を砂浜に寝かせた瞬間、気を失った。

 

「箒!一夏の容体は……なっ⁉」

「お姉様⁉しっかりして下さいお姉様‼」

「姉貴⁉一体何が!」

「ニール!そんな…どうして…」

「ニール!ニール!ニール!!!」

「何でだよ…何で!」

 

…何故だ…どうして私だけ………

どうすれば……いいの?

………一夏………

 

第二十一話完

 





一夏、ニール、烈花の負傷。それは彼女達に何をもたらすのか?
そして、遂にスーパーコーディネイターのISが姿を現す!

次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第二十二話
「銀の福音事件 (微睡みの中そして無断出撃編)」

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