アインクラッド編
プロローグ
「あなたのそういうところ、嫌いだわ。」
うるさい…
「なんで色んなこと分かるのにそういうことがわからないの?人の気持ちもっと考えてよ!」
うるさい…いいだろ、俺だけが傷ついたんだ
うるさい、うるさい
なんで、みんな人を頼ったくせに文句を言う。俺は問題を解決しただろ。後のことまで面倒なんかみてたら俺の身が持たない…
本当のボッチになれたらどんなにいいことか…
いままで俺が感じていた本当のボッチとはどんなだったんだろう?もうそんなのも思い出せないほど俺は弱くなったんだろうか…
SAOの正式サービス開始
奉仕部での居心地の悪さをまぎらわそうとしていたとき俺はこいつ(SAO)と出会った。
「なんだこれSAO?」
「あと少しで発売する超話題作のゲームだよ!お兄ちゃんそんなのもしらないの?」
ふと思ったことを言っただけで、罵倒されるとはお兄ちゃん悲しいぞ、小町。でも、そんな小町でも天使だから許す!
「で、なんでこれが話題作なんだ?見た感じただのゲームだろ」
「あまい!MAXコーヒー並みにあまいよ!これはヴァーナギアっていうのをかぶってバーチャルの世界で遊べるゲームなんだよ!体全体をつかうからお兄ちゃんみたいに手先が不器用な人でも何度もやればうまくなるらしいよ。」
「ほぉ。MAXコーヒー並みにあまいのか、それは相当だな。まぁやれたらな」
「それ、絶対やらない人が言う言葉第一位だよ。これだからごみ兄ちゃんなんだよ…」
また、言われたよ…でも、まぁやることもないし、やってみるかな。技とかキレイだし、俺がみんなを助ける勇者になれるかも。みんなを救う八幡菩薩のように。八幡だけにね!
…はい、冗談です
そう言った日から数日後、父親がこれをもって帰ってきた。
「八幡。これやるよ。会社の友達からもらったんだがそういうのはやらない主義でな。本当なら小町にやりたいところだが受験だしな。」
「おお…やっぱり俺の位置付けは最下位なのね。まぁいいや、親父これもらっとくわ」
「おお、はまりすぎないようにやれよ」
親父が俺の心配をしてくれてる。明日は槍の雨が降るな…
「お前がはまって小町の相手をしなくなったら小町が、泣くからな」
違いました。たった今おれのハートに槍が降り注ぎました…
「わかってるよ。」
おれは親父から貰ったものを部屋に持っていき、公式サービスの時を待った。
しかし、この時止めておけばよかったのかも知れない。結果的にはこのあと親父の言ったことを破ることになってしまったからな。
なぜって?それは…
11月6日13時00分
SAO公式サービス開始
俺たちSAOのプレイヤーは開始後すぐにここSAOに閉じ込められしまった…
茅場からの説明が終わったあと広場は絶望した人で溢れかえっていた。俺も減らず口を叩けるなら、働きたくない精神に基づいてこのままじっとしていたい。誰かが100層クリアするのを待っていたい…
だが、そんなことはできない!
俺はいままでの人生で知った。人に頼ってもなにもしてくれないことを。裏切られ、人に罵られることを。そしてなにより、大切な関係を壊すことの辛さを…
だから、このままここで立ち止まっているわけにはいかない。俺や雪ノ下や由比ヶ浜のために、そして何より俺の愛する小町のためにおれは死なない!
待ってろ、茅場。俺がこのゲームクリアしてやる!