インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

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コラボ編、後半戦開始です!


第二十九話 「本当の正義を此処に示す」

 

烈花side

 

私とセシリア、そして葉月のカラミティストライカー、ブルデュエルデーストラ、ビルトビルガーの超射程ビーム砲、ルーヴィアドラグーン、三連ガトリング砲が一夏達を襲う。

 

「そぉら堕ちろぉぉぉ‼」

「行きなさいルーヴィアドラグーン!」

「戦闘を開始します。」

「くぅ!」

「ええい!雪羅シールドモード‼」

 

雪羅のシールドモードで殆どのビームが打ち消された。先に何とかしてあの複合アームを破壊しないと…

 

「箒は右を頼む!俺は左から奴らを倒す!」

「わ、わかった‼」

 

一夏は由月、セシリア、もう一人の一夏がいる右に。

箒は葉月、シャル、私、そしてクリスさんのいる左に突っ込んできた。

二手に別れて攻撃とか…そんなのあんたらに出来るわけないでしょうが…

 

「浅はかな戦法、そんなので私達に勝てると思っているの?」

「クリスさん…それがあなたの専用機ですか?」

「…そう、これが私の専用機『ア ルトアイゼン・シャイグ』

「貴様ら…戦闘中に余所見するなどと!」

 

そう言って箒は空裂を降り帯状の攻撃性エネルギーを飛ばしてくる。

 

「当たらないよ!」

「あはは、遅いなぁ!」

「そんなの当たるわけないでしょ?」

「こんなもので堕とそうなどとは…舐められたものだ。」

 

私達は軽々とかわしてそれぞれ攻撃に転じていく。

葉月のビルガーがコールドメタルソードを展開し空裂と切り結ぶ。

 

「喰らえ!」

「手強い…だが負けん‼」

 

続いて雨月を展開し打突を繰り出そうとする。が、その瞬間葉月が後退し後ろにいたシャルの砲撃に晒される。

 

「ほらほら…どんどん逃げて僕達を楽しませてよ‼」

「うっ!近づけない!」

 

箒は更に雨月や空裂を構えミサイルを落として行くが、それも心許な状態だ。

 

「さてさて、ボーッとしてると捕まるよ!」

「ぬっ⁉う、動けない…!」

 

私は素早くカラミティストライカーを解除しネブラブリッツ本来の装備であるスレイブニールを呼び出し箒へ投擲し拘束、そのまま振り回す。

 

「う、うわぁぁぁぁ‼」

「ご乗車の際は目が回らないようにご注意下さいってね‼」

 

強弱を付けて振り回すのに加え途中で壁や地面に叩き付けたり、一度離してビームサーベルで切り裂き再び拘束するなどの追加攻撃も加える。

 

「うぅぅ…も…もう…やめて…」

「さあて、弱音が出た所でフィナーレと行きましょうか!」

 

遠心力が最も強い場所でアンカーを引き更なる痛みを与えてから拘束を解除する。そしてそのまま飛んで行った先には…

 

「今のは頂けんな、後0.7秒ほど早く解除こと。だが、この場合は別にいい」

 

クリスさんのアルトアイゼンが左腕五連チェーンガンを展開し待ち構えていた、既に体力の限界近くに達している為動く事はできない。そして放たれるチェーンガン、なす術なく当たる。更にアヴァランチクレイモアの爆発に巻き込まれアーマーの一部を損壊した。

 

「ぐっ…がはっ⁉」

「さて…これで終わりにする」

 

その言葉が終わらない内に突撃する、しかも何かしらの調整をしたのか機体色がダークブルーからクリムゾンレッドに変わった。

箒は最後の力を振り絞るかの様に空裂で攻撃性ビームを射出する…しかしそれは彼女のとんでもない方法によって回避される。ビームが当たる直前、機体を鋭角的に曲げてかわしたのだ。

 

「そんな……⁉ISが鋭角的に曲がるだなんて…⁈」

「これで…終わりだ‼」

 

右腕リボルビングブレイカーより出た杭が紅椿を貫く、更に追加で拳銃の様に打ち出され紅椿は完全に止まった。

 

「う……うぅ……」

「全く…私の出番が少ないんじゃないのか?これでは何の為に来たかわからないのだが?」

「そうそう、こんなに呆気ないとつまらないよ。」

「もうちょっと骨のある奴だと思ったのにね、残念。」

「それは…私に言われても困るのですが……」

「ふん、それより早く白式の方へ行くぞ。」

「「「了解!」」」

 

箒side

 

(…体中が…痛い…)

 

私は烈花達にやられた後少し気を失っていたらしい…薄っすら目を開けてみる、すると…

 

「ぁ、ぁぁ……い…一…夏…?」

 

私のすぐ近くにはボロボロになった白式と一夏がまだ戦っていた。

あの時と同じだ…福音戦……私は何も出来なかった…誰一人として守れなかった……失いたく無い……もう…誰一人として………必ず…一夏を…守る!!!!!!!

 

 

刹那、私の中で何かが弾けた。

 

 

何もかもがひどくクリアに感じられた。もう一人の一夏の黒いストライクの太刀筋が、シャルの機体のビームの軌跡が、セシリアの機体のビットの場所が、クリスと言われた女性の機体のエンジンの唸りが、双子の機体の細かな疵の一つ一つが、そして烈花のネブラブリッツの射線が、全てわかる。

これなら…一夏を…助ける事が出来る!!!!!!!

 

「動け…動け!紅椿ぃぃぃぃ!!!!!!!」

 

私の声に反応したかの様に紅椿が動く。迫ってくる双子の近接戦闘を得意とする機体、振り下ろされる剣の太刀筋を読み取りかわして同じ一動作で空裂を振るい、一瞬にして退く。刀が機体の脇を薙ぎ、エネルギーを減らす。それを知覚する頃にはバーニアを全開にしている。箒は彼女を引き離し、真っ直ぐ一夏の救援に向かった。

 

目の前の烈花がストライカーパックからミサイルを放つものの、ポッドから次の砲撃が面白いように読み取れる。私は無造作にかわしただ先を急いだ。その先には二人の一夏がいる。

 

「やめろぉぉぉ!」

「ほ、箒…⁈」

「ちっ!何だその動きは!」

 

雨月の打突を繰り出しもう一人の一夏を後退させる。

 

「大丈夫なのか、箒⁉」

「大丈夫だ!それより一夏、早く零落白夜を準備しろ!」

「ああ!わかってる‼」

「行くぞ!『絢爛舞踏』‼」

「行くぜ!『零落白夜』‼」

 

一夏が雪片を構え、私が白式の肩に触れる。すると私達の機体は瞬く間にエネルギーを回復した。

一夏は瞬時加速を起動させ突撃する、私もそれに続く。

 

烈花side

 

「これで最後! 由月、シャル、セシリアはここにて発車準 備。一夏、如月、葉月と私はこのまま突撃す る!」

「「「了解!」」」

「しっかり頼むぞ二人とも。」

「お任せ下さい一夏様。」

「一夏の仰せのままに。」

 

クリスさんと一夏の号令に従い全員が動き出す。ここまではほぼ予測通り…強いて言うなら箒の覚醒は予想外かな?それよりも作戦に集中しないと…

 

「チェンジルージュ!ゴッドストライカー‼」

 

今回もこのストライカーパックで一夏にトドメを指す事になるとは…これも何かの因縁かな?

私は箒と一夏から少し離れた場所に移動し時を待った。信じるしか無い、彼らを…

 

そして放たれる三人のトリプルフルバースト、セシリアのドラグーンやシャルの高エネルギービームライフル、由月のオクスタン・ライフルが当たりアーマーの一部を破壊する。

 

「恐怖の中で眠りなさい。」

「あはは!ほらほら早く逃げないと壊しちゃうよ‼」

「この距離なら、外しません。」

「ちっ!だけどこんなモンで!」

「そうだ!私達は…負けない!」

 

そう言い爆煙の中から飛び出す二人、それってキラの演出じゃ?

 

「お前達に勝つ事は出来ない、何故なら…」

「それは、俺たちがお前らを堕とすからだ!」

「華々しく散りなさい‼」

 

二人の動きが止まった所で一夏がビームブレイドとビームライフルショーティーで、クリスさんがブーストハンマー、葉月がコールドメタルソードを使用して切り裂く。ここで完全に動きが止まった。

 

「後は頼んだぜ、烈花!」

「最後はきっちり決めろ、必ずな。」

「わかってますって‼」

 

そういうと私は背中の羽パーツを展開しハイパーモードを起動させ機体色を金色へと変える。

 

「流派東方不敗が最終奥義‼

石・破・天驚拳ッッッッ!!!!!!!!!」

「な、何だこのパワーは⁉」

「また…負けるのか…?」

 

そうして高エネルギー波が二人を包み込んだ。

 

長かった激闘も終わり一夏と箒を含めた全員がISを解除していた、とは言ったものの二人は強制解除させたみたいだが。

 

「まだだ…俺は…負けてない…も、もう一度…」

「もう諦めよう、一夏…私達が…完全に負けた。」

「うぅ…うわぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

(くぁぁぁ!イラつくぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!)

 

何、泣いたら終わりってか?ああもうイライラしてくる‼後ろでは皆イラついてるのを抑えてるから殴る蹴るの暴行はしないが、私一人ならそうしてたぞ!

 

「っとまぁ、彼奴らにはいい薬になっただろ。ファントムペイン任務完了だ、帰るぞ。」

「わかりましたわ。」

「じゃあね、バイバイ。」

「うん!いろいろありがとう‼」

 

そう言って早々ともう一人の一夏達はアリーナにあるゲートを通り抜けていく、どうやらそこが此処と向こうとの出入り口らしい。

 

「では、私達も帰りましょう。」

「そうだね、じゃあね!」

「これからも頑張って下さい。」

「そっちこそ、頑張ってね‼」

 

彼らが帰った、最早ここに居る理由はない。

 

「いつまでウジウジしてるの⁈さっさと帰るわよ!」

「ああ…すまなかったな、烈花。」

「別にイイわよ、一夏、あんた強くなりたいんでしょ?」

「あ、ああ。」

「なら、一つ言っとくわ。誰にも負けたくないなら、まずは自分の弱さを知る事だ。そして常に…優しくあれ。」

「「………わかった‼」」

 

さてこれで此処での任務は完了、世界の崩壊も…これで防げ…

 

(烈花!信太郎!聞こえているか⁉聞こえてるなら返事をしろ‼)

『ァァン?その声は…またあンたか?』

「今度はなんですか?一夏達は確かに修正…」

(それどころじゃない!お前達がそっちへ行った後、更に歪みが増大した!)

 

なっ⁉ど、どうして?原因とも言える一夏は修正した…これで終わりじゃあ?

 

(詳しくはわからん!早く戻って確かめてくれ!)

『わかった!行くぞ‼』

「ええ、了解したわ!」

 

私は脳内でそう言い、ゲートへと駆ける。二人は状況がわからないのか立っていたが私について来ている。そしてゲートを抜け元の世界に戻った私達が見たものは…

 

 

モルゲルレーテにある四つの内私達が居る第一以外の全てのアリーナから上がる黒煙、私達を見据えるバイザーを付けた五十を超える赤い機体達、そして…

 

「……姉……さん……?」

「やぁ、久しぶりだね…箒ちゃん。」

 

そこに居たのは篠ノ之束、そして全身装甲の青、白、銀色のIS。

 

「あれは…AGE-FX…トールギス…クロスボーンガンダム…X0⁈」

「その通りでごさる。」

「流石ね、でも敵うのかしら?」

「……………」

 

それぞれ返答してくる中X0ののパイロットは何も答えずにバタフライバスターをサーベルモードで構え、突っ込んでくる。

 

 

 

 

そしてこれが…この世界の崩壊を賭けた最後の決戦になった。

 

第二十九話完




今回は今までに類を見ない長さになりましたね。
アリアンさんichikaさん、本当にありがとうございました‼これからもよろしくお願いします!

さて次回は少し時を遡り彼女らが襲撃して来た時です!

次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第三十話
「決戦!亡国機業(セシリア覚醒編)」

その信念の元に、進化せよブルーティアーズ‼

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