IS学園の異端児   作:生存者

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第32話

「ん〜少しやり過ぎたか」

上条は呟く、1人で心霊現象まがいの事をして気絶させたまでは良かったがあそこまで悲鳴をあげるとは思わなかった上に失禁までしていたのだ。

 

「はぁ、あとはサイレント・ゼフィルスだけ回収すれば問題ないけど、意識のない女性を弄るのは気がひけるな」

とりあえず、服を内部を全て探しいるとそれらしきものが見つかりホッとする。

 

「とんでもない場所に入れてなくて良かった〜」

 

「帰りたいけど、向こうに倒れてる人もこっちに連れて来るか。無防備に倒れてる女性を放置してくのは・・な」

相手が悪党でも情が出てしまうのか、先程倒した女性も運び逃げるつもりで用意していた車に乗せると一仕事終え、背伸びをする。

 

「ん、ああ。疲れた何処か店でも寄ってみるか」

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁ、流石に疲れたし。全く、女性が優遇されている世の中とはいえ男どもも中々荒い人間が多いな」

少し息が上がっているが疲れた様子を見せない女は路地の壁に寄りかかっていた。

 

「まだ追いかけて来るし、獲物を見つけた時の執念深さは恐ろしいことだ」

追いかけて来る、影を見つけるとすぐに走り出して行く。

 

 

 

 

 

 

 

「時差ボケで眠かったしちょうど良かった」

とあるカフェでのびのびと暇つぶしをしている。時間からいえば一高校生が出歩いて良い時間ではないが、ここの店主の人が結構気さくな人だった為、軽く注意だけ受けて終わった。

ちなみに、IS学園に入ってからエグい程、英語やら外国語の授業をやったお陰で多少話せる程度までには成長していた。

 

「なんで、女王様の名前が全部向こうと同じなんだよ」

その呟きは天井から吊るされたテレビから流れてくるのは政治家同士の堅苦しいお話しと言うか会談の中継が映っていた。しかも、そこにいるのは前にも見た英国女王のエリザードだった。

 

「並行世界見たいものだし、そうそう変わるものでもないか。実際両親の顔も名前も前と一致してる、そう驚くことでもないな」

残ったコーヒーを飲み干すと代金を置いて席を立つ。いつまでもここにいると変な噂が立ちかねないので帰ろうと店を出る。しかし、その前を全速力で通り過ぎる長身の女性と、それを追いかけるいかにも暴漢ぽい男2人が、更に黒くナンバープレートのない車両が通り過ぎる。

 

「・・・・・もう少し、時間が掛かるかも」

だん!と走り出しその後を追って行く。先に追うのは人よりも車両に優先していく。

 

 

 

 

 

 

「く、行き止まりか。流石にこの高さでは逃げきれそうにないし」

逃げ続けていたが、入った路地が偶然にも行き止まりの道に来てしまい立ち止まる。その後ろから歪んだ笑顔を見せながら歩いて来る男が迫る。

 

「よう、お嬢ちゃん。そろそろ限界かな」

 

「体力だけならまだ余裕だし。だが、アホヅラを見続けるのは勘弁してほしいな」

それを引き金に2人は一気に攻める。しかし、片方はあっさりとやられ、もう一方は少しばかり時間はかかったが気がつけば地面に倒れていた。

 

「これでも軍事のキャーリサと言われているし、この程度の男相手に負けはせん」

一方的に打ちのめした後、自慢気に語るキャーリサ。王室の人間といえどこの世の中では何があるか分からないと言われ急に武術を習うことになったが天性の才能があるのか2、3日程度で軍人相手に負ける事はなくるほどになっていた。

 

「今日はここらで帰るし」

つまらなそうに吐き捨てながら歩いて行くが不意に足が止まる、とっさに振り返りながら回し蹴りをかますが止められ突如現れた男の持っていた金属の棒を首に押し付けられる。

 

「ッスタンガン!」

容赦無くスイッチを押し込み、電流を流し込む。10秒ほど流すとキャーリサは膝から崩れ落ち、意識は朦朧としていた。

 

「う、かっは」

 

「今回は随分と上等な物だな。まさか、第二の女王様か」

 

「う、お・・お前は」

 

「あれだけ食らってまだまだ話すか、なかなかヤりがいがありそうだな」

 

「ヤりがいだと、ふざけ・・るな」

 

「ああ、俺らの事は言ってなかったか。まあいい、来ればわかる。その時はお前の最後だけどな」

よう言うと男はキャーリサに近づいてくる。スタンガンにより体は痙攣しまともに動かない状態になっている為、抵抗すら出来ず持ち上げそうになる。思えば今日最後の仕事を終え、部屋に戻ってから暇になり外をぶらついたのがきっかけだ。

 

「・・いつも、やってから後悔するばっかだし」

 

「なんだ、命乞いか。あいにく俺らは命まで取らないからそんな物は受け付けないが・・」

突如としてこちらに倒れてくる男に目を見開く。性知識に詳しくはないがそれでもある程度まで行けば嫌でも分かる、恐怖心と殺気の混じった目線を向けるが、そんなの御構い無しでどんどん近づいてくる。

 

「ああ」

諦めかけた声がもれでる。しかし、倒れてくる男はキャーリサの顔のギリギリ真横に頭から倒れて行く。怪訝な気持ちになるが目を見ると完全に白目を剥きピクリとも動かない。

 

「ギリギリセーフか、間に合って良かった。大丈夫かキャーリサ」

ツンツン頭の少年の声が聞こえて来るとももに何故か安心したのか意識が薄れて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは」

目が覚め気づけば路地ではなく公園のベンチ椅子に腰掛けた状態になっていた。

 

「こいつに助けてもらったのか?」

隣をみると腕を組みながら寝息を立ている少年が座っている。

 

「おい。起きろここじゃ風邪をひくぞ」

 

「はい、起きましたよって、そんなゆすらないで!」

起きるなりいきなり、前後に強烈な力で揺さぶられ、混乱しかけるが起きたのが分かったのか止まった。

 

「なんだ、少しは英語が話せるのか。学生の割には話せているが下手だな」

容赦のない言葉に思わず苦笑いを浮かべる。

 

「まあ、そこまで話せるなら十分だし」

 

「はは、どうも」

 

「それはそうと私を呼び捨てにするとはいい度胸だな」

いつの間にかすんごい笑顔で見られ上条も引きつった笑顔で固まっている。やばい、表情は笑ってるのに目が笑ってない

 

「あ、あはは。・・・すいませんでした!」

多分今までにないくらいの華麗な謝罪になった気がする。椅子から瞬時に跳びのきそのまま地面に降りると土下座をする。

 

「おお、それが土下座か珍しいものを見れたし。ほら、もう頭を上げろ」

 

「これで許してもらえますかね?」

 

「一様、そう言うことにしておくし。じゃあな」

 

「え?」

 

「ん、何か問題でもあるか?」

 

「いやいや、普通に帰らないんですか?」

 

「はぁ、それはお前にそのまま返してやる。上条当麻」

 

「知らないとでも思ったか、上の人間と会うときくらい自分の身分に気をつけろよ。男性適正者」

 

「ばれたか」

 

「ばればれだ。お前達の顔は各国のトップに知れ渡ってるし。私が知っていても当然だ。それにIS学園にイギリスから数人行っている人間からも話は聞いてる」

 

「だとしても、また誘拐みたいな事をされても良いのか?俺がさっきは通りかかったから助かったけど、次は無いと思った方がいいぞ」

 

「はぁ、そこまで言うなら帰ってやるし」

 

「で、いつまでそこに立ってるんですか?」

 

「・・・それくらい察してくれないのか。エスコートだし」

手を差し出して来る、ああなるほど。それを理解したのか手を取る

 

「これでいいですか、お嬢様」

 

「ん〜60点ってところだし」

 

「厳しいなー、学生にそこまで求めないでください」

 

「フっ、女性を喜ばせる方法くらい自分で勉強するし」

ちょっとしたトラブルには会ったが何とか帰ってくれることになりひとまずは安心していたが、その途中結構大事な事を忘れていた。

相手は英国女王の娘であることがすっかり頭から無くなっていた。それを踏まえて考えると、このとんでもない階級の人間がかえる場所は1つしかない。

予想どうりか、ついたのは有名なバッキンガム宮殿の門の前。絶対に嫌な予感がする

 

「どうした、急に立ち止まって」

 

「どうしたもこうしたもありませんよ!中まで行けって言うのか!」

 

「そんな事をいちいち気にするな、お前は私の客人。そう言う事にしておけばいい」

 

「・・・納得出来ない」

 

「まあ、来ればわかるし」

ほぼ引きずられていくような形で連れて行かれるが

 

「おい、キャーリサ遅いぞ。いつまでも夜遊びなんてするな」

声のする方向を見ると年はかなり行っているが活気と元気で見た溢れている英国女王のエリザードが歩いてきた。

 

「何だし、職務以外の事は私の自由じゃないの」

 

「確かにそうだが、もしお前がそこらの男に襲われたりしないかこっちは心配なんだ!」

うわーどこの世界でもこの人は親バカだな、しかもマジ顔で言ってる。

 

「それにしても、その連れは誰だ?私はお前に彼氏が出来たなんて聞いてないぞ!」

 

「ブッ!」

思わず吹き出す上条。しかし、隣で手を取っているキャーリサは涼しい顔で

 

「何を言っているし、ついさっき見つけたフィアンセだ」

何言ってるのこいつ!と声に出しかけるが必死に抑えつける。

 

「おお、そうか。遂に見つけたのかいつになったら結婚するのか心配していたぞ。・・・ん〜だが何処かで見た事があるな」

 

「ISの男性適正者の上条当麻だ。それも覚えてないのか」

 

「あーそんな奴もいたな。まあ、客人なら丁重もてなそう、入れ」

 

「入れじゃありません!俺はもう帰りますよ!」

 

「キャーリサの未来の旦那だ。私としては話したい事も山ほどあるが」

 

「はぁ、こっちの話しを聞けよ。・・・女王だからって何でも言う事を聞くと思うな」

自由すぎるエリザードに思わず殺気を剥き出しになっていた。

 

「ほう、このご時世でここまで来るとは面白いやつだ。すまん、ついついからかいすぎた」

今更気がついた事だが、こちらを気遣って日本語で話していた

 

「はぁ、じゃあ帰りますね。もう外には出ない方が良いですよ」

 

「承知しておく。おっと礼するのを忘れていたな」

 

「そんな物はいりません、では」

これ以上一緒にいても時間が経過していくだけなのが目に見えるのか立ち去る。

 

「全く、しょうがないし」

去ろうとする上条の手を掴み取り引き寄せるとそのまま顔を近づけ

 

「・・・・・へ?」

頬に暖かい感触がし思わず、間抜けな声を出す。

 

「これはお礼だし」

それだけ言い手を振りながら歩いて行くキャーリサだが、その顔は少し赤くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜いっくんみたいで面白いね」

 

「面白いじゃないですよ、こっちはここまで追い回されたんですから」

あの後、銃弾まで飛んで来る事は無かったが。警備員やSPに1時間近く追い回されながら逃げてきた。

 

「ふふ、お疲れ様。じゃあ、戻ろうか」

軽い調子で言う束に上条はため息をつきそうになるが、束に着いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作ではフラグが立たなかったキャーリサにも立てて見ました。
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