放課後になり上条は帰りの支度をしていた。何故か巻き込まれる形で決闘に参加することになった。とりあえずやる事になった以上頑張るつもりだが面倒な事に変わりわなかった。
「秋十いるか?」
「何だ姉さん」
バシンッ!と音が響き秋十は頭を抱えて床に倒れた。
「織斑先生だ何度も言わせるな。お前のisだが予備機がない。今回は学園で用意させてもらう」
「え、じゃあこいつらはどうなるんですか?」
「俺は元から持ってますよ」
「俺も束さんからプレゼントで頂いてます」
そう言って上条は首飾りを見せ一夏は腕のブレスレットを見せてきた。
「ということだ、もしかしたら本番寸前に着くかもしれん、その時は試合中に初期化を終わらせてくれ」
「ちょっと待ってくれ!なんであの束さんは一夏に用意して僕には用意してくれなかったんだ!」
「私の知る事じゃないそれに一夏が受け取ったのはここに入る数日前の事だ」
その時、廊下からバタバタと走ってくる音が聞こえ扉の方を見てみると息を切らしながら走ってくる山田先生が見えた。
「あ、まだいたんですね。すいませんやっと部屋分けが終わったので来ました」
「あれ、一週間は家から通学じゃなかったんですか?」
「事情が事情だからな、お前達の荷物は部屋に運び込んである。上条、お前の荷物は両親に頼んで持ってきてもらっている。この後、受付に取りに行ってこい」
「あ、あとこれ部屋の鍵です。ゆっくり休んでください」
山田先生から受け取った番号を見ると1069と書かれ一夏と同室になっていた。秋十は1040と別の部屋だった。上条は先に部屋に行ってていいと言ったがあの場所を1人で通るのは気まずいとその方向を見ると上級生や他のクラスの生徒がぞろぞろと集まっていた。
「一夏、俺にしっかり捕まれ」
「おい上条!ちょどこに行くつもりだよ!」
上条は自分と一夏の分の鞄を持ち空いていた窓から飛び降りそのまま、正門の方向に走り去っていった。それを追うように女子の壁はなくなり騒ぐ声が段々と遠くなっていった。
「か、変わってますね上条君は」
「変りものどころか、一部では非道な扱いを受けていたみたいだがな」
「え、それって」
「聞いた事がないか?世界一運に見放された人間としてテレビで放送していた番組があったのを」
「ああ、はい一回見た事があります。でも何年も前の事じゃないですか?」
「調べ直してみれば分かる、戻るぞ山田先生」
「え?は、はい」
千冬先生と山田先生が帰ったあと同じく教室に残っていた秋十は楽しそうに笑っていた。
「ここで疫病神に会うのか、随分遊ばれたもんだな。専用機を持ってるからって調子に乗るなよ」
「心臓に悪いからまじでやめてくれ。よくあの高さから簡単に降りれるな」
「よく突き落とされた身でな、そんなに怖く感じなくなったんだよ。ってもう部屋か、あれ?空いてる」
「え、確か俺たちが最初じゃなかったっけ?俺も一緒に連れてかれたからここに来てないはずなんだけど」
「山田先生が開けっぱなしにしたんじゃないか?」
「そうかもな」
ドアノブに手を掛け開け入っていた。
「トイレにシャワーまで新しいやつだな、それにキッチンまでついてる。ここはホテルかよ」
「そりゃ超難関校の寮だし。このくらいが普通になるんじゃないか?」
「そんなもんかな」
「上条どこに行くんだ?」
「クラス代表選に向けての対策を兼ねて少し外で動くけど行くか?」
「いいよ、俺は」
「はぁ、またここでも出来損ないって言われたいのか一夏」
「ッ!なんで知ってる」
「いやでも知る事になるさ。なんせ織斑千冬の弟なんだからな。少しハッキングをかけて裏サイトを見たんだが、相当やられてたみたいだな精神的に。ほとんどが秋十が洗脳してやってたみたいだけど」
「・・俺は千冬姉を目標にしてたよ、唯一の救いが千冬姉だったからな。でも結局は才能の壁が邪魔をする、死ぬほど努力して結果を出しても俺はあの2人と比べられる!そしてまた、罵倒されるの繰り返しだ。まともに相手をしてくれるのは数少ない友人と千冬姉だけたった。誰も褒めてくれない中でも褒めてくれたよ。けどそれ以上にストレスが重なるせいでどんどん追い詰められていくんだよ」
「いいじゃないか、それでも褒めてくれる人がいて。で、なんで努力をやめた」
「壁にぶつかったんだよどうしても超えられない凡人と天才の壁にな」
「それくらいはどうにでも出来る。一緒に来てその壁を越えない一夏」
「無理に決まってる」
「無理かどうかはやってみなきゃ分からないものだぜ。俺もそうやって生きてきたから分かる、それにお前以上の地獄も味わってきたしな」
「・・・わかったやってみるよ」
「そう来ないとな、屋上に来てくれ。あと、予備の服は持ってこいよ」
上条はそう言って先に部屋を出て行った。一夏はそれから数分後に決心したのか追いかけるように屋上に向かった。
「お、やっと来たか。それじゃあ、やるか」
上条は右手を軽く振った、すると周りの空間が一瞬歪み周りの騒がしさが消え。いつの間にかアリーナのど真ん中に2人でポツンと立っていた。
「さて始めるか、おっと言うのを忘れてた。ここは並行世界の中だ、世に言う位相って所だな。ほら、ISを出して練習しようか」
「・・・、」
思わず一夏は黙り込んでしまった。話の規模が大きすぎでまともに追いつけなかったからだ。
「ああ、時間を掛けても俺が止めるまでは向こうの時間は一切進まないからな」
「はっ?じゃあ、まさかここであんたはやってたのか?」
「そうだよ、じゃあ天才を壁を越えられるように頑張ろうか一夏」
それから週末までひたすら、トレーニングと武器の扱いを練習し続けいたが毎回、倒れる寸前までやってから帰るのでいつも朝には筋肉痛になっている。そして、日曜日の昼に何とかアリーナの使用許可が下り使えるようになったのでクラス代表選に向けて模擬戦をやる事になった。中央に2人はISを装備した状態で立ち握手をしていた。
「気がすむまでに相手になる」
「こっちもだ上条。本気で行くぞ」
一夏はISは須佐之男。武器は遠距離もあったみたいだがブレードを選び、上条は黒龍と呼ばれるISを着て出したのは2mもある七点七刀と呼ばれる刀だ。
「・・・ッ!」
合図はなかった上条の方から一気に距離を詰めつばぜり合いが始まった。一夏は必死に押し返そうとするが上条はさらに力を込め押し切ろうとするがその前に力を抜きわざと吹き飛ばされるようにして距離をとり、今度は一夏の方からイグニッションブーストで接近して来たが上条はそれをその場から動くことなく受け止めそこから何度も剣が重なり合った。数分の間にうち合いが何十回何百回と行われ周りには火花が飛びちり、ぶつかり合う度に衝撃波が生まれ周りの土を削り取っていた。
「これが努力の成果か、十分強いと思うがそれでも満足しないか」
「これじゃまだだ、俺も目標は千冬姉だからな」
「そうか、じゃあ俺もやる気出して行くぞ」
一瞬にして纏いまた、うち合いが始まったが、腕の部分には装甲がなく特に右手は肩まで一切なかった。それでも再び火花が散り始め、気がつけば1時間近くもやり続け疲れが出てきたのか一夏の振りがおおぶりなった。上条はそれを軽く右へ流した瞬間に振り抜きシールドエネルギーを4割も削り取りとった。それにより大きく仰け反ったがそれでもすぐに体勢を整え、そこからさらに叩き込むように上条は一夏の持っていたブレードを上に蹴り上げ、空いた腹に一撃を入れた後、地面に向け上から拳を振り下ろし。シールドエネルギーをゼロにした。
「なかなか、強くなったな一夏」
「まだまだ弱いよ、さすがに長時間やる続けると疲れる」
「そろそろ、時間になるし戻るぞ」
「分かってる」
上条と一夏はピットまで移動して着替えていた。
「これで少しは何とか出来るかな」
「どうだろうな、相手は遠距離だしまた攻め方を変える事になりそうだからな。それにビット兵器があるのは不利だな」
「ビットかまた厄介なものだな」
その時、上条は妙な視線を感じ近くのロッカーの影を見たが誰もいなかった。
「ん、どうした上条」
「いや、なんでもない。それより食堂に行かないか?」
「今ごろ行っても、席埋まってるんじゃないか?」
勘違いかと思いそのまま歩いて行った。
「危なかったわ、まさか気づくなんて」
その少し離れた場所では透き通った水色髪の少女が呟いていた。
次の日の放課後になり、クラス代表選の為アリーナにあるピット内で一夏と対戦の組み合わせが出るのを待っていた。
「思った以上に観客がきてるな、歓声がここまで聞こえてくる。しかもハンデとして試合が見れないって俺達はもう見てるんだけど」
「普通に模擬戦やってたしな」
すると奥からカツカツと歩いて来る音が聞こえ振り向くと千冬先生が歩いてきた。
「上条、お前が最初にやる事になった。すまないが今すぐに行ってくれ。それと一夏、お前は秋十とやる、終わるまでここで待機してろ」
「分かったよ千冬姉」
「織斑先生だ」
「じゃあ一夏は千冬さんと楽しんでてくれ」
そう言って上条は入口の方向に移動し飛び立った。その後ろでは一夏が手を振りながら声を掛けていた。
「頑張ってこいよ上条」
「ああ」
須佐之男・・篠ノ之束が一夏の為に作った、専用機で性能は第4世代で単一仕様能力≪ワンオフアビリティ≫は≪零落白夜≫がだ原作とは違い、周りのエネルギーから吸い取ることで使用可能。他にもライフルなども持っている。
黒龍・・上条がこの世界に来てから持っていた専用機で性能はほぼ第3世代と同じくらい、色は全て黒で右肩の装甲龍の絵が刻まれている。上条にしか扱うことは出来ず、外部から情報を抜き取っても開示されることはない。単一仕様能力は2つあり≪天使化≫と≪龍≫があり2つとも使用中は上条の肉体を痛みつけてしまう。武器は無限に取り出すことが可能。
白式・・当初、束が一夏にプレゼントするために作っていたが迫害する弟の秋十の為(嫌がらせ)に製作途中で止め研究所に流したIS。単一仕様能力は≪零落白夜≫こちらは原作どうり機体自体からエネルギーを消費し使うので燃費が悪い。