そして、オリ主の物語をどうぞ。
閉ざされた楽園・異物で起きる物語
ある時は、烈火は疾風と共に現れた。
ある時は、烈火が疾風を纏い現れた。
ある時は、疾風が烈火の意志を継ぎ現れた。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返した。
何故お前達、否、おまえは私の前に立ちふさがる。
何度目の前に現れる戦士は、烈火の思いを引き継いだ者だった。
烈火の戦士、仮面ライダー龍騎。
『城戸真司』
「!?」
少し休眠していたら、学校の屋上で妙なエネルギーを感じ取る。これは霊力かと、ゴルトフェニックスを見る。
ゴルトフェニックスの様子に、士道が向かったらしい。
私も急いで駆け出す。
「何が起きてる」
そして屋上の扉、それに手を空けた瞬間だった。
鏡が割れるような音が鳴り響く。
「・・・なん、だと」
辺り一面は真っ暗であり、急に時間が過ぎたように光景が変わっていた。
見渡せば生徒もいない。ゴルトフェニックスも困惑して出てくる。
「ゴルトフェニックス、士道達の様子は」
ゴルトフェニックスの話では十香が突如苦しみだし、ここまで走り出したらしい。
士道はそれを追い、エネルギーが暴走していた。
そして私がここにたどり着いた瞬間だった。まるで世界が変わったかのように、変化している。
「・・・ゴルトフェニックス、お前はミラーワールドに。従者モンスター達、町の監視につけ」
指示を飛ばし、携帯を見る。時間が進んでいて、もう明日だった。
どうなっている?と思いながら、あることを考え出す。
「あの時、扉を開けた瞬間、タイムベントの感覚に襲われた」
タイムベント、時間の逆行という能力。
それの感覚が蘇った。
ともかく家に帰宅することにして、その場から去る。
いまは情報は欲しい。
「・・・士道は屋上での暴走で、いまは寝てるか」
琴里からのメールで、十香が謎の暴走をして、士道はいま休んでると、まるで私が事前に知っていて、もう済んだことのように話している。
これ以上聞き返しても、意味を見いだせない。なにより、いまはラボにいる私の側に、従者モンスターが現れる。
「それは本当か?」
いまこの町一帯を囲む結界のようなもので閉じこめられていて、外に出ることはできないらしい。
いま検査機で調べたが、それらしいもので町が覆われている。
何体かを外に出そうとしたが、あまりの強固さに消滅した。
「ドラグブラッカーが使えないときに、仕方ないか・・・」
しばらく考え込みながら、私は明日に備える。
その前に、町の方を見る。とある建物を見た。
「・・・」
ネットで調べれば天宮市タワーなるものがいつの間にかある。これを調べに行くかと従者モンスター達に待機命令を出す。
これだけすれば後は明日に備えるかと眠る。
「・・・朝か」
パンを食べ、缶コーヒーを飲む。ただそれだけである。料理は出来るが、昼しかやらない。時間の無駄だと切り捨てている。
興味ない、ともかく必要を感じない。少しばかり【神崎士郎】時の自分が懐かしい。あの時はそんなものはなかったから。
着替え、弁当を持ち、外へと出る。
「おはよう」
そう柔らかい微笑みと声で、知らない女子生徒が話しかけてきた。
それにしばらく黙り込むが、少女は首を傾げながら、ふふっと苦笑する。
「神衣、どうしたの? まだ寝ぼけてる?」
「君は・・・」
桜色のウェーブがかかったショートヘアの少女は、僅かに私に近づいてくる。
そして目を見ながら、
「『私は園神凛祢、貴方達の幼なじみだよ』」
そう、刷り込まれるように言われた。すぐに物事に察して、合わせておくかと決めておく。
「・・・少し寝ぼけてた、すまないな、凛祢」
「いいよ♪ 神衣、少しはご飯はちゃんと食べないとダメだよ」
「一人暮らしだから仕方ないさ」
「そう言うの、直した方がいいよ」
彼女はこれでいいと言わんばかりに、五河家から出てくる、琴里達に挨拶する。士道も私と同じで戸惑っているが、すぐに刷り込まれている。
士道の方は刷り込まされたようだが、私は懐の無限サバイブを意識した。
こいつのおかげで、彼女の記憶操作には耐えられたようだ。
(園神凛祢、我々の幼なじみ。という設定か、他に情報はないな、ふむ・・・)
この事態を引き起こした者だろうが、まだ不確定要素がありすぎる。
いまは静観するかと、彼女を監視する方向でしばらく見守ろう。
しばらくは何事もなく、過ごすという妙な感覚だ。
琴里からいま天宮市は謎の結界に覆われていると言われたり、士道にいま精霊の力はなく、不安定らしい。
そもそもあの暴走はなんだったのだろうかと思いながら、精霊の封印維持のために精霊達とデートするように言われる士道。
ならばと私は、凛祢と話し合うとしよう。
「あっ、卵安い、少し持ってくれるかな?」
「わかった。っていうか待て、なぜ俺の分もある」
「神衣も少し食べた方がいいからだよ、しばらく十香ちゃん達も士道の家にいるんだから、神衣も来てね」
「面倒だ」
「だーめ、神衣の分も作るから」
凛祢がしばらく、というより五河家で料理を担当していたことになっていたため、そんな会話をしながら買い物している。
ともかく、彼女を監視するのは自分の役目だろう。
従者モンスターはこの結界内の探索、ゴルトフェニックスは士道の監視、ドラグブラッカーは傷の治癒。
仕方ないとはいえ、不確定要素が多い。タワーについて調べるのは後回しにしようと考えつつ、凛祢と過ごす。
殿町が発案する夜の肝試し、クラス対抗戦、精霊達のデート等々、意味もなく過ぎる時間。だが興味ない。
あるとすれば、一度士道が結界のコアに近づき、ガーディアンに襲われた。ゴルトフェニックスですぐに駆けつけて、撃破したし、側に十香もいた。
そんな日々を過ごす中、また来た。
「おはよう」
そう彼女は何十回目の挨拶をしてきた。
「『私は園神凛祢、貴方達の幼なじみだよ』」
これも何度目かと思いながら、同じ光景を何度見たことか。
そう、いま何度目かのあの日を繰り返している。
どうやら時間逆行が起きていて、あれ以上先に戻らず、先にも進まずが続いていた。
だが気にせず、調査と観察を続けている。
「どうしたの神衣?」
「いや」
凛祢とも買い物も何度目か、時折買い食いしたりと、時間を過ごす。
いまは精霊達とデートしている士道。暇だから外を歩いていたら、凛祢と出会い、買い物につき合っていた。
凛祢は日常品を買い込んでいる最中であり、神衣は暇だからと言う理由から、手を貸した。
「けど、ここも色々あるんだね」
「アクセサリーとか買わないのか?」
「私はそういうのはね、神衣は買わないの?」
「男はアクセサリーはいらないだろう、敷いて言えば、琴里やお前にプレゼント買うときが苦労する。今年は十香達がいるからな」
「簡単なものでいいのに」
そう微笑む凛祢だが、何十、千百も繰り返す空間と関係あるとは思えない。
本人に意思がないのだろうか? 操られているか、知らず知らずにしているのかわからない。
そう思っていると、ふとっ、新たなイベントが起きた。
「そうだ、せっかくだからプレゼント買ってよ神衣」
「・・・なんでそうなる?」
「え~安物でもいいのに」
そう言う凛祢に仕方ないかと思いながら、その手を取る。
それにえっと驚きながら、近くのアクセサリー店へと入っていく。
「えっと、神衣? 冗談なんだけど」
「せっかくだ、安物でいいんだろ?」
「えっ・・・いいの?」
「問題ない」
そう言って、髪留め、ヘアピンを見ながら、いいものがないか考えるが、情報がないなと苦笑する。
そう言えば、初めは琴里のプレゼントだった。なに買えばいいかよく分からず、店内の人に聞いたりして、プレゼントした。
しばらく考えて、一つの髪留めを手に取り、凛祢の髪を見ながら頷く。
「これでいいか?」
「えっと・・・本当に良いの?」
少しぎこちない凛祢に対して、問題ないと呟く、それを買ってあげた。
凛祢はしばらくそれを見ながら、いつもよりも柔らかい笑みを見せる。
「ありがとう神衣、大事にするね♪」
「そうか、よかったよ」
そう言いながら、それが確定されたイベントとして、何度も繰り返された。
繰り返す中、そんなものは前とかわらないため気にはしない。時折違うことが起きるが気にせずに、過ごすが、奇妙な感覚がある。
それは、
「士道が医務室に運ばれた? ほんとか殿町?」
「ああ、鳶一折紙と夜刀神十香、二人の手作り弁当を食べて倒れたらしい。ちくしょう!! 俺だって可愛い子の弁当でぶっ倒れたいぜ!!」
それに疑問が思い浮かぶ。クラス対抗戦の昼時、二人が弁当を士道に食べさせて、気絶させそうになることが確定で起きていた。
確かそれは凛祢が側で助けてくれたはずだがと、って、
「? どうしたの神衣」
「いや」
そう言えば凛祢はその時、私と共に昼飯を食べていたのだ。それじゃ助ける人はいないな。
いつからか、凛祢が私の側にいることが多い。気づかれた?
そう思いながらも、やることは変わらず研究であり、なにも変わらない。
変わらない日々の中、変わらない時間だけを過ごす。
変わらない、変わらない、変わることをしない。
そんな日々を過ごす、はずだった。
「神衣、朝だよ、おはよう」
「・・・おはよう、えっと」
「もう、神衣、私だよ。『私は園神凛祢、貴方達の幼なじみだよ』」
「・・・ああそうだな」
そう言って、私は体を起こす。
ここ最近の繰り返しで変わったところは、凛祢が私の世話を焼き始めていると言うことだった。
なぜだろう? 確か当初は士道が試験勉強があるからと朝飯作るの断ったら、私の家で作るようになっていたが、いつの間にか、初日からこれだった。
エプロン姿の凛祢を見ながら、私は静かに思う。
(このまま過ごすのか?)
そう思いながら、別にどうでもいいと思いながら、凛祢との時間を過ごす。
凛祢は優しく微笑みながら、食卓を囲む。
そんな日々の中、変わらないと思いながら、料理を食べていた。
だが変わるときは変わる。それが彼の中の持論である。
「・・・さてと」
深夜の時間帯、この時間、この日、とある場所で士道が誰かと共に町を歩き、結界のコアに近づき攻撃されるイベントが起きる。
すでに準備はしている。そして謎の衝撃者、ローブで顔を隠す者と戦う。
今回は十香かと思いながら、退けた。
「ふう、大丈夫かシドー」
「あっ、ああ・・・」
どうやら今回は私の出番はないらしい。
そう安心したとき、雄叫びが鳴り響く。
「!?」
「な、なんだ」
その時、私の耳に警戒音が響く。あり得ないと思いながら、変化が起きたかと思い、何が起きても驚かないつもりで、従者モンスターを放つ。
【アドベント】
くぐもった音が鳴り響き、黒いドラゴンが従者モンスターを捕食する。
「なっ・・・ドラグブラッカー・・・」
「!?」
その瞬間、琴里と四糸乃が現れ、その光景を見た。
三人の精霊の前に現れたのは、黒いもやを纏う、暗黒龍ドラグブラッカーだった。
「ドラグブラッカー・・・どうして、士道を守りに来たの?」
「ですけど・・・」
『なんか様子がおかしいよ~』
それを言われたドラグブラッカーの瞳は黒く、とある男の周りで飛翔する。
私は静かに、オーディンになり姿を現す。
「オーディンッ!?」
私に警戒する士道達だが、それを無視して、それを見た。
『・・・なぜ君はここにいる?』
【愚問だな、お前を倒せるのは俺だけだ】
男はそう言い、黒いデッキを構える。
そのデッキを見て、私は静かに目を細める。
『リュウガのデッキケース・・・』
【変身】
そう言って【城戸真司】が仮面ライダーリュウガへと姿を変えた。
黒い炎を纏いながら、さらにデッキからカードを取り出し、私に見せる。
そのカードは、
【サバイブ】
黒い炎を纏う、リュウガサバイブと、黄金を纏うオーディン。
二人の仮面ライダーは対峙して、静かに構える。
『貴様は何者だ』
【俺の名前は城戸真司、仮面ライダーリュウガ。お前を倒せる唯一無二の存在】
その言葉を静かに聞き、しばらくの静寂のあと、暗黒と黄金がぶつかり合う。
それに多くの者が驚愕しながら・・・戦いがまた始まった。
影の城戸真司さん登場。
凛祢とはデートみたいなことを繰り返しの中で何度もしてます。
リュウガサバイブ登場、ちなみにこちらのドラグブラッカーは黒い闇を纏い、目が黒いです。
なにがオリジナル的に起きているか、これからよろしくお願いします。
それではお読みいただきありがとうございます。