インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

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次回タイトルを少し変えました。


第三十四話 「望まぬ対決、貴音VS烈花」

烈花side

 

私は放たれる放火を避けつつ、一人パニックになっていた。普通そうだろう死んだと思っていた姉が敵になって現れたら…

 

(どういう事…確かにお姉ちゃんは四年前…)

「死んだ筈、だったけぇ?」

「…やっぱりあんたか…篠ノ之束ぇ‼」

 

そういい奴を探すが見つからない、一体どこへ?

 

「ふふ、私はもうこの場所には居ないさ。先に離脱したんだからね。」

「なっ⁉…お前、自分の仲間を!」

「そんな事言ってる場合なのかなぁ?」

「くっ!」

 

奴と話している間でもお姉ちゃんは次々と攻撃してくる…どうして…どうして戦わなきゃいけないの⁉

 

「お願い、目を覚ましてお姉ちゃん!私は貴方と戦いたくない!」

「戦いたくないないのなら今すぐ負けを認めろ、そして私は貴様の姉では無いと言っているだろう‼」

バタフライバスターの連射をストライクフリーダムの機動力でかわしクスフィアスレール砲で牽制し換装する、ストライクフリーダムストライカーではお姉ちゃんには勝てない…

 

「目には目を歯には歯を…海賊には海賊を…チェンジルージュ…ダークハウンドストライカー!」

 

一瞬、スカルハートを使うべきかと迷ったがあれは癖が多過ぎる。下手に使えば負けてしまう!

私はドッズランサーを構えバタフライバスターのサーベルに対抗する。

 

「その様な槍で私のサーベルに勝てるとでも思っているのか‼」

「わかってるわよ‼」

 

私はランサーのドッズガンを放ちフラッシュアイを起動させる、鋭い閃光が当たり一帯を白く染める。

 

「くっ…目くらましか!」

「チェンジルージュ、ヘルストライカー。」

 

今度はヘルストライカーに換装、ハイパージャマーを発動させ上空に飛び上がりシザースを振り下ろす…だが…

 

ガギィィィィン!!!!!

 

「なっ⁉」

「……⁉」

 

大きな音を立ててシザースが折れるいや、折れたのではない…斬られたのだ。X0のバタフライバスターによって…そして再び火を吹いたライフルを私は体をひねってかわす。

 

「私の攻撃をかわしただと⁉」

「くっ⁉チェンジルージュ、クアンタストライカー‼」

 

今度はヒートダガーを用いて接近してくるのに対し、GNソードVを使って乱舞するが私の放つ斬撃は逸らされたり受け止められ、お姉ちゃんが放つ攻撃も私に当たる事は無かった。

今なら解る、どうしてお互いの攻撃が当たらないのかが…

 

「あなただって気が付いてるんでしょ⁉私達の攻撃が当たらないのはお互いの戦法を知り尽くしてるからだって事を!」

「そ、そんな馬鹿な…事が…私は…私はティターニャ・レイザーだ‼」

「違う!あなたは私の姉、如月貴音よ!」

「あ…ああ…わ、私は…私はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

ティターニャside

 

私は戸惑っていたいや、パニックになっていたのかもしれない…見ず知らずの女に姉と呼ばれ、まるでそれを証明するかのように奴の攻撃は当たらず、私の攻撃も当たらなかった…

 

(どっちだ…私は……誰なのだ…)

 

その時、奴の声が再び聞こえた。

 

「違う!あなたは私の姉、如月貴音よ!」

(如月…貴音……)

 

その時、まるでダムが崩壊したかのように記憶が流れてくる。四年前以前の…私達の双子が仲良く暮らしていた時の記憶が…思い出した、何もかも!あの日私は…

 

四年前、私の両親が作ったIS研究所『如月技研』が何者かに襲撃された。

テストパイロットをしていた私は烈花を逃がし、当時私の専用機であった『クロスボーンガンダムX1』を駆って反撃に出たが、逆にやられ中破したX1諸共連れていかれた。

 

次に目が覚めたのは何処かの格納庫、体を縄で縛られ身動きが取れずにいた私の目の前にあの女が現れた、言うまでもない篠ノ之束だ。

 

「私を…どうするつもり…」

「ふふん、もちろん実験動物さ!それにこのISも貰うよ。」

 

彼女が手に持っているモノクロームのロザリオ、X1の待機状態だ、もはやどうしようもない…でも…それでも…あの娘だけは…

 

「なら約束して、私はどうなってもいい…だから…だから烈花に手を出さないって…」

「約束するよ、その代わりに君は…束さんの下僕になって貰うよ。」

 

彼女は私に顔を近づけコンタクトレンズをとった、するとその下には空に向かって雄大に羽ばたく鳥のような紋様が現れた。

 

「君の記憶を書き換える、君自身の事、親の事、この事件の事、そして君の妹の事もね。」

「なん…ですって⁉」

「全てを忘れ私の駒となれ。」

 

私は彼女の目を見まいと閉じるが、その前にまぶたを押さえつけられ背ける事も出来ない。

 

「見せてあげるよ…新しい世界を!篠ノ之束が刻む‼」

「やめろぉぉぉ!!!」

「新たなる偽りの記憶を‼」

 

そうして如月貴音は死んだ。

 

貴音side

 

気がつくと私はまだ戦っていた、望まない姉妹の戦いを……私はヒートダガーと共に烈花の剣を弾き飛ばす。

そして思いっきり抱きしめた、もう二度と何処へも行かないという意味を込めて…

 

「大きくなったね…烈花。」

「お姉……ちゃん?」

「ゴメンね、心配かけて…でも大丈夫だよ、もう何処にも行かない。」

「お姉ちゃん…お姉ちゃん…お姉ちゃぁぁぁぁん‼‼」

 

ISを解除し烈花は泣きながら抱きつき返してくる。私も解除して受け止める、やっぱり変わらないなぁ…泣き虫で、意地っ張りで、お姉ちゃんが大好きで…

 

「ふっ…なかなかいい物を見せて貰ったよ。」

「成る程、これが姉妹の絆という物か。」

「よぉ、感動の再開は終わったか?」

 

その時、降りて来たのはフォン、リボンズ、そしてクルーゼの三人だった。おかしい…リボンズとクルーゼはともかく、フォンはこの作戦には不参加だった筈…どうして?

っと考えていると更に声が聞こえて来た。

 

「「「「大丈夫か!」」」」

「ってあれ⁈」

「お姉様が…二人…」

「一体…何が?」

 

あの子らは烈花の仲間達ね、私は全員の顔を自分が記憶している一年専用機持ち組の顔を照らし合わせる。

うん、全員いるみたいだね。さてと自己紹介を…

 

「えっとね、こっちは如月貴音。双子のお姉ちゃんなの。」

「「「「ええっ⁉」」」」

「ちょっと!それは私がやる事でしょ!」

 

全く…やっぱこういう所も変わってないなぁ…

とそんな時リボンズ達が話しかけて来た。

 

「それで、君はどうするんだい?君ももう彼女の元には帰れないのだろう?」

「ええ、そうですね。っていうかもう戻りたくも無いですね。」

 

また戻って記憶を書き換えられて戦わされるのは…もうゴメンね。

じゃあやる事は一つね、でも許してくれるかな?

 

「烈花話があるの。」

「何、どうしたの?」

「私も…あなた達と一緒に戦っていい?」

「……何言ってんの…もちろんいいに決まってるじゃないの‼」

「なら…これからよろしくね。」

 

と言って私は烈花と握手する、もう二度と迷わない必ず彼女を倒してみせる!

 

「ふむ、じゃあ我々もそうさせてもらおう。」

「そうだな、俺たちもよろしく頼むぜ。」

「僕達も行く当てが無いからね、もちろん今度は裏切る気は無いよ。」

 

第三十四話完




今回は大変時間がかかって申し訳ありませんでした。

新たに仲間に貴音そしてクルーゼ、リボンズ、フォンが加わった、かつての敵に戸惑いを見せるが彼らから一つの情報をもたらされる。

次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第三十五話
「決戦準備そして決戦開始」

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