俺はSAOでは間違わない   作:サージン

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今回はハチマンが変わるきっかけとなった25層のボス戦の話です。

少し、物語のスピードを落としてみましたので今までよりは内容が濃くなっているのかな?

感想、評価お待ちしております!!


彼は間違っていないのに

 

第25層ボス攻略戦

 

 

「うっ、わぁぁー!! 」

 

「た、助けてくれー! 」

 

 

ボスがプレイヤーたちを凪ぎ払っていく。その手にはクラインさんやハチマン君が持っているような刀が。

 

 

 

ボスの名前は 将軍 ヨリトモ。

おそらく源頼朝をベースにしたであろう格好をしていた。

 

 

「な、なんなのよ……。こいつ今までのどのボスよりダントツで強い。」

 

 

それは私の率直な意見だったし、おそらくみんなもそう感じているだろう。

 

 

刀によるソードスキルの攻撃範囲は想定よりより広いし、甲冑を着ているせいなのかこちらの攻撃があまり効いていないように感じる。相手のHPゲージを見てもまだ残り2本もある。

 

 

 

死にたまえ……

 

 

「ボスがしゃべったぞ!全員後ろに下がれ!! 」

 

 

「わかっってる!!」

 

 

「あいよ、ハチマン。」

 

 

ボスが刀ソードスキル範囲攻撃 風車を放つ。

風車は刀を自分の回りを1回転させる技だ。遠心力がつく分受け止めるのは至難の技だが、ボスの近くにいなければ当たらない。

 

 

ボスの攻撃が空を切る……

 

 

 

「全員攻撃!」

 

私はここで攻撃を仕掛けるべきだと思い判断を下した。

 

 

それぞれのプレイヤーたちが一斉に攻撃を開始した。

 

 

 

ボスの周りでは色々なソードスキルが放たれ何色ものエフェクトが出ては消えていく。

 

「攻撃がきます!全員攻撃を中止し後退してください!」

 

 

防御力があるぶんなかなかダメージが与えられなかったが何とかラストゲージまでもっていくことが出来た。

 

 

 

これなら、いける!

 

 

しかし、攻撃を開始するかと思われたヨリトモはもう1本の刀を腰から引き抜いた。

 

二刀流……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵が二刀流なってから戦況が悪い方へ変わった。攻撃の数が多いし何より攻撃が止まない。

 

左でソードスキルを放ち硬直すれば右のソードスキルで隙をなくし、攻撃に繋げる。その繰り返し。

 

 

「キャアァァァーー!」

 

 

「アスナーー!!チッ!キリト!俺と一緒にあいつの刀を止めるぞ。」

 

 

「わかった! 」

 

キリトと共にハチマン君は攻撃を捌き止める。いとも簡単にやっているが普通なら出来ない芸当だ。やっぱりあの二人は強いんだなと実感せずにはいられない。

 

 

「止めたぞ!総員攻撃!! 」

 

ハチマン君の指示で突撃する。みんなが力を振り絞ってあと少しでラストゲージを減らせるかと思ったが数センチをを残してしまった。

 

「削りきれなかったか…… 全員後退!」

 

 

大半の人は後ろに下がる。でも、何人かは違った。

 

 

「なに言ってんだ。あと少しだろうが!ここで俺が決めてやるよ!」

 

 

「ラストアタックボーナスはおれが貰う!」

 

 

「バカ止めろ!速く下がれ!!」

 

 

ハチマン君の指示に従わず5、6人のプレイヤーはそこで攻撃を続けている。

 

速く下がらなきゃ!!攻撃がきちゃうのに!!

 

 

そのプレイヤーたちよりボスのHPを削りきれることはなく、ボスは剣を握る手に力を込めた。

 

 

 

我の剣により死にたまえ……

 

 

 

「ヤバッ!!硬直で動けねぇ!!」

 

「俺もだ!! 死にたくねぇーよ!!」

 

「誰か助けてくれ!」

 

 

ほらだから言ったのに。もうあの位置ではだれも助けに行けないよ。

 

でも、彼なら……

 

 

「待ってろ今いく!誰も死にさせやしねぇ!! 」

 

 

1人の男が飛び出しプレイヤーたちを抱き抱えボスの前からいなくなる。でもまだ二人いる。いくらハチマン君でももうあれは間に合わない。

 

 

「ハチマン君!! もう無理だよ!」

 

そう言っても彼は止まらずボスの前に戻っていった。

 

 

 

しかし、その時にはボスは両方の刀のソードスキルを放ち始めていた。

 

 

 

「間に合えーーー!!!」

 

 

「「うぁぁぁあーー!……」」

 

 

 

 

 

 

 

2人のプレイヤーの体はハチマンに助けられることなく消滅した……

 

 

 

 

「うぁぁぁ!!!!」

 

 

彼は絶叫し1人で戦った。その攻防のレベルの高さに私たちは見ていることしか出来なかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん。」

 

 

窓からさす朝日で目を覚ます。またあの夢を見た。

あれ以来彼は自分自身を責め続けている。

そして、私たちの前にも次第に顔を見せなくなった……。

 

 

 

 

「あれはハチマン君のせいじゃないのに……」

 

1人しかいない自分の部屋にその言葉は消えていった……。

 

 

 

 

 

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