今回は長めに書いてみました。今までは前書きを書いていませんでしたが今回からは書いていこうかなと思っています。
感想などもらえるとこれからのモチベーションが上がるので送って来てくれるとうれしいです。
12階層のフィールドにて
「はっぁぁぁ」
アスナのリニアーでリザードが倒れる。速さだけなら俺に匹敵するかもしれない。そのくらいアスナの攻撃速度は速い。
「アスナ、スイッチ!」
キリトがアスナの後ろから次の骸骨の敵にレイジングスパイクを放つ。アスナのように何発も放つことなく一撃で倒す。
こいつもどんだけ筋力にパラを振ってるんだか。攻撃力は筋力値に比例する。だからといってあれは極端に振りすぎだけどな。まぁ俺が言えたことではないが・・・・・・
「あれ?」
「ちょっと、キリト君! 何で2体も倒しちゃうのよ! 」
キリトが調子にのって俺の分まで倒してしまったらしい。俺にとってはうれしい限りだがな。休めるし。
「ご、ごめんよ。アスナ、ハチマン」
「キリト君のための戦闘じゃないんだからね。おかげでハチマン君の戦いぶりがみれないじゃない。」
「本当にごめんなさい・・・・・・」
がちな方でキリトが落ち込んでいるので、ここはなにか言ってやろう。
「落ち込むなキリト。俺からしたらむしろグッジョブというまであるぞ。」
「ハチマン・・・・・・」
泣きそうだったキリトの顔はもとに戻ったが、逆にもう1人の顔が変化しつつあるのを俺は見逃さなかった。
「ハチマン君? なに言ってるのかな。後で君にはしっかりやってもらいますからね。
キリト君も流されちゃだめでしょ。」
「うっ、バレた・・・・・・」
「はい・・・・・・」
「まったく、そんなだんだからだめなのよ。キリト君は今までも・・・・・・」
まさかのお説教タイムだ。言い訳するなら俺は何もしてないのに。全面的にキリトが悪いだろうに。それにしても、キリトはどんだけアスナを怒らせることやってるんだ。もう、俺に関して怒ってないじゃん。帰っていいかな。帰りたい・・・・・・
数十分後・・・・・・
「・・・・・・これからは気をつけてね。」
「はい、ごめんなさい。」
怒られ続けてヘロヘロになったキリトはもう何もしたくないという顔をしていた。
「まぁアスナそこら辺で止めてやれ。これ以上キリトが落ち込むと色々な意味で危ないしな。」
「そ、そうね。ここは外だしね。」
そう、ここは外なのである。ここで集中力を失った状態で攻撃を受ければ、最悪死ぬ可能性もある。だからここまでキリトが落ち込むまで怒って欲しくはなかったのがな。
「じゃあ、一度帰ろうか。」
「それがいい。」
落ち込んだキリトを回収して3人で帰っていたときに、アスナが
「ハチマン君はなんでソロなの?」
「なんで?ってそれが1番やりやすいからだよ。他の奴らがいて効率が下がったらもともこもないだろ。」
「私たちですらまだ距離があるのに、他の人がわかり合えるとは思えないもんね。」
にこにこと笑いながら地味に俺のことを攻撃してくる。まったくなんで完璧な女子っていうのは嫌みを言うのに長けてるのかね。俺じゃなかったらトラウマになりかけてるぞ。
そんな感じで話をしていたら急に、向こうからプレイヤーが走ってきた。
「うぁぁぁあぁーー」
よく見たらその後ろにはモンスターが6体もいた。そのことにびっくりしていたら、そのプレイヤーは俺らの前を通り過ぎていってしまった。
「これは俺らが相手すんのかな? 」
ついてきたモンスターは俺らをロックしたらしく、そのまま攻撃をしてきた。
「っアスナ!」
「わかってる!キリト君」
「わかった!」
3人で相手をしているがなんといっても相手の数が多い。しかも、運の悪いことにここはモンスターのポップ場所だったらしくさらに10体近くの敵が現れてきてしまった。
「さすがに、この数はしんどいぞ。」
「3人の高速スイッチでこの場を逃げ切ります。指示は私がするから2人は指示に従って! 」
確かにアスナの指示は正しいが勝てる勝負で逃げることもないだろう。だから俺は。
「いや、だめだ。」
「ハチマン君あなたなに言ってるの!この数を全部相手にできるわけないでしょ! 私たちのレベルだってマージンがあるとはいえ19なのよ。」
・・・・・・はぁ。まじか。こいつらでまだレベル19なのか。じゃあ他の奴らはまだ15前後がいいとこじゃねーか。だからパーティーは嫌いなんだ。うるさく言っているやつほど全体の足を引っ張る。あんときの文化祭みたいにな。
「出来る。そもそも俺の戦いぶりを見たくて来たんだろ。なら、見せてやるよ。」
〈アスナside〉
なに言ってるの。こんな数相手なんて出来るわけないじゃない。私とキリト君で戦っても抜けられるかわからないのに。それを1人でやるなんてバカじゃないの。
「だめよ。1番安全な方法でいきます。」
「だから、俺一人でやるのが1番安全なんだよ。」
その面倒くさそうな顔からは考えられないような強気の発言。本当に彼のことはわからない。
キリト君はなにも言わない。彼に任せているのだろうか。
「じゃあ、いくぞ」
「だからまって!!!」
呼んでも彼は止まらない。なら掴んででも止めるしかないと思って手を伸ばしたが、目の前で彼の姿が消えたのだ。
〈ハチマンside〉
「じゃあ、いくぞ」
「だからまって!!! 」
後ろから手を伸ばされたが関係ない。俺はいつも通りヒットアンドウェイでやるだけだ。
敵との距離を一瞬で詰め、本来ならば切れば死ぬであろう首や心臓に向かって一撃をいれる。
「うそ・・・・・・」
「やっぱり、すごいなハチマンは。」
〈アスナside〉
確かに当てるだけなら私たちにもできる。でもあんなほとんどクリティカルを当てることなんて出来ないし、なにより彼の速さが異常なまで速い。
私も敏捷優先で上げているがあそこまで速くない。彼はいったいどのくらいどんなに戦っていたのだろうか。
〈キリトside〉
ハチマンはやっぱりすごい。今までも俺よりも強いかもしれないと思ったが、今の戦いを見て確信した。ハチマンは現状ではこの世界で最強のプレイヤーだ。
あそこまでクリティカルを当てることなんて普通のことではないし、戦闘中に姿が見えなくなるなんてあり得ない。どんだけアジリティ型に偏ってるんだか。呆れを通り越して尊敬すらする。。アジリティ型は速く動ける分防御が弱い。もし、ソロでもろに攻撃を受ければ死すらありえるのに。
やっぱりハチマン最高だよ
〈ハチマンside〉
移動して切って動いてまた切る。その繰り返しでたいていの相手は倒せる。確かにソロだと効率は悪いし、安全面で言えばまったくである。
だが、こうやって常に先制をとり続けることで相手の攻撃機会を減らし,時間的効率を限界まであげる。これが俺がソロで生き残るために見つけた戦い方だ。
「ぐぎゃあぁぁ」
最後の1体を倒して戦闘終了。後ろをふり返ると、あり得ないという顔をしたアスナとこれぐらいやってくれるだろという顔をしたキリトが立っていた。
「あなたいったい何者なの? 」
「だから言ったろ。ほかのやつといると俺の邪魔になるんだよ。しかも俺のレベルは24だ。」
「えぇーーー!! 」
アスナの驚いた顔をみて、あぁなんか俺強いんだな。と優越感に浸ったのは秘密なはなしである。