緋弾のアリア 漆黒の弾丸   作:月光

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第九弾

任務を完了させ、寮に戻った。俺の部屋は修理中で、アドシアードが終わったときに完了するとの事で、今は隣のキンジの部屋に住んでいるのだが――

 

「一人多い……」

 

おかしい……キンジのがあるのはいい。もう一つはどうせチビ崎だろう。じゃあ、これは誰のだ?

 

「あ、龍ちゃん。お帰り」

 

「予想外です」

 

ジョ○テ風に言ってしまった。いや、マジ予想外だよ。なんで?なんで白雪がここに居るの!?完全に修羅場じゃん!?

 

「ご飯まだだよね?まだだったら――」

 

「いや、帰ってくる途中で食べた」

 

とりあえず、出来る限り冷静に喋る。キンジに視線を向けると、瞬きモールスで“察してくれ”と送ってきた。察しろだぁ?察しれるか!?

 

「龍ちゃん。さっきキンちゃんを占ったんだけど、龍ちゃんもどう?」

 

「じゃあ、頼む」

 

白雪の占いは、良く当たる。聞いておいても損はないだろう。

そういえば、龍ちゃんって呼ばれるのいつの間にか、慣れてしまったなぁ。慣れって怖いな。

 

「龍ちゃんは何れ、鬼と因縁に会うだって。気をつけてね」

 

「ああ」

 

鬼と因縁か。何がなんなのかはさっぱり分からんが、会ってみてのお楽しみか。

アドシアードが終わるまで、この状況は変わらん。それまでの我慢だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アドシアード当日になった。あれから今日までの状況を説明しようにも、神崎がいなくなったぐらいだが。アドシアードと言っても、俺は競技に出る事はない。

ちなみに俺は見回りをしている。白雪にはキンジが付いているから、大丈夫……と信じたい。

とりあえず、怪しい奴を探しているが、逆に全員が怪しく見えてしまい。逆効果になってしまっている。

 

『こちらキンジ。異常なしだ。そっちはどうだ?』

 

「逆効果だ。全員が怪しく見えちまう」

 

ちょうど、定時連絡が入った。今のところ白雪の周辺に異常はなさそうだ。

 

「今からそっちに行く」

 

『わかった』

 

魔剣が慎重なのか、動きを見せない。魔剣が動かない限りは安全ではあるが。

メールの着信音が鳴り、チェックする。

『ケースD7発令。直ちに行動せよ』

という簡単なメールだった。

ケースDはアドシアードないで事件が起こったときの符丁。そして、D7は『ただし事件あるかは不明確で、連絡は一部の者に行く。なお保護対象者のみの安全のため、みだりに騒ぎ立ててはならない。武偵高もアドシアードを予定通りに継続する。極秘裏に解決せよ』と言う状況だ。

その次にキンジからの着信が来た。

 

『龍夜。白雪が失踪した!』

 

「失踪。お前、さっきまで何してたんだ!?」

 

『すまん。ちょっと目を放した隙に』

 

「もういい。さっさと探すぞ」

 

『分か――』

 

キンジの返事を聞く前に切った。白雪が失踪したということは、恐らく魔剣が動いた。

キンジだけに任せた俺のミスだ。

次の着信はレキだった。

 

「なんだ?」

 

『ケースD7だそうですね』

 

「ああ。今何処にいる」

 

『狙撃科の七階です』

 

「そこから、怪しいところはあるか」

 

『第9排水溝辺りです』

 

「分かった。そこから白雪の捜索を頼む」

 

『はい』

 

レキが教えてくれた、第9排水溝に着いた。排水溝のフタは一度外され無理矢理繋ぎ直されたと思われる後があった。そして、俺の記憶が正しければ、この先は――

 

「地下倉庫」

 

東京武偵高には、強襲科、教務科と並んで、3大危険地域の一つに地下倉庫がある。つまり火薬庫。銃撃を行えば、それに誘発して、大事故を起こしかねない場所だ。

だが、俺はためらわずに入った。魔剣を逮捕(ころす)ために。

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