「ガンマンが出てくる漫画なのに銃の作画が変だと、それだけで読む気が失せるぞ」
「どの世界にもマニアがいるのだから、変な絵や手抜きはすぐにバレるぞ」
作画崩壊、ダメ、絶対。
銃弾が薬莢ごとロケットみてーに飛んでくヤツとか。 まぁジョンガリAの杖型ライフルもすごく妙な構造してるけどね。
キレイな顔を吹っ飛ばしてやる~って言いながら、妙に小さいアサルトライフルを肩に担いでアイアンサイトなのにスコープサイトが見えちゃうやつとか。
たとえば雷の進む速度は光速だとか言っちゃう人もいるわけですよ。 光速って30万km毎秒だよ?
まぁ銃にかかわる機会が少ない日本とか、敷居が高い宇宙航空力学とか、数学力を要求する天文学とかをネタにするのは難しいって解ってるぜ。
ロボット漫画描く為にCG作画環境整えたのに、パソコンの操作がおぼつかないから結局既成のプラモを切り貼りして動体モデル作った、シドニアの騎士・著者
熱い紅茶で引っ掛けたから、堅牢なリボルバーが熱膨張で故障する~なんて適当な理由に済ますとアウトなんね。 まーフィクションだしいいだろってのはダメなのよ。 冷えると膨らむ物質とかそこら中にあるのにね。 例えば水とかね。
まぁ自分も気ぃ付けてリサーチしてるけれども、先入観とかで間違ってる場合もあるから、ここ変じゃね? って気付いたら教えてください。
ハァ ハァ ハァ
「ハ、ハハハ。 やった。 やったぞ! 俺は、俺は… 生き残れた! そうだ。 俺が死ぬはずが無い。 こんな所で死んでいい男じゃあないんだ……」
ハァ ハァ ハァ
偶然自由になったベリュースは、死が渦巻く村から脱出すべく全力疾走していた。 目標は前方。
切り裂かれた手首は少々深手だ。 結構な量の血が流れているが、今すぐ失血死するというわけではない。 だが、放置してよい負傷でもなく、何も道具が無い今は手で圧迫止血するしかない。 早いうちに根元で縛るか、あれば包帯で止血し回復の
もう少し丘を上がれば、稜線を利用して奴らの視界の外へ逃れられる。 目の前に、同じ法国の部隊に所属する、1人の男を眼にしたのは、そう考えていた時だった。
ド ド ド
仲間だ、助かった。 ベリュースは息切れし、失血と酸素濃度の低下でうまく回らない脳を働かせ、そう思う。
ド ド ド
「襲撃部隊の生き残りか?」
ド ド ド
ド ド ド
「は、はいィ~! 襲撃部隊隊長のベリュースですぅ~ 我が隊は、謎の4人組によって…… 襲撃部隊のほぼ全てが捕らえられてしまいましたぁ~! しっ、しかしながら、ガゼフを
傷の男は小さく、
「だめだ」
と呟いた後、ベリュースから興味を失ったように視線を外す。 その人物の感情を、全く窺い知ることが出来ないその瞳は、人形以上に光は無く、ガラス球以上に濁っていた。 まるで
その場にへたり込むベリュース。 意識は朦朧とし、足は鉛のように重く。 糸の切れた人形のように
(あれ? もうすぐ夏なのに…… 今日はこんなに寒かったっけ?)
と思いながら、ベリュースは失血で死んだ。
生きて捕まり、情報を垂れ流す無能など、生かして置けるはずが無く。 急いで始末せねばならなかった。
向かわせた天使は4体。 敵のド真ん中に送り込むには少なすぎるが、無能どもを始末するには十分だ。 これ以上の数を送り込んだとしても結果は変わらないし、無傷では戻れないだろう。 天使の召還にかかるMPも温存したいので、4体がギリギリでちょうどいい数だった。
多少…… 予想外な事が重なったが、任務遂行不可能ということはなく。 当初の目的の、ガゼフ包囲網形成に成功した。
「ニグン・グリッド・ルーイン隊長。 襲撃部隊の口封じ、終了いたしました。」
ニグンと呼ばれた、傷の男の少し離れた背後に、浮かび上がるように不自然に現れた一人の男。 全身を魔法のローブに包み、一切肌の露出は無い。 顔は、奇妙なデザインの、布のようなフルフェイスの兜によって隠されている。
「少々肝を冷やしたが…… あの程度の連中に、我々が敗北するハズが無いな」
浮かぶ表情は
リ・エスティーゼ王国。
人間以外の種族や、モンスターによって。 日々、生存と種の存続が脅かされるこの世界で、国王派閥と貴族派閥で争い国力を減少させる無能の集まりが住む国。
さらに、非常に厄介なことに、国王派閥も貴族派閥も力が
ゴ ゴ ゴ
ただでさえ滅びが目前に迫っているというのに、政争に国力を費やす王国を…… 法国は見限った。 そう。 その
ゴ ゴ ゴ
そして、急激に力を付けた帝国に、
ゴ ゴ ゴ
これによって、ガゼフに頼り切っていた国王派閥は一気に弱体化する。 そして、自分が豊かになることしか考えていない、無能な貴族派閥が国を動かすだろう。 王国の民の
ゴ ゴ ゴ
そこを帝国が、
ゴ ゴ ゴ
包囲は完成しつつある。 全ては
「……状況開始」
ニグンはそう告げる。 底冷えするような、温度と感情を全く感じさせない声で。
「ハッ!」
さほど大きくない声で、静かに返事をする部下達。 何時の間にか、ニグンの背後には四人の部下がいた。 司令塔であるニグンが、指示出しに集中できるようにするためだ。
集中する。 体内にある、魔力に意識を向ける。 意志を持って意味を与えられた魔力は、暴力へと形を成す。
そして… ニグンとその部下は、魔法で自らが生み出せる最高の天使を召還した。
「……
突如、光が吹き上がった。 そう、感じられるほどに
1人だけではない。 40名いる全ての部下達が、同様に天使を召還する。
ポツリ、と。 呟くように、静かに。 その名が唱えられた。
「
先程とは、比べ物にもならない程巨大な魔法陣が現れる。 ズズズ… とでも、音が聞こえてきそうなくらい圧倒的なサイズの天使が、何も無い空間から現れる
カルネ村・中央広場
ゴ ゴ ゴ
例えるなら、血の噴水だった。 それは、
ゴ ゴ ゴ
4体の天使が口封じの目的で飛来し、工作員を始末し終えるまでの時間は、約20秒間だった。 元騎士の工作員はほとんどが死亡し、混乱による工作員の逃亡者が数名の大損害。 この場に残ったのは死体のみ。
ゴ ゴ ゴ
ガゼフの部下が状況確認のために、村の外へと偵察に駆け出した。 視界が、家屋によって遮られていたためだ。 壁に寄り添うように慎重に頭を出し、村の外の様子を確認する。
ゴ ゴ ゴ
なだらかな丘陵の頂上に、ポツポツと等間隔に並んだ人影と……
ゴ ゴ ゴ
「ガゼフ戦士長! 村外の丘陵頂上に、複数人数の人影が確認できました! 先ほどの天使を引きつれ、村を囲みながら低速で接近しつつあります!」
部下の報告に、元から険しい顔をさらに険しくするガゼフ。 承太郎達四人とガゼフは、遮蔽物に身を隠しながら移動し、村の外に展開した謎の部隊を確認する。
見えるのは、等間隔で並んだ人影とその後ろに先ほどの天使が、ゆっくりと距離を詰めてくる光景。
同じ見た目の天使が複数存在することに、疑問を感じる承太郎達。 承太郎は忌々しそうにチッ、と舌打ちをすると、
「天使みてえな見た目か…… 趣味の悪いスタンドだな……」
と呟いた。
「スタンドは1人1体のはずですよね? 重ちーのような『郡体型のスタンド能力』でしょうか?」
「郡体型にしちゃあよー 高いパワーとスピードだったなぁ~ 『自動操縦型のスタンド』じゃあねえのか~?」
「オメーの兄貴みてーにウジャウジャいるのにあの大きさは、ちっと不自然だぜ~? それによー さっきの襲撃の時も近くに本体が居なかったのが気になるっつーかよー」
「仗助くんのいうとおり、攻撃が正確すぎるよね! もしかしたら『遠隔操縦型のスタンド』なのかな?」
「『遠隔操縦型のスタンド』にしてはガンジョーだった。 数が多いのも不自然だ」
ハッ。 と、億泰が気付く。 『パワフル』で『遠隔操作』する事が出来るスタンドに。 心当たりがあると。 因縁があると。
その名を。 ポツリと短く口に出す。
「音石明…… レッド・ホット・チリペッパーだ」
ギリギリと、歯を食いしばり、何かに耐えるような声だった。
「……成程、な。 何かしらの、外部リソース…… 音石のヤローで言うところの…… 電気にあたる、外からのパワーを受け取っているということか。 あれば、だが…… 魔力とかな」
「4体倒したのに、敵に全くダメージのフィードバックが無いですね」
「1人につき1体いるようだがよぉ~~ ブッ倒されても、何度でもピカピカの新品を出せるっつーことかもなぁ」
倒しても本体にダメージが無い。 さらに、倒したとしても再び沸いて出てくるこの厄介な敵は。 数のゴリ押しで、村ごと押しつぶす気なのだ。
四人が意見を出し合う中、黙っていたガゼフが口を開く。
「貴方がたに心当たりが無いとのことならば…… おそらく…… あれらは私の命が目的だろう」
「なるほどな…… 戦士長の地位に、あんたが居るのが…… よほど我慢ならんヤツがいるようだな……」
「普段使用している装備は、今回の任務に使えないよう貴族共に妨害された。 裏で糸を引いているのも貴族の連中だろう。 やれやれ…… 貴族共もここまで腐っていたとはな……」
貴族なんているのか。 あの、過去の遺物が。 平安時代かよと、億泰は心の中で悪態をつく。
呆れたというように肩をすくめるガゼフを見て、承太郎は少しの間考え込むと、ガゼフに問いかける。
「ストロノーフは国王直属の部隊だったな?」
「そうだ」
「王国の貴族がストロノーフを暗殺しようとしている?」
「直接は法国だが、1枚噛んではいるな」
「この焦土作戦が罠だと最初から気が付いていたようだが、なぜ王や貴族に抗議しない?」
「私はあくまで王の剣。 命令とあらば、何処へだろうと行く」
「なるほど。 つまり王国貴族は
これで貴族とやらに一泡噴かせられるな。 と、軽口を叩く承太郎を。 その手があったかと、眼から鱗が落ちたとでも言いたげな顔で絶句するガゼフ。
そして、フッ と微笑を浮かべた。
「ならば、なんとしてもこの包囲を抜けなくてはならなくなったな」
背を向け、馬に騎乗しようとするガゼフ。 これ以上迷惑を掛けたくないとでも、言うつもりか。 死地に
していた所を、承太郎に後ろ襟を捕まれて制止される。 ウグェ と変な声が出た。
「待て。 囮の部隊を速効で口封じする思い切りの良さから見て…… 村人達もどうせ殺害するつもりだろう。 オレ達も見逃すはずがないな」
ガゼフがどうしたものかと押し黙っていると、康一が手を挙げて、
「どうせ戦うことになるんだったら、共闘しませんか?」
と言った。 その言葉を聞いて、ガゼフの、春の日差しのような笑みはますます深くなり、
「その提案、こちらとしても是非ともお願いしたい」
と返答する。 そして残された時間が少ないことも。
「我々はこの包囲を食い破るつもりでいる。 奴らの目標が私である以上、この村に長く留まれず、おそらく
「ふーん 暗視ねぇ…… まほーってーのは便利だなぁ」
あまり興味が無いのか。 億泰はハナクソをほじっている。
「あの、ぼく思うんですけど~ 距離取って戦うってことはですよ? 遠距離攻撃の手段があると思うんですけど、どうやって近付きましょう?」
「康一君。 君の予想は正しいと見ていいだろう。 距離をとって戦うってのはそれが利点であり、弱点だ。 なんとかして攻撃をかいくぐり近付けば、勝機はある」
「1人ずつやられねーように纏まって突っ込むしかねえッスかねー?」
フム、と腕を組み少し思案する承太郎。 結論が出るのは早かった。
「1つ案がある。 ストロノーフ達が突撃する際に、オレが同行しよう。 弓騎兵が使っていた馬があるはずだ。 そして、ストロノーフの部下には、やって欲しいことがある」
「了解した。 共に行こう。 それと仗助殿、貴殿の能力を信頼して…… 1つ頼みがある。 聞いてはいただけないだろうか?」
かくして、2つの世界の勇者は出会う。
そして…… 教えてやろう。 それは、個人の性能の差が。
たかが倍程度の人数差が、戦力の決定的な差ではない事を教えてやろう。
さぁ、行こうか。 戦場へ……
さぁ盛り上がってまいりましたァ~~ン!
独自解釈が多々含まれる内容になるからよ。 ああ、まぁそんな考えもあるよねって感じで、軽ぅく考えてチョーよ!
――没ネタ――
~DIO様育毛剤のCMに出演する~
DIO「うむむむ~~~~んんんん!」ウットリ
「予想通り(商品名)の薬液は、
「この肉体に実にしっくりなじんで、毛根が今まで以上に回復できたぞ」
「最高にハイ! ってヤツだ――ッ!」
すきなとこ:ジルクニフさん。 買わないのですか?
プシューしてジュワーで。 笑いながら頭皮刺激して。 フハフハフハハハ。
効いて来たらWRYYYYYYYY!!
ボツりゆう:TVCMなんて異世界にあるのだろうか?
ジル君以外買わない…
いや、モモンガさんが国作ったらストレスで抜ける人増えるか?