デート・ア・無限サバイブ・鏡像の戦士   作:にゃはっふー

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万由里さん登場、そして神衣の物語も加速します。


万由里スタート
審判の日・私と彼の出会い


 仮面ライダーオーディン。この世界とは別の世界より来た異物。詳細不明。

 

 時を操る術があり、ただし時間移動など完璧ではない。

 

 だが空間移動並び、鏡を用いる空間との行き来を可能。

 

 謎の生命体、否、エネルギー体を従える。行動理由不明。

 

 存在理由、不明。

 

 監視続行・・・

 

 

 

「・・・ん?」

 

 町を歩いていると、士道がいた。士道は買い物か何かか一人で歩いていて、声をかけるか考える神衣。

 だがその時、

 

「?」

 

 道路の横断歩道、その真ん中に、白い制服を着た少女がいたが、突然現れたように見えたのは錯覚だろうか?

 そんな風に首を傾げるが、少女は歩くことはせず、立っている。

 

(何をしている?)

 

 そんなことを思い、彼は歩く。

 その少女の手を取り、その場から歩き出す。

 少女は何か言おうと口を開くが、なにも言わずに歩く。

 渡りきった後、信号が赤に変わる。

 

「君は何を考えている、歩くのに邪魔・・・?」

 

 振り返り注意するが、いつの間にか少女がいない。白昼夢?

 そんな風に首を傾げながら、町を歩いた。

 

 

 

「美九のコンサートか、鞠奈の分もあるから来い」

「え~めんどくさい」

 

 そう言いながら、せんべいを食べつつ、リビングで我が物顔な鞠奈。ほぼ鏡の世界でラボに私室を作ったり、こちらの世界にも部屋を作ったりしている。ちなみに二人部屋である。

 最近はフラクシナスの監視カメラがあるため、研究室に行ける機会が少ないため、家で過ごす日々であり、チケットを渡す。

 

「終わった後はホテルのプールで自由時間らしい、出れば美九は喜ぶぞ」

「・・・彼奴が喜ぶのは、少し危機感を覚えるんだけど・・・」

 

 そう言いながらも、あんたはいるの?と聞くので、いると言うと行くと答える。

 こうして美九の望み通り、鞠奈も参加して、コンサートを見に行く。

 

 

 

「で、なんで彼奴はいないのよ!!」

 

 屋内プールで叫ぶ鞠奈は、黒い水着を選び着ていて、美九は嬉しそうに見ている。

 琴里は正直いること事態不愉快のように睨んでいるが、それに、

 

「なによ、歌は聴いてたけど、神衣兄らしく、聞いたら帰ったわよ。残念ながら、神衣兄の好みじゃないのは分かってたしね」

「少し残念ですね、まあ、神衣さんは、静かなクラシック系なのは知ってましたから仕方ないですし、あの曲は気に入ってるのは嬉しいですから良いんですし。鞠奈さんがいるのはいいことです♪」

「くっつくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。あんたはどっかの妹か!?」

 

 鞠奈はとりあえず、鏡の中にいるドラグブラッカーを睨む。

 ドラグブラッカーは困ったように鏡の世界でとぐろを巻き、その様子に苦笑する。

 琴里はその様子を睨みながら、

 

「あんたら、やっぱり鏡を通して移動できるのね? なに、ドラグブラッカーでもいるの?」

「ドラグブラッカーは普段から五河士道を監視護衛が任務よ、ゴルトフェニックスはオーディンの側近で専用モンスターだから彼奴にしか従わないし、従者モンスターは意志なんてものないから、適当に指示が出てるわ。全部把握してない」

 

 向こうの情報を軽々しく言うが、肝心な情報は言わない。

 鞠奈はそんな感じでいまの輪に入り込んでいる。

 

「ドラグ、ブラッカーさん・・・顔を出して、くれません、か?」

「一応ここ、完全に貸し切りじゃないから出てこられても困るわよ。ま、姿くらいは見せたらドラグブラッカー」

 

 そう言うと、貴金属の音が鳴り響き、鏡の中にドラグブラッカーが現れる。四糸乃は嬉しそうに手を振り、その様子を琴里は鋭く見る。

 

「言語の理解は出来る、エネルギー生命体ね・・・」

「けど、ドラグブラッカーはいい存在だろ」

「ドラグブラッカーは、ね」

 

 琴里は仮面ライダーなる存在のことを、鞠奈から聞いている。曰く、とある実験体のことを指すらしい。

 だが詳しいことは言わない。だが、良いものではないらしい。

 

「ともかく、少ししたら帰るわよ私」

「ああ~ん、神衣さんがいないからってつれないです~」

「彼奴は関係ないわよ!!」

 

 そんなやりとりを士道は嬉しそうに見ている中で、少し考える。

 

「そう言えば、神衣の奴、どこ行ってるんだ?」

 

 

 

 とある離れた位置、その様子を見つめる一人の少女。

 ふとっ、顔を上げる。

 

『君は何者だ』

「仮面ライダーオーディン」

 

 その姿を現し、少女はこちらのことを知っているように呟く。

 腕を組みつつ、静かに見据える。ここは人気は無く、ジャミングもすでにしている。

 故に、従者モンスターも複数、鏡から出てきた。

 

「顕現装置、この世界の技術でのジャミング反応確認。危険度上昇・・・」

『・・・何者だ君は』

「・・・私は監視者、貴方は何故、この世界にいる?」

 

 そう告げられて、ほうと考える。すでにこの状況でなにも言わないことから、普通ではないことは分かっていた。

 ライブ中や、その前からずっと、あり得ない位置取りで見ていたから接触したが、どうやらかなり知っているようだ。

 ビルの屋上に下りて、変身を解く。

 

「神崎神衣」

「そちらは私のことを知っているようだな、なら交換だ。私は仮面ライダーオーディン、異世界、または別次元の科学者だ」

「名前は?」

「悪いが、元の世界の実験で失われた。ちなみに君は私のことをどこまで知っている?」

 

 少女は仮面ライダーオーディンであり、五河琴里が精霊になった時期に現れた存在と淡々と言う。

 そこまで知られている彼女は、霊力を一カ所に集める器が正しいものかを定める世界システム、システムケルプと言う末端らしい。

 

「なるほど、士道が霊力を悪用しないか、世界の理として見過ごせないと言うことか・・・ならば問題ないか」

 

 そう言い、片手を上げて、モンスター達を下げらせた。

 その様子を見ながら、

 

「なぜ下げたの?」

「私ならともかく、士道なら問題ない。それなら君は無害だ、敵対する理由は無い」

 

 そうはっきりと告げて、帰るかと背を向ける。

 

「万由里」

「?」

「私の名前」

「・・・分かった、俺は名を失い、神崎神衣としか、もう俺には名前は無い」

「分かった」

 

 そう言い合いながら、彼女とのやりとりを終えて去る。

 その後は士道達と合流して、鞠奈に殴られた。

 琴里と四糸乃とよしのんも少し機嫌が悪いのかいいのか分からないと、困惑しながら家に帰るため、電車などを利用する。

 その間も彼女、万由里が見ているが、気にしない。

 士道なら問題ないと、俺も私も思っている。

 

 

 

「・・・聞いてないな」

 

 コーヒーを飲みながら、窓の外を見る。

 そこには巨大な球体があり、今し方連絡もあった。

 

「あれってなに?」

「いま現在、私、鞠奈、士道の三人しか視覚化していない時点で、あれは精霊関係は明白だな、ついてくるか?」

「まあね、あんなん見たら、オーディンも協力しろって言うでしょ」

「確かに、私ならそうするな」

 

 そう言い、町の頭上にある、見えない球体のために、フラクシナスに向かう。

 琴里司令官は色々と考えながら、鞠奈に聞く。正直本人目の前にいるんだから聞いて欲しいと内心思ってそうな顔で、オーディン側の意見を言う。

 

「彼奴は無関係よ、むしろなんなのか知らないだろうから、こうして調べてるし、ドラグブラッカーもいるからね」

「鏡越しね、まあいいわ。彼奴の行動じゃないとしたらなんなのかしら?」

 

 調べてみたところ、士道が封印した精霊の霊力の波長があり、それにより導き出された答えは、精霊達の無意識下による、ストレスが関係している可能性があり、という話でみんなが琴里を見る。

 全員が士道が好きなのは分かり切っている。少しばかり独占欲で、ストレスがたまっていてもおかしくもない。

 彼女がどう関わっているか分からない以上、言う必要もないので言わないが、ともかくだと付け加えて、

 

「士道は精霊とデートするで、いまはいいだろうな」

「神衣、お前、簡単に言うなよ」

「お前なら問題ないさ」

 

 そしてデートが始まる中で、私はどうするか考える。

 私としては、

 

 

 

「というわけで、監視する君を見ることにした」

「・・・」

 

 万由里は静かに見ずに、いまデートの順番を決めている五河家を見ている。

 その瞳はこちらを見ずに、万由里は静かにしていた。

 

「それと聞きたいこともあるしな」

「私は監視者、それ以外は知らない。それとあれは『雷霆聖堂(ケルビエル)』よ」

「さしずめ、器が不適合者なら排除する役割というところか」

「ええそうよ、心配?」

「士道なら問題ないさ」

 

 そう言いながら隣にいる私を見る万由里。

 

「貴方はどういう存在?」

「私か? そう言えばこの世界で俺のことを詳しく説明した者はいなかったな」

 

 そして私のことを全て説明した。前の世界で行ったライダーバトルも含め、全て話しておいた。

 そのことを聞き、そうと頷く。

 スマホにメールが来る。デートの順番が決まり、万由里に見せた。

 始めは耶倶矢。次に美九、四糸乃とよしのん。今度は夕弦に琴里と、最後が十香である。それを見ながら、そうと呟く。

 

「それじゃ、私はそれを見ることにする」

「そうか」

「貴方も監視対象であることを忘れないように、もう関わらないで」

「悪いが、暇なんでな。どうせ士道の監視を私でやるつもりだから、ご同行させてもらうよ」

「・・・そう」

 

 そう言って、彼女は消える。その場に残されながら、静かに球体を見る。




士道くんのことを信じる神衣くん、問題があるとすれば自分と思ってます。
それでは、お読みいただきありがとうございます。
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