インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
インフィニットストラトス
『STRAIGHT JET』
烈花side
私たちの放った数条の光の帯は展開していた無人機達を次々と破壊していく、ざっと見ただけで二百は落とせただろう。
「行くぞ!総員突撃‼」
「「「「「「「「了解!」」」」」」」」
そう掛け声をあげ全員が突撃する、殿の私はハルートストライカーの機動力を活かしキャノンやミサイルで敵を破壊していく、接近するとソードライフルを剣として振るったりシザーモードにして切ったりして突入する。
「姉貴、援護いたします!」
「お姉様!お手伝いさせてもらいます‼」
「ありがとう!行くよ二人とも‼」
「了解!」
更にシザービットを射出するが、数が多いから扱いきれない…
『烈花!ビットの操作は俺に任せな‼』
「サンキュー信太郎!じゃあ行くよ!」
『おう!』
「『マルートモード起動‼』」
マルートモードが起動し、さっきまであまり制御出来てなかったビットが上手く回り始めた。一気にキャノンとソードライフルを放ち活路を開く。
「今だよニール、シャル、ステラ、リボンズ、クルーゼ!」
「了解、任せな!行くぞシャル、ステラ、リボンズ、クルーゼ!」
「わかったよ!バスターモード起動!」
「うん!換装、シラヌイ‼」
「わかっている。」
「了解した!」
ニール、ステラ、リボンズ、クルーゼがビット、ドラグーンをそれぞれ展開し広範囲殲滅が得意なバスターモードを起動させ私たちの開けた突破口に向かっていく。
「乱れ撃つぜぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「行けっ!ドラグーンッ‼」
「フルバーストォォォ‼」
「行け、フィンファンネル!」
「ゆけ!ドラグーン!」
まるで波が引くかの様に敵がどんどん落とされていく、これで突破口が開いた。
「織斑先生!今です‼」
「ああ、行くぞ一夏、篠ノ之、シン、キラ、フォン、凰、如月姉!」
「「「「「「了解!」」」」」」
「あげゃげゃげゃ!まぁ手伝ってやろうじゃねぇか。」
織斑先生命令下の元、八人が得意な近接戦闘に持ち込み更にまた敵が減っていく。このまま押し込める、と思ったその時だった。
海の中からISの三倍はあろうかという大きさの巨大な物が出現した。
「な、何よあれ⁉」
「あれは…デストロイだと⁉」
次の瞬間、カブトガニのような甲羅の上に着いている四門の砲口からビームが放たれ私達を襲う。こんな機体をどうやって倒せば⁉
「皆!ここは僕に任せて、早くローエングリンに!」
「な、何言ってんだよキラ!放って行けないだろ!」
「大丈夫、この黒式…いやデスティニーフリーダムならあの機体を倒せる!」
そうだ、SEED DESTINY本編でシンはデスティニーを駆ってデストロイをなぎ倒していた。だからデスティニーの系列であるあの機体ならば倒せる筈。
「なら、俺も戦います!」
「シン⁉」
「このジャスティスだったらデスティニーと同じくらい格闘戦が得意です!」
「…わかったよ、行くよシン!」
「はい‼」
「接近戦ならレッドフレームも得意だ!如月姉、指揮を取れ‼」
「了解です!皆、いくよ!」
お姉ちゃんの号令に従い皆ゲートに向かって全速力で向かう。急がないと学園が危ない!
前に進もうもすると新たなデストロイが浮上して人型に変形、その後スーパースキュラやミサイルランチャーを使い狙ってくる。
「こいつまた⁉」
「…なら俺が行こう。」
「ニール…僕達も行くよ!」
「私も行く…皆は行って。」
「あげゃ、んじゃ俺もだな…リボンズ、クルーゼ後は頼むぜ。」
急がなきゃ、皆戦ってる…早くしなきゃ!すると今度は無人機達が大量に立ちふさがる、まだこんなにいたなんて⁉
「ここは俺たちに任せろ!」
「これなら私達でも相手が出来る、お前達はゲートに‼」
「あたしも残る!ナタクの力、見せてあげるわ‼」
「後方はお任せ下さい!」
「帰ってきてくださいね、姉貴!」
「二人とも、妹をお願い!」
「皆…必ず帰って来てね…」
私は泣きそうになった、皆がこれだけ頑張っている…だから…だから絶対に!
私とリボンズ、クルーゼはようやくゲートに到着した。こうして見るとそこそこ大きい…
「早く破壊しなきゃ!どうすれば⁉」
「落ち着け!この奥の陽電子バンクチェンバーを…」
「ーーーっ⁉二人とも避けろ!」
リボンズがそう叫んだ後、上空から光の弾丸が降り注ぐ、回避が間に合わず三人のISアーマーに弾丸が突き刺さる。
「ぐうっ!」
「がはっ!」
「ゔぅ…!」
この攻撃…どこかで見た事があるような…まさかと思い砲撃の受けた方向へ向く、そこには赤と黒のガンダムと全身が銀色で巨大な翼を持った…
「エピオン、それに…シルバリオ・ゴスペル⁉」
「あはははははっ!どうだい私の作った新しい機体は!」
全身装甲のエピオンから束の声が聞こえる、じゃああれがあいつの専用機…そして隣にいるシルバリオ・ゴスペル。あれは臨海学校の時にキラが落とした筈だ、それがどうして?
「困惑しているねぇ…じゃあ教えてあげるよ、あの時、真の作戦について。」
「僕たちも知らない真の作戦だと⁉」
「まさか…アメリカ、イスラエルからそれのデータを奪う事か!」
「ふふ、そのまさかさ…それにまだあるんだよ。」
まるでそれが合図かの様にゴスペルがシルバーベルを起動させ、再び砲撃する。
「チェンジルージュ!スカルハートストライカー、ABCマント及びモーニングストーム装備‼」
「行け、フィンファンネル!」
「喰らえ!」
クルーゼとリボンズが砲撃し弾を破壊してる間に私はゴスペル二号機に近づいて刀を片手で振るうが格納領域から剣を取り出し反撃してくる。
「ゴスペルが…剣を⁉」
「その剣はフルンティング、伝説に登場する剣の一つから名前を貰ったんだ…それにまだあるよ?」
剣を振るい、私を弾き飛ばすと今度はゴスペルの方から剣を振るい突っ込んでくる。それも…私と同じ構えで。
「な⁉私と同じ構え?」
「ふふふふふ…それはね、君の戦闘データでこのISを動かしてるからだ!」
「なんだと⁉」
「クラス対抗戦の無人機戦とリボンズとの戦い、学年別トーナメント、シン君とのバトル、そして福音戦…全て見させて貰ったし、データもとったさ。」
「私達の機体のコアからデータをとったのか!」
やられた…そんな事まで計算し尽くしてこの作戦が行われていたなんて…チクショウ…
「さあイレギュラー!自分の技で…自分の力で死ねェェ!!!!」
「きぁっ!」
「ぐはっ!」
再び放たれるシルバーベル、ISの絶対防御だって完全じゃない。それほどの威力をシルバリオ・ゴスペルは持っている。私達が倒れればローエングリンが…ッ⁉
「ちょっと待ってよ…ローエングリンのチャージが始まってる?」
「ま、まさか…もう⁉」
「これで…ゲームオーバーだ!」
「そんな事は………させん!」
クルーゼが飛び出しエピオンへ突っ込みながらドラグーンを射出する。
「何を、こんな世界…もう壊れたっていいじゃないか!」
ドラグーンが切り裂かれるが残ったのがエピオンのアーマーを破壊する。
「貴様ァァァァ!!!!」
「あの世界は…戦争にまみれていた、だがここは皆が必死に生きようとしている、だから…」
「この世界だってISがある…そこのゴスペルだってぇ!」
「それでも!」
と言って彼は残った右手でジャベリンを繋ぎ合わせ、エピオンと共にゲートに飛び込む。
「守りたい世界があるのだぁ!!!!」
彼らはゲートに飛び込むと少し後に爆発が起こり一部が破壊される。
「クルーゼぇぇぇ!」
「くっ…だが、まだ破壊出来ていない…それにこいつだって!」
暴れ続けるゴスペル、更にチャージし続けるゲート…どちらを残してもIS学園が破壊される。
『覚悟決めるか…烈花。」
「うん、覚悟決めて!リボンズ‼」
「ふっ、僕はいつでも覚悟は出来ている!」
私はピーコックスマッシャーからビームを放ち追い込む、その後リボンズがバスターライフルを撃ちゲートの近くに誘い込みブランドマーカーを展開させ叩き込む、そして福音と共にゲートに飛び込む。
「チェンジルージュ!ダブルエックスストライカー…」
「どうした⁉」
「ごめん…パワーが足りないんだ…」
「大丈夫だ、僕も貸そう。」
ネブラブリッツにパワーが戻った、これで『ツインサテライトキャノン』が撃てる。がその時、ゴスペルが最後の足掻きのシルバーベルを放つ。
「うあっァァァァ‼」
「烈花!大丈夫か⁉」
弾が頭に当たり鮮血を散らす、やばい…フラフラする。頭をやられたから目がクラクラして狙いが定まらない。
『大丈夫だ…俺も手伝う…』
「僕が盾になる!早く…くっ!」
「二人とも…ごめんね、行くよ!ツインサテライトキャノン、起動!」
リボンズはもう持たない…これで終わらせる!エネルギー充填完了…これで、これで!
「行っけぇぇぇ!ツインサテライトキャノンッ‼」
二つのサテライトキャノンがシルバリオ・ゴスペルを貫き、そのままローエングリンの陽電子バンクチェンバーに激突する。
「ありがとねリボンズ…お休み。」
激しい弾雨が彼を襲い、鮮血を散らし赤かった機体が更に赤に染まる。お疲れ様、ゆっくり休んでね…
『へへっ…俺ももう限界だ…先逝ってるぜ…』
「信太郎…ごめん…ごめんね…」
もう誰も答えない…私も…もう…
「烈花!信太郎!応答しろ‼」
「リボンズ!クルーゼ!」
「応答しろ、四人とも応答しろ!」
「このままではゲートが崩れますわ!」
「何やってんのよ!早く出て来なさい‼」
「急いで!時間がないよ!」
「早く早く!」
「おい!応答しろよ!」
「姉貴!応答して下さい!」
「烈花さん!信太郎君!リボンズさん!クルーゼさん!」
「おい聞こえてんだろ!さっさと応答しろ!」
「如月!アルマーク!ラウ!早く脱出しろ‼」
「お願い!烈花応答して!」
回線から皆の声が聞こえる…無事だったんだ…けど、ゴメンね…私はオープンチャンネルで皆に一言だけ言った。
「へへっ…やっぱ私って、不可能を可能にーーーーー」
そして私の体は灼熱の炎と陽電子の光に包まれた。
そして、如月烈花は二度目の『死』を迎えた。
最終回完
次回
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