インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
シンside
俺達は福音と戦っていた、鈴達は無断出撃、俺とセシリアは任務として出ている、そこに新たにもう一人現れた。
「零落…白夜!!!!!」
一夏の零落白夜によって切り裂かれた福音、そう一夏が復活したのだ。
よかった…実際俺のセイバーももうそろそろエネルギーが切れかけていたからな。
「一夏!一夏!一夏ぁぁ!!!!!」
「うわっ!ほ、箒?」
「よかった…無事で…本当に…」
ようやく箒も本調子に戻ったな。後はこいつらを連れて帰れば終了だ。
「あ、あの…シン……ゴメンね…見損なったとか…言って…」
「鈴…全くお前は後先考えないで行動するからこんなの事になるんだぞ。」
「な、何ですってぇ!!!!!」
鈴も鈴で、急に優しくなるから何事かと思ったぜ。
そんな時だった、新たなるISの反応が現れたのは。
海面が強烈な光の球によって吹き飛ばされその中心から福音が再びあらわれた。
「こ、これは…⁈何だってんだよ!」
「ヤバイ!セカンドシフトだ!」
「皆、逃げろ!!!」
しかし、逃げるには遅過ぎた。無機質なバイザーに覆われた顔からは見えない敵意を感じ、そしてそれを感じた時には既にラウラに接近していた。
『キアアアアアアアアアッ!!!』
獣のような咆哮を上げ、頭部からエネルギー状の翼を生やした。
「っ! このぉぉぉ!!!!!」
「ま、待てよステラ!」
「よせ!逃げろ!」
ガイアの機動力を使って一気に接近するステラだが、やすやすとかわされ新たに生まれたエネルギー状の翼が彼女らを包み込む。そして、エネルギー弾をゼロ距離で喰らい、ガイアとシュヴァルツェア・レーゲンの装甲を破壊された二人が海に堕ちていった。
「ラウラ!ステラ!この、よくも!!!!!」
「待てよ鈴!!!!!」
いくら機能増幅パッケージを装備してるからって、そんなんじゃやられる。
そして福音に向け四門の衝撃砲を放つが、装甲がひび割れ小型のエネルギー翼が生えそれによるエネルギー弾が衝撃砲を貫き鈴の体も吹き飛ばした。
「リィィィィィンッッッッ!!!!!!こんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
刹那、俺の中で何かが弾けた。
エクスカリバーをアンビテクス・トラスフォームにして抜き突進する、幾らかの光弾が機体に当たりエネルギーを減らすがセイバーが得意とする急な加速や減速でかわしつつ接近しレーザー刀を振り下ろす。だがそれは当たらず空を切るだけとなった。今度はエネルギー翼が俺の体を包み込もうとする。
(やられる⁉鈴達の仇も取れずに?)
「シン、どけ!」
一夏の声が届き太い光条が俺のいた場所を包み込む。彼の左手に追加された新たな武器『雪羅』による荷電粒子砲が放たれるものの、福音には絣もしない。
福音は一夏を危険対象と判断したのか四カ所同時瞬時加速を発動させその進路上にいたセシリアとシャルも堕されてしまった。
「セシリア!シャル!うわっ‼」
福音の手はしっかり白式の首を掴んで離さずさらにはエネルギー状の翼が一夏を包み込もうとする。
「一夏を…離せぇ!!!!!!」
箒も日本刀型ブレード天月で切り掛かろうとする。しかし、
「なっ⁉エネルギー切れ⁈どうしてこんな時に‼」
光の翼がもうすぐ一夏を包み込もうとしている。もう止められない…
「誰か…誰か一夏を…助けてくれぇ!!!!!!」
「「「その役目!引き受けた!!!!!!」」」
不意に遠くから五つの光条が放たれ福音に当たり一夏を離す。箒は一夏に駆け寄るでも今のは誰が…?そして光条が放たれた場所から、三機のISが接近してくる。
キラさんの駆る二丁のビームライフルを持った黒い機体が。
ニールが駆る腰から大きなウェポンラックが付いたモスグリーンの機体が。
そして、烈花が駆る大きな盾が付いた赤い機体が。
推奨BGM
ガンダムSEED
(METEOR)
烈花side
「よし!行くよ皆!」
「おう、お前達も行くよなシン。」
「もちろんだ!」
シンは返事をすると三人の機体の横に並ぶ。
「行くよ…チェンジルージュ!FABSストライカー‼」
そう叫ぶと私のブリッツが変化して行く。
背中にグレネードランチャーが付いたバズーカが二門、大型ミサイルランチャーが二つ、ハンドグレネードが三つ一セットとなったラックが八個、二連装のガトリングが三つ、シールドが三つ、巨大なビームジャベリンそしてビームマグナムを持ちそれぞれ両手に持ち換装が完了する。
これがノルンストライカーの進化版、フルアーマーバンシィストライカーだ。
すぐにこの機体の単一仕様『NT-D』を起動させ急加速する続いてシン、ニール、キラと続く。
「行け!ライフルビット‼」
ニールがサバーニャの主兵機であるライフルビットを展開し福音を撹乱している隙にシンとキラが接近しレーザー刀と近接ブレードで斬りかかる。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「はあぁぁぁぁ!!!!!」
その攻撃でエネルギー翼が斬られるが再び復活し、一夏達を狙おうとする。
「ちょっと!私の事は無視ですか!!!!!」
ハンドグレネードラックから二つ程グレネードを取り出し投げつけ怯んだ隙にバズーカとグレネードランチャーを両手に持ち乱射する。
「これ以上、先には進ませない!!!!!」
それでも福音は進み続ける。全くなんて強度なの!
「ハイパービームジャベリン起動!一気に終わらせるよ!!!!!」
私はエネルギー翼に捕まらないように高速移動しながらジャベリンで福音を斬りつけ時々両手のダブルガトリングで追加ダメージを与える。
「どけ烈花!フルバーストモードを使う!」
ヤバイヤバイ、ここにいたら一緒に落とされちゃうよ!
私が離れたのを確認してからGNミサイルポットを開き多大なミサイルを発射する。
幾らか落とされたミサイルもあるがその殆どが福音に当たる。その攻撃により福音に少しヒビが入ったような気がした。
あともう少しだと思い身構えた時、一夏と箒のいる場所から荷電粒子砲を発射され当たるもののそのまま福音は彼らの方へ向かって行ってしまった。
「一夏⁉」
「うおぉぉぉ!!!!!零落白夜!!!!!」
一夏が接近してきた福音に零落白夜を発動させ斬りかかるが、紙一重で除けられエネルギー翼が一夏を包み込もうとする。
「しまっ⁉」
しかし、一夏が包み込まれる事はなかった…彼らの間にキラが割って入ったからだ。
翼がキラを包み零距離射撃が放たれようとしたその時…
キラのISがファーストシフトした。
エネルギー翼が消えさり現れたその機体を見て私達は驚いた、だって…その機体は………
「黒い………白式?」
そう、その機体は一夏の白式とは細部に違いがあるものの基本フレームは白式そのものだった。
「そう、この機体の正式名称は……『黒式』
白式の運用データを組み込んだ正式な……白式二番機だよ。」
キラはそう言って後付武装から近接ブレードを構える、私はあのブレードを知っている……まさしく一夏が持っている物と瓜二つな刀、『雪片弐型』だ。
そして雪片弐型が展開しエネルギー刃を出し瞬時加速を起動させ福音に斬りかかる。
「行くよ黒式………零落白夜!!!!!」
一夏のそれと寸分違わない技が福音に当たり銀色のISが遂に停止した。
そしてアーマーを失い、パイロットが落ちて行く。
「しまった!」
「追いつかない!」
シンも箒も全速力で追うが追いつかない。じゃあここは…
「いつまで寝てる気なのセシリア!!!」
私の声に反応し、一機のISが海から飛び出す。それは勿論、セシリアのブルーティアーズだ。
セシリアは遅れて浮上してきたラウラにパイロットを預けると私の元にやって来た。
「お姉様!お姉様〜〜!」
「ゴメンね…心配かけちゃって。」
喜びのあまり抱きついてきたセシリアを抱きしめ頭を撫でる。今回は大分悪い事しちゃったかな?
不意に私の唇に温かく柔らかいものが触れる。
キス、されたのだ…セシリアに…
「こ、これぐらいは…いいですわよね…?お姉様…」
と、上目遣いに聞いて来られた…こ…これは…か、可愛い……
思わず真っ赤になってしまった。
「ふふ、二人ともそのやり取りは戻ってからね。多分無断出撃組は織斑先生のお説教があると思うけど。」
それを聞いた時、一部を除き落胆のため息をついた。
「…そういえば…ニール達の新しいISはなんて言うの?」
ステラがニールの腕に絡みついた状態で聞いてくる。勿論、答えるつもりけどね。
「僕の機体はデスティニーフリーダム、でも正式名称は白式二番機、黒式だよ。」
「俺の機体はサバーニャ、ガンダムサバーニャだ。」
「私の機体はブリッツ、ネブラブリッツだよ。」
第二十三話完
キラのISの本当の名前は黒式。
デスティニーフリーダムの時の武装は↓に出します。
デスティニーフリーダム
武装
近接ブレード
高エネルギービームライフル×2
ビームブーメラン×2
次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第二十四話
「力を持つものの責任」
守りたいものがある、ならばその意思を貫け白式‼