インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
どう行動するのか!
箒side
部屋に置かれた三つのベッドの上には三人が眠っている。一夏、ニール、そして烈花だ。
三人とも私を守る為に傷ついた…なのに…私は……
何が第四世代のISだ、何が最強のISだ、何が白式と組めば向かう所敵なしだ……私自身が弱ければ…何の意味も無いじゃないか……
「何時までそうしてんだよ…」
「…アスカ…か…」
不意に話しかけてきたのはシン・アスカ、三人目の適性者と言われているが。実際私は彼のISを見て無いし話した事も無いので彼の事はなにも知らない。
「ハッキリ言う、一夏達がこうなったのは…お前のせいだ。」
「……わかっている…わかっているさ私にも!!!!でも……私のISでは守れなかった……誰も……守れなかったんだ!」
目から雫が溢れ出て来る…久しぶりだ…人前で泣いたのは…
「わかるのか⁈負けた者の苦しみが!敵に対する憤りが!倒れた者への哀しみが!お前には…わかるのか⁉」
「……分かる訳ないし、わかりたくも無い。それに…負けた奴の経験なんて参考にならない。」
……コイツハ…イマナントイッタ?
……イチカヲ……ニールヲ……レッカヲ……ワタシヲマモッテクレタヒトヲ……ブジョクシタ?
……ユルサナイ…ユルサナイ!!!!
「き、貴様ァァァァァァァ!!!!!!」
私は怒りのままシンに飛びかかった、こいつは私を守った人たちを侮辱した!許さない!絶対に!
「謝れ!一夏達に!守ったのにそんな事言われたら、怪我をした事が馬鹿みたいじゃないか…」
「一夏達がこうなったのは…お前のせいだろ⁈」
「………………………」
そうだ…私のせいだ…私のせいで…私の……
「それで…落ち込んでるってポーズかよ……ふざけんなッッッッッ!!!!!!!!!!!」
シンは突然燃え盛る焔の如く怒りを表し私の胸ぐらを掴む。
「やるべき事があるだろうが!今こうしてる事が奴らの為になるのかよ!!!!!!」
「わ、私は…もう…ISは……使わない……そうだ、シン。私の代わりに…紅椿を使ってくれないか?それなら……」
そう言うとそのまま私を壁に突き飛ばす、彼の真っ赤な目は怒りに燃えていた。
「ならどうしろと言うのだ!もう敵の場所もわからない!戦えるなら今すぐにだって戦う!」
「場所ならわかってるわ。」
私の言葉が終わると同時に入って来たのは、国家代表候補生達だった。
シンside
ドアが開き、鈴達が姿を表す。全員の目が闘志に燃えているようだった。
「ここから三十キロ離れた沖合に目標はいる。皆既に準備万端だ、後はお前達の判断を聞くだけだ。」
つまりラウラや鈴達は既に追撃の準備を始めていたのか……でも、それは独断じゃ?
「私は行く!今度こそ奴を…落とす!!!!」
「決まりね、勿論シンも行くでしょ?」
「……………行かない。」
瞬間、皆が驚いた表情を浮かべたこの中で恐らく最も強いとされるシンが行かないと言ったのだから。
「どうして⁉ニール達があんな事になったのに⁈」
「じゃあ逆に聞くけど、こんな時ニール達ならどうすると思う?」
「………戦うと…思う…」
「私もそう思う。」
「……わたくしはそうは思いません、お姉様ならきっと待機し続ける筈です。」
セシリアも同意した、俺もそう思うしそれに…ニールだってそうだ。
「じゃあ決まりね、シンとセシリアは待機。私達は行くわ…………
見損なったわよ……シン‼」
そう言って彼女らは出て行き、俺達もその場を離れた。
でも、無断出撃した鈴達がばれて俺達が救援に向かう事になった。
烈花side
私達は一面の銀世界に居た、懐かしい…前世での…私の故郷……私達というのは隣にもう一人少年が立っているからだ。
「あんた、誰?」
「俺か?俺は…お前がハレルヤって呼んでるヤツだ。」
え?でもハレルヤってこんな顔してたっけ…
「違うぞ、俺も転生者だ。つっても只の一方通行好きの女だったんだけどよ。」
「え?そうなの?」
「あ〜そこの君達、ちょっとこっち来なさい」
「あ!お前は…あん時の女神か!」
そう、私を転生させた女神だ
「何のようですか?出来れば今すぐ戻して頂けませんか?」
「それより先に、話しておく事が多々話しておく事がある。」
「なんだ?手短に頼むぜ。」
「じゃあ手短に言う。あの世界は…何れ崩壊する。」
私達は思わず絶句した、どう言う事?あの世界が崩壊するって⁈
「何故かはわからない、理由もわからない。ただ、お前達が来ようが来まいが崩壊して居たな。もっと早くに…」
「「そんな!」」
私達は声を揃えて言った。どう足掻こうが崩壊する?…そんな事…
「させるかよ、俺だってあの世界は気に入ってたんだ。崩壊を止めてみせる。」
「私も、必ず救ってみせる。」
「死ぬかもしれないぞ?それでもいいのか?」
「「そんな事で逃げ出すなら、死んだ方がマシだ!」」
精神は違っても心は一つ、守りたいものがあるのだ。
「よし!なら行って来い!ああ、それとだ…お前ら、赤と黒と白と青とオレンジならどれが好きだ?」
「「無論、赤!」」
「よし、じゃあもっかい行って来い‼」
でもどうしてそんな事を?
そうして私達は再び戻ろうとしたその時、彼が話しかけてきた。
「なぁ、お前前世ではなんて名前だったんだ?」
「どうしてそんな事聞くの?」
「俺の名前にする。」
成る程、ハレルヤじゃ嫌だとね。
「榊原信太郎、それが前世での私の名前。」
「そうか…じゃあヨロシクな烈花。」
「よろしく、信太郎。」
そして、気を失った。
目が覚めたとき、丁度ニールも目覚め山田先生とキラが側にいた。
「で、ディランディ君!如月さん!大丈夫ですか⁉」
「ええ、わりとね。烈花はどうだ?」
「私も大丈夫…あれ……一夏は?」
「彼は…無断出撃した箒さんを追って行ったよ…彼も無断でね。」
あの馬鹿…猪突猛進過ぎよ…って事はセシリアも⁉
「オルコットとアスカは私が出撃しろと言った。安心しろ。」
そう言って入って来たのは、織斑先生とアズラエルさん。心配かけちゃったなぁ…
「所で…どうしますディランディ君、如月さん?」
「勿論、出撃する。怪我もだいぶよくなった。」
「じゃあ私も行くわ。」
そう言って部屋を出ようとするとキラが話しかけて来た。
「僕も行こう、ようやく機体が完成したんだ。」
「…いいだろう。如月!ディランディ!ヤマト!任務に付け!」
場所は代わり砂浜。既に発信準備完了、しかも私達の機体はセカンドシフトしていた。
キラの機体はファーストシフトもして居ないようだが…大丈夫かな?
『準備はいいな、それでは頼むぞあの馬鹿共とアスカ達を。」
勿論だ…新たなる力を手に入れ必ず救ってみせる…この世界を!
私の目が輝く、左がゴールド、右がダークグレーに。
ニールも、何かを心に決めたように目が黄金の色彩を放っている。
『それでは…ミッションスタート‼』
「了解!ガンダムサバーニャ、ニール・ディランディ。目標を乱れ撃つ‼」
「了解!キラ・ヤマト、デスティニーフリーダム。行きます‼」
「了解!如月烈花、ネブラブリッツ。TAKEOFF‼」
そして飛び立つのは…
緑の狙撃手、黒い騎士、そして紅の狂戦士だ。
第二十二話完
因みに女神が提示した色は、セカンドシフトした機体の色を表していました。
↓がその機体です。
赤→ネブラブリッツ
青→ゲイルストライク
黒→ヘイルバスター
オレンジ→レーゲンデュエル
白→ニクスプロヴィテンス
以上です!全部ライブラリアンの機体ですね。
次回
烈花達より先には到着した一夏、彼の奮闘により福音は倒したがすぐにセカンドシフトしてしまい…
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第二十三話
「銀の福音事件 (再戦福音編)」
新たなる空へ、飛び立てフリーダム‼
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