自慢の兄ずら!   作:しましょー

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読者のみなさまはギリギリ日曜に投稿できたと判定してくれますかね…汗

あ、あと千歌ちゃん誕生日おめでとう!これからも愛すべきリーダーでいてね!


とうとう1話の次回予告が回収されるだとっ…(嘘です)

何年前だっただろうか。多分10年くらい前だったと思う。俺が小学校低学年の時の話。

 

 

 

放課後、近所にある公園で俺は同級生とサッカーをしていた。その頃の俺はもうすでに運動することが大好きで、まだ日が高いうちに学校が終わると日が暮れるまでずっと公園で遊んでいた。

そこに母親が幼稚園帰りのまるを連れてくることも珍しいことではなかった。

 

「夕ご飯が出来るまでここで遊んでらっしゃい。」

 

母はそう言ってⅠ時間ちょっとの間俺とまるを公園で遊ばせたものだ。

まるはまだインドア派に完全に所属していたわけではなかったから、砂場とかで時間をつぶせていたんだ。

まるもずっと一人だった訳ではない。もしまるが一人で砂遊びしてたら俺が一緒に遊んでやるに決まっているだろう?というか、一人になる時間を俺が作るわけ無いだろう?

 

そこにはまるの始めて出来たといっても過言ではない()()がいたんだ。

 

少し紺に近い黒髪を頭の右側でお団子にした、ちょっと利発そうな女の子。

 

津島よ…よ…ヨ?なんだったかな。ど忘れしたけど、その津島さん家のよっちゃんがよくまると遊んでくれていたから俺もサッカーに興じることができた。よっちゃんが早めに帰ることも多かったが、そのときは俺がまると一緒にいてあげたし、よっちゃんの親と顔を合わせることもあった。

 

 

 

ある日、俺の友達が用事があるとかでみんな早く帰ってしまい、久々に二人と遊ぶかー、今日もよっちゃん元気かなーとか思いながら二人の方に行くと何やらよっちゃんが滑り台の上に立って宣言していたことがある。

俺の中でよっちゃんが心に残り続けるきっかけとなったエピソード。

 

「私、本当は天使なの!いつか羽が生えて、天に帰るんだ!」

 

「ずらぁ~~~~!」

 

え、ちょっと待って天使はここにいるじゃない。大天使ズラ丸が。

そう思うのは俺が成長して心が汚れちまったからであって、当時の俺はよっちゃんの言ったことに衝撃を受けていた。

 

「天使!?かっこいいね!じゃあ飛べるようになるんだ!」

 

「あ、徳くん…。そうなの!飛べるようになったら徳くんにも見せてあげるね!」

 

「本当?じゃあ約束しよう!」

 

「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲-ます。指切った!」」

 

今から思えば他愛もない子供の約束だが、この日の出来事は俺の心の中に強く残り続けた。

だって友達が天使だったんだぜ!?ギャルゲーで言えば壮大な伏線で、将来成長したこの子がメインヒロインになる流れだろう?

まる達が幼稚園を卒園して、俺が部活に入って、公園でよっちゃんと遊ぶことがなくなって、天使とか信じなくなって。

 

それでも何故か津島善子という女の子は頭の中に残り続けた。

あ、そうだ善子だ善子。俺のおばあちゃんと同じ名前だったな。

 

 

________________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

時は現在に戻り、俺は先日のマリー襲撃以来2回目のAqoursの練習に顔を出していた。

 

今日も今日とて5月とは思えない気温。時折吹く風が潮のにおいを運んでくるが、そんなもんじゃ涼しくならんっ!なんで屋内で練習しないんだこいつらは。

 

「だってどこもスペースないんですもーん。」

 

「もーんじゃないもーんじゃ。マリーに相談しなかったのか?」

 

「確かに理事長ならなんとかしてくれそうですが…。千歌ちゃんが『μ's』が練習してたところで私達もやる!』って聞かなくて…。」

 

「まぁ良いと思うずら。屋上みたいに暖かいところ、まるは好きだな。」

 

「私も屋外で泳ぐのとか好きだし…。千歌は言い出したら聞かないからねぇ…。」

 

…そう言われると俺は文句言えねぇな。実際こいつらの方が運動量は多いし。

 

「はぁ。わかった。熱中症には気をつけるんだぞ。」

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

さて、練習始めるか………ん?なんか屋上の影から見覚えのあるお団子頭が…?

あ、まるも気づいたみたいだ。「すぐ戻るずら!」そう言って追いかけていった。う~む、あれは俺も知ってる人のような気がするけど…。ま、気にしなくて大丈夫かな。あとでまるに話聞いとこう。

 

 

 

 

 

「堕・天・使・ヨ・ハ・ネwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

い、いかん。聞くんじゃなかった、俺の腹筋が…腹筋がぁぁぁ…。

 

「そんなに笑うことじゃないずら!善子ちゃんはしばらく登校してなかったんだから。」

 

「ひぃ、ひぃ……。…そうだな、悪かった。よっちゃんそんなに自傷ダメージ受けてたんだよな…。」

 

天使だったはずのよっちゃんは堕天してました、まる。

やべぇ。俺の中でのよっちゃん像が音を立てて崩れていく。誰だメインヒロインとか言ってたヤツは。

 

「でも明日から学校に顔出すって言ってるんだろ?もう大丈夫なんじゃねぇか?」

 

「うん。まるもそう思うよ。でもまるにあんな頼み事するくらいだし、まだちょっと不安が…。」

 

「頼み事?なになに?おもしろいこと?」

 

「さっき爆笑した人には教えないずら!」

 

「えぇ~…。」

 

まぁいいや。さすがに俺が口を出せる話じゃねぇし。だってよっちゃんとももう10年も話してねぇしなぁ。久々に会って話したいけど、また今度でいいや。

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が自分にもありました。これは介入せざるを得ない。少なくともルビィちゃんの兄を(心の中で)自称するものとしては。

 

「正座。」「はい…。」

 

俺の前には6人の正座する美少女達。もちろんAqoursの5人withよっちゃんである。

実は今日浦の星に顔を出す予定は無かったのだが、とあるサイトにアップされた動画を見て授業が終わり次第急行した次第である。

言うまでもなく堕天使Aqoursだが。

 

「大体なぜルビィちゃんにこの台詞を言わせた。これじゃルビィちゃんの良さを伝えられてないだろう。逆に伝わったかも知れんがな!(錯乱)」

 

「ル、ルビィ、か、可愛くなかったですか?」「可愛いに決まっているだろう!だが俺はそんなルビィちゃんではなく、もっと小動物系のルビィちゃん推しなのだ!それなのにこんな破廉恥な格好をさせおってからに…!」

 

「さっき同じことを誰かさんに言われたような気がするなぁ…。」

 

「千歌ちゃん!」「は、はい!」

 

「君はまだこのグループの方向性を決めきれてないんだと思う。でもだからといって取りあえず目を引けば良いって訳では無いと思うんだ。もっと一人一人の魅力も考えてごらん。例えば今回の堕天使はなぜ上手くいかなかったのかをね。」

 

「一人一人の魅力…。」

 

「うん。そしてよっちゃん!」「はい…。」

 

「久しぶりだね。まさかこんな形で再会するとは思わなかったけれども。俺Aqoursの雑用みたいなことをやってるから学内で会ったら声かけてね。」

 

そして今回の失敗は自分のせいだとでも考えているかのような神妙な顔で俯いている彼女にだけ聞こえるように顔を近づけ

 

「もし今回のこの子達の失敗が自分のせいだと考えていて、中二病を完全に卒業したいと思ってるなら二日後の朝に子供の頃遊んでいた公園に来なさい。占いの道具とかも持ってね。俺が処分してあげよう。」

 

とだけ告げる。

 

「よし!俺からはこれだけだ!あとは自分たちで反省会!」

 

さてさて。みんな浮かない表情だけど、どうなるかなぁ…?…なんかルビィちゃんだけ顔が赤い気がするが…。ま、まぁいいや。

正直、俺はよっちゃんがこのまま中二病を卒業したが良いと思っている。そいで普通に高校生活に復帰してもらいたい。

ただ、彼女の行動が普通じゃ嫌だという思いの裏返しだとしたら。

()()じゃなくても()()として輝ける場所を提供してあげたいと思うんだ。その点俺はこの子達なら明日には動くって信じてる。だから2日後に設定したわけだしな。

 

 

 

 

 

 

なんだ?まる今日はずいぶんと早く寝るな。

うん。明日の朝ちょっと用事があって。

ふぅん…。わかった。お前にはこの『公共のトイレで国木田家の恥をさらした罪』の容疑がかけられているのだが、その裁判は明日に延期しよう。

な…その動画をなぜ徳兄ぃが…。……まさかのルビィちゃんの裏切りずら!!!

まぁまぁ落ち着いて。……明日頑張れよ。

はぁ…。分かってるずら。おやすみ。

おう。おやすみ。

 

 

 

 

 

また時は跳んで(時って“跳ぶもの”だよな。間違っても“飛ぶもの"じゃないよな。まぁ“駆ける"ものではあるが。)約束の朝。

俺が公園に到着すると既に彼女は着いていた。

 

「わりぃ。待たせた。」

 

「いえ…大丈夫です。」

 

そしてこっちが口を開く前にすぅぅぅぅぅ、と息を吸い込むと

 

「私はリア充になりたぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」

 

「…は?」

 

 

 

 

 

「普通の高校生みたく彼氏作ったり、放課後にファストフード店に寄り道したり、ボウリングとかカラオケ行ったり…。そんなことがしてみたいっ!」

 

「でも!私は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      私は堕天使ヨハネだからっ!」

 

「私が私でも良いって言ってくれたあのリトルデーモン達と一緒に。一緒にAqoursとして頑張りますっ!」

 

そう宣言する彼女はやっぱり輝いていて。

 

「おう。そうか。」

 

こんなありきたりな返事しか出来ない自分が嫌になりつつも。この子がせっかく見つけることの出来た居場所を守るために。全力で応援してやろうと思った。

 

 

 

 

 

Aqours6人目加入。

そして話は大きく動く…たぶん。次回予告を見る限り…たぶん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの!…一昨日はそれとなくAqours…というか千歌さんをけしかけてくれてありがとう。」

 

「んん?何の話だかさっぱりだな。」

 

「…だっ、だから貴方もリトルデーモンにならない?」

 

「俺も嫌なことは嫌って言う性格なもんでな。遠慮しとくわ。」

 

「そ、そう…。い、いつか必ず振り向かせてやるんだから!」

 

「?お、おう。期待して待っとくわ。」










ってなわけでヨハネ回でした。
実はある程度『にこ襲来!』からストーリーを予測して書き始めてはいたのですが、ヨハネが自分の症状を自覚してたことで書き直しました。
予想以上に中身普通の子でしたね、よっちゃん。
まぁそのおかげでヒロインとしてみとm…ゲフンゲフン。おっと思わずネタバレを…。

そしてアニメ第5話は花丸回でもあったと思うのですが…。
「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~「ずらぁ~~~~」~~」「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~~~」「ずらぁ~~~~」
Twitterで見つけたこの動画をエンドレスリピートしてます。どうせロリまるにキュンキュンしちゃう俺の心は輝いてませんよ…。


あ、Twitter始めました。@shimasho_2985です。更新情報とラブライブ!についてとソシャゲについて呟きます。よかったらフォローを。
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