IS学園の異端児   作:生存者

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第23話

小さいころ頃から姉と同等の才能があり天才としてこれまで生きてきた。だが、そんな時から世界の倫理を知った。この世界は実力主義、強い者は崇められ弱い者はそこから蹴落とされる。初めこそ、同級生達に分からない問題を丁寧に教えていたが、終わった時の彼らの疲れきった表情を見る内に秋十はある答えを導き出していた。「才能のない者に振り返るな、凡人は踏み潰して進め」誰でも考える「努力をすれば天才に追いつける」と言う希望を、才能のない者に与えるのも悪いだろうと考えた結果がこれに至った。文字通りそれを実行した秋十は崇められ落ちぶれた双子の兄の一夏はその状態でもがいていたが結局は無駄な足掻きもやめ秋十の思惑通りに進んだ。そして、このIS学園でも同じようになると思っていた。しかし、現実はそうはならなかった。

厄病神と言われ、自分のいい駒になるはずだった上条当麻の存在だ。たった1人の人間に全ての計画が崩れ去った。IS乗りでも最強の自分を片手間程度で倒し、生徒会長までも快勝する学園で最強の存在にまでなっていた。そして、最も腹が立ったのは落ちぶれの一夏さえ、自分を超え学園でも指折りの実力者まで伸し上げているのだ。天才の領域に入ってくる2つの異物、そんなものを許すつもりはない。ならばと秋十は考えた、IS戦闘で学園最強、その人間でも敵わない相手を倒せば自分の方が優秀だと思われ、いるべき場所に戻る事が出来る。まさにこの天使とやらはかっこうの獲物じゃないか。あいつでも苦戦する怪物が、範囲は限りなく広い。後ろから奇襲したところであの翼に撃ち落とされる、ならそれに向かう上条の背中が一番の死角に串刺しのようにする事になるがこの怪物だ、千冬姉も許してくれるだろう。上条の真後ろにぴったりとつき、あと一撃で葬れるその時、零落白夜を発動し上条もろとも刺し天使も貫く。

 

「ちっ!まだくたばらないのか。ならもう一度・・ッ!」

不意に首を掴まれ下に投げ飛ばされる。こんな時にふざけるなと思ったが、小声のような小さい声が聞こえる。

 

「そんな事をし続けてたら・・誰もお前を仲間だと思わなくなっちまうぞ・・・」

 

そこから声は途切れ、無数に振る礫に片手のない上条がはたき落されていく。しかし、考えるのは倒すこと秋十がいたのは天使のほぼ真下で仕掛けるなら今しかないとふみ、接近する。零落白夜を使用するのな大量のエネルギーを消費するため多くは使えないし、帰りの分を考えるとあと一度しか使えない。意を決して攻めようとするが降り注いくる翼に行く手を阻まれあえなく、離れる援護を頼むが誰1人として彼の言葉を聞く人間はいなかった。いや、聞く暇などなかった、そして上条をいたわる余裕も。攻撃は次の段階に入る手を掲げ氷の結晶を作り出す。

 

「鈴、ラウラ、シャルロット、簪あの結晶を撃て!」

 

「分かってる!あんたも外すんじゃないわよ」

 

「チャンスは一度だ。撃て!!」

一斉射撃が結晶を狙い放たれる。撃ち砕けたのか、それからは来ないが背中きら生える翼が振り下ろされる。一夏は零落白夜を発動させ1つ1つを何とか切り落としていくが他のメンバーは逃げ回る、ラウラは一度はAICの停止結界で止めようと試みるが確実に止めるられるのは1つ。止めどなく振り下ろされる翼を全てを受けるのは不可能だった。箒も同じくひたすら逃げる精一杯だが、先程起こった事がまだ受け入れられなくなっていたのだ。しかし、相手はさんな事を考えはしない。

 

「コマンド『一掃』投下まで20秒」

すでに天使の体は再生しひびはなくなり、一夏でも一撃で沈める事は不可能だった。天使による、無情な死の宣告が行われる。

 

 

 

 

 

 

「ははっ、相変わらず弱いな。・・俺1人じゃ何も出来ない、いつも誰かを頼ってきた結果か」

氷山の尖った地面に叩き落とされた上条だったがギリギリ危険な場所に落ちずとりあえず息が残っていた。だが、右手は切り落とされ体にはブレードが刺され、脇腹の一部はえぐれ死んでいるようにしか見えない状態だった。

 

「・・今のあれを倒すには魔術を使ってある程度までは削らないとな。・・ああ、なるほど。何で使わなかったのか何となくたけど分かった」

 

「俺は恐れたのか、今の関係が崩れるのを。あの時、自分でも言い切った事じゃないか、あの世界でも最初に思った事だろ。どんなに時間が掛かってもいい、いつかみんなで笑い会えるようになればって」

気づけば立ち上がり背中に刺さるブレードを引き抜く。もはや痛みは感じない、刃が出るたびに出血が増え常人では立っている事すら危ういほど傷口から漏れるがそれを歯を食いしばり耐える。引き抜き血に染まったブレードをしまうと上条は空を見上げる今にも一掃が行われようとしていた。

 

「ここでは暴力を以外でどうにか出来る。ただ、耐えればいいだけだ。・・・天使はどちらにしろ倒さないとダメだ。まずはあいつらを助ける」

上条の周りの空間が歪む、そして何か目に見えない物が上条の体に一気に流れ込む。

 

 

丁度、上では一掃を行われる寸前、天使の出力が一気に5割も減少し命令は行われなかった。

 

「・・優・先・」

それでも、余裕は出来ない。たかだか総力の半分を削った所で天使は崩れなかった。

 

 

地面では全身から血しぶきを上げ、満身創痍で立っている上条がいる。今にも意識ぐ刈り取られ倒れそうになるが、ただあいつらを守りたい。それだけの思いで立ち続けている。

「・・来たか。あとは俺が真正面から受け止めるだけだ。それに・・ただ降り注ぐだけなら片手で十分だ」

残った片手を頭の高さまで上げる、その直後、硬い氷の壁をつけ抜け天使が現れる。圧死させるつもりか一切スピードを落とさず突き進んでくる。

 

「俺は、ここで死ぬ訳にはいかない」

上げた左手を軽く振り下ろされる。たったそれだけ行動で猛スピードで迫る天使の頭を捉え莫大な力を引き出す。瞬時に叩き落とされ地面にめり込む天使。更に道端に落ちている小石を蹴るように天使を蹴ると何処までも続く氷の壁を壊し外に放り出す。上条はその壊れた道を通り外に出る、自分が落ちた後も戦闘が行われた跡が多く残りほとんどの場所がクレバスのように氷の谷間を作っている。のんびりと周りを眺めている間に天使は起き上がり漆黒の翼を広げる。そこからは先程と違った違和感を感じる、予兆を読み取るのに必要な情報にバラつきがでている。僅か凹凸で出来た表情には天使の感情は映っていないがどうやら本気になったようだ。

 

「もう、手加減の必要はない。・・・ここから先は俺のルールでやらせてもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「上条、生きてたのか。心配させやがって」

 

「そう言う割には顔が喜んでるわよ一夏」

 

「当たり前だ、あの怪我じゃ普通は死んでもおかしくない怪我と出血しているんだ。喜ぶだろう」

 

 

 

 

 

神が創り出し人間には絶対に対抗出来ないロボットと北欧の神を苦しめた世界最大の異端者。2人は大きな谷間を境に並ぶ。後者の方が強く感じるが、あくまでその時は精神的にであり、実力では全く歯が立たなかった。しかし、ある日、努力の末に魔術を使えるようになった。長年、地獄のトレーニングで体を鍛えて人間ばなれした身体能力と肉体を身につけたとしたら。

 

「・・速・度・上昇・」

無造作に振るわれる翼、その速度は先程振るっていたものを遥かに超える。気づけば横を通り過ぎ奥の大地が叩き割られる。更に前兆を読み取るための情報にラグが生じ、先に手を出せば裏目にでる状態だ。しかし、上条は先に動き出す。避けるための特殊な動きないただ前に歩き進む。

 

「いくら速くても、絶対に避けられない訳じゃない。それにさっきよりも当てる的が小さい相手に同じ攻撃を簡単に当てられるか?爆風じゃ今の俺は倒れないぞ」

急げば当たる、余分な事をするだけでその後には死が待っている状態。その極限状態でも一切気持ちを切らさない。

 

「・・範囲・・設・定・・」

空に新たに魔法陣が描かれる、ピリピリとした空気でその周りが満たされていく。

 

「・・『一掃』投下」

大地が揺れる。残っていた平らな場所が全て崩れる、半径2km圏内全てに破壊そのものが降り注ぐが、上条は守る動作をしない少し離れた場所まで移動した。

 

「どんな攻撃でも生き残れる場所は存在するんだよ」

歩みを止めない、投下が全て終わると天使の腕が上条に向ける。ほとんど回避不可能な不可視の攻撃それを3度も連続して放つ。そこで初めて手を使う、しかしその手は受け流すように正面に対して斜めに設置する。

 

「不可視でも対処は出来る。お前に宿ってるテレズマを空気砲なんかと同じ原理で放ってるだけだ。なら簡単だ、触れるようにして受け流せばいい。まあ、速度と威力は桁違いだけどな」

事前に上条は光の処刑で順位の変更を行っていた。万全なら使う必要はないが体中を掻き回されたようになっているため使用した。テレズマ(天使の力)を下位に自分の手を上位に。その通り、不可視の攻撃は上条の逸らした方向で爆発を起こす。そして、上条も反撃に出る。左手を前にかざすと後ろで粉々になっていた氷が浮き上がるとその一つ一つ形をなし槍の形を形成する。

 

「・・発射」

空気抵抗を無視して放たれる。天使も翼で追撃するが周りは全てが氷、周りが地面だけになるまで半永久的に放つことが出来る。ズザザザザッ!!!と地面を抉り取り翼を天使に襲い掛かる。しかし相手は天使、この程度では総力の僅かしか削る事は出来ない。そして、天使は更にその上をいく、1つ1つが10mもあるある氷の剣が浮かび上がり狙い合わせる。対して上条は左手を軽く振るうだけ。

 

「あんまり使う気は起きないな。・・・振るえば壊れるのだから、破壊力は必要ない」

消し飛ぶ、空間が歪んだと思った時には無限にあった剣が一瞬にして消え去る。いつの間に右手には黒い影に包まれた竜の頭が現れそれと同時に駆け出す、この一撃で天使を元の居場所に戻す為に。その危機を感じ取ったのか自らが作り出した翼を振りかざし抗う、しかし止まらないその全てを軽々と避けられ距離をどんどん縮められる。

 

「もう終わりだ。俺は止まらない、・・そんなにテメぇが俺の仲間を身勝手に傷つけて、運命だってそれを無理矢理押し付けるのなら」

 

「まずは、その幻想をぶち殺す」

ズドンッ!と絶対の一撃が天使を捉える。そして、その大地に立つのは上条1人だけになった。あの一撃で完全に全てを打ち消され元の居場所に戻って行った。

自然となくなった右手は元通りに治り、無事に終わらせることが出来たが、足元がふらつく、その時にはもう意識は途切れ冷たい氷の上に倒れていた。無理もない、体内の5割近くの血を吹き出し、その上、人間の体に無理矢理テレズマを降ろし戦闘を続けているのだ。後者に限って言えばどんなに屈強な人間でも武器を持つ事も立っている事すらままならないほどの負担になる。それを強い意思だけで繫ぎとめて耐えていたのだ。それを一瞬でも集中力が途切れればすぐに意識を持って行かれる。その状態で戦い続け、倒した瞬間に緊張感が途切れた。

夜空は消え去り、夕日がとても綺麗に輝くが海の上には不自然に巨大な氷が張って陸を作り上げていたが、先程と違い気温生まれが端から徐々に亀裂が入り崩れ始める。それは上条が倒れた場所も同じ、大きな亀裂が生まれ傾くとそのまま滑り落ちていく。意識のない上条は無抵抗に進んで谷間に近づき、氷点下の海へと落ちていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そうか、分かった。すぐに戻って来い、人員はこちらで用意する。・・玲奈、オルコットクラスメイトを10人ずつこの部屋に呼んで来い」

 

「「は、はい分かりました」」

慌てて大広間を出て行く2人を見届けると、千冬は教師全員を呼び止める。

 

「どうやら、先程の戦闘で全員が怪我をしたそうだ。医療設備を用意して欲しい。それと束、お前にも手伝って欲しい」

先程から救出した操縦者の確認を手伝い、その後この部屋でくつろいでいた束に視線を向ける。

 

「どうしたのちーちゃん?なんか怖いよ〜」

 

「・・・そうだな。上条当麻が意識が戻らない状態でこちらに運ばれている。その回復を手伝って欲しい」

告げられたのはある意味、恐ろしい事だった。その言葉に部屋にいた全員に緊張が走る。

 

 

 

 

「おーい、こっちこっち!」

上条を運ぶ一夏達は旅館の近くまで到達すると航空機誘導用のパドル大きく振って呼んでいる束さんの姿が見える。その姿を見て全員が安堵の息を漏らした。ふざけた格好だがこの状況ではそれも安心感えと変わり、すぐに降り立ち機体を解除するとと一人一人にハグをしていき大広間に案内していく。上条は一夏に片側の肩を引きずられる形で連れて行かれる。そんな中、1人身を震わせながら歩いてくる人がいた。大広間に着くなり待っていたクラスメイトに毛布を掛けられる。

 

「かんちゃん大丈夫?体が震えてるよ〜?」

声を掛けてきたのは同じルームメイトであり幼馴染ののほほんさんだ。

 

「わ、私はへ平気だから上条君の方に行って」

簪以外のシャルロットやラウラ、一夏も擦り傷他が多く残っているがどれもすぐに治りそうなもので簡単に手当をしてもらっている。しかし、上条だけはそんなものでは済んでいなかった。畳に敷かれた布団の上に寝かされているが明らかに尋常ではないほどの傷が残っている。それを束は一つずつ確認していく。

 

「胸の真ん中に刺し傷と横腹がえぐれてるね〜。とりあえず傷口だけでも塞いでおかないと。でもこれ誰かが刺したような傷にしか見えないな〜。ラーちゃん何か知ってる?」

 

「・・はい、それは織斑秋十が刺したものです」

その一言に束や専用機持ちを除いた全員が驚く、それ以上に千冬の顔は驚愕の色に染まり目を見開いていた。

 

「それはどういう事だ。説明してくれ、ラウラ」

 

「はい、銀の福音を倒した後、天使と言われる謎の生命体に襲われたのです」

福音を倒すまでは問題は起こらなかった。しかし、急に天使が降りてきたのだ。しかも相手をできる人間などこの世にはいないに等しい。そして、その天使の相手をしたのは専用機持ちで最も実力のある上条が対抗した。軍のIS部隊でも邪魔にしかならないレベル戦いになり、それでも誰1人傷つく事なく戦闘を続けていたのだが、あと一撃で終わらせられる時に功績欲しさに上条を後ろから串刺しにして天使を倒そうとしたのだ。天使にはまともなダメージを蓄積させる事もできずさらに間にいた上条はより酷い傷を負った。

 

「な、何言ってるんだよ!勘違いなんだ、あいつと戦ってたのは僕なんだ、それにとどめを刺そうとした時もこいつが邪魔をしてきたんだ・・ッ!」

最後まで話す前に途切れた、その時ラウラの平手打ちが秋十の頬を打ち払う。さらに拳を握り締め秋十を睨め付ける。

 

「何が戦っていただ!この愚か者が!!」

構えていた拳が反対側の頬にめり込み、秋十は思わず後ろに倒れこむ。それでもまだ満足しないのかもう一度殴り付けようとするが第三者によって止められる。違和感を感じたのは足首の位置だった。それは布団から伸びまだ意識の戻っていないはずの上条から伸びていた。

 

「・・ラウラ・・そこで止めておけ。それ以上やったらただの・・・自己満足だ・・」

途切れ途切れの言葉だったが今のラウラを止めるのには十分だったのか、渋々手を引く。

 

「秋十・・忘れ物だ。お前に・・返しておく」

手を出すとそこには秋十が使ってブレードが現れる。しかし、それはほとんどが血で染まったものであり、見たものは手足が震わせながら見ている。秋十も受け取るがその顔には嫌悪感だけが刻まれ、面倒な事をしてくれたなと書いてあるようにも思えた。

 

「上条、無理をするなまだ寝てろ。一番怪我が酷いんだぞ、秋十の方は俺達でやる」

 

「その必要はないよ〜いっくん。えっ〜とそこにいる地味メガネのかんちゃんでいっか。ちょっと専用機を貸してくれないかな?」

 

「おい、束。こんな時にふざけるな」

ふざけてないよ〜と言いながら簪の出した待機状態になった専用機を受け取ると何やら端末を動かしまだついているモニターを映像に移す。

そこには天使と音速を超えた戦闘が行われ、一進一退の攻防が行われている。

 

「いや〜束さんも初めて天使を見たけど、絵に書いてあるものとは違うね〜」

 

「・・なるほど、どうりでこっちまで揺れが来たわけだ」

そんな時、映ったのは上条が最後の一撃を入れる直前、一直線に上条と天使の戦闘の中に秋十が突入しそのまま後ろから串刺しにしている姿が出る。秋十から変な汗がダラダラと垂れる、目の焦点は合わず立ちくらみをしているような感覚に襲われている。

 

「さ〜てと、あっくん。これのどこが戦っていたのかな?」

顔が笑っているにもかかわらずその目からは底冷えするような、寒気が伝わってくる。しっかりと目の前を見ているはずの秋十の目は視線を巡らせる。周りにいた女子生徒からの視線も重なりより動揺が激しくなる。

 

「自分が戦ってそして、何をしたのかな?」

 

「ご、合成ですよね。そんな悪趣味な事やめて下さい」

 

「・・・いいえ」

そこに声を掛けたのは以外にも秋十の味方をしてきた箒だった。

常に秋十を守り今回も味方をすると思われていた人物。しかし、その彼女は顔を俯かせて話し出す。

 

「刺したのは秋十です。目ではっきりと見ました、その映像に間違いはありません」

これまで箒は幾度となく凡人である上条や一夏が、秋十がいる天才の領域に入ってくるのに不快感を抱き排除しようと考えてきたがあくまでISの戦闘での話だ。しかし、秋十は実際に行った。正体不明の敵を倒すためとはいえ後ろから串刺しにするというのは許容し難いものだった。

 

「箒ッ!」

凡人は凡人で己の領分の住まいで天才から与えられる恩恵を受け取っていればい。と考える秋十にとって、箒は自分の領分を理解しながら天才を支える素晴らしい人材だった。そんな彼女の反逆をするような意見に秋十は驚きを隠せないが箒からしてみれば秋十の歪んだ性格を身をもって気ずかされたのだ。

 

「・・・織斑」

 

「ち、千冬姉」

怒りと悲しみが混ざったような目を向ける。

 

「織斑先生だ。・・・お前と上条が反目していたのは知っているだが、背中から射すほど憎かったのか!」

 

「ち、違うんだって。あれは!・・」

 

「山田先生、織斑秋十を部屋まで連れて行ってください。その後、私が行くまで一歩も出ないように見張って下さい。」

 

「ね、姉さんッ!」

 

「分かりました。行きますよ、織斑君」

見た目からはありえない力で引きずっていく。部屋の外に出て行っても何かを嘆くような声が聞こえるがそれをまともに受け入れるものはいない。

 

「・・・他の生徒も部屋に戻れ」

力なく発する千冬にその場にいた生徒は全員その場を後にして部屋を出る残ったのは束を含めた2人だけになり口を開いたのは千冬だった。

 

「・・・何故だ、何故こんな事に・・」

 

「まあ、遅かれ早かれこうなると思ったよ〜。当麻君じゃなかったら死んでたかもしれないね〜」

 

「・・どうすればいい」

 

「一番は罰を与えてしっかり反省させるのが妥当だと思うけど〜。何年もかけて出来たあの性格を戻すのはまず無理だろし、それに自分が悪いなんてこれっぽっちも思わないから大変だよ〜」

 

「いつから知ってた?私にはずっと気づかなかった・・」

 

「それはいつも忙しくしてたしね〜。でもそれは言い訳にしかなってないと思うんだよ」

 

「それは、分かってる。だが、・・」

 

「ねえ、ちーちゃん。もし、天才と言われる姉弟が3人いたとして、その中で1人だけ普通の子がいたらどう思う?もちろん、才能は一般の人と比べればあるけど、あまりにもその2人が目立っていたとしたら」

 

「それは・・」

 

「うん、その2人より劣っている1人が圧倒的に邪魔もの扱いされる。それがちーちゃんが知らなかっと思うことだよ。普通よりも才能あったとしても、それ以上の天才の2人にはさまれればどうしてもその1人が劣っているように扱われる」

 

「・・・」

 

「でも、よかったよ。当麻君と会ってからは前の明るいいっくんに戻って安心した。それに新しい友達も出来たしね」

束は笑顔でその部屋を後にしたが千冬はまだ立ち直れず、座っていたがその後すぐに来た秋十の処分に関する連絡がIS学園通達された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




僅かですけど魔術を出してみました。光の処刑、聖なる右手、とあるの原作ならほぼ最強ですね。
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