デート・ア・無限サバイブ・鏡像の戦士   作:にゃはっふー

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やっちまった、別の物語投稿した。申し訳ございません。
そしてリュウガデッキを作り、神衣に渡したオーディン。自作自演も大変です。
それではどうぞ。


第14話・黒龍の力

 まず現状の確認として、我々はこんな状況だ。

 

 一つ、十香がDEMにさらわれた。

 

 一つ、精霊を始め、琴里達フラクシナス含め、多くの人が誘宵美九に洗脳、ただいま士道を捕獲しようと暴走している。

 

 一つ、我々は時崎狂三とオーディンと協力関係を結び、現状を打開することになる。

 

 

 

(いまのところ、十香がさらわれたところ以外はシナリオ通りだな)

 

 私はそう思いながら、いまは誘宵美九の人間としての自宅に忍び込んでいる。

 まずは十香を助け出す方が先決だが、このままだと美九が邪魔でしかないと言う判断になり、話し合いするための準備が必要となった。

 美九の家で情報を仕入れて、彼女と会話するきっかけ探し中。

 

「神衣さん、向こうは浴室だと思いますわ」

「そんなところ入ったら殺される」

 

 いま、狂三(分身体)と共に、屋敷の中を見ている。

 狂三の興味は、俺が持つリュウガのデッキだろう。本体も視線の先は、デッキに注がれていた。

 いまドラグブラッカーが側にいるが、なにがあっても対処できるようにしている。

 

「あら?」

「どうした」

「士道さんのところでなにか見つけたようですわ、そちらに」

「わかった」

 

 そうして士道の元に行くと、隠されたようにCDやらなんやらがあるが、歌うのは誘宵美九だが、名前は違う。

 名前は宵待月乃という人物である。

 話を総合すると、琴里のように、人から精霊になったパターンらしい。

 だが士道の顔が優れない。まあ気にしないでおく。

 

(精霊に関しては士道の仕事だ)

 

 そう考えて、CDを見ている士道。ん?と言う顔になる?

 

「どうした」

「あっ、いや・・・」

「ともかく、情報は入った。あとは誘宵の方をどうにかして、十香だな」

「ああ・・・」

 

 こうして我々は、暴走する精霊のもとに出向く。

 急がなければいけない。ドラグブラッカーや狂三の反応から見て、まだ見つからないのだから、急がないといけない。

 

 

 

 洗脳された人々は、狂三が対処して、早い段階で美九のもとにたどり着くが、メイド姿の精霊、耶倶矢、夕弦、四糸乃とよしのんがその場にいた。

 

「こりゃまた・・・」

 

 狂三の影、その中で対話させることには成功させたが、いまは彼女達だ。

 

「くっくっく、お姉さまを大人しく返してもらおうか」

「同意、覚悟は出来てますか」

「おにいちゃん・・・」

『お兄ちゃんでも容赦しないよ~』

「あらあら、どうしましょう。守ってくださいね、私の騎士様」

 

 狂三はくすくすと面白そうに笑う。私がここで渡された力を使うと思っているのだろうが、無駄だ。

 

「ああ守ろう狂三、士道に任された以上、いまは騎士だろうが道化師だろうが演じてやるよ」

「あら頼もしいですわ」

「俺には、切り札がある」

 

 そう言って、懐から黒いものを取り出した。

 

 

 

 話し終えた士道達が影から出てきてみた光景は、

 

「か、神衣、これ欲しい!! この、写真」

「呼応!! 夕弦はこの写真を希望します!!」

「わた、しは・・・」

「あらあら、わたくしはこれをもらいますわ」

「なにしてるの!? なにしてるのみんな!!」

 

 全員が一塊りで集まっていたが、すぐに各々の立ち位置に移動して、なにくわん顔をして、懐に何かしまう。

 

「士道、話は済んだか」

「なにしてたの!? なにしてたの!?」

「なにもしてない、ナニモシテナイヨ」

「どうして最後棒読みなの!?」

「まあまあいいでないですの、減るものでもございませんよ士道さん」

 

 胸元に写真と映像データが入ったものをしまう狂三に、なに渡したんだよと叫ぶ士道だが、知らない方がいいので言わない。

 美九はついていけずに困惑する中、こちらを一瞬見た。なんだろうと首を傾げた。

 

「それではそろそろ」

「あ、ああ・・・」

「ドラグブラッカー」

 

 こうしてここをあとにする一行。

 その時、美九はいまだにこちらを見ている。

 

「なにを話した?」

「・・・お前、本当に知らずに持ってたんだな」

「?」

 

 そう話し合う中、ついに十香救出作戦へと入る。

 

 

 

 士道の話では、十香を助け出すまでは何もしないように頼んだらしいので、いまはこちらに専念する。

 路地裏で話し合う中、オーディン(フェイクベント)が現れる。どうやら情報を得たらしい。

 

『夜刀神十香の居場所が分かった』

「本当か!?」

『ああ・・・!?』

「狂三!?」

 

 すぐに狂三をだきしめ、それをかわした。

 何者かが狂三の首をはねようとしたのだが、それに盛大に舌打ちするものの、士道は驚愕する。

 

「ま、真耶!?」

「兄様♪」

 

 そう言って、だきついてくる子を見ながら、これは話に聞く、士道の実妹かと思いながら、こちらを見る。

 私より、その腕の中にいる狂三を睨む。

 

「あらあら、神衣さんは積極的なんですね」

「まあ、分身体だろうけどな、君は」

「ふふっ」

 

 そう微笑みながら、その後の会話をする。

 まずは誘導として、オーディンと俺と狂三がビルを攻撃。その隙に士道が十香を助け出す。

 フラクシナスの方は真耶のおかげで正気に戻り、琴里から連絡を受けながら、琴の話を聞いて驚愕されていた。

 だが、いまは無視して欲しい。

 

「ともかく、いまはオーディンの力が必要だから、俺は行くぞ士道」

「あっ、ああ。神衣も気を付けろ」

「任せろ」

『では行くぞ』

 

 デッキを構え、ベルトを出現させて、セットしてリュウガへと変身する。

 内心、またリュウガへと変身するとはなと思いながら、烈火が変貌した煉獄のカードをどうするか考える。

 

(いや、サバイブはやめておこう。ノーマルとフェイク無限サバイブのオーディンがいれば問題ない)

『では、私も少し、派手に行こう』

 

 鏡から大量の従者モンスターが現れ、一つの建物を見る。

 

『さあ始めよう、戦いを・・・』

「ああ・・・」

 

 私を阻める者は、最後の一人のみだ。

 

 

 

 混戦状態と言っていいだろう。空間震の警報もあり、おかげで向こうもこちらも本気で暴れられる事態。

 モンスター達や、武装したもの達、兵器人形に、同じ姿の狂三達。

 そんな中、トリックを使うオーディンや、ドラグブラッカーを従える俺がいる中で、もう混戦と言っていいだろう。

 今回もストライク、ガード、ソードの武装して、石化をメインにして無力化して戦いつつ、周りを気にかけている。

 ゴルトフェニックスやドラグブラッカーだけでも、だいたいは倒しているのだ。

 

(とりあえず外は問題ない、あとは中か、士道の方は・・・って)

 

 なぜか精霊、耶倶矢、夕弦、四糸乃とよしのんがいる。高く跳び、よしのんへと飛び乗る。

 

「四糸乃、よしのん、なにしてるんだ?」

「ふへ!? お、おにいちゃん!?」

『なになに、その姿? かっこいいね~』

 

 どうも美九も十香の方に来てくれたようであり、士道の交渉は予想外な結果を出したようだ。

 そんな様子の中、僅かな異変に気づく。

 

(・・・少し混戦に目を離しすぎたか)

 

 冷静に見ると、鳶一折紙が使っていた、武装した人が真耶と激突していたりしている。だが、後々知ったが、あれは不可がかかりすぎる。このままでは使用者は死ぬだろう。

 やれやれと思いながら、オーディンへと意識を移す。

 私として、色々と手を回す。

 

 

 

 真耶が彼女を倒した際、リバースベントを使う。

 

「!? なにしやがります!?」

『このままでは脳が耐えられずに死ぬからな、治療しておいた』

 

 そう言うと、本来事切れていてもおかしくない使用者は、僅かに呼吸していることに気づく真耶。驚愕しながらオーディンを見る。

 他にもそろそろ動くかと、オーディンは鳳凰召錫ゴルトバイザーを取りだし、周りを終わらす。

 

『ファイナルベント』

 

 それが戦局をひっくり返すには十分な余波だった。

 余波だけで、多くの者達を無力化する光と羽根がまき散らされた。

 

『ん?』

 

 そして突如黒いエネルギーが立ち上る。それを見て、異変が起きたかと思い、急いで向こう。真耶は無視だ。

 向こう先には、十香がいたが、いつもの、霊装も違う。彼女がいた。

 すでに何者かを倒しているが、その剣、天使が士道に向けられている。

 

『ガードベント』

 

 ゴルトシールドを取りだし、その一撃を防ぐ。

 士道の周りは、氷と、十香の天使が握られているが、やはりかと色々と視野する。

 

(士道は封印した霊力を使用できる・・・だがいまは)

「・・・何者だ貴様」

『夜刀神十香・・・というには、これは』

 

 雰囲気、威圧、同一人物とは思えない変貌。

 その様子を見ながら、ソードベントで剣を構えながら、静かにたたずむ。

 

『・・・これが真理か』

 

 僅かに近づいた気がしながら、彼女と対峙する。

 彼女が放つ一撃、士道の叫び声が聞こえないほどであり、少しでも地上に降り注げば多くの人が死ぬ一撃に、答えを見いだす。

 

(世界はこの力を引きずり出すために、顕現装置を作り出したか?)

 

 士道に後で色々聞くとして、いまは彼女だが、シールドがあればなんとかなるが、倒さずとなると難しい。

 このままだと、殺し合いになる。そう思いながら、ついに、

 

『まずい』

 

 ガードベントの力を強め、その一撃に備える。

 彼女の、いまの彼女の天使の一撃。

 

 

 

「ふっはははははは、消えた、消えたぞ!! 我をまどわす、奸佞邪知な人間どもが」

 

 その一撃は士道も消し飛ばし、美九は唖然となっていた。だが、

 

『それはどうかな?』

 

 瞬時後ろから現れたオーディンに、すぐに剣を振るう。

 そして士道は八舞姉妹に助け出されている。

 二振りの剣を振るいながら、霊力の壁を破壊した。

 

「くっ」

『いまだ』

 

【ファイナルベント】

 

 本体である俺が、ドラゴンライダーキックを放ち、彼女が持つ剣を蹴り落とす。

 それに気づき、剣を振り上げたが、剣は黒い炎に振れた瞬間、石化する。

 

「頼むぞ士道!!」

 

 そう言い、剣と共に落下する俺を見下ろし、私はことの顛末を見る。

 霊力を封印すると共に、十香は元に戻り、こうして騒動は終わりを告げた。

 いまは。

 

 

 

「・・・身体痛い」

 

 ビルの上に降りた十香達は見ているので、俺はそう呟く。

 いまは道路の上で大の字だ。そこに、

 

「あらあら大丈夫ですか神衣さん?」

「・・・狂三か」

 

 影から狂三が出てくると共に、鏡から従者モンスターと共に、鏡の中、ガラスからオーディンが顔を出す。

 

『デッキを返してもらおうか、神崎神衣』

「・・・」

 

 狂三の目的はデッキなのはわかっていたので、すぐに動いたがよかったようだ。

 鏡に向かって、デッキを投げ渡す。

 それを受け取る私はそのまま、従者モンスター達と共に消え、狂三は静かに黙り込むが、静かにくるくると周りながら、

 

「それでは、またいずれ・・・」

 

 影へと姿を消して、神衣は静かに黙り込む。

 

「・・・」

 

 僅かな心の笑みを隠しながら、真理に近づいてきていると確証する。

 

 

 

(今回のことでDEMはオーディンにも興味を持つだろうが、全くの異世界と考えるのは少人数、黒幕とそれに絶対の忠誠を誓う者だけだろう)

 

 そう思いながら歩く。いまは文化祭の続き、よく続きが起きたなと思いながら、美九のステージへと歩く。

 最悪な事態を想定して歩きながら、考える。

 

(狂三を始め、ラタトスクにも、ガラス、鏡が出入り口で私が物などの出入り口にしているのもバレ、リバースも下手をすればバレたな)

 

 だが得るものもある。十香についてだ。

 

(あの状態は、士道が死んだと思ったときらしい。詳しくは本人も知らないが、黒幕との会話も聞いた以上、世界の目的は精霊に対する、ストレスか)

 

 精霊の封印も、ストレス、感情に左右されている。もしもだ。

 もしも、ASTがずっと精霊に攻撃をし続けたりと、世界が精霊を倒すと銘打ち、結局無駄に神経を逆撫でし続けていたらどうなっていたかを考える。

 

(狙いはわかった、敵もわかった・・・)

 

 DEMに所属する、一人の男。世界が、他人がどうなろうと考えず、ことを進める人物がいることを知り、僅かに心が笑う。

 やっと納得がいく答えが出た。世界が精霊に対しての対処法の過ちや、詰めの甘さ等々。

 やっと見えてきたよ、凛祢。

 

「・・・神崎神衣・・・私がやるべきことは一つ、世界の真理を知ることだ」

 

 意味もない、理由は私が神崎神衣だからだ。

 それだけだ。

 

「さああとは知るだけだ、この世界の真理を知る・・・士道、お前には役に立ってもらうぞ、精霊のためだ、利用し続けてやる。全てが終わる日まで」

 

 そう決めて、俺は美九のライブへ向かう。

 いつの間にか美九の封印が終わり、士道の手の早さに呆れるのだった。




番外編のあとは、或守姉妹、その後万由里の順で、七罪です。凛緒は七罪や折紙後のオリジナルにします。
それではお読みいただきありがとうございます。
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