『スイッチ』を押させるな――ッ!   作:うにコーン

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荒木先生「視点はなるべく動かさず、カメラがあるような視点をイメージするといいぞ」
    「欧米の書き方は、良い構図の絵が重要で、何をしたかをひたすら書くぞ」
    「日本の書き方は、キャラの心の動きや表情を細かく書くぞ」

 この視点の違いってのは結構重要で、その人が書く小説の特徴っていってもいいんよ。 この視点の距離で雰囲気はガラッと変わる。
 一人称視点。 キャラの背後、三人称視点。 そして、俯瞰で見る神の視点。
 シューティングゲームにFPS視点てのがあるけど、小説でこの書き方をすると、そのフォーカスが当たったキャラクターの心の動き、思考や動機、状況にどう思ったかをスゲー自然に書くことが出来るんだな。
 文章の中に「私」と入ってれば、キャラ名を出さなくてもフォーカスの当たったキャラの事だって理解出来る。
 しかもこの視点の良い部分はまだある。 それは『文体が口語で書ける』っつーメリット! つまり、そのキャラクターの独り言を聞いてるっつー体で話を進められるので、書き言葉である文語に比べてハードルが低いのさ。 書くのが苦手でも、ネタさえ揃ってればスラスラ書けるんだぞ。
 ちなみに、この前書きも口語を意識してるぞ。
 そしてデメリットも当然ある。 それは、視点が近いゆえに、フォーカスしてるキャラ以外の心情を書き辛いって事。 書きたかったら、一旦、一人称視点を辞めないといけない。 コロコロ視点が変わると読者が混乱するので、ここをどうにかしないといけないぞ。


第二階層は遠すぎる の巻き

 焦燥、憎悪、困惑、恐怖、殺意、屈辱、羞恥……

 

 彼の精神は、様々な負の感情によって、嵐の夜の如く荒れ狂っていた。

 

 自分が1度死んだことなどは、どうでも良かった。 元より、死ぬことに恐怖など無い。 NPCである彼は、ナザリックと、至高の御方の役に立って死ぬ為に生まれてきたのだから。

 

(それが…… それだと言うに…… この私は……ッ!)

 

 最も強い負の感情は、恥であった。 『敵』の進入を許し、あろう事か仲間同士で殺し合う醜態を晒してしまったのだ。

 

 泣きながら抱き合う、セバスの部下…… プレアデス達。 至高の御方の腕の中、声を挙げて泣きじゃくるシャルティアの姿を見ていると、胸が張り裂けそうになる。 謝罪と忠誠の証として今すぐこの胸を割り、心臓を抉(えぐ)り出し献上してしまいたいぐらいだ。

 

 許されるのならば、今すぐにでもナザリックを飛び出し、下手人を惨殺してやりたいと考え  

 

(……落ち着きなさい。 私1人が動いたところで、解決するような問題でも無いでしょう……)

 

 ギリリと、鋭く尖った歯を食いしばり、憤怒の感情を押さえつける。 いつか必ず見つけ出し、いつか必ず捕えてやる。 その時、その瞬間まで、この激情は大切にとっておこう。

 

 ふと、視線を玉座の間の扉に送る。 門と言っても過言ではない程巨大なソレの傍らで、1人の壮年の男と、3人の少年が…… どうやら、大広間の修繕をしているようであった。

 

「あの~、サトルさん。 このシャンデリア、重すぎて天上まで上がらないんですが……どうしましょう?」

 

 奇妙な髪型をした人間の、不可思議な能力。 物と物を磁石のように吸い付ける、魔法にもスキルにも見えない特殊な力は、自らの身長を越す大きさのシャンデリアを持上げるまでのパワーは無いと言う事か。

 

 モモンガ様は、シャルティアの髪を手櫛で梳(す)くように数度撫でる。 そして、泣き止んだシャルティアとアウラ、マーレ達に、人間の手伝いと護衛を命じられた。

 

 シャルティアは気合の入った声で返事をすると、自らの特殊スキルを使用し、完全武装へと装備を整える。 そして、人間の手伝いをするために走り出していった。 やれやれ、と溜息が出るのも仕方の無いこと。 少々空回りしているのが、不安を煽るのだ。

 

 我々、守護者の中から選ばれたのは、ナザリック守護者最強と、広範囲殲滅の得意なマーレ。 そして、2人の弱点を補う、探知能力の優れたアウラ。 その3人を向かわせたという事は…… 手伝いを口実とした、監視。

 

 流石は、至高の御方の最上位。 完璧なこの組み合わせを即答なさるとは…… 正に、端倪すべからざるという言葉が相応しいお方だ。 しかし  

 

「知らない能力を持つ…… 人間。 ……調(・)べ(・)て(・)お(・)く(・)必要がありますか」

 

 ポツリと、零すように出てしまった独り言。 あの人間とモモンガ様の関係が理解出来ない上、この状況があの人間共の計画で無いとの確証は無いのだ。

 

「デミウルゴス。 一体、何を考えているのですか……? まさか  」

「用心するに越したことは無いだろう、セバス。 この状況が、あの連中の罠で無いとも言い切れない。 多(・)少(・)手(・)荒(・)な(・)方(・)法(・)を用(もち)いてでも探る必要があると  」

 

 耳聡く、私の呟きを聞いていたセバスに向け、努めて安心できるようにした笑顔を向ける。

 

「私は愚考するのだよ」

 

 だが、セバスは顰(しか)めた表情を益々深くした。 たかが人間の処遇なに、何が気に入らないというのだ、全く。 シモベたるもの、全力でナザリックの為に動かなければならぬというに……

 

「想像はつきますが…… 一応、その、手荒な方法とやらをお聞きできますか?」

「私が長時間モモンガ様のお側を離れる訳にはいかないので…… 情報収集の専門家である、特別情報収集官のニューロニストに任せるつもりです。 そして助手にトーチャーを……と」

「認められませんね、デミウルゴス」

 

 私の計画を聞き、一蹴したセバスの表情は硬く、語気は荒々しかった。

 

「別に、あなたの許可など必要としていませんが?」

「情報収集ならば、魔法を使えばよいではないですか。 その方が早く、確実です」

「……魔法が失敗する恐れがある。 このような場合は、物理的な手段で口に割らせるに限ると思うがね?」

 

 何故、セバスは反対するのだ。 この人間にこだわる理由が理解出来ない。 せっかく、怒らせないように笑顔で対応してやってるのに、だ。

 

「……ならば、その役が私でも構わないハズですね?」

「ニューロニストの代わりに聞き出してみせる、と?」

 

 無言で首を縦に振るセバス。 フム…… 成程、これは意外に良(・)い(・)手(・)かもしれない。

 

「そしてデミウルゴス。 私が聞きだすに当たって、貴方は一切手出し無用です」

「ほう。 仕事を横取りした挙句、私を追い出すつもりですか」

「貴方には任せられません」

「信用の無い事ですねぇ……涙が出そうですよ」

 

 ハンカチを目元に当て、ヨヨヨ…… と、悲しみをジェスチャーで表す。

 

「……茶化さないでください」

 

 それが気に入らなかったのか、セバスは私に詰め寄り、私の胸を指で突く。

 

「兎に角、手出し無用。 いいですね?」

「いいでしょう。 その『約束』を受けてもいいですが、ただただ私だけが要求を突き付けられるのは…… 不公平だと思いませんか?」

 

 両手を広げ、肩を竦めて見せる。

 

「そうですね…… 自分から言い出した事なのだから、セバス1人でやってもらいます。 そして、これから一切のスキル、魔法の使用を禁じます。   いいですね?」

 

 口を開きかけたセバスを、人差し指を立てることで制す。

 

「理由は単純。 先程言った、口を直接割らせる為です。 それとも、まさか、守護者ともあろう者が…… スキル無しでは、あのような子供に返り討ちに合ってしまうと?」

「……見縊(みくび)らないでいただきたい。 そんな事は、万が一にもありません。 ただ  」

「ただ? どうかしたのかね、セバス」

 

 口篭(くちごも)るセバスに、その先が言い易い様、笑顔で聞き返す。 束の間の沈黙の後、セバスはこちらに背を向けた。

 

「……いえ、なんでもありません。 ただの嫌がらせかと思っただけです」

「おやおや、心外だね。 私が、そのような無意味なことをすると?」

「…………」

 

 そうして、私の質問に答えず、セバスは去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デミウルゴスの撒いた種は、いずれしっかりと根を張るだろう。 あとは芽吹かせて刈り取るのみ。

 

 悪魔はモモンガの近くへと歩み寄り…… 良く知る同僚、コキュートスに聞こえるように   シャルティア達も身体能力が高い為、聞き取るのは容易なはず   1つ、爆弾を落とす。

 

「  モモンガ様、守護者の蘇生は滞り無く終わりました。 ただ、領域守護者の状態が未確認です」

「領域守護者の無事は、玉座の機能を使って確認できているが?」

「いえ…… 区画を護ると言う特性上、隔離されているとも言える彼らは、この非常事態を把握していないと思われます」

「……我ガ盟友ニモ、知ラセル必要ガアルカト。 此方ニ来ルヨウ、知ラセテ来マショウ」

 

 デミウルゴスの視界の端で、アルベドの微笑が凍りついたのが見えた。 彼が言うに、彼女の表情は全く読めないそうだが、かなり動揺すれば多少……窺えるようになるのだ。

 

 降って沸いた、カテゴリーG出現の危機に、アルベド、アウラ、シャルティアの3人の動きが眼に見えて悪くなる。 身体をまるで、凍り付かせたかのように硬直させていた。 ちなみに、この虫の元々の名前は、『御器被り』だったが、新聞の誤字が思いの他広まった為、定着した。

 

 理由を知っているだけに、少々罪悪感を感じるデミウルゴスだったが…… モモンガの知らない所で起こった事とするために、ジョースター達とモモンガを分断しなければならないのだ。 これだけは、可哀想だが泣いてもらうしかない。

 

「そ、その必要は無いのでなくて?」 アルベドが腰の羽をギクシャクと動かしながら言う。 「ほ、ほら、第2階層はシャルティアの管轄なのだから、シャルティアに伝言を命じればそれで済むじゃない?」

 

 シャンデリアを抱え上げ、天上まで飛行していたシャルティア。 突然崖っぷちに立たされた彼女は、女性がしてはいけない必死の形相を浮かべ、勢い良くアルベドの方へと振り返る。 反動で機材が揺れ、ガシャガシャと音を立てた。

 

 そこへ、デミウルゴスが1歩前へ出る。

 

「いえ、それには及びません。 モモンガ様、コキュートスとセバスに、伝言を命じては如何でしょうか? コキュートスは友人の無事を直接確かめられますし、1石2鳥かと」

(さて…… 切欠を作ってあげましたよ、セバス。 いくらなんでも解らなくはないでしょう?)

 

「フム   そうだな。 セバス、頼めるか?」

「はい。 命令とあらば、喜んで……」

 

 一連の流れに、微笑を湛えた悪魔は、その微笑みを一層深くした。

 

 第2階層へ向かうセバスが、ついでと称して仗助達にナザリックの案内を申し出る。 しかし、残念ながら、誘い出せたのは康一ひとりだけであった。 2人いれば、証言を照らし合わせて嘘を暴く事が出来たのだが…… 欲を出して失敗しては元も子もなし。

 

 全ては予定通りなのだ   

 

 

 

 

 

 

 

 ナザリック地下。 第7階層と第6階層を繋ぐ転移門付近に、彼等の姿があった。

 

 一人は老人。  雪のような白髪と髭を湛え、柔らかな物腰の奥に隠された目は、抜き身の刃のように鋭い眼光を放つ。 黒い燕尾服を着込んだその姿からは、何処かの大貴族に遣える執事を思わせる。 しかし、見る者が見れば、鋼の肉体がその服の下に隠されていると気付くはずだ。

 

 一人は巨大な昆虫。 青空のように透き通った真っ青な身体は、見た目通りに超低温であり、触れれば氷のように凍てついてしまうだろう。 日本の武士が着込んでいた、大鎧のように見えるのは、形を変えた甲殻だ。 そのため防具の類(たぐ)いが一切装着できず、同僚からは全裸だと揶揄されてしまうのだが。

 

 一人は少年。 丈夫な綿(めん)の生地で作られた、陸軍将校の服が元の黒い服は、詰襟(つめえり)の学制服だ。 低い身長、薄い色をした頭髪、幼さを残す表情からは、彼が高校生だとは思えない。 彼を全く知らない人物の第一印象は、年齢以上に若く見られる事だろう。

 

「ず、随分、広いん、ですね……」

 

 息を荒げた康一は、光り輝き渦を巻く、転移門の前で息を荒げる。 歩きやすい9階層や、進入禁止のためスッ飛ばした8階層。 そして、まだスタミナが残っていた7階層   暑さはコキュートスにフォローして貰った   の内は良かった。

 

 だが、ボーナスと言うリアルマネーの物量に物を言わせた、広大なナザリックが康一の前に立ち塞がった。 そしてゲームであったが為に、交通の便(アクセシビリティ)なぞ全く考慮されていない…… むしろ逆に、徹底的に悪くなるように作られた地形に、早くも苦渋を舐める。

 

「ナザリックハ、10階層ニ別ケラレテイル。 コノ第6階層ハ、ナザリックデ最モ広ク、密林ノ広ガル階層ダナ」

 

 コキュートスが気を利かせ、同僚が管理している階層の紹介をしてくれた。 最も広い階層が、足場の悪い密林で構成されているそうだ……ありがとうよクソッタレ。

 

 意を決して転移門を潜ると、以外にもそこは室内であった。

 

「き、恐怖公さんの居る、ブラックカプセルは何階でしたっけ?」

「第2階層です」

 

 さらりと、絶望的な情報をセバスが寄越してくれる。 このペースでは、第2階層に着くまでに日を跨いでしまう……が、だからと言ってセバスやコキュートスにおんぶして貰うなんて恥ずかしくて無理。 康一は高校生なのだ。

 

 第6階層に広がるのは、鬱蒼とした密林。 そこから天を突くように伸びた、石造りの巨大な手のような建造物がある。 楕円形の広場を取り囲むように作られた客席には、いくつかの人影があった。 近付いて見れば一目瞭然だが、それは人の形をしていれど人ではない。 茶色のそれは、泥人形。 物言わぬ土塊(つちくれ)、観客役の賑やかし、クレイ・ゴーレムの集団。

 

 そう、康一がセバスに案内されたそこは、イタリアのコロッセオを彷彿とさせる楕円形の闘技場だったのだ。 ただ違うのは、重力を無視したように四方に伸びる、特異な形状の客席があった。

 

「コキュートスさん、僕の事は気にせず先に向かって下さい」

「……スマヌ、スグ戻ル」

 

 遅々として進まぬ行程に、焦燥(しょうそう)を隠し切れなくなっていたコキュートスを見兼ね、康一は2手に分かれる事にした。

 

 会話の時間すら惜しいと、短く謝罪したコキュートスは、軽やかに地を蹴り客席を飛び越え去っていく。 康一は、まるで映画の世界みたいだなと考えながら、凄まじい身体能力を発揮し小さくなっていくコキュートスの背中を見送ったのだった。

 

 康一は、その緻密な作りに感嘆の声を漏らしながら、セバスの案内で闘技場の奥へと進んでいく。

 

 錆色の鉄格子がはまった通路は薄暗いが、松明のゆらゆらと揺れる淡い光によって雰囲気は素晴らしい。 所々置かれた石細工や、彫刻の施された壁も、まるで本当にコロッセオに来たと錯覚してしまうほど精巧だった。

 

「この通路の先が中央の広場です」

 

 目の前の格子戸は既に持ち上がっており、下の部分が少し見えていた。 トンネルの出口のように通路の先は明るく、薄茶色の土が平坦になさられていることから、地下構造の仕掛けは省略されているのだろう。

 

 セバスは格子戸をくぐった先で端に寄ると、片手を中心へ向け康一を促す。 もう少し彫刻などを眺めていたかったが、この先にある物の好奇心が康一の背を押す。

 

  それは想像以上だった。

 

 崩れかけのコロッセオでは到底味わうことは出来ないだろうそれ。 自分が剣闘士(グラディエーター)だったら味わうだろう興奮。 ここに立って始めて康一は、ボクシングやレスリング選手が何故、痛い思いや辛い思いをしてもリングに上がるのか。 数多のライバルに打ち勝ち、トップを目指すのかを理解できた。 

 

 膨大な数の観客はここで、360度見渡す限りの観客席に座り、勇者の登場を今か今かと待つのだろう。 何千人も収容できそうなそこには、観客の代わりに茶色のゴーレムがこちらを見ている。 康一は広場の中心で、観客席をぐるりと見上げ    

 

ワァァアア    !

 

 巻き起こる歓声と、万雷の拍手に歓迎される選手の背中を幻視した。

                  ド

「康一様がいた世界では闘技場として使われていたようですが、ナザリックではもっと別の使い方をするのですよ」

 

 広々とした闘技場の真ん中でつっ立ってる康一の背に、不意に掛けられる落ち着き払ったセバスの声。

 

「上階には転移の罠がいくつかあります。 それを発動させると此処へ転移させる仕掛けになっており……」

                  ド ド

 観客席で、何かが動いた。 それは土人形。

 

「つまりは闘技場ではあるものの、此処が作られた目的はもっと別……」

 

 無数の土塊(つちくれ)が動く。 太い棒みたいな足が、床を打つ。

                  ド ド ド ド

「此処は…… 愚かにも神聖なるナザリックに侵入した塵芥を…… 『始末』する、処刑場に…ございます」

 

 動像(ゴーレム)が足を踏み鳴らす地響きが、コロシアム全体を震わせ。 地震の如く伝わる振動が、空気を震わせ2人を包んでゆく。 第6階層の闘技場に、狂気と言う名の振動が、ビリビリと響き渡っていく。

                ド ド ド ド ド

「モモンガ様も、お優しい。 多少、役に立つとは言え、人間など首輪を着けさせ鎖に繋ぎ、屈服させてから命令すればよいというのに」

 

 背中から叩き付けられる、致死性の空気。 それはまるで、空気そのものが闇に墜ちたかのように暗く。 そして、真夜中の嵐のようにゴウゴウと音を立てて、真っ黒な風を背中から吹き付けるそれは……

 

「殺しはしません。 身体に聞くこともありますので。 では、知ってることを全て…… 吐き出してもらいます」

 

 

 

    極大化された、殺気。

 

 

 

「  え?」

 

 康一は振り返る。 ゆっくりと。 ……いや、実際には、全力で勢い良く振り返ったのだ。

 

 

 

   だが。

 

 

 

 セバスの全身から放たれる殺気を浴び。 身体が…… 全身の細胞一つ一つが警告を発したために、康一を包み込む…とある感覚。 生命の危機に瀕した時に起きる…… スローモーション現象。 究極の集中が引き起こした錯覚。 タキサイキア現象の発現。

 

 耳を塞ぎたくなるほどの騒音。 空気の揺れ、大地の揺れが伝わったかのように、セバスの身体が霞むように振(ぶ)れて    

 

ドスゥゥウッ!!

 

「   !!」

 

 知覚できない程の速度。 時を止めたのかと思える程の一瞬で、セバスは距離を詰めた。 眼にも止まらぬ速度で放たれた抜き手が、無情にも康一の左肩に突き刺さったのだった。

 

 

 

to be continued・・・




設定資料集に、クレマンティヌスさんの、おにいちゃんの姿があって驚き。 漆黒聖典第5席次だったんだねぇ。
いや、明言はされてないのだけれど、髪色と言い、髪形とい言い、虹彩の色も同じだしで、これかなと。 
今頃、番外次席って誤読してたのに気付いた。 いつ主席でてくんのかなと思ってたら席次でした。

――没ネタ――

~<手癖の悪い悪魔>が盗(ギ)ッてきた『アレ』が換金出来なかった~

モモンガ「使い道も無いし、カネにもならないから返してきて」
パンドラ「畏まりました、わが主よ!」


パンドラ「よし、法国の衛兵の私室に入れたぞ」
    「机の上に置いとけば気付くでしょう。 誰の物か解るようにメモも残しておきますか」

女性衛兵「おや、こんな所に布とメモが。 何々?」

メモ  「お 前 の パ ン テ ィ ー だ」



すきなとこ:わざわざ返してあげるモモンガ様、やさしい
      でも、自分で行くのは恥ずかしい。かわいい

ボツりゆう:こんなピリピリしてる状態のナザリックを魔法で覗き見なんかしたら、
      クロスファイヤーハリケーンスペシャルが飛んでくるぞ~!
      アルベドが暴走しそう。モモンガ様の貞操が危険で危ない
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