「ただいまー」
家の扉が開かれた。どうやら灰原が帰ってきたようだ。
「げっ、帰ってきた!?」
「うっ、うむ。とにかくこの話はまた今度じゃ!」
灰原が帰ってきたことにより、結局話がまとまらなかった二人は、慌てて話を中断し、誤魔化すことに決めた。
慌ててワザとらしく出迎える博士とコナンに、心の中で苦笑しながら、灰原は何もなかったかのように振舞った。
「あら、江戸川君来てたの?」
「おっ、おー! ちょっと博士に用事があってな!」
「そーなんじゃよ! それと、哀君! お帰り、今日はどうじゃった?」
「ええ、どこかの探偵さんが、人に心配をさせた以外は平和な一日だったわ」
両肩を竦めていつものような嫌味を言う彼女は相変わらずだった。コナンもこれぐらいの方が灰原らしいと、少しホッとした。
「それで江戸川君、彼女を置いて先に帰ったと思ったら、人の家で何をやってるの?」
「えっ!? ああ、・・・それはだな~・・・・・」
「大体博士も、今日はこの間の学会で知り合った人と、泊り込みでの共同研究じゃなかったかしら?」
「おっ、おー、そうじゃった! すまんのー新一、ワシはもう出にゃならん」
「おー、そーかー、それじゃー、また今度にしようぜ!」
「うむ、そうじゃなそうじゃな!」
「・・・・・・・・・・・バカ・・・・・・不自然すぎよ・・・・・」
この二人はこれで誤魔化しているつもりなのかと呆れながら、灰原は二人に聞こえないぐらい小さくボソリと呟いた。
「うむ、それではワシはもう行くから哀君、戸締りはしっかりの!」
「心配要らないわ。今日は江戸川君にも泊まってもらうし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・へっ?」
さも当たり前のように告げる灰原に驚いてしまい、コナンは断りを入れるのを数秒遅らしてしまった。
「あ、いや~、今日は俺も帰るよ! おっちゃんたちに連絡入れてないし」
「ダ・メ・よ。ちょっとあなたに色々と話したいことがあるからね。だから今日は帰してあげないわよ♡」
「ええっ!?」
絶対に「ちょっと」ではないだろう。
灰原の怖い笑顔を見ていると、何故か自分の正体が蘭にバレかかったときに、蘭がよく自分に詰め寄ってくるときの迫力ある怖い笑顔を思い出し、コナンはひきつって背中に汗をかいてしまった。
そんなコナンを灰原は、内心ではほくそ笑んでいた。
(困ってるわね・・・・・どうするべきかと・・・今更私たちの間で寝泊りなんかで慌てるなんてね・・・・初心ね・・・)
そしてどこかコナンの反応に寂しさを感じながら、灰原は背中を向けて部屋に向った。
「おい・・・博士・・・・」
「と、とにかくワシは、今日は帰れん・・・・君にまかせる・・・」
「ま、まかせるって・・・・な、何を!?」
「・・・・・・・・全てじゃ・・・・・・・」
助けを求めるコナンを無情にも捨て、博士はイソイソと準備をして出かけていく。
取り残されたコナンは、恋人と二人きりで残され、本来なら甘酸っぱい初心しい緊張感が漂うはずが、何故か悩みでいっぱいのまま激しく肩を落として、ため息をつくしかなかった。
そこから先は、コナンはとにかくボロを出さないように努めた。
「それでね、歩美ちゃんってば・・・・・・・」
「へ~~、んなことがあったのか」
一緒に食事をしたり、食後にテレビをつけたり、コーヒーを入れて雑談したり、その中でも特に会話には細心の注意を払いながら当たり障りのないようなことばかりを話したり、灰原の話を黙って聞いたり、たまに騙していることに胸が痛んだが、今はまだ誤魔化しとおせている・・・・
(何とか誤魔化せてるけど・・・・ほんとーにいいのかね~? これじゃあ、返ってこいつを傷つけるだけじゃ・・・・)
・・・とコナンは思っているだが・・・・
(何とか誤魔化せてる・・・そんな顔ね)
灰原さんには、全てお見通しだった。
家の前で全てを盗み聞きしていた彼女は、自分を偽りながら必死に誤魔化そうとするコナンに、切ない気持ちになった。
(ねえ、・・・本当にあなたは忘れてしまったの? これまでのことを・・・全部・・・私があなたを想っていることも・・・二人の10年も・・・全部・・・・・)
表情にはなるべく出さないようにしているが、灰原の内心は冷静ではない。
だが、やはりまだ希望に縋りたい気持ちもある。
コナンが、記憶が無いなどというくだらないウソをつくとは思えないが、それでもこれまでの自分たちの10年間の絆や思い出が、全て消えてしまったなど、簡単に受け入れたくなかった。
(試してみる必要がありそうね・・・)
灰原は軽く拳を握って、意を決したように立ち上がって背伸びをした。
「ふ~さて、今日は疲れたし、そろそろお風呂に入って早く寝ましょ?」
「ん、そーだな」
立ち上がった灰原を見上げて、同意するコナン。
そして灰原はスタスタと歩き出して、バスルームに行こうとする。
すると、それを黙って見ていたコナンに、灰原が立ち止まって振り返った。
「・・・何やってるのよ?」
「へっ?」
何かおかしいことをしたか? とコナンが首を捻る。
すると灰原は・・・
「何よ、今日は一緒に入らないの?」
「・・・へっ?」
「いつも一緒に入ってるのに、今日はどうしたの?」
さも当たり前のように言った。
「・・・・・・・・・・・・・へっ?」
コナンの思考が止まるのは無理もないことだ。
小学生がではない。互いに高校生であるにもかかわらず、灰原はそれが当たり前のように言ってきたのだ。
(えっ・・・・ええええええええええええええええっ!!?? 今日はっ!? それじゃあ俺はいつも灰原と一緒に風呂に入ってんのか!? おいおいおいおい、そりゃあまずいだろッ!?)
高校生でそれはまず過ぎる。コナンは慌てふためきながら、何とか誤魔化そうとする。
「えっ、・・・いや・・・え・・・え~~っと今日はいいよ俺・・・・お前一人で浴びて来いよ」
「バカね、お湯がもったいないでしょ? いつものことじゃない。ほら、早くしなさい」
(いつも・・・いつも・・・いつも!?)
たしかに小学生の姿のとき、蘭と一緒にお風呂に入ったことがあった。
その時は自分の姿が小学一年生の子供ということがあり、蘭に無理やり入れられた記憶がある。
しかし、100歩譲ってもそれなら、まあ仕方ないととれるかもしれないが、これは流石にまず過ぎる。
しかし・・・・
「ほら、早く洗いっこしましょ♡」
「○×△A□Bーーーーーッ!?」
いつもなら、こんな嘘臭い灰原の営業スマイルなど簡単に見破られるはずなのに、この時ばかりは演技を忘れて素で慌てふためくコナンだった。
そんなコナンを無視して灰原は腕を掴んで無理やりバスルームに連れて行く。
(いつも・・・俺たちいつもこんなこと・・・)
そんな表情をしているコナンに対して・・・
(・・・・バカね・・・こんなことしているわけないじゃない・・・・でも、こんな冗談を真に受けるということは本当に記憶がないのね・・・・)
簡単にボロを出したコナンを、心の中では冷静に判断していた。
いかにコナンが名探偵とはいえ、年齢は17歳。
精神年齢が20を超えている灰原の体を使った調査に、隠していた事実をアッサリと見破られてしまったのだった。
(でも、・・・ここまで嫌がられるのは、ちょっと癪ね・・・)
~~~数十分後・・・
「いいお湯だったわね」
「//////////////」
のぼせ過ぎたのか、顔を真っ赤にしながらベッドに顔を埋めるコナンに対して、灰原はまったくの余裕の表情で、タオルで髪を拭いていた。
広々としたリビングに並ぶ二つのベッドは博士と灰原のだ。
コナンは博士のベッドに突っ伏したまま、鼻血が出そうになるのを抑えながら、何とかやり遂げたという反面、なんだか人として、とても大切なものを失ってしまったような気がして、無言のままだった。
(・・・・・・・・・・・・・やりすぎたかしら?)
本当は全て見破られているのだが、そんなコナンを眺めながら様々な表情を見せる灰原の心の中は、まだ少し複雑なままだった。
「・・・ほら、もう寝ましょ。電気消すわよ?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「江戸川君?」
「おっ・・・お~、そうだな・・・・お休み・・・」
俯いたまま、コナンは頷き、ゆっくりとベッドの中へ入る。
とにかく昨日と同様に、今日もとにかく疲れた。
蘭の事で悩んでいたと思ったら、今度は灰原のことで悩まなくてはならない。そしてまだ10年間の欠落という大きな問題も解決されたわけではない。
考えただけでも余計疲れるので、もう今日は黙って寝たかった・・・・
・・・のだが・・・・
「へっ?」
コナンの寝るベッドの前で、灰原が目を細めて立ったままで、またもやとんでもないことを言い出した。
「ちょっと~、もう少しつめてくれないと、私が入れないでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・ウソ・・・・・・・」
灰原の言っている意味も、ここまでくれば誰にでも分かるだろう。
(一緒に寝るのかァァ!?)
まあ、そういうことになる。
「・・・早く、つめなさいよ。せっかくお風呂に入ったのに、湯冷めしちゃうでしょ?」
「・・・・・・・・・」
「はい、ありがと。でも今度は端に寄りすぎよ? もっとこっちに来て・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、今日のあなたいつもと違って変よ? いつもなら・・・」
「・・・・・・・・・・・分かった・・・・・」
「よろしい」
灰原に遊ばれているとも知らずに、顔を真っ赤にしながら従順に従うコナン。
そう・・・
(いつもこんな風に? ・・・ウソだろ?)
因みにコレも・・・
(ウソだろ? って顔ね・・・まあ、ウソだけど)
灰原の罠だった。
「何よ・・・・今日は寝る前のキスしてくれないの?」
そしてイタズラは続く。
(してたのか!?)
(してないわよ)
もはやコナンは・・・・
「ほら、いつものおまじないしましょう?」
どうすりゃいいのか分からなかった・・・・
(なんだそりゃ!? そんなのあったのか!?)
(あるわけないじゃない)
本気でこの10年の間に灰原にどんな変化があったのか、その謎を知りたかった。
(・・・・どんな10年間だったんだ?)
本当に切実にそう思った。
部屋の中は暗いが、寄り添いあう二人の表情など暗くても分かる。
コナンはなるべく表情には出さないようにしながら、この10年前なら想像も出来ない灰原についてを考えてみる。
だが、当の本人は、まったく別のことを考えていた。
(ふふ、無理しちゃって・・・・可愛いわね。まあ、彼の話を信じると今の彼は精神年齢が私より一回り小さいのよね・・・・)
頭の中で必死に悩んでいるであろう、コナンを苦笑しながら・・・
(そんなに私を悲しませたくないのかしら?・・・恥ずかしいのに無理して・・・・好きでもない人でも全力で助けてくれる・・・そんなあなたを私はいつも呆れていて・・・・結局呆れるぐらい愛してしまったのよね・・・・)
自分の気持ちと・・・
(あなたが戸惑うのは、私を騙していることへの後ろめたさ? それとも・・・・・蘭さんへの後ろめたさかしら? こんなバカな女とラブコメしている未来に絶望しているからかしら?)
コナンの気持ちを改めて見つめ・・・
(・・・・江戸川君・・・・私の愛しい人・・・・)
彼女はようやく決心した。
(・・・・眠れねえ・・・それに、何でコイツは余裕なんだよ・・・・・あんな・・・・あんな恥ずかしいことを平然と////// やっぱ年上だからか?)
自分は心臓の音が聞こえるぐらいに緊張しているというのに、大人しい灰原に顔をひきつらせていると、灰原がゆっくりと目を開けて、自分を見つめてきた。
そしてゆっくりと・・・
「ねえ、・・・江戸川君」
「・・・・・ん?」
「今日・・・帰りに・・・蘭さんに会ったわ」
「えっ?」
不意に出された会話に、思わず反応してしまった。
少し「しまった」と思ったコナンだが、灰原は気にせずに話を続ける。
「結婚式の日取りが決まったから、招待状を送った・・・・・そう言ってたわ」
「・・・・・・・そ・・・・そうか・・・・・」
ついに来るべきときが来た。
そう思う感情を、なるべく態度に出さないように努めるコナンだが、そんなコナンに灰原は申し訳なさそうな表情で、コナンの髪を撫でる。
「泣いてもいいわよ?」
髪の一本一本を愛おしむように、優しく触れながら灰原は言うが、コナンは意地になって首を横に振る。
「バ、・・・バーロ・・・今更泣くかよ」
正直コナンは泣いてしまいたかった。
だがそんなの悔しすぎる。惨め過ぎる。意地でも泣いてやるものかと、コナンは決して気持ちを表情に出さなかった。
掌に伝わる灰原の体温。鼻にかかる灰原の吐息。
灰原の存在が、コナンを保たせていた。
こいつの目の前で泣けるかよ、という思いで、コナンは切ない想いも、悲しい想いも、儚さも、全てを隠し通そうとした。
だが、彼女もまた伊達に10年もコナンの傍にいるわけではない。
「無理しちゃって」
コナンの強がりなど簡単に見抜いた。
「えっ?」
「あなたのことなんて、お見通しってことよ」
それは突然だった。
隣で寝ていた灰原が急に両手でコナンの顔を無理やり自分の方に向けさせた。
「・・・は・・・灰原?」
目の前には真っ直ぐ自分を見つめる灰原。彼女はその距離を一気につめ、自分との唇の距離をゼロにしようとする。
「バッ!?」
それは咄嗟のことで、コナンは考えることなく自然な防衛本能として、灰原の手を払って距離を取ってしまった。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・あっ・・・・・」
その時コナンは気づいた。自分のしてしまったこと。
そして切なげに微笑む灰原の表情が全てを物語っていた。
「ほら・・・・簡単に分かるのよ・・・・あなたのことなんて」
「は、灰原・・・」
灰原の罠だった。
彼女は口付けを突然しようとすることで、コナンの自然な反応をさらけ出した。
そう、灰原を拒絶したコナンの気持ちを。
「ねえ、江戸川君・・・」
「・・・・・・・」
そして、彼女は全てを見透かした瞳でコナンに尋ねる。
「あなた、いつぐらいからの記憶がないの?」
「・・・・・・・・・・へっ?」
そう、真実を彼女は尋ねる。
「その様子だと私たちが付き合う前・・・・あなたが蘭さんだけを見ていた時期だと言った方がいいかしら?」
「・・・・お前・・・・どうして・・・・」
「・・・聞いてたのよ、博士とあなたの会話を玄関の前で・・・・・だから色々と本当かどうか試したのよ」
淡々と告げる灰原に対して、コナンの唇は震えている。
全て最初からバレれていたこと、そして今の灰原の顔を直視できず・・・
「・・・・すまねえ・・・・」
それだけしか言えなかった。
「いいのよ。私も今日はたくさんあなたにウソをついたし、お相子よ・・・それに・・・これが本来の私たちの距離なのよ、江戸川君・・・いえ・・・・工藤君・・・」
コナンがこの世界で初めて「工藤君」と10年前の灰原の呼び方で呼ばれた。
それがコナンにとっては普通の呼ばれ方。
しかし、呼んでいる本人は、とても切なそうな表情をしている。
まるで触れた瞬間、直ぐに涙であふれてしまうような、悲しい笑顔だ。
「同じ運命を共にする一心同体・・・・それが私たち・・・でもね、そんなの真実じゃないわ。・・・そう、私はあなたの人生を全て狂わせた・・・運命も・・・未来も・・・全てね」
「灰原・・・・・」
「ごめんなさい、工藤君。あなたの望む未来ではなく・・・あなたの隣に居るのが蘭さんではなく私で、本当にごめんなさい」
「・・・・・・・・」
「蘭さんの元へ返して上げられなくてごめんなさい・・・・・・・あなたたちを引き裂いてごめんなさい・・・・・工藤新一を死なせてしまって・・・・本当にごめんなさい」
「・・・・バーロ・・・んなこと・・・・言うんじゃねえよ・・・・」
掛けてやる言葉が何も思いつかなかった。
昨晩の蘭のときと同じだ。
こんなときに、灰原に掛けてやる言葉が、自分には見当たらなかった。
そして彼女はコツンと軽くコナンの胸に頭を埋めて・・・
「ごめんなさい・・・・それなのに、あなたから離れられなくて・・・ごめんなさい」
それだけを告げて灰原は体を離し、彼女はベッドから抜け出し、隣にある自分のベッドに入った。
「おい、灰原?」
「本当に、もう寝ましょう。私は・・・大丈夫だから・・・。それにこれ以上は高校生の坊やには刺激が強すぎるみたいだからね」
「・・・バ、バーロ、風呂ん時で十分過ぎんだよ! それに・・・大丈夫な奴は、・・・・そんなこと言わねーよ」
「・・・ふふ、そうね、・・・でも安心して。ヒステリックに叫ぶことも、あなたが困ることもしないわ。私だって、子供じゃないんだから・・・・とりあえず、しばらくは普通に過ごしましょう・・・しばらくは・・・・昔のように相棒としてでも・・・十分だから・・・」
気を使ってくれた灰原に対して、「ありがとう」などと口が裂けても言えなかった。
「でもね、工藤君。おかげで・・・・ようやく言えたわ」
「えっ?」
「あなたは優しかったから・・・一度も私を責めなかった・・・だから私も甘えて・・・言いたいことが言えなかった。江戸川君には何度も愛していると言った・・・でも、・・・工藤新一に対して、私は一度も正面から謝ることが出来なかった・・・・ようやく言えて・・・心が少し軽くなったわ」
「・・・・・そっか・・・・」
「ええ、ありがとう。・・・・・・・おやすみなさい、工藤君」
「・・・・・ああ・・・」
今の彼女は自分の知っている灰原哀らしく、だが逆に彼女の想いを知っているだけに、下手な言葉が言えるはずもなく、コナンは小さく「おやすみ」と言うだけで精一杯だった。
蘭に対すること・・・・
灰原に対すること・・・・
10年前に工藤新一が江戸川コナンとして生きたことにより、多くの人の人生も巻き込んだ。
それは10年経っても決着がついていないのかもしれない。
この世界が何であれ、今居る自分の現実なのだとしたら、この世界に居る自分の役割が何なのかとコナンは考えた。
(前から思ってた・・・・何が一番正しかったのか・・・・・でも、いつも分からないで誤魔化すことばかりをしてきた・・・今も・・・変わらねえ・・・俺は・・・どうすればいいんだ?)
だが、答えは出ないまま夜は更けていく。
そして10年後のコナンの知らない、しかしこの世界に住む者たちにとってはいつもと変わらぬ日常が始まる。
そして、コナンの答えが出ないまま時間は経ち・・・・
とうとう蘭の結婚式の日を迎える。