緋弾のアリア 漆黒の弾丸   作:月光

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第一弾

武偵高体育館では今、始業式が行われている。

 

「………眠い」

 

現在寝落ち寸前なのだ。教室で寝ていたら、いつの間にかここに居たのだ。そして、式が始まる前に悪友武藤剛気に無理矢理起こされた。

教室から体育館にいつの間にか移動していた理由は、C組みのレキがここまで引きずって運んできたらしい。それを聞いたとたんに、レキと付き合っているのかと聞かれたが、そんなことはない。レキとはただ科が同じだっただけだ。それに何度も一緒に依頼を受けるほどの間柄でもない。俺は『孤高の武偵』ただ一人で始め、一人で終わらす。

それよりも、この場にキンジが居ない事だ。武藤が言うには、7時58分のバスに乗り遅れたらしい。だが、チャリで行けば何とか間に合うはずだ。なのに着ていない。何かに巻き込まれたか?まあ、いいや。寝よ。

 

 

 

 

 

 

 

ツンツン――

 

「………………」

 

ツンツン――

 

「………………」

 

ガンッ!

 

「痛ッ!」

 

頬を突っつかれて、無視していたが、頭を何かで叩かれた。

 

「………レキ?」

 

「おはようございます」

 

相変わらずの無表情で、右手には俺のSOCOMが握られていた。ベルトホルスターから抜き取られていた。

SOCOMを返してもらい、教室に戻った。まだ先生が来ていなかった。その後にキンジ、そして先生が来た。寝てるけど。

 

急にわぁーっ!って周りが騒ぎ出した。そのせいで、目が覚めた。

 

「キ、キンジがこんなカワイイ子といつの間に!?」

「影の薄いヤツだと思ってたのに!」

「女子どころか他人に興味なさそうなくせに、裏でそんなことを!?」

「フケツ!」

 

何があってこういう展開になってんのかは分からんが、どうせ誰かがアホな妄想を繰り広げてたんだろう。興味ないけど。

 

ずきゅずきゅずきゅん!

バァン!

 

鳴り響いた三連発と一発の銃声が、クラスを一気に凍り付かした。ちなみに四発目の銃声は俺のだ。こっちに飛んできた弾を弾で弾いた。これは銃弾撃ち(ビリアード)と言う技だ。以前にキンジの兄、金一さんに教わった。約五歳の時に遠山家に引き取られ、金一さんに頼んで金一さんが持ちうる技術を教えてもらった。その一つがこれだ。

 

「……zzz」

 

「「「「寝るんかい!!!」」」」

 

「……普通は寝るだろ」

 

「それはお前だけだ!」

 

と、続いて突っ込みを入れたのは、騒ぎの中心の一部である遠山 キンジだ。

 

「…………………」

 

キンジと転校生を繰り返し見る。

 

「……キンジ」

 

「な、なんだよ」

 

「お前……ロリコンだったんだな」

 

「違えぇよッ!!」

 

「だって、こんな小学生にフラグ立ててるし。て言うか、日本はいつから飛び級制度を導入したんだ?」

 

「龍夜」

 

キンジが何かを言おうとした瞬間に、殺気を感じた。

 

ずきゅん!

 

「おっと」

 

撃ってきた銃弾を、避けた。まあ、銃口の角度を見れば、弾道の予測など容易にできる。

 

 

「あたしは高二だ!!」

 

 

ずきゅずきゅぐきゅずきゅん!

バァンバァンバァンバァンッ!

 

続けて、無意味な銃撃戦が始まった。全部銃弾撃ちで弾いているが。

 

「あっそ。じゃあ、お休み」

 

ガバメントが弾切れになり、再び寝始めた。今度は誰も突っ込まなかった。

 

 

 

 

 

 

昼休み。いつも通りに昼飯を持って校舎の屋上に来ていた。

 

「レキ?」

 

「こんにちは」

 

先にレキがいた。昼飯はいつも通りカロリーメイトだ。長期戦にはいいけどよ。喉渇かないのか?

 

「アリアさんが、あなたのことを探っています」

 

と、食べている途中に急に喋りだした。

 

「誰だそいつ」

 

「A組の転校生です」

 

「ああ。あのツインテールチビか」

 

なんで俺のことを探っているのかは分からんが、調べたところで全てを知ることは不可能だ。俺の過去の経歴は改ざんしてるし、イ・ウーに居たことも調べても知ることはない。

そういえば、シャーロックの奴、神崎 かなえに罪を擦り付けて何をするつもりだ?まあ、俺はその事に関しては関わってないがな。俺がイ・ウーに入ったのは、両親の仇を討つために、強くなりたくて入っただけだ。あいつが入った時、すぐに脱退した。あいつと狎れあうためじゃない。

 

「探ったところでなにも出んよ」

 

「教えてくれないんですね」

 

今日はやたらと喋るな。キャラが崩れかけてんぞ。

 

「ああ。これは俺一人の問題だ。じゃな。授業に遅れるなよ」

 

そうだ。これは俺一人で解決しないと行けないんだ。あいつを――

 

 

 

――ブラドを――

 

 

 

――殺す。

 

 

ドクンッ

 

「くッ!」

 

階段を下りる途中で、胸が押しつぶされそうな痛みが走る。またか。ブラドに対する殺意が沸いてくるたびに、痛みに襲われる。それは一瞬のことだから別にいいが。

さて、強襲科で憂さ晴らしにでも行くか。

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