インフィニットストラトス 〈THE WOMAN G MYSTER〉 作:ジャッジ
セシリアside
セシリアは試合の後シャワーを浴び物思いに耽っていた。
(負けた…完全に…)
一夏とは引き分け、ニールと烈花には完敗した。
何時もなら悔しくて涙を流している筈なのに…今日は涙が出ない。
(織斑一夏…ニール・ディランディ…そして…如月烈花…)
わたくしは…どうしてしまったのでしょう?
…知りたい…あの人の事が…
「……如月……烈花……」
一夏side
「では一組のクラス代表は織斑君で決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」
「わああぁぁぁぁぁぁぁぁいいいい!!!!!」
「…………何で?」
代表決定戦の翌日、クラス代表は俺に決定した。
「先生、質問です。」
そして俺は挙手した。
「はい、織斑くん」
「俺は昨日の試合、全部負けたんですが、何でクラス代表になってるんでしょうか?」
「ああ、それはーーー」
「「「私(俺)(わたくし)が辞退したからだよ(だ)(ですわ!)」」」
三人とも息ピッタリに答えた。
そして以下が三人の答え。
ニール
「何か面倒になってきた。」
烈花
「無闇に我が社のテスト機を晒す事は出来ないからねぇ~」
セシリア
「わたくしはお姉様が辞退したと聞いて辞退しましたわ。」
おいニール!面倒になってきたってなんだよそれ‼
まぁ…言われて見れば烈花の言う通りか…
ふーん…ってセシリア、お姉様って誰だ?千冬姉か⁇
烈花side
さっきから授業に全然集中出来ない……なぜって?
セシリアから熱ぅぅぅい視線を貰ってるからだ…
パァンッ!
「集中しろ、如月」
「ぅぅぅ…はい…すみません」
私達はグランドに出てISの操縦訓練を受けていた。
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、如月、ニール。試しに飛んでみせろ」
「はい。」
「分かりましたわ。」
「分かりました。」
「了解。」
私達は愛機を呼び出す。
今回は高機動型ストライカーパック、「ディバイダーストライカー」を展開する。
「それもルージュの武装の一つなのですか、お姉様?」
「そう、高機動用ストライカーパック、ディバイダーストライカーよ…って、お姉様…もぅいいよ。」
そう言いながら横を見るとまだ一夏は展開出来ていないようだ。
「何をしている。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ」
セシリアと雑談していた時間があるにも関わらずね。
総じて0.7秒の展開時間。
これで四人共展開出来た訳だ。
「よし、じゃあ飛んでみろ。」
ニールが真っ先に飛び立ちセシリアと私は同時に飛ぶ、一夏だけがフラフラとしながら到達する。
「何をしている。スペック上ではニールのデュナメスとほぼ同じ出力だぞ」
「は、はい…」
ふむ…急上昇と急降下は昨日習った計りだから仕方が無いって言えば仕方が無いけど…
「一夏、イメージだイメージもっとイメージトレーニングをしろ」
うんうん、ごもっともな意見ね。
「そうそう、ぐっとなってどんって感覚でドカーンっと言った感じかな?」
……あれ?何で一夏そんな訳のわからないって顔をするの⁇
って何でニールもそんな哀れ顔なの⁈
全然意味わかんない!何で⁉
今の解説は完璧でしょ⁉
「お前達、今度は急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」
「了解です。わたくしから行きますわ」
言ってセシリアは地上に向かう、
ふむ成功したみたいだね。
「んじゃ、私はニールの後で」
「オーライ、行くぜ‼」
そう言って彼はどんどん小さくなって行く、彼方も成功のようだ。
「ストライクルージュ、如月烈花行きます‼」
二人に引き続き私も降りて行く、スピードはブルーティアーズの1.5倍である、ベストポイントでスラスターを逆噴射、姿勢制御をして完全に止まる…時間は0.89秒だ。
「なかなかの物だな、しかし姿勢制御に時間をかけ過ぎだ、もう少し縮めろ」
「分かりました。」
あの織斑先生がアドバイスをくれるなんて…明日は雪かな…
パァンッ!
「授業に集中しろ」
「はい…」
「大丈夫ですかお姉様っ?!」
すぐさまセシリアが駆け寄ってくる、どうもあの代表決定戦からずっとお姉様って呼ばれてるんだけど…悪い気はしないからいいか…
ヒュゥゥゥゥゥッ!
何この音?…何か嫌な予感が…
「お姉様危ない‼‼‼」
「ふみゃぁ⁉」
ドカァァァァッ…
見るとすぐ近くにクレーターができていた、どうやら一夏が墜落したらしい…
「大丈夫ですかお姉様⁉」
多少背中は痛いが…それよりも何かに胸を鷲掴みされているような感じが…
「うん、ありがとセシリア…って何処触ってんのあんた⁇⁈‼」
「えっ⁇あ、あ、ご、ごめんなさい‼////」
彼女は私の胸を掴みながら私を押し倒したらしい。
と、まぁそんな事件もありながら
今日の授業は終了した。
一夏side
「というわけでっ!織斑くんクラス代表決定おめでとう!」
「おめでと〜!」
現在俺はクラス代表就任パーティーを行っていた。
(めでたくない、ちっともめでたくないぞ、なんなんだこのパーティーは。)
それに何だかクラスの人数増えてないか?今ニールに話しかけてる女子は二組だった気がするのだが…
「人気者だな、一夏」
「……本当にそう思うか?」
「確かにそうだな、ま、まぁとにかくだ、頑張れよ一夏」
お、おお…何かいつもの箒と違うな…いい事でもあったのか?
「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生、織斑一夏君とニールディランディ君、そして如月烈花ちゃんに特別インタビューをしに来ました〜!」
俺にもインタビューするのか?
うーん…乗り気じゃないんだけど、
「じゃあズバリ織斑くん!クラス代表になった感想を…どうぞ‼」
「えっと……じゃあ頑張ります」
「えー、もっといいコメント頂戴よぉ〜!」
な、何言えばいいんだ?
こういう時俺はニールに助けを求める……ああっ⁉あいつ目空しやがった!
もういいやこれにしよう。
「自分…不器用ですから」
「うわっ前時代的!まぁ捏造するからいっか
簡単に捏造って言ってるけど本当にそれでいいのか?
「じゃあニールくん、自己紹介として一言お願い!」
あいつなんて答えるんだろ?
どうせ俺とよく似た…
「俺の名はニールディランディ、成層圏の向こう側まで狙い撃つ男だ。」
「「「「「……き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」」」
うっ!なんだよこの叫び声は……ってかあいつ普通にカッコいい事言ってんじゃねぇか!
「くぅぅぅぅぅぅーーーーー!
それよそれそれ!如月さんもお願い!」
烈花は…きっとアニメの名言とか言うんだらうなぁ…
「ふふふ…死ぬぜぇ…私を見たヤツはみぃんな死んじまうんだ…!」
「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」」」
に、二回目はキツイ…もう勘弁してくれ…
「…大丈夫か一夏?」
おお…箒が天使に見える…
「大丈夫じゃない…」
正直そうだ…もう耳が耐えきれない…
「そうか、ならもう戻るか?あ、歩けないなら手を貸してやるぞ?」
う〜ん、じゃあそうするか。
と言って俺が席を立ち箒と共に食堂を出ようとすると。
「あ、ちょっと待って織斑くん!
最後に専用機持ち全員で写真撮るから!」
それぐらいなら別にいいか。
俺はニールとセシリアの間に立つ、そしてセシリアは烈花の腕に絡みついている。
(ふぅん…仲いいんだなぁ。)
「それじゃあ撮るよー。19+709×2469÷0+1457×3679は〜?」
「え、えっと…2?」
「5,360,303です。」
「即答かよ!」
「流石ですわお姉様!」
パシャっとデジカメのシャッターが切られる…ちょっと待て。
「おいおい、なんで全員入ってんだ?」
ニールの言う通り一組全メンバーがシャッターと同時に入ってきた、地味に俺の隣に箒までいるじゃんか。
「何やってんだよ箒。」
「い、いいじゃないか別に!私だって一夏と一緒に……」
確かにカメラを向けられれば写りたくわなるけどな。
にしても最後なんて言ってたんだろ?
そしてその後パーティは夜明けまで続いた。
???side
「どうやら無事に奪取出来たようだね。」
そこには一人の男がいた、いや男というより少年と言った方がいいだろう。
「でもまあ…これなら行けるだろう、楽しみにしてるよ、如月烈花、織斑一夏そしてニールディランディ。」
そしてその少年ーリボンズ・アルマークーはその場を去った。
更新が遅れ申し訳ありませんでした。
因みに烈花は国語の成績が悪いですf^_^;
次回
インフィニットストラトス
〈THE WOMAN G MYSTER〉
第七話
「転校生と幼馴染と修羅場」