インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉   作:ジャッジ

42 / 44
第三十五話 「決戦準備そして決戦開始」

烈花side

 

場所は変わり、モルゲルレーテ社ミーティングルームで私達は話し合いの時間を得てここまでの事を報告し合う、もちろんお姉ちゃんの事も。

 

「まさか、烈花に双子の姉ちゃんが居たとはな。」

「どうして話してくれなかったのですかお姉様‼」

「…もう死んじゃったと思ってたから、どこかで割り切ってたのかも…」

 

そうだ、あの時から私はお姉ちゃんが死んだものだと思い込んでいた。だから皆に言わなかったのだ…でも私は向こうの報告の方が気になった。

私の目線の先には金髪で仮面を付けた男と浅緑髪の少年、そして金髪でつり目の青年が立っていた。

 

「で、本当なの?向こうを裏切ってこっちに寝返るってのは?」

 

そう、彼ら三人はこっちの勢力に来ると言っている。なんでも負けるのは目に見えてるから、らしい。

 

「ああ約束しよう、今度は裏切らないとね。」

「根拠は?」

「ふむ…取り敢えずこれを見てくれ。」

 

と言ってクルーゼはパソコンを操作し一つの情報をスクリーンに出した。

 

「これはローエングリンゲート、彼女はこれを使いIS学園を破壊するつもりだ。」

「何ですって⁉」

「そんな!」

「嘘…だろ…」

 

確かにこれは陽電子砲『ローエングリン』だ。でも、これでIS学園を攻撃するなんて…その時、ちょうど扉が開き社長が入ってきた。

 

「正気の沙汰とは思えんな、それは。」

「久しいなギル、また会えて嬉しいよ。」

「ああ、私もだクルーゼ。」

 

二人はその場で握手をする、確か前世からの親友…だったけ?

そして、社長の後ろから一人の女性が現れる。

 

「大丈夫かお前達!」

「千冬姉⁉」

「またどうして?」

 

織斑先生の話を聞くとどうやらジブリールさんが私達が消えた事、それから襲われた事を連絡していたらしい。

全員が無事である事を確認すると目の前のスクリーンに展開されている方を見て驚愕の表情を浮かべた。

 

「なっ⁉何故この情報がここに⁈」

「どうしたんですか?」

「………この建造物がつい十分前に、IS学園の近海に出現した…」

 

それを聞いた瞬間この場に居た全員が凍りついた…ま、まさかこんなに早く動き出すとは…

 

「そこで、私達はチームを作る事にした。」

「チーム…をですか?」

「ああ、如月双子、私達姉弟、篠ノ之、ニール、シン、ステラ、キラ、オルコット、凰、デュノア、ボーデヴィッヒ、それから…そこの三人だ。」

「私達やお姉ちゃんだけじゃなく、フォンにリボンズ、クルーゼまで…」

 

それだけの大人数…いや、たったそれだけの人数であれを突破しようだなんて…

 

『おい烈花、何と無くだが…俺たち…』

「うん、覚悟は出来てる。」

『……変わってくンねェか。』

「もちろん!」

 

信太郎side

 

「上等じゃねぇか…」

「烈花…?」

「悪りぃな貴音…俺は烈花じゃぁ…ねぇ。」

「「「「「「えっ⁉」」」」」」

 

ああ、そういやまだ俺の事言ってなかったな?

んじゃ和えてここで自己紹介だな。

 

「俺は烈花の第二人格、信太郎。まぁ実際は殆ど烈花に任せっきりだけどな。」

「始めて聞いたけど…」

「第一烈花も隠してたしな。てなわけで俺もこの作戦とやらに参加させてもらうぜ。」

「お前も如月妹の人格なら拒否権はないぞ。」

 

へっ、やっぱりな大体はわかっていたさ流石織斑千冬だ。俺が惚れただけはあるな…

 

『あんた…それマジ?』

「マジだ、前世ん時もそうだった…お前もセシリアにちょっと言っといた方がいいんじゃねぇか?」

『そうね…取り敢えず作戦会議が終わってから。』

 

烈花side

 

作戦会議が終わり全員が専用機のチェックをしている時、私はセシリアの所へ向かった。

 

「ひゃぁ…凄いね、確かブレイヴティアーズだったっけ?名前も長ぇ…」

「お姉様!お体は平気なのですか?」

「別に怪我とかはしてないから大丈夫だよ。」

 

そこについてはあんたの方が心配なんだけど…と心で言いつつ私はセシリアに抱きつく。

 

「お姉…様……?」

「ゴメンセシリア…少しこうさせて…」

「…はい…でもどうして?」

「死んじゃうかもしれないじゃん…だからさ…」

 

この予想は当たって欲しくないけど…なんだか本当になりそうだから。そんな事考えてるとセシリアが私をギュッと抱き締め返した。

 

「嫌です、そんな事を聞くのは!必ず…帰って来て下さい…」

「セシリア…ゴメン、必ず帰るよ。勝利と共にね」

 

自分で言ってもキザにしか聞こえないセリフを吐き、セシリアを抱き寄せキスを交わす…本来なら許されない女同士の愛。それでも私はいつしか彼女を…愛していた、だから約束しよう、必ず生きて帰ると。

 

No side

 

作戦会議の翌日

八月十五日の早朝、IS学園の海岸線には総勢十六名の作戦参加者が開始時刻を待っていた。既に一部を除いた全員の専用機は完全修復され各員が出撃命令を待つだけである。

やがて、総員に出撃命令が出た。白式、紅椿、ドラゴンナタク、ユニコーン、レッドフレーム、ジャスティス、シュヴァルツェア・レーゲンが次々と発進していくそれらを第一とした部隊が出た後。アカツキ、バスターデュエル、サバーニャ、黒式、ブレイヴティアーズ、リボーンズ、レジェンドが発進していく。

 

「如月貴音、クロスボーンガンダムX0行きます!」

 

目の前でX0が発進し、私も発進準備をする。

これが最後の戦いになる…何と無くそう感じた。失敗する訳にはいかない、全員を生きて帰らせる。簡易式のカタパルトにブリッツを固定させる。唯一修復が終わらなかったネブラブリッツ、ストライカーパックは少し減ったけど別段困る事はない。

 

「続いてネブラブリッツ、如月烈花さん発進お願いします!」

「了解。」

 

とだけ言ってその場で深呼吸をする、例えこの機体が壊れてでも必ず守ってみせる。

 

「ネブラブリッツ、如月烈花。行きます‼」

『ネブラブリッツ、榊原信太郎。出るぜ‼』

 

と、脳内で信太郎も叫び飛びたつ前回の実戦では破壊するのが目的だったが、今回はそれにIS学園を守る事が追加される。

 

「いいか、この作戦で最優先するのはローエングリンの破壊だ!第一波攻撃終了後総員突撃する!」

「「「「「了解!」」」」」

 

そうして各々砲撃、射撃武器を構える。ビットを持つニール達はビットを飛ばし、換装できるシャルはバスターモードにて迎え撃つ。

 

「チェンジルージュ!ハルートストライカー‼」

 

私もハルートストライカーを起動させ目の前のゲートから発進するジンクスIIIやクランシェを見据える。

 

「総員、砲撃開始!」

 

こうして決戦の幕はあがった。

 

第三十五話完




IS学園に向けられるローエングリンの砲口、業火が放たれる前に破壊する事はできるのか⁉

次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
最終話
「ローエングリン破壊作戦」

感想、ご意見お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。