IS学園の異端児   作:生存者

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第3話

アリーナに出ると青いISに身を包んだセシリアが待っていた。

 

「あら、逃げ出さずに来たんですのね」

 

「逃げる理由がないからな」

 

「そうですか。では、いまならまだ土下座で軽く痛めつける程度で終わらせてあげますけど?」

 

「お断りだ、そんなことやるつもりもない」

勝つ事を確信してるような顔で上から目線で言ってきたが上条はばっさりと断り準備をしていた。その手には弓と矢が4本握られていた。それを見たセシリアは馬鹿にしたような目で見てきた。

 

「あら、そんな古臭い物を使うんですの?もはやそこらの猿の同然ですわね」

 

「勝手に言ってろ、俺の使うものは俺の自由なんだからな」

 

「仕方ないですわ、少しは手加減して差し上げようと思ったのですが徹底的に叩きのめしてあげますわ」

ライフルの銃口がこちらに向き引き金に手を当てているのが見えた。それと同時にブザーが鳴り響き、ライフルからレーザーが発射された。

 

「その右肩もらいましたわ!」

真っ直ぐにそのまま飛んできたビームを最低限右肩を動かし避けていた。

 

「・・ISだと動きづらいけど何とかなるか?シールドが出る範囲を肌と同じくらいにまで近づければどうにかなるか」

そんな事を考えている内にまた2、3度発射されたが全てギリギリで避け隙ができるのを待っていた。

 

「上条も避け続けますね。さっきから一度も弓には手をかけてませんが」

 

「あいつにも考えがあるんだろう、だが避け方に違和感があるな。まさか目で見てから避けてるのか、それにただの弓ではまともにシールドエネルギーを削ることは出来ないぞ」

 

「でも持ってるのは弓道部が使ってるもので同じものですよ」

 

その時、上条はようやくとばかりに弓に手をかけていたがまだ構えていない状態でわざとギリギリで避けていた。もっとも当てるならの光速の何十倍の速さでなおかつ面で叩くように発射されるビームくらいしか上条を捉えることは出来ない。

「・・ッ!」

 

上条は一瞬だけ止まり弓を撃った、それは音速並み速さで飛びライフルを撃ち抜き爆発を起こした。

「なっ!一撃でブルーティアーズを壊したんですの」

 

「それくらいは撃ち抜ける、古臭い武器も馬鹿に出来ないぞ」

そのままもう一度先ほどよりも3倍の速さで飛びし、今度はセシリアを覆うような爆発が起こり大分のエネルギーを削り取り持っていた弓をしまい一気に間合いを詰めて、決めに掛かったが4つのビットが飛び出し一斉に上条にビームを放ってきた。慌てて上半身を仰け反らせ避けると少し下がり再び飛んできたビームを避けていたが上条はビットの位置を全く見ていなかった。

 

「まだ終わっていませんわ。さあ、踊りなさいブルー・ティアーズの円舞曲で!」

4つのビットが上条を囲むように散乱しバラバラに発射して来た。

 

「あいにくそう言ったのに興味が無くてな、さっさと終わらせてもらう」

上条は5mもあるメイスを取り出し構えていた。

 

「そんなただデカイ武器なんて当たりませんわ!」

 

「さて、それはどうかな」

メイスが目の前から消え、気がつけばくの字に曲がりアリーナの反対の壁にぶつかっていた。何が起こったのか分からないセシリアはすぐに起き上がりビットの操作をしたがそれもギリギリで避けられ少し距離を詰められていた。

 

 

「先輩、いまの一振り見えましたか?」

癖っ毛の金髪を長く伸ばした2年生がダリルに話しかける。

フォルテ・サファイア。オーストラリアの代表候補で第2世代のIS、コールドブラットを専用機としている。

 

「いや、全く見えなかったな。代表候補生相手に未だに傷1つ無くきてるのか、今年は面白い一年が入ってきたな。今度手合わせしてみるか、まだ手を抜いてるようにしか見えないからな」

 

「あれで手を抜いてるのが余計にすごいと思いますけど」

 

「ん?いま目があったような気がするな。それに上条当麻って名前を何処かで聞いた事があるな」

 

「大丈夫っすか先輩?」

 

 

「客席からきつめの視線が来たな・・おっと」

かれこれ10分近く何も攻撃せずただ避け続けていたが、上条にとってはいくら数が多いところであまりにも遅くむしろ当たる方が難しいと思っていた。

 

「なぜ当たりませんの!ってあれどこに」

全く当たらずセシリアに焦りが出てきた。瞬間、上条が目の前から消え、ISに付けられているハイパーセンサにも探知できなかった。

 

「ここだ、周りをよく見ろ」

上から声が聞こえ向いた時にはすでに振り下ろされたメイスが顔の前まで近づき、何も出来ずにメイスが直撃し爆音とともにシールドエネルギーがゼロになった。

 

「勝者 上条当麻」

ざわついていた、客席をしている暇も無く威力が大き過ぎたのか空中で放り出され慌てて飛んでいき地面すれすれでキャッチしていた。

 

「危な、なんでこうやって空中で放り出すんだよ。気絶してるみたいだし仕方ない、ピットまで連れて行くか」

 

 

「圧勝でしたね上条君、まさか代表候補生に無傷で勝つなんて。それにしてもどうやって操縦の仕方を覚えたんでしょう。まさか、他の誰かに教えてもらった事があるんですかね」

 

「・・そうだな、だがそれは後で聞けばいい話だ。よし次の試合を始めるぞ一夏、秋十試合だ。アリーナに出てきてくれ」

 

「兄弟同士の試合ですか、織斑先生はどちらが勝つと思いますか?」

 

「分からん、ただ一夏に勝ってもらいたい、純粋に努力だけでやってきたからこそ応援したいと思っている。秋十は応援したくないという訳ではないが、才能だけで全てを補えるわけが無いからな」

 

そうこうしている内に2人はアリーナで向き合っていた。

「よく出てこれたな出来損ない。逃げたんじゃないのか」

 

「逃げたところで結局は戦う事になるんだ、それにこうやって対等に戦えるような事はなかったからな。今回こそ勝つ」

 

「調子にのるな出来損ない、お前に出来ることなんてたかが知れてるんだよ。無様に逃げ回れ」

その時丁度、ブザーが鳴り。秋十は一気に接近し切りかかった。神童と言われるだけあるのか、その太刀筋に隙は無く並みの相手では受け止めるのが精一杯の威力だが、それを一夏は真正面から受け、全神経を刀身に集中している秋十の手を蹴り上げ。両手で持っていたブレードを二丁のショットガンに変えて躊躇無く撃ちシールドエネルギーを2割を削り取りその衝撃により距離が開いた。

 

「ちっ!卑怯だぞ」

 

「戦いに卑怯もクソもあるか、元からお前の性分だろ秋十」

 

「やっと気づいたのかよ、この出来損ないの兄!」

秋十は落ちたブレードを取りに降りていったがそれを放置するはずも無く先回りし頭を真下に向け蹴り落とした。追いかけるように下に飛んでいきブレードを2、3回振り体勢が崩れたところに蹴りを入れ壁に激突した。

 

「零落白夜発動」

 

一夏はまだ動けない秋十とに向け渾身の一撃を入れシールドエネルギーを0にした。画面にはシールドエネルギーエンプリティ勝者 織斑一夏と表示され歓声が上がた。最初はそのまま放置していこうと思ったが仕方なくピットまで連れて行き戻ってきていた。

 

「これで終わりか」

上条は終わったと思い、あくびをしながら床に座っているといつの間にか現れた千冬に声をかけられた。

 

「まだ上条、秋十のシールドエネルギーが満タンになったらもう一度やってもらう。それまで待ってろ」

 

「それで終わりなんですか?」

 

「とりあえずわな、オルコットがまで目を覚まさなくてな。一夏もはもう模擬戦をやっていたのは知っている。今回はその結果を出して一夏との対戦はなくしあとは秋十との対戦だけにした」

 

「了解です」

上条はそれまで休憩がてら寝始め丁度起きた頃には準備が終わったところだった。軽くストレッチをすぐにアリーナへと出て行った。先に来ていたのか秋十は少しイラつきながら待っていたが上条が来るなりいきなりにやけ始めていた。

 

「やっと来たか疫病神」

 

「なんだその名前を知ってたのか。でそれがどうした、天才」

 

「いや、まさかこの学園で運に見放された人間に会うとは思わなくてな。いい晒し者だよくこんなところに出てこれたもんだな。そうだ、この際だしお前が負けたら無様な過去の映像でも流してやるよ」

 

「・・はぁ面倒なやつが相手になったな」

その時、ブザーが鳴り試合が始まった。秋十はさっと同じく攻めようと瞬間加速の準備が終わり前傾姿勢にしているといつの間にか上条の右拳が目の前まで迫り後ろに思いっきり仰け反っていた。

 

「ガハッ!」

 

「この程度でくたばるなよ。天才」

上条はその場で回転し右手で首を掴み地面に向かって一気に加速し秋十を叩きつけ丁度空いていた左足で蹴り飛ばしアリーナの壁にめり込ませていた。この間、たったの3秒で行われ秋十のシールドエネルギーは7割も削り取り取られた。

 

「これで終わりだ」

上条は思いっきり地面を蹴り砲弾のような速さで迫り、秋十の顔面を殴った。その勢いで壁は崩れ落ち、奥の方まで飛んでいた。

 

「しょ勝者 上条当麻」

あまりの速さに試合終了のコールをした山田先生は戸惑い、見ていた観客の大半は驚きのあまり言葉を失っていた。上条は秋十を放置して戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




秋十全敗、しかもまともに相手にされていない
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