インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

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今回はかなりグロテスクなシーンが有ると思われますので…苦手な方はUターンを…


番外編 「とある唐変木の不幸日和」

一夏side

 

俺は夕日が差し込むなか、機材の片付けをしていた。

 

「悪いな手伝って貰ってさ。」

「…ううん…困った時はお互い様……」

 

隣にはステラが居る、千冬姉に提出するよう言われたので職員室へ行った…そしたらついでにと臨海学校の機材の後片付けを命じられその片付けを……強いられているんだ‼

 

「…今馬鹿な事考えたでしょ…」

「え、バレた?」

「…それよりも手を動かしたらどう…あ…」

 

その時、ステラが足を滑らせ転びそうになる。思わず支えたら俺も倒れてしまい、後ろから抱きついてる様な形になった。

 

「おい、大丈夫か?」

「うん…ごめん…ありがとう…」

 

顔を近付けてるからなのか、女の子独特の甘酸っぱい臭いが俺の鼻腔をくすぐる。それに何か手にふにゃんと柔らかいものが…と思い手の当たっている所を見ると……

 

「あ、ええと…ご、ゴメン‼」

「何が?」

 

見ると俺の手がステラの胸に当たってた訳でございまして……でも彼女はよく分からないという顔をして不思議がっている。

とまぁ、そんな事もありながら片付けを終え帰ろうとした時。

 

………ドコッ…バコォッ……

 

外から音がした、此処からでは丁度影なので相手を見る事が出来ない。

外に出ると倉庫の外壁に大量の打撃痕があった、所々に血の痕もある。

 

「何だこれ?…ケンカでもしてたのか?」

 

でもここはIS学園、ケンカなら日常茶飯事…だよな?

 

晩飯の時間になっていたので帰りに食堂へ向かった、適当に鯖の塩焼きを注文し席を探していたら、鈴が一人で麻婆豆腐を食べていた。

 

「あれ、珍しいじゃん一人だなんて。」

「お前もな」

 

そう言って鈴の横に座る。

 

「寂しいわねぇ〜、他に誘う人とか居なかったの?」

「ん?いやぁ別にそんなの無いし…」

「…所であんた、箒とはどうなのよ?」

「え……なんでここで箒が出てくるんだ?」

「……はぁ…この唐変木が……」

 

さっぱり意味がわからん…さっさと食べて明日に備えよう…その後は普通に雑談してたんだけど…

 

…ビリッ……ザシュ…ザシュ……ビリッ…

 

と何かを切る様な音が響き渡る。

何の音だろと思いちょっと遠いけど確認してみた。

食堂のシートのカバーが引きちぎられており、更に中の綿は刃物で切った様な切り口をしていた。

しかも所々切り刻んだ傷は何故か文字に見えた……なになに…ウラギリモノ…?

 

「うわ!なんだよこれ⁉」

「変なイタズラする奴もいるもんねぇ〜」

 

今日は色々可笑しいな…本当にさっさと帰って寝よう。

 

晩飯も食い終わり部屋に帰る為廊下を歩いている、その最中偶々烈花と出会った。

 

「どうしたの一夏、そんな怖がった顔してさ?」

「烈花か…なんかスゲぇ怖い事があったんだけど…」

 

と言うわけで烈花の部屋に誘われ今まであった事を話した。因みにこの部屋には俺と烈花しか居ない、セシリアは今諸事情で部屋に居ないらしい。

 

「うわぁ〜怖いねぇそれ…ちょっとした怪奇現象じゃん。IS学園七不思議って奴?」

「そんなのあんのか?」

「ううん無いよ。」

「テキトーだなおい!!!!」

 

とそんなやり取りをしつつ、そっから先は再びタダの雑談状態になってしまった。

 

「じゃあ、俺そろそろ戻るわ。」

「あ、ちょい待ち!」

 

というと俺の元へ駆け寄ってくる。そして…俺のほおにーチュッーと、小さく唇をつけた。

 

「い、いきなり何すんだ!」

「ご褒美だよ、ご・ほ・う・び♬福音戦の時あんな形だけど皆を守ってくれてありがとって…別にあんたの事が好きでしたわけじゃ…」

 

とそう言いかけた瞬間、

 

ドゴォ!!!!!!!!!

 

と言う音がして扉が吹き飛んだ、驚き廊下の方を見るとそこに立っていたのは…

 

「………箒⁈何やってんだよお前!」

 

そこに立っているのは篠ノ之箒。まさにその人だった、しかもその手は包帯が巻かれていて所々血が滲み、手には包丁を持っていた。

 

「一夏どけ!そいつを殺せないッ!!!」

「はぁ⁉うわぁっ!!!!!!!!!」

「ちょまっ!あ、危ねえ!」

 

いきなり包丁を烈花に突き刺そうとした箒、烈花はギリギリかわしていたけど…一体何が⁉

 

「お前!私から一夏を奪うつもりだろッ!」

「いや、箒さん⁈あなたの恋路を邪魔し…ガハッ!」

 

言い終わるまでに既に箒は烈花を突き刺していた、赤黒い返り血が白い制服を赤く染める。

 

「邪魔したぁ?わかってるじゃないか…あぁ、そうだ!邪魔なんだよ!お前の存在がぁ!!

わかってるなら、わかってるなりの対応しろっつうんだよぉッ!あぁッ!」

 

何度も何度も包丁で刺し最早人の原型を留めていなかった。

 

「ほう…き…?何でだよ…何でそんな事したんだ!」

「誰にも渡さない…一夏は私だけのモノだ…こいつにもあのチビにもあの金髪にもぉッッ!!!!!!

あはは、大丈夫か一夏…?さっきキスされていたな…直ぐに消毒しなければ…」

「そんな事で……烈花を…殺したのか…?」

 

箒は包丁を下ろし俺の前にやって来てニッコリ笑いこう言った。

 

「ふふっ、愚問だな…私の一夏に手を出した奴が悪いんだ…頭のてっぺんから、つま先まで、ぜーんぶ、私のモノだぞ…一夏…」

 

そういい箒は俺の体を触り始める髪から始まり口などの顔や体も

 

「この髪も、口もほおも手も、誰にもやらない!誰にも渡さない!一夏の体は全部が全部、私のモノだッ!!」

 

狂ってる……俺はその場から離れようとした。

 

「だ・め・だ・ぞ、逃げたりなんかしちゃさぁ…ぁぁ…ちょっと待ってくれ、奴の血がついてしまっているじゃないか!…こいつの血…汚らわしい…今すぐ消毒しないと…」

 

タイミングを図り、 俺はその場から逃げ出した。直後同じ方向に走る足音も聞こえた。

 

「あははははは!どうした一夏⁉何で逃げるんだ?そうか鬼ごっこか、私が鬼だな!よし捕まえるぞ!

あははあははあはははははははははははははははははははははははははは‼」

 

 

 

「や、やめろ来るな…来るなぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

 

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

「い、一夏⁉大丈夫か?」

 

隣では箒が、俺の汗を拭いたと思われるハンカチを握り締めて涙目でこっちを見ていた。確認するとここはバスの中、そうだ…まだ俺は臨海学校の帰りだった……

つまりは……夢……か……

 

(よ、よかった……てか今一瞬箒が天使に見えたぜ…)

 

箒side

だ、大丈夫かな一夏は?

でも…今の一夏の目は……うふふ…それにこのハンカチ…ぁぁ…一夏の臭いがする……大事に採っておかねばな…

そうだ…一夏は私のモノだ……誰にも渡さない…渡すものか………烈花にもセシリアにも鈴にもステラにもシャルにもラウラにも…モチロン織斑先生にもな……

あはは…うふふ…あははははは…

 

「あはは…うふふ…」

 

 

 

 

オマケ

 

一夏と箒の前の席、ニール&シン

 

ニール

「…聞いたかシン…今の笑い声…」

 

シン

「…そりゃあ……もちろん……箒って昔からああなの?」

 

ニール

「俺の知る限り……違う筈なんだけどなぁ…」

 

 

番外編完




まさ!かの!夢オチ‼とはならなかったようですな…

次回からはしっかりやりますので乞うご期待!

次回

インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第二十六話
「夏休みと本社と新たなIS」

新たなる戦いに備え、精進せよネブラブリッツ!

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