Fate/faceless king   作:ほにゃー

7 / 8
新たな敵

俺達は昨日のリベンジの為、また橋の下を訪れた。

 

「いい?複雑な作戦を立てても混乱するだけだから役割を単純にするわ。小回りの利くイリヤは陽動と撹乱担当。突破力のある美遊は本命への攻撃担当よ。そして、陸は後方で待機………って、イリヤ聞いてるの?」

 

上の空だったイリヤに凛さんが注意をする。

 

「は、はい」

 

「よし!じゃあ、リターンマッチよ。負けは許されないわ。行くわよ」

 

そして、俺達は境界面に飛ぶ。

 

境界面では昨日の魔女が昨日と同じように上空に魔法陣を展開し待ち伏せていた。

 

「一気に片を付けるわよ!」

 

「二度目の負けは許しませんわよ!」

 

凛さんとルヴィアさんの声を合図に、走り出し、二人は空を飛ぶ。

 

残念ながら、俺は空を飛ぶ(すべ)はないし、空を飛ぶ奴が相手じゃ、弓も使えない。

 

と言う訳で、俺は今回待機となった。

 

二人は英霊もとい魔女の攻撃を躱し、上空へと昇り、攻撃の届かない所に移動する。

 

イリヤが魔女を引き付け、その隙に、美遊がランサーの限定展開(インクルード)でトドメを刺す。

 

だが、ランサーの宝具を展開する前に魔女の姿が消えた。

 

「え?」

 

「後ろだ!」

 

魔女はいつの間にか美遊の後ろに回ってた。

 

叫んだが間に合わない。

 

美遊は魔女の電撃を食らい、橋まで吹き飛ばされた。

 

魔女は美遊にトドメを刺すつもりなのか、攻撃をする。

 

だが、間一髪でイリヤが美遊を助けた。

 

二人は何かを話し合うと、再び攻撃を仕掛けた。

 

「何やってるの!?同じ手は通用しないわよ!」

 

「一度退いて態勢を立て直しなさい!」

 

凛さんとルヴィアさんの声を無視し、イリヤは魔女に攻撃し続ける。

 

「あのバカ!役割ぐらい守りなさいよ!」

 

いや、あの動き何か考えがあるみたいだ。

 

そう思った瞬間、美遊は魔女の背後に移動し、サファイアを構えた。

 

魔女はイリヤの攻撃を防いでいるので、気付いていない。

 

美遊の特大の一撃は魔女に当たり、魔女は地面に落ちる。

 

それを見逃さず、凛さんとルヴィアさんは宝石を投げつけ、魔女を爆撃する。

 

そして、その場にはクレーターが出来、魔女の姿は影も形も無かった。

 

上空の魔法陣は消えた。

 

つまり倒せたってことだろう。

 

凛さんとルヴィアさんは先程の宝石魔術の際に、凛さんが使用した宝石の数で喧嘩をしている。

 

この二人は、こんな時でも仲良くできないんだろうか……………

 

俺はクレーターの中に入り、カードを探す。

 

「………ありゃ?」

 

「陸、どうしたの?」

 

降りて来たイリヤが折れの隣に立ち、聞いて来る。

 

「いや、カードが見当たらなくてな」

 

地面を見渡すが、タロットカードによく似た形のカードは一枚も落ちてなかった。

 

その時、突如上空に新たな魔法陣が展開された。

 

空一面に展開されてはいないが、大きさが巨大過ぎる。

 

そのことに気付き、凛さんが声を上げる。

 

「まずいわ!アイツ、空間ごと吹き飛ばすつもりよ!」

 

美遊はまだ上空に居たため、魔女へと向かう。

 

だが、早さが足りなかった。

 

このままじゃ…………!

 

すると、イリヤが飛び出し、美遊に向かってるルビーを構える。

 

「美遊さん!乗って!」

 

そう言って、早さのある魔力弾を撃つ。

 

美遊はその魔力弾に乗り、そのスピードでゲイボルグを限定展開(インクルード)し、魔女の魔法陣ごと魔女を貫き倒す。

 

魔女は体を貫かれ、苦しそうにもがくと、そのまま消滅し、カードを残した。

 

「やった……!」

 

イリヤが一息ついて、降りて来る。

 

「イリヤスフィール!美遊に向かって魔力弾を撃つとは何を考えていますの!」

 

ルヴィアさんがイリヤのしたことに怒り、イリヤのこめかみを拳でぐりぐりと痛めつける。

 

「イタタタタ!!?だって!行けると思ったんだもん!」

 

「子供に手ェ出してんじゃないわよ!」

 

凛さんが張り手でルヴィアさんを張り倒し、取っ組み合う。

 

「コイツの相手は私がするから、イリヤは美遊を連れて来なさい」

 

「あ、はい」

 

イリヤは凛さんに言われた通り、美遊を迎えに行く。

 

これで一件落着か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思った瞬間だった。

 

何かが俺を貫いた。

 

ゆっくりと下を見る。

 

すると腹から黒い剣が生えていた。

 

いや、生えてない。

 

背中から刺されて、そのまま貫かれたんだ。

 

「がはっ!?」

 

口から血を吐き、俺は後ろを向く。

 

そこには、目を黒いバイザーで覆い、黒い鎧を纏い、黒い剣を手にした英霊がいた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。